去年の冬、きみと別れ

劇場公開日:

去年の冬、きみと別れ

解説

芥川賞作家・中村文則のサスペンス小説を、「EXILE」「三代目J Soul Brothers」のパフォーマーで、「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」などで俳優としても人気の岩田剛典主演で実写映画化。婚約者との結婚を間近に控えた新進気鋭のルポライター耶雲恭介は、盲目の美女が巻き込まれた不可解な焼死事件と、容疑者の天才写真家・木原坂雄大について調べはじめる。しかし真相を追ううちに、いつしか抜け出すことのできない深みに飲み込まれていく。耶雲の婚約者・百合子役に「ピーチガール」の山本美月、事件の容疑者・木原坂役に「昼顔」の斎藤工。「犯人に告ぐ」の瀧本智行が監督を務め、「無限の住人」の大石哲也が脚本を担当。

2018年製作/118分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2018年3月10日

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(C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

映画レビュー

4.0脚本もキャスティングもよく練られている

2018年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

あまり予備知識なく観に行ったのだが、大変面白かった。鮮やかなストーリー展開で映像も美しいし、芝居も洗練されている。

構成も非常に巧みで脚本の上手さを感じる。見事に騙されたし、結末を知った時の納得感もある。見事な愛憎ミステリーだ。

キャスティングもなかなかに巧妙というか、安定感ありそうに見える人物ほど、脆かったり、素朴にみえる人物が一番策を弄していたりと非常によく練られたキャスティングをしていると思う。怪しげな斎藤工、骨太そうな北村一輝、純真そうな山本美月・・・etc

ミステリーとしての展開と人間ドラマの配合も絶妙で、観ていて飽きさせない作品だった。こういう邦画がもっと増えると嬉しい。

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杉本穂高

4.5原作からの改変の鮮やかさよ

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

知的

売れたミステリー小説の映画化で、原作を読んだ観客を驚かせるのが難しいのは当然だ。はなから諦めて原作のトリックを忠実に再現する場合もあるし、策を弄した揚げ句に小説の魅力を失ってしまう不幸な例もある。

そんな中、「去年の冬、きみと別れ」の改変は実に鮮やかだ。書き連ねたいのはやまやまだが、原作のトリックの核心部分を残しつつ、「映像化不可能」と言われた要素を巧みに組み換えて別の仕掛けを創造した、と評する程度に留めておこう。原作ファンでも「そこをそう変えてきたか!」と驚嘆すること請け合いだし、未読の人ももちろん楽しめるはず。

「イニシエーション・ラブ」のトリックの改変は(当たり外れのある堤幸彦監督の映画であることを考慮しても)相当うまくいった稀有な例だと思うが、本作もそれに匹敵するか、超えるぐらいの成功例に数えられるだろう。脚本・大石哲也&瀧本智行監督のコンビにお礼を申し上げたい。

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高森 郁哉

3.5陰鬱なトーンの展開

2024年7月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

岩田剛典扮する婚約中のフリーライター耶雲恭介は執行猶予で終わったと言われている斎藤工扮する写真家木原坂雄大の盲目モデル焼死事件について北村一輝扮する週刊誌の小林デスクに持ち込んだ。

今回の岩田剛典はちょっと暗めでヒステリックなキャラクターで意外だったね。取材対象の木原坂も異常体質だから無気味な雰囲気だ。小林デスクも木原坂の姉と関係を持つ曲者だ。だからどうしても陰鬱なトーンの展開になるね。そして木原坂は山本美月扮する恭介の婚約者に狙いを定める。まあ一種のホラーかな。執念深いのもほどほどにしておかないとね。

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重

1.01時間推理ドラマのレベル

2024年7月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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せら