劇場公開日 2018年2月1日

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「まるでれんのパイロットを見るような」スリー・ビルボード うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まるでれんのパイロットを見るような

2022年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ここから話が繋がって展開していく連続ドラマのパイロット・エピソードを見ているような感じでした。「ブレイキングバッド」「ファーゴ」なんかが好きな人はハマるんじゃないでしょうか。

というのも、登場人物の一人一人が丁寧に描いてあり、ストーリーの中でちょっとずつ成長、変化していくからです。

そのきっかけが、3枚の看板であり、次が警察署長の手紙。で、とどめが、酔って居眠りしている時に隣のテーブルから聞こえる自慢話。

ディクソンがストーリーの中で変わっていくのが全部誰かからのメッセージなのが面白い。

あえて、焼き殺されながらレイプされる残忍な犯行の様子とか、犯人像の謎解きのようなドラマにしなかったのも、家族を破壊され再生していく母親にフォーカスすることで、感情の動きが盛り上がっていく様子が分かり、引き込まれます。なかなか面白いドラマでした。

2018.2.6

うそつきカモメ