友罪のレビュー・感想・評価
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狂気の瑛太
瑛太がいつ爆発するか、ドキドキハラハラしながら観ていました。
内容はとても重く、経験の無い者が軽く語ることはできないと思います。
夏帆の幸せ薄い感じは、レッド同様、同性からするとなぜかちょっとイラッとするものがありました。
原作を読んだ身からすると
現在を読んだ身からすると、原作との内容の差に驚きます。説明過多な点をはじめ、オリジナルサイドストーリーも多く、主軸がブレてしまっています。ただし、原作とは別物としてみた場合は、わかりやすく面白いのかも知れません。なにより瑛太さんの演技力は素晴らしいです。
主演二人が好きなので見てみた。
少年Aの事件を題材にしたものは映画も本も漫画もたくさんある。
原作者の薬丸岳作品は
溺れるナイフがあまり評価出来ず、あれ以来読んでないのでこれもそうだとは知らずに視聴。
ウンザリと重い気持ちになる。
晴天続きの真夏の日々なのに
室内でこんな映画見てたら
具合 悪くなる。
余程悩み事もない人向き。
やり直す事は、、、
はじめに、不謹慎でしたらごめんなさい。
人生をやり直すチャンスはみな平等にあります。
普通の人ならちょっとした失敗や過ちはありますよね。
一方通行を見間違えて直進しちゃたり、待ち合わせの場所を間違えて遅刻しちゃたり、仕事で大きな失敗をして迷惑をかけてしまったり、、、(私の過ちです)
でも、わざとではないし、人間なんだから誰にでも間違いや小さな過ちは誰にでも絶対ある。
魔が刺して万引きとか、酔って何かを壊したとか、
犯罪に変わりはないけれど、反省して更生の余地があればまだ立ち直るチャンスはあるはず。
でもこれは違う。。。
メイン二人を中心に別の切り口で様々な人生での過ちを過去をふりかえりながらその人達の苦悩や苦痛が現在進行形で進みます。
被害者に共感はできても、加害者には共感できない。
胸の内に抱えてる苦しみを頑張って理解しようとしたけど、やっぱり無理だった。
表情や演技で理解する事も苦しい。
でもでも、人を殺めておいて社会に何食わぬ顔で生きている事も不思議で最後まで苦しい気持ちでした。
瑛太さんの演技が本当に凄かった。
2回観たから十分。 なんかあり得ない設定のオンパレード...
出てくるキャラクター全員が、心のどこかに闇を持っていて、なんか重くて観るのがしんどい。
大体設定からして、「そんなことある~?」と思ってしまう。
記者してた人が、辞めて工場の見習いなんてするかなぁ~?
しかも、過去に友人が自殺。それを自分のせいだと、ずっと自分を責めている。
一方、少年時代に殺人を犯した人間が工場の見習い。
過去に犯した罪で夜な夜な悪夢を見る。
この設定はあり得るとして、そんなやつが、AVを強要する元カレから逃れ、ストーカーされてる女性と偶然出会う確率ってどれくらいよ?
そして、その元記者が事故で指を落としてしまい病院に向かう際のタクシーの運転手は、自分の息子が無免許で子供を数人(2人、いや3人だっけ?)轢き殺してしまったせいで家庭崩壊。
あげくは、元殺人者の見習いの少年院?時代の先生?も、仕事ばかりで家庭を顧みず家庭崩壊。
なんか、あちこちで崩壊してて、ほんと観てて辛い。
最も変やと思うのは、1か月の工場研修の間で、指を落としてしまった元記者。
手術で指がくっついたのはよかったけど、数日で工場に仕事復帰するのは、さすがにおかしいやろ。切り落とされてしまった指が、いくら日本の医療が進んでいるとはいえ、ブラックジャックやあるまいし、いや、ブラックジャックが手術したとして、そんな簡単にすぐ指が動くようになるわけない。
しかも、お互いを「大切な友達」だと認識するのに、1か月の間では、さすがに短すぎるやろう?
とにかくあらゆる場面で、設定が無茶すぎ。安易すぎ。
生田斗真は舞台挨拶で「この映画は、本当に問題作です」と言っていたが、違う意味で問題ありありの作品やわ。
劇場で観た時以来、今回で2回目の鑑賞やけど、もう2回で充分やね。
少年A
とても難しいテーマや、題材を基に作られている作品のため、観るのをどうしようか悩んでみました。
原作を読んではいないため、他の方のレビューを見る限り、読まずに映画だけ観て正解でした。(原作のファンの方は大概が評価が低いため)
犯罪者へ対する同情の気持ちは普段から持たない私ですが、この映画を通して少し学べた気がしました。
これはあくまでも映画であって、エンターテイメントの世界の話なので、実際にはたくさんいる元犯罪者達が、事件後にどのように更生したり、気持ちを病んだり、悔いたり、大して何も感じていないか、もしくは忘れて普通に生活しているか分かりません。
ただ、この作品に描かれた瑛太さんが演じる元犯罪者の少年Aや、斗真くんが演じる益田のような犯罪に加担した人間ではない、その他の登場人物たちにより印象が強く残りました。
少年Aと呼ばれた鈴木くんをボコボコに殴る人間や、暴力で女性を支配する男。母親の愛情に飢えた娘。
鈴木くんの犯罪歴を知って避けてしまう女性。
人の人生をネタにして、雑誌を書くメディア。
加害者の家族や、被害者の遺族。
犯罪は犯してはいないものの、自分の弱さ、利益を理由に人を傷つける。(忍成くんの役は完全に犯罪者ですが)
この映画の中で強い人間は誰1人描かれていないことが、一番印象的だったなと思います。
強いて言えば、病気で亡くなってしまう、学くんのお母さんだけが唯一、強い人間のように感じました。
決して自分が侵した罪は償うことができないと言う少年Aが言う、「だからもうやめた」といった言葉。
これはどっちの意味だったのかな。殺人を二度としないと言う意味なのか、それとも、自分自身を殺めようと思う気持ちのことなのか。
人の命は一度奪ってしまうと二度と戻ってこない。
想像してみよう。看守の言葉が印象的だったな。
世の中から1人でも多くの人が傷付かずに、人を傷つけずに生きられる世の中になって欲しいなと強く思いました。
瑛太さん、斗真くんの演技は素晴らしかったですね。
もったいない
瀬々監督はメジャー作品は気負っちゃうのかな?
瑛太の気味悪いサイコパス確定の芝居が光ります。それゆえに瑛太と生田斗真のストーリーのみでいいのに。いろんなバージョンのエピソードがごった煮になってしまっている。怒りのように同時に違うエピソードが交錯する作品てなかなか成立しないですから。「心を許した友はあの少年Aだった」とポスターやチラシに煽り文として載せるだったらなおさらでしたね。佐藤浩市使う以上と忖度してタクシー運転手のくだりを増やしちゃって。百歩譲ってヘブンズストーリーみたいな長尺ならエピソードてんこ盛りでOKですけどね。
瑛太が印象的
納得させられる部分はあったけれど、別世界の劇映画としか思えなかった。
これをきっかけに自分の中で何かが起こる気配はほとんど感じなかった。
最後まで興味を失うことなく観賞できたけれど、普通の劇映画だったなぁという印象的。
罰とはいつまで
瑛太演じる鈴木だけの話しかと思いきや、登場人物それぞれにストーリーがありました。
映画全編を通して感じたことは罪を犯した人間の罰はいつになったら許されるのか、一生許されないのか、誰が許すのか。
それぞれが罪を背負って罰を感じてます。
罪を犯してしまったから死んだ方がいいと考えていたり、心の底ではやっぱり生きたいと願っていたり。
安楽の他を見つけてもそこにはいられず。望む場所にはいられず、望むような事は起こらない事が罰なんでしょうか。
生田斗真演じる益田が、鈴木に「自分のことしか考えてない」と叱責してる場面がありますが、益田も自分の事しか考えていない。
それは学のお母さんに対する態度から明白です。
でも、やっぱりどんな人でも自分以外の事も考えれるし、思いやれる。
そこに一縷の救いがあるのでしょうか。
瑛太さんと生田斗真さんの演技が凄すぎる映画でした。
海外に誇れる日本映画と俳優さんたちだと思います。
『各人の逃れられないしがらみに由る贖罪と救済』
自宅(CS放送)で鑑賞。中学時代に親友を見殺しにしたと自らを責め続ける男、児童三人を轢き殺した息子を持つタクシー運転手、17年前(14歳)に神戸連続児童殺傷事件を思わせる大事件を起こした男、AV出演を強要された悪い男に附き纏われる女、更には家庭を省みないと非難する娘を持つ少年更生施設の女性職員と様々な過ちや原罪に因る自責の念に囚われる人々を多角的に描く。重いテーマを目一杯詰め込んだ割に二時間ちょっとの尺は欲張った分、舌っ足らずでやや物足りず、もっと掘り下げて欲しい箇所も有った。僅かな希望を抱かせるラストも唐突で微妙。55/100点。
・後半、(永山)瑛太演じる“鈴木秀人”が嘗て日本を震撼させた“少年A(青柳健太郎))”であると興味本位でレポートを書いた生田斗真の“益田純一”──幾ら以前の同僚である“杉本清美”の山本美月に唆されたとは云え、書いた事自体が彼にとっての大きな罪ではなかろうか。亦、週刊誌に無断掲載されたとは云え、結果的に町工場の同僚や同居する寮の連中に知れ渡る事となってしまう。更に部屋に籠もる“鈴木秀人”も覘きに来た“益田純一”を「全てボクが悪い」とニヤけ乍ら許すのではなく、殴り掛かる程激怒する展開の方が続くラストが活き、違った意味と味わいを残したと思われるが如何だろうか。
・一家離散をし、孤独により自らの責任を見詰め続ける佐藤浩市の“山内修司”、「家族を解散した原因を作ったお前自身が家族を作ってどうする」との問い掛けに“山内正人”の石田法嗣が返す「罪を犯した者は幸せになってはいけないのか」と云う言葉は、万人に重く圧し掛かる。遅れ乍ら駈け附けた結婚式当日、終始反対を繰り返す“山内修司”に同調する他人がおり、その人とも口論してしまうと云う展開があれば、より孤独が浮き彫りになったとも思うが、それでは救いが無さ過ぎるのかもしれない。孰れにしろ、業務中に横断歩道を渡る子供達を見守る彼のラストカットは情趣溢れた佳いシーンだと思う。
・青々とした原野に“唐木達也”を演じる忍成修吾は『リリイ・シュシュのすべて('01)』を想起した。尚、原作者によると、本作には明確なモデルとなった実在の事件は存在しないとの事。
・心に人知れず闇や不安を抱え、懺悔と自省の念に駆られる日々を過ごす人々中、最も共感出来、まともに思えたのは、一見捉え所の無い“鈴木秀人(本名:青柳健太郎)”役の(永山)瑛太だった。或る意味、不気味とさえ云える程の冷静さとペシミスティックな態度で考えが読み取りにくい役所は、嘗て萩原聖人がよく演じていた感がある。不幸な過去に縛られ続けるも健気で控えめな“藤沢美代子”を演じた夏帆、他作でも難しい役を熟し続ける彼女には今後も注目したい。そして寮の同居人で先輩格の“清水”の奥野瑛太の醒めた熱演も印象深い。
【重いテーマの作品である。しかし、瀬々監督の気概は確かに感じた。】
上映前から、少年Aを暗示的にテーマにした作品と喧伝されていたが、鑑賞するとそれ以外にも
・元恋人からのDVに疲弊している女性
・息子が交通事故で人を殺め、家庭を”解散した”タクシードライバー
・医療少年院で献身的に働く女性の娘が母親の愛情を感じられずに惑う姿
など、重荷を背負って生きる人々が群像劇の様に鈴木(瑛太)と関連を持って描かれる。
そして、鈴木とある理由で”友人関係を築いた”益田も過去に深い罪を犯していた・・・。
<重いテーマを扱った作品だが、見応えがあるヒューマン・サスペンス>
<2018年6月5日 劇場にて鑑賞>
原作未読。夏帆の濡れ場がイイ! だけど…
夏帆の濡れ場。
夏帆の元カレにイヤガラセをされた話をするシーンは、かなりグッときました。イイね!
だけど…
どうせなら、もう少し露出を多くして欲しかった。
演技はとても良かっただけに、ちょっと残念。
(夏帆の濡れ場シーンだけなら、ビブリア古書堂の方が露出も多かったし、グッとくるものがあったかも…?)
最近、夏帆はエロティックな役が多くて❤️
夏帆の元カレの忍成は、クソ男役で最高でした!
相変わらずこういう嫌われ役が多いし、上手いよね。
スゴイと思います。
肝心のメインストーリーの感想ですが、
まあ、楽しめました。
瑛太、生田斗真の演技は流石だし、
編集テンポも良くてサクサク進むし、
ドラゴンボールの歌をたっぷり聞けるし、
とても良かったと思う。
ただ、話の結末がちょっと好きじゃ無かった。
佐藤浩一の「殺人を犯した人が家族を作ってどうする?」に対してアンサーが出せていたのか?
生田斗真の「受け止めて生きていくしかないじゃない」に見合った行動をとっていたのか?
瑛太と生田斗真の友情が美しく輝いていただけに、
あんなメッセージ的なラストではなく、
気持ちをぶつけ合うラストであって欲しかった。
あ、最後に、
やっぱり山本美月はキライだな、と思いました。
瑛太の演技はみどころ。
原作未読
加害者それぞれ、罪に対する贖罪の気持ちの重さが違く、被害者家族の気持ちに寄り添って生きるのであれば佐藤浩市の態度はもっともであり、だけど加害者はいつまでたっても赦されてはいけないのかという問題がある。
青柳は、友達ができて、恋のようなものもしてはじめて人間らしくできたのがあのカラオケのシーンで、あの時の瑛太の演技は絶妙。
そしてそんな場面を許さないのが世間である。
更生という意味では、友達や恋人などの人間関係を持つことにより大切な人を失う辛さもわかるわけで必要なことだけれど自分が被害者家族であったならカラオケで笑顔の加害者なんて許せない。
両方の面からみて答えのだせない、考えさせられるストーリーだった。
ただ、青柳をみんなが想像してしまう酒鬼薔薇聖斗と関連づけるのは、被害者感情を扱う作品としてはやらない方が良かったのではないかと思う。
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