きみへの距離、1万キロ

劇場公開日:

きみへの距離、1万キロ

解説・あらすじ

「魔女と呼ばれた少女」で第85回アカデミー外国語映画賞にノミネートされたカナダの新鋭キム・グエン監督が、地球の反対側で暮らす男女が監視ロボットを通じて出会う運命の恋を描いたラブストーリー。北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプラインで石油泥棒を監視する6本足の小さなクモ型ロボットを1万キロ離れたアメリカ・デトロイトから遠隔操作しているオペレーターのゴードン。恋人と別れたばかりのゴードンは監視ロボットを通して若くて美しいアユーシャと出会う。アユーシャはカリムという恋人がいながら、親からは別の相手との結婚を強要されていた。それを知ったゴードンは、アユーシャの運命を変える大胆なアクションを起こす。

2017年製作/91分/G/カナダ
原題または英題:Eye on Juliet
配給:彩プロ
劇場公開日:2018年4月7日

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(C)Productions Item 7-II Inc. 2017

映画レビュー

4.0距離と格差、2つの隔たりをハイテクが埋める純愛寓話

2018年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

北アフリカのパイプラインを監視するクモ型ロボットを介し、当地の村で暮らす若い女性アユーシャと、米国からロボットを操作するゴードンが“出会う”。アユーシャは男性優位社会の象徴のような父親から中年の(たぶん裕福な)男との結婚を強いられるが、愛する青年と村を出て一緒になることを望む。収入は安定しているが空虚な暮らしを送るゴードンは、アユーシャの脱出を助けるため思い切った行動に出る。

原題が「Eye on Juliet」となっているように、純粋な愛が古いしきたりという試練に直面する『ロミオとジュリエット』に通じる要素がまず1つ。さらに、邦題にあるように1万キロも離れた男女が、ハイテクによって心を通わせる現代的なひねりも加わる。オーウェルの『1984』以降、遠隔監視技術はネガティブにとらえられることが多いが、男女の心をつなぐポジティブな面を描くスタンスがユニークだ。

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高森 郁哉

4.0【”デトロイトと北アフリカのロミオとジュリエット”自由恋愛を許されぬ女性と、ロボットを遠隔操作する孤独な男とのロボットを介した恋物語。テクノロジーよりも、大切なのは人を労わる心だよね。】

2025年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■北アフリカの石油パイプラインを1万km離れたアメリカから蜘蛛型ロボットを操作し、監視するゴードン。
 ある日、彼はロボットを通して元カノの面影を持つ美しい女性・アユーシャと出会う。彼女が望まない結婚を強要されていることを知ったゴードンは彼女を救おうと大胆な行動に出る。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・作品構成が絶妙に上手い作品だと思う。
 恋人と別れ、北アフリカの石油パイプラインを蜘蛛型ロボットを捜査し、夜勤のみの生活を淡々とこなすゴードンと、恋人カリムと一緒になりたいのに、親の決めた年上の男と結婚させられそうな美しい女性・アユーシャ。

・作中で、ゴードンは眼の見えない老人を家に連れて行ったり、善性在る男として描かれている。成程なあ。老人の言葉もテクノロジーよりも大切なものがある事を、示唆しているよね。

・絶対に出会わない筈の二人が、カリムが石油泥棒をした事で焼死したがために、ゴードンが意を決して、彼女に9900ドルを送金するのである。
 パスワードは”ロミオとジュリエット”である。
 そして、二人は一年後に巴里で会う約束をするのである。

<そして、一年後。二人は巴里で初めて会うが、死んでるように生きて居たゴードンと、恋人カリムを亡くしたアユーシャは、相手を一目見て、嬉しそうに抱き合うのである。今作は、作品構成が秀逸な、素敵なラブストーリーであると思います。>

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NOBU

3.5盲目の老人の一言にしびれる

2020年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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maru

4.0あちこち突っ込み所は見られるが、全体的には良い作品。

2019年8月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

映画を観る上でどこまでを許容できるかってのが「冷める」ラインでもあると思うが、この作品はそのギリギリを感じた。

実際はモタモタ動くイメージのボットや、どんなけ都合の良い位置に配置されとるねん(笑)

また仕事の管理体制がバイト並みに雑な点等も気になったが、デトロイトと北アフリカの恋愛事情や文化の違い等の対比を描きながらも幸福に向かおうとする姿勢を観ながら入り込んでいる自分がいた。

キャストもそれほど多くなく、特に真新しくない内容ではあるが遠隔操作ボットを通してのラブストーリー、また原題にも使われている「ジュリエット」と掛けているのも感慨深い。

盲目のおじいさんとの件が主人公の良さが描かれており良かった。

主人公のジョー・コールもなんとも言えないふにゃふにゃした感じで適役であったと感じる。

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ポップコーン男