ハード・コアのレビュー・感想・評価
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これぞ山田孝之
面白かった。ロードショーに行けず、DVDの鑑賞になってしまったのは残念だ。
山下監督と山田孝之の名コンビならではのストーリー。破天荒で予測できない面白さがあった。
そこにイケメン人気俳優の佐藤健くん、よくでたねぇ。
ファンタジー
後味の悪い映画が苦手なので、このラストは好きですね。スカッというほどじゃないけれど、ホッとするエンディング。
男3人純粋で、真っ直ぐ。不器用だけど…。佐藤健さんのまさかのシーンにびっくり!朝ドラの前の撮影だそうで、よくこのあとに高校生を演ったなぁ!と思いました。でもあのシーンがあったから左近の言葉に説得力が増しまた。
ただ、まともな女の人が一人も出てこない「男だけ」の映画なのが少し寂しいかな。
ハード・意味不明
原作は伝説的コミックらしいが、いつもながら未読どころか全く知らず。
好きな監督とキャストが気になって見てみたのだけれど、う~ん、これは何と言うか…。
最初は話がよく分からなかった。
不器用故に何をやっても上手くいかない右近は、身元不明の牛山と親しくなり、怪しい活動家の埋蔵金探しの仕事をしている。
ある日、廃工場でオンボロロボットを発見。
エリート会社員の右近の弟・左近によると、それは超高性能ロボットである事が判明し…!
ロ、ロボット…?
え、これ、SFなの…? コメディなの…?
シュールな作品である事は確かだけど…。
最初は全然ってくらい話が面白くなかったが、ロボットが登場してから、やっとちょっと面白くなってきた。
ポンコツ男たちとロボットのシュールでユル~い笑い。
ロボットに“ロボオ”と名付け、ロボットのコスプレをしているとして、夜の店に遊びに行ったり…って、オイオイ!
シリアスからコメディまで手腕を発揮する山下敦弘監督。本作はその両ジャンルがミックスしたような作風。
山田孝之の大真面目とおバカの絶妙な熱演。
荒川良々も愛すべきキャラ。
佐藤健はそれほど出演多くなかったが、それより驚きなのは、冒頭たったあれだけの出演の松たか子!
水沼役の康すおんが印象的。この人は同じ山下監督の『もらとりあむタマ子』でも好助演だった。
だけどやっぱり、ロボオのユニークさが突出している。
でも中盤から、良く言えば予想も付かない、悪く言えばまたまた訳の分からない話に。
ロボオの性能を使って埋蔵金を発見。
活動家が思わぬ事件を起こしたかと思えば、左近の身にも思わぬ事件が…(と、右近は思っている)
恩人の娘と関係持ったり、ヤバい事態に巻き込まれたり…。
「正しい事は正しい」で突き進むも、それが通らない不条理だらけのこの世の中。
そんな中で、疎外感や孤独や社会に馴染めない苦悩を抱える者たち。
「俺たちは仲間なんだ!」
ポンコツでダメダメであっても、ロボットであっても。
シュールなコメディと思って見たら、実はヘビーな内容で、強烈パンチの訴えや叫びは込められてはいるのだけれど…
面白味あったような、無かったような…。
何か凄い作品だったような、何を描きたかったのか…。
呆然必至のラストまで、結局やっぱり、よく分からなかった。
過去山田孝之作品で笑えた人向け
不器用なハードボイルド男・右近と身元不明男・牛山が一体のロボットと共に不思議な友情を築いて行くお話。
いやはや、また変わりもの作品を観てしまった。
あまり観たことない内容だと思う。極右だったり、埋蔵金掘りバイトだったり、超高性能ブリキロボだったり。
内容が意味不明で「だから?」とストーリーにツッコミを入れてしまう人もいるだろう。
しかし、個々俳優の魅力を活かしシュールで馬鹿馬鹿しく、楽しませようとする気持ちが作品からは伝わる。
主人公の山田孝之は、マジ顔で色々変な事をやらせれば今の所、彼の右に出る俳優はいないだろう。面白かった。
脇を固める荒川良々も一風変わった役ではあるが純粋無垢、彼らしい良い役を演じていた。
山田孝之の弟役の佐藤健も演技が上手い役者さんになったものだ。
水沼の娘さんにも笑わせて頂いた。
「あまり社会に関わらなくてもいい」と言わざる得ない終わり方。
観る人は誰もそんな終わり方望んでないと思うけどw。
この映画は家族や友人など大勢で観る映画では無い。
万人受けしません。
過去山田孝之作品で笑えた人向けです。
ホント変わった映画です。
ロボ雄!
すごく良かった!。セミの鳴き声、夜の夏の寂しさの音、なんと言っても荒川さんの演技、山田さんの演技、素晴らしすぎて意味わからん感じがとても濃くなっていて面白い作品でした。ただ、ロボ雄!スプレー感がすごくてちょっとうん。。。。。。
しかし、面白い!私は好きだった!
腐っているのは世の中なのか、俺たちなのか!
山田さんの出演作で一番好きな作品になりました。特に山下監督の映像の撮らえ方が最高。
自分にとって大事なことと、それを貫く意志、そしてこの世の中での立ち位置。
ただラストが個人的には好みではない。でも、いい映画であることに間違いない。
おれは いったい なにをみたのか
合理性や物語性を一切放棄し、キャラのドタバタだけで進む120分間。
ロボ夫は突然現れるし、アレをわざわざ密輸する意味も分からんし(溶かして固め直せよ)、あのオチって…えぇ…
とにかくキャラの勃ちっぷりが良い。演技も良い。それ以外の全てがハード・コアな怪作。
それだけでここまで面白いんだから、大したもんです。
実に昭和劇画的
原作未読だが、政治思想色あるちょっとヤバめな感じが設定かと思ったら、実にエログロナンセンス(しかも実に安っぽい)で程良い感じのくだらなさに、ちょっとハマった。
コミック的というより、昭和劇画的な映画だった。こういうのは、本当後から来るタイプの作品。
山田や佐藤という安定スター俳優を使い、多少汚れな演技もさせる事を含めこの映画のプラス魅力だが、ロボオの存在(そのマヌケなフォルム含め)がこの映画をぶっ飛びクレイジー作品にしてる。
細かい設定や説明力はこの映画には期待してはいけない。深く考えず、ただ身を任せて観るべし。
後半、怒涛の展開が待ってるかと思ったが残念ながらさほど起こらず、ラストで多少の哀愁が残る、まさに昭和劇画調な作品。
後半に一気に話が動く
前半は退屈だった。登場人物たちの仕事や身の回りのことだけで、本筋とは関係なかった。
後半は一気に話が動くが、ハラハラドキドキといった感じはなく、自分には物足りなかった。
ただ主人公達の現状のどうしようもなさが、生々しく描かれていたのが良かった。
意味が分からない…。長い…。ハマれない…。 画で語ります系表現ばか...
意味が分からない…。長い…。ハマれない…。
画で語ります系表現ばかりでお腹いっぱい。山田孝之の顔力が凄くてお腹いっぱい。
佐藤健の感じだけ良かった。兄と兄友にちゃんと敬称つけてたの好感度大。
期待は裏切らず、かといってそれ以上でもなく。山田孝之、荒川良々は予...
期待は裏切らず、かといってそれ以上でもなく。山田孝之、荒川良々は予想の範囲内で、佐藤健がなかなか良かった。勘どころを外さないというか、行きすぎないところごがいい。
久しぶりに優しくされたような感覚が
これは世間から見放されたアウトサイダーたちに送るファンタジー。しみじみと感動した。
兄の右近(山田孝之)は怪しい活動家に雇われビラ配りやら埋蔵金の発掘やらで日銭を稼ぐ。弟の左近(佐藤健)はエリート商社マンだが満たされてはいないようで、兄のことを否定しながらも何かというと顔を出し面倒を見る。深いところで繋がっているのだろう。
右近と行動を共にする牛山(荒川良々)は学生時代は進学校に通う優等生だったようだが、ドロップアウトして壊れてしまったようだ。右近にとっては唯一の仲間であり守るべき存在である。
そんな彼らの人生がロボットの発見により大きく動き始める。
映画の中で何とか生き長らえている私のようなダメ人間には優しい、優しすぎる作品。しかし世間からはみ出していない人たちの目にはどう映るのだろう?
原作の雰囲気を大切にした映画
こんな原作をどう映像化するのだろうかと思ってたけど、雰囲気含め忠実であった。すれ違うラストは山下監督お得意のパターンなのだけど、振り返ればそれも原作ママだった。愛すべき映画。
我ら正しい狂気也
右傾っぽい結社で埋蔵金探しをしている冴えない男達が、見た目はショボいが超ハイテクロボットを発見し行動を共にしていく話。
自分の信念とやらが曲げられなかったり仲間意識が強くちょっと短気で暴力的が故に、まともとは言い難い生活をしている主人公。
その癖案外根性なしだったり色欲に流されたりw
エリートと言われる商社マンが故に日常に退屈と違和感を抱える弟が対照的。
そんな主人公達がロボットをみつけてどうなっていくのかと思ったら…言葉を与えたあたりがピーク?
ちょっとそこからダレてきてテンポも悪いしあまり代わり映えのしないネタの繰り返し。
大爆笑があるわけでもなし、ストーリーに面白みがあるわけでもなし、オチもやっつけの様な感じで残念だった。
好き嫌いは両極端。シュールを突き詰めた過激な世界観。
【賛否両論チェック】
賛:何ともいえないシュールな世界観の中で、主人公達が織り成していく人間喜劇の模様に、思わずクスッと笑ってしまう。
否:細々とした笑いが全てシュールなので、好き嫌いは極端に分かれそう。過激なラブシーンが多いのも難点。
良くも悪くも、非常にシュールな作品です。思わずクスッと笑ってしまうようなシーンも確かに多いのですが、ネタの数々のシュールさ故に、笑えるかどうかは観る人次第。終わり方も含め、好き嫌いは真っ二つに分かれそうな内容です。
そんな空気の中で、社会に馴染めずにいた主人公と、彼に寄り添う心優しい寡黙な青年、そして2人の下に現れた謎のロボットや、野心家の弟、上官の好色な娘も加わって、何ともいえない不思議でおかしな物語が紡ぎ出されていきます。
ただ、メインはロボットではなく、あくまでも主人公達のお話なのと、過激なラブシーンなんかも結構あったりするので、
「何か・・・想像していたのと違う・・・」
なんて思ってしまう方もいるかも知れません。ある種の好奇心で、ご覧になってみるのをオススメします(笑)。
気持ちの良い、訳の分からなさ
キャスト最高。脚本まあまあ。
上映終了が近いことに気が付いて慌てて見に行ってきた。あらすじとキャストに惹かれて行ったのだが、思っていた以上にカオスだった。
主人公(山田くん)は少年のまま大人になってしまったダメ人間。相棒(荒川さん)は出来の良い家庭から逃げ出した童貞でアレのことばかり考えている落ちこぼれ。主人公の弟(佐藤くん)は大人の振りしてるけど中身は兄貴と同じなので、日々イライラしている商社マン。全員ちょっと異常で、現実なら絶対に友達にはならない種類の人たち。でもこれが映画の中だと愛おしく思えるから不思議。
山田くんの電話、荒川さんの遠吠え、松さんのカラオケと笑えるシーンはたくさんありますが、佐藤くんのあのシーンは彼の俳優としてのイメージをひっくり返すほどのインパクトがあります。いい顔をするんですよ。オフィスのガラスに映る表情が凄いです。
最後に。とは申せ描写はエログロで、とにかく女性の描き方が酷いので、大切な人と食事のあととかに行っては絶対にダメです。
この寄せ集め感、中途半端感は一体何?
真っ直ぐに生きることが難しいこの世の中で、政治結社モドキに参加しながら不器用に生きている右近とその仲間達の奇妙な日常を綴ったちょっと風変わりなフィクション。商社マンの右近の弟を除けば皆、妙な人達ばかりで、原作の漫画を読んだことがないので良く分かりませんが、この作品の世界観は本当に独特。急に登場するロボットも(本当は凄いものかも知れませんが)少なくとも右近の生活を決定的に変えるものでもなかったようで、何とも中途半端な寄せ集め感を感じてしまいました。それに右近自身が一体何をやって生計を立てているのか良く分からず。政治結社の宝探しのバイトだけでは大した収入にもならないでしょうし、作品を通じて生活感が余り感じられなかったです。原作には何か大切なメッセージがあったのかも知れませんが、少なくとも映画を鑑賞した限りでは感じ取れなかったかな... ただそんな中で、冒頭のバーの場面でカラオケに興じる松たか子の歌は出色でありました。
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