孤狼の血のレビュー・感想・評価
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懐かしい仁義なき戦い
いわゆるヤクザもの映画。ナレーションやビールのプルタブやトルコなんて懐かしさ満載。
役所広司が自由奔放過ぎる刑事。松坂桃李がペアとなるが、広島大出身のエリート。広大と呼ばれて可愛がられる。
先輩刑事の大上さん(ガミさん 役所広司)の無茶なやり方に真っ向から反対するが、自分には無い所に次第に惹かれて行く。
上司である県警の滝藤賢一も良い味出してる。絶対に良い人じゃあない。あぁいう役ははまってる。
豚小屋のシーンは見応えあった。色々な伏線もあり、最後の墓参りシーンでの「美人局」は、面白かったなぁ。続編が決定して嬉しい!
広島出身の、映画バカのおっさんの本音の意見が聞きたいか。
広島市出身、呉市にも相当思い入れのあるおっさんには、そう、これは「この世界の片隅に」以来の鑑賞動機。
カミさんに黙ってコソコソしててでも、なけなしの小遣いを使ってでも、行かないわけにはいかない。
期待はある、だが、そこは出身者ゆえの厳しい目もある。
「孤狼の血」
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広島市内では誰もが知る旧タカノ橋サロンシネマや清水劇場、的場シネマ近辺など、「ならでは」、のロケ地も楽しい。
だが、それだけだ。
結局出来上がったものは「かっこ」だけなのよ。
正直、期待外れだ。
「Vシネマ」と変わりないどころか、量産型を強いられても、個性を発揮しようとした「Vシネマ」より熱さが足らない。
特に女優陣が最低。「このタイミング」の真木よう子がなぜ脱がない?脱がせない?松坂の彼女もなぜ脱がない?松坂が後ろから迫って「やけくそ」と「野生」をほとばしるシーンでなぜ服を破かない?(おっと、これは俺の趣味か)
「Vシネマの女優」はみんな脱いでのし上がったし、俺たちはみんなそれが楽しみだった。真木さん、今しかなかったんじゃないの。
ストーリーもつまらなすぎ。退屈。
キャラも魅力なし。役所広司の呉弁は力み過ぎ、臭すぎ。結局大上は何がうまくできてて、何がダメで、そんななか、何がしたかったのか、まるで描けていない。役所に食わせる豚のクソの伏線の貼り方も全然ダメダメ。
でも、最もダメな点は笑いが足らないことだ。
あのな、「仁義なき戦い」はコメディなのよ。アツイ「漢」とかそんな風にあの映画を観るもんじゃない。
石橋蓮司なんか、本当に芝居を「流している」。ま、それが唯一の笑いどころなのだから、本人はよーくわかっている。
それが分かっていないのが江口洋介。湘南のノリでいいのに。
追記1
あ、そうそう、君たち、広島弁を文章に起こさないほうがイイよ。田中宏の漫画はおっさんからするとダサいのだ。
大上の、日岡日記への書きなぐりは恥ずかしくって、小学生の落書きかと思った。
追記2
脱ぐ脱がないについて(しつこい?)
ギャラ、CM、事務所、監督の権限、手腕、カリスマ性、色々あるだろうけど、東宝の「ゴジラ」復権のように、東映は慎重に、綿密に「やくざ映画」復権に気を遣っているのだろうけど、結局「そこ」に行かないと、復権はないと思うんじゃけどの(おっと失礼)
どうしようもなく下品で大好き
冒頭の豚の脱糞!やっちまった!竹野内豊が出てるよって、竹野内ファンのかみさんを誘って見に行ったのだった。冒頭からかみさんは観に来たことを後悔したそうだ。続く竹野内豊の登場シーンも、千葉真一の大友勝利ルックに竹野内豊だと気づかなかったよう。その後もかみさんはグロいシーンに目を背けていたが、物語自体は楽しめたそうだ。俺は下品で泥臭い男臭さが心地良かった。コテコテやくざの行進曲ようなテーマ曲も好きだなあ。何よりも役所広司がカッコいい。いいなあ、ギラギラした目でもっともっとドスを効かせて怒鳴って欲しい。そして、途中で、熱気だけ残して忽然と消えるのもいい。大好き。私の尊敬する北野武のアウトレイジが上品でファンタジックに思える程、生々しく熱い直球なヤクザ映画だった。
続編があったら是非観たい!
役所広司演じる刑事と部下である松坂桃李の物語。
広島が舞台でのヤクザのチャカでバンバン映画なのか?と思いきや主に警察映画でビックリしました。
最初、役所広司演じる刑事がヤクザや右翼と関係があり、かなり底辺を演じる刑事を期待していたのですが、そこまででも無く「何で?」とは思っちゃいましたが後半の彼の半生ネタバレで納得です。
松坂桃李も最初は「こんなんで刑事勤まるのか?」と思いましたが最後は納得の格好良さ。
ここ最近の日本映画ではかなりのグロテスクな部類に入ります。耐性必要。
マイナス点は江口洋介、竹野内豊の活躍があまり無かった事。残念!!
白石監督作品面白いですね〜。
次回作があれば必ず観ます。
映画ならではのシーンに衝撃
原作を非常に楽しんだので、どのように映像化されたのか大いに興味を持って見た。グロテスクな死体をこれほどまでに見せた映画を他に知らない。この点だけでも映画化に意味がある。役所広司の演技もいい。映画としても第一級の作品に仕上がっていると思う。
孤狼の生き様
この作品をきちんと予算かけて豪華俳優を使って大きく上映されていることが本当に感激で幸せなことだなと思う。
冒頭から容赦ない痛みのある暴力の描写に全身ゾクゾクする。
豚の脱糞を大画面で観られるなんて最高。
勢いよくプリッと出ていたけど、撮影時は豚が催すまで待っていたんだろうか…
大上のダークヒーロー感が強くて、そのぶっ飛んだ痛快さにどうしたって惚れてしまう。
余りにも酷いやり口も多くて、この人は何のために捜査を続けているのかと疑問に思うこともあったけど、終盤に判明する彼なりの正義と信念と人間味にはグッときた。
殺しても死ななそうなキャラだったため、まさかの拷問&死亡にはかなりのショックを受けたけど。
最後、孤狼の姿に学び思いを受け継いだ日岡が凶犬と化し落とし前を付けてくれたのが良かった。
小気味好いナレーションと共に進むストーリーは終始息を飲む展開で、コミカルな部分も多くて本当に楽しかった。
設定に先日二回観た犯罪都市と似た部分あるなと思っていたけど、ダークな部分も物語の要素も多めでやり切れない絶望感も味わえる今作の方が好き。
監督と役所広司のインタビューでも言っていたけど、近年の韓国映画に全く引けを取らない、本気の日本映画を観られたなと思った。
豚の印象がとにかく強くて、映画の後に豚のモツ焼きを食べて酒を飲んだ。
今までで一番美味く感じた。
豚小屋で
冒頭から汗や血や糞にまみれたバイオレンス描写に、泥臭い昭和感漂う映像で、役所広司のやさぐれた暴力刑事ぶりなど役者の演技も見応えがあり、最後まで面白く見れました。
汚職刑事と思いきや実は良い人だった的な、疑惑の真相をママに教えてもらう流れなどは、意外性はなく説明的過ぎるように感じましたが。
役所広司が遺体捜索時に手を合わせる場面、松坂桃李が報告書の添削で役所広司の人柄を悟る場面や豚小屋で這いつくばり証拠を探す場面など、そういった無言で心情を示す描写は良かったと思います。
松坂桃李の演技は悪くはないと思いますが、「日本のいちばん長い日」を観た時もそう感じましたが、昭和の雰囲気の中では少し浮いているように感じてしまいました。
大卒のエリート若手ということで、敢えて異質感を出している、浮いていて正解なのかも知れませんが。
真木よう子も、綺麗で迫力はありますが、クラブのママの貫禄や迫力とは違うように感じました。
泣けるヤクザ映画
日本で一番悪い奴らは期待していて裏切られた感が強かったが、本作品はとても良い映画だった。
役所広司は言うまでもなく最高だったが、後半の役所広司と絆の芽生えた松坂桃李の姿はかっこよすぎた。
何でもかんでも殺しまくるような映画ではなく、殺しのシーンも必要最低限で、駆け引きに重きを置いているのもリアルで見応えがあった。
何回かカメラを回転させるシーンが出てくるけれども、松坂桃李の揺れ動く心情を表しているかのようで引き込まれる。
痛く下品なセリフが何度も出てくるけれども、変に濡れ場が多い映画よりもくだらなくて楽しめた。
エンディングで涙が出てくるヤクザ映画は初めてでした。
ただ、あのレクサス…笑
自販機やビールの飲み口、時代に沿って作りこんでいる小道具が多い中で、あんな目立つところに止まるレクサスをなぜ退けなかったのだろう。しかも冒頭で。
あのシーン以来、他に荒がないかを探してしまっている自分がいた。もったいない…
正直、松坂桃李の濡れ場は欲しかったなぁ笑
久しぶりのヤクザもの
最近ヤクザ映画あまり上映されていなかったような。
一触即発の状態のヤクザ組織を、なんとか抗争を避けさせようと、ルール無視のやり方で奔走する大上(ガミさん 役所広司)と、彼と組まされた県警本部から派遣された新米刑事の日岡(ヒロダイ 松坂桃李)の物語。
映画上のいろんな制約があるのだろうけと、ストーリーは硬派で面白かった。
役所広司は、この手の役はハマりますね。「渇き」を思い出しました。
タイトルとラストシーンがバッチリはまってて、格好いい。
俳優さんの技量差
役所さん、石橋蓮司さん、さすがでした
竹野内、江口さん迫力不足でこういう役はやめた方がいいと思います
松坂桃李さん頑張っている、真木よう子さんガリガリで魅力無し
仁義なき戦いとは比べようもなし
久しぶりに
血が滾りました。
冒頭の文字通り「糞食らえ!」のシーンからこの映画のテンションがうかがえる。
常に脂ぎった顔で画面を支配する役所広司のエネルギッシュさと、むせ返るような色気。
子犬から狼へと成長を遂げる松坂桃李。
もはや文化遺産レベルの外道っぷりが見事な石橋蓮司。(うな重食うだけであんなに人を不快にできるなんて)
他の演者さんの演技も素晴らしかった。
ヒーロームービー、成長譚、陰謀劇、そこに正に今の日本を覆っている問題(奇しくもアメフトとか)等を絡ませながらも説教臭くなることなく痛快に、かつ熱く命を燃やす漢どもの魂の滾りを見せつけてくれた傑作。是非とも続編希望。
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