劇場公開日 2018年9月1日

  • 予告編を見る

寝ても覚めてものレビュー・感想・評価

全221件中、161~180件目を表示

4.5インパクトのある傑作

2018年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

またもや素晴らしい邦画が2018年に現れてしまった。この映画を映画館で見ることができてよかった。

もちろんストーリーの展開も衝撃的かつエモーショナルな仕上がりになっており、原作の力もあるだろう。しかし、監督やキャストの力でここまでの傑作にしたということは間違っていないはず。麦の現れた瞬間の演出と音楽、そして東出昌大の演技が完璧に合わさったからこそできたシーンは必然だったかもしれないが映画の奇跡を見た気がした。登場人物の視線の先がカメラとなっている撮影方法も特徴的だが、主人公の朝子の心情描写が直接的には描かれておらず、セリフにも表れていないため、こういうカットが重要になってくるし、このような方法で心情を描くのは素晴らしい。

日本列島全体を麦と亮平を象徴する演出も素晴らしい。二人の男性の間で揺れ動く主人公の気持ちがよく表されている。

そしてなにより、自分が感動したのは“運命”だ。人間の選択が人生において重要な役割を果たすのはもちろんだが、時に、人間には成し得ない外部からの力が加わりそれがその人の運命となり人生にレールを敷くのだ。朝子の人生において、もちろん選択はするが重要なところは全て偶然が重なって起きているだろう。『15時17分、パリ行き』の時の感動を味わった。

タイトルにもなっている“寝ても覚めても”というのはどういうことなのだろうか。寝ている時に見ている夢と、麦(バク)はなにか関係があるのだろうか。そこら辺を考えるのも面白い。

今年は自分の中で邦画が豊作だが本作もまた劇場で体験してほしい異様さ、そして美しさを秘めている。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
こうき

4.0そっち行くか?

2018年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

女の人にとっての、一つの理想の形だろうね。
「そっち行くか?やっぱやめるか…」
というのが皆の突っ込みどころだね。

芝居のところでの男の突っ込み、変にリアリティがあってよかった。

あと、関西人の女の人の話がいちいち面白かった。
「何その炭水化物縛り」
「写真撮る時間頂戴よ」
「結婚した後の今の名前」
などなど。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
khapphom

3.5普通じゃない恋愛?

2018年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は唐田えりかさんのぽよっとした魅力に尽きますね
何だかんだと言っても自分の意思を貫ける人は少ないし、間違いに気づいて直す人も少ない。
有りそうで、実際には無い恋愛の姿じゃないでしょうか。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
シネパラ

3.5不穏であって不快ではない。

2018年9月16日
iPhoneアプリから投稿

不穏だ。とにかく不穏である。
121分の映画全体を筆舌に尽くし難い不穏感が支配している。
それが決して不快ではないのが、この映画の大きな魅力だ。

起こる事の一つ一つはお伽噺の様である。
ホンモノである感じがしない。
どこかぼやけていて、現実味がない。
主人公である朝子と麦の出会い。
亮平と朝子の出会い、別れ、再会。
登場人物たちのとる行動と、数々の末路………。
その全てがまるでナニモノかの大きな力に動かされている様だった。
この作品世界の背後には何かとてつもなく大きな何かが仁王立ちしているのではないか。
そう感じざるを得なかった。

物語りは奇跡の偶然性で成り立っている。
示しを合わせていない感情や行動や境遇が物語をエンドロールまで運んでいくモノだ。
しかし、この映画は違う。
「いつか、必ず良からぬ事が起きるだろう」
そう観客に感じさせ続けながら物語が進んでいく。
どれだけ登場人物が一時的な幸福を得ようとも、
それが続かないことを、むしろ災難に変ってしまうことを、何となくだが確実に、観ている側は分かってしまっている。
しかも、そうであって感情に制止は利かない。観続けてしまう。
“いま”が心地よいから。
頭の片隅で行末に対する危機感を感じてはいるものの、現在の幸福に身を浸してしまう。
まるで二度寝してはいけないと頭では分かっていても目を閉じてしまう時の様に。
だから不快ではない、不穏なのだ。

朝子が終盤に取るある行動については意見が分かれるところだろう。
あの行動で作品に対する興味が一気に遠のく人間もいるかもしれない。
筆者も許せない。あんなことしたら駄目だ。
しかし、(身も蓋もない言い方ではあるが)もう仕方ないのだ。朝子には朝子の事情がある。
個人的には、あのシーンから感情移入の対象が朝子から亮平へと瞬時にシフトを変えた。
朝子は本当に実在したのか・・・?
朝子の友達である女優志望の彼女は実在したのか・・・?
彼女の夫になった会社の同僚は・・・?
朝子の大阪時代の友達の女性は・・・?
飼っていた猫は・・・?
朝子を連れて行った麦という男は・・・?
そして自分は・・・・・・・。

人生(生活という言葉が適切か)は何か大きな力によって動かされているのかもしれない。
そこに抗おうとすれば何か大きなモノを得るか、失うかだ。
微睡むも良し、抗うも良し。
恋は盲目だ。渦中の人間からすれば特に。
外から見ればお伽噺の様なモノかもしれない。

朝子と麦の出会い、あんなことある訳がない!
朝子たちに対する亮平の取る行動、何だか無理がある!
島春代みたいな人、あんな大阪のオバハンおるおる!
ホームパーティー中の芝居論でのぶつかり合い、何なのその偶然!?でもあるある!
朝子を迎えに来た麦、ストーカーか!?半ば誘拐やないか!即刻ネットに挙げられて事務所が動くぞ!?
全体的に朝子、お前ぶれっぶれやないかい!

でも、なんだかこの映画はそんな事は問題ではない様な気がするのだ。
一つだけ納得いかなかったのは、岡崎の末路だ。
何故、彼をああいう所に着地させたのか。

亮平と朝子が新居にて川を眺めるラストカット。
もし次があったとしたら、それはどんな場面になっただろう。

決して他人に薦める事はないだろうけれど、
観た人同士では語り合いたい。
そう思わせる不思議な作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
テーク

5.0素晴らしい

2018年9月16日
Androidアプリから投稿

心の隅々まで入ってくる映画

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ajiang

3.0不可解な人は

2018年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
emp

3.0淡々と

2018年9月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーはありえないけど、最後まで淡々と見せられました。
この系統けっこう寝てしまうのですが、今回寝なかったのは、どこか引き込まれる部分があったからなのでしょう。
女性としては一度朝子のような人間になってみたいものです。
私は関西のペラペラ喋る系ですので...

コメントする (0件)
共感した! 2件)
きょん

0.5タイトルなし

2018年9月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

濵口監督初観賞。『ハッピーアワー』が高評価のため期待して見た。
読解力不足のせいか、東日本大震災やALSが描かれるが、なんの必然性があるのかわからない。24時間テレビと同じく、これらの事象をネタにしているとしか感じられなかった。
この映画が伝えたかったことは、「走れメロス」と同じく一途に思い込むということは狂気であるということか?
自分とは合わない作品だった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
リブレ

4.0なかなか

2018年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
主に1人

3.5観た後の感想大会が、むしろ面白い

2018年9月14日
iPhoneアプリから投稿

レビューも拝読し、映画を観た方それぞれに、感想が異なっていて、それがこの映画の本質だと感じました。「ハッピーーアワー」もそうですね。観たその人があぶり出される映画。私は観た後、「自由」と「愛」ってなんだろ?という思いで帰路につきました。そして世の中に溢れる「ディスり」「嫌悪」、それが「羨ましさ」「嫉妬」に根差していたり。愛してる、と思うのは、それは相手から「愛されたい」だけの気持ちだったり。「愛する」とは自分の意志のことと私は思いますが、それゆえに責任感、信頼、覚悟などを生み出す。時にはそれは自由とは正反対の性質で。「自由」とは流れて、流されて、自然のまま。執着なし。愛は、時として自由を嫌悪する。羨む。燃えるように妬む。亮平が麦を見た眼のように。朝子さんは、自由と愛の間を、川が蛇行するかのように流れて行きます。目覚めて亮平のもとに戻った、かのような。でも、寝ても、覚めても、やはり朝子さんは朝子さんなんだろう。川はまた蛇行し流れて行く。朝子さんは川を「美しい」と言いました。亮平は「汚ったない」と。二人のこの先は?続編作るとしたら?なんか勝手にゾクゾク...とそういう作品です。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
xmasrose3105

3.0理解できない

2018年9月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
さくら

5.0愛のカタチ

2018年9月12日
iPhoneアプリから投稿

賛否両論ある中不覚にも共感してしまった
最初からまるで唐木えりかちゃんに当て書きしたような本と繊細な演出がホントにいい
愚かな人間たち…だから愛さずにはいられない

コメントする (0件)
共感した! 2件)
tasuku

5.0嗚呼、麗しの朝子

2018年9月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

萌える

最初に朝子に恋してしまうと、もう朝子がどんな振る舞いをしようとも、無条件にすべてを受け入れてしまうような、なんか…とてもねじ曲がった作品だったような気がする。かく言う自分は、ああ麗しの朝子…と思った冒頭から、ずっと作品について引き込まれっぱなしだったし、思いのほか笑った。
絵づくりとかロケーションとか特にいいとは感じなかったけれど、脚本と配役の妙で相当楽しめた。
震災を題材にしたり、復興を題材にしたりして、何か主張すべきところがあるのかと探った。が─、これといった含みなどは捉えることができなかった。まぁ単に大勢の人を引きつける道具でしかないのかなとマイナスのイメージを待ってしまいかねないところもあったけれど、仲本工事とかの演技を見るだけでもすんごく楽しかったし、これは最高の娯楽映画だなーとしみじみ思った。
寝ても覚めても好きな人と一緒でいいよなー、当然苦しさや辛さもあるんだろうけれど、そりゃあどんなに裏切られたり信用を失ったとしても執着するよなー、なんて思ったり─。
途中、1度だけ泣いたところがある。それはどこかは言わないけれど、そこが過ぎて展開が変わり─、くっそーあの涙を返せよ~なんて思ったりもした。
とにかく、かなりこの作品を楽しめたわけで、個人的には興味を失わないためのカット割りが絶妙に続くこの何とも言えない魅力的な映画にすっかりハマってしまった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
SH

4.5死神に魅入られた女性の話

2018年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 35件)
りゃんひさ

4.5始まりからずっと惹きつけられた

2018年9月10日
iPhoneアプリから投稿

朝と麦の出会いのシーン、すごくドキドキした。
麦の危うい魅力、色気。東出さんの演技素晴らしかった!
朝役の方、すごく美人、という訳ではないがなんとも言えない魅力があって、麦と亮平が朝に惹かれるのがなんだか分かるなぁという感じ。
とても面白い作品だった!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
komako02

4.0現代の民話

2018年9月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 18件)
kkmx

2.5東出昌大くんはサイコパスの役がよく似合う。

2018年9月10日
iPhoneアプリから投稿

東出昌大くんはサイコパスの役がよく似合う。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ますだ

3.5演出と脚本の妙

2018年9月9日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 4件)
ビビ

4.5他人といっしょになる不安

2018年9月9日
iPhoneアプリから投稿

昨日みた「君の鳥は歌える」と共に、本当に面白い日本映画の連べ打ち。というか、日本映画らしくないところに到達してる新世代の日本映画ふたつ、だった。
こちらも東出&唐田が素晴らしい。東出の使い用をよくわかってのキャスティングと、唐田は特に色がついてないのでこの役にはドンピシャの何を考えてるかどう転ぶかわかんない「謎」っぷり。
恋愛の道徳的幻想を描くデート映画のロジックから大きく外れて、そもそも恋愛、というか知らない人とくっつくということの「不安」というか「不安定さ」というか「脆さ」に支配されてるダークファンタジーだった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ONI

4.5心ゆさぶられる

2018年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
映画ゴラク