彼女がその名を知らない鳥たち

劇場公開日:

彼女がその名を知らない鳥たち

解説

沼田まほかるの人気ミステリー小説を蒼井優、阿部サダヲ主演、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督で映画化。下品で貧相、金も地位もない15歳上の男・陣治と暮らす十和子は、8年前に別れた黒崎のことを忘れられずにいた。陣治に激しい嫌悪の念を抱きながらも、陣治の稼ぎのみで働きもせずに毎日を送っていた十和子は、黒崎に似た面影を持つ妻子ある水島と関係を持つ。ある日、十和子は家に訪ねてきた刑事から、黒崎が行方不明であることを告げられる。「十和子が幸せならそれでいい」と、日に何度も十和子に電話をかけ、さらには彼女を尾行するなど、異様なまでの執着を見せる陣治。黒崎の失踪に陣治が関係しているのではないかとの疑いを持った十和子は、その危険が水島にまでおよぶのではとないかと戦慄する。

2017年製作/123分/R15+/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2017年10月28日

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(C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

映画レビュー

2.5最後が切ない

2025年2月1日
スマートフォンから投稿

尽くしすぎて軽くみられ、ひたすら男性にだらしない稚拙な女性と、ペテン師の浮気男。お父さんの様にひたすら愛してくれる男性だがストーカーぎみ。
やたら帰りの遅さや様子を心配していると思ったら、それには理由があって。
全てを受け入れ愛してくれるジンジ。
「これからは思い出した事全て抱えて生きていくんや」阿部サダヲの演技はやっぱり素敵でした。
最後に自殺してからの思い出の想起が素敵でした。

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wataridori

3.57年前の高評価映画「彼女がその名を知らない鳥たち」を観た感想

2025年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

知的

主人公の女性、いわゆる「愛人」なんだけど、世間的には愛人って嫌われて、軽蔑される存在だよね。でも、この映画の主人公は、浅はかでありながらも純粋な女の子として描かれているんだ。

彼女が浅はかだなって思うのは、男を外見だけで判断して、だらしない男(主人公)を嫌って、外見がいいイケメンにすぐに惹かれちゃうところ。でも、純粋だなって感じるのは、見た目が良い人は心も優しいって思って、無条件に尽くしちゃうところ。例えば、ダメ男と割り勘したり、彼のために年老いた男と関係を持つくらい。こんな彼女、憎むことできるかな?もしかしたら、これから「愛人」の話をする時、世間の偏見をちょっと置いといて、彼女たちの個人的な気持ちや欲求をもっと理解してから判断するべきなんじゃないかな。

男の主人公については、彼みたいに愛のために自分を犠牲にできるほどの覚悟は正直ないし、彼の気持ちとか欲求は完全には理解できない。でも、彼は不妊だから、自分には愛を持つ権利がないって思って、愛を父性愛に変えちゃったのかもしれない。彼もまた、どこか純粋な理想主義者なんじゃないかな。

20250104補充
私の考えでは、恋愛は一時的なロマンで、結婚はお互いに助け合う関係じゃないと続かないと思います。「利益」って言うとちょっと冷たく聞こえるかもしれないけど、要するにお互い成長できる関係が大事だってことです。「あなたがいるから、私はもっと良い自分になれた」ってよく言うけど、この言葉の前提は「あなたがいなくても、一人でも十分幸せに生きていける」という自立なんだと思います。だから、結婚ってシンデレラみたいな救世主的な話じゃなくて、二人で高め合っていく「錦上添花」みたいなものなんじゃないかな。

そう考えると、映画の中の男主人公の気持ちは正直ちょっと理解しづらいです。彼は女性主人公から何を得たんでしょう?彼女に一目惚れして、必死に追いかけるのは分かります。でも、一緒に住むようになってから彼女は冷たくしたり、ひどい態度を取ったりしていて、それでも彼はずっと彼女に尽くしている。こういう関係って、何のために続けているんでしょう?男主人公がこの関係で成長したとは思えないし、女主人公も何か変わったようには見えません。唯一「成長」と言えるのは、あの劇的な生死の別れを通してだけ。でも、現実の世界ではそんなドラマみたいな展開なんてそうそうないですよね。

もし男主人公が命を捨ててでも彼女を愛してるなら、どうして彼女は彼を「だらしない」って嫌がるくせに、自分の態度を改めたりしないんでしょう?たぶん、私たちも男主人公みたいに、何かに固執して無茶することがあるんじゃないかな。彼のこの偏った執着心は、たぶん「自分は愛される資格がない」っていう思い、つまり「自己否定感」から来てるのかもしれません。自分が不妊だと知って、結婚や恋愛に対して自信を失い、幸せな関係を築く資格がないと感じてしまったのかも。そう考えると、彼が彼女に尽くすのは、ある意味自分を救いたいっていう気持ちの表れだったのかもしれません。でも、それって結局は自己中心的な行動だとも言えますよね。

ここまで考えて、私って他人や物事を批判的に見ちゃう癖があるなって気付きました。本当は、自分が理解できないことでももっと認めたり、尊重したりするべきなのかもしれません。この批判的な癖って、たぶん自分の中にある「自分を認められない気持ち」が外に出てるんだと思います。過去の恋愛を振り返ると、一人でいるときは穏やかで満たされてるのに、誰かと一緒にいると段々と自分の嫌な面が出てきてしまうことがありました。だから、過去の恋愛はあまり理想的じゃなかったなって感じています。

最近は、毎晩寝る前に「今日は自分を褒めるポイントは何かな?」って考えるようにしています。小さいことでもいいんです。でも、それだけじゃなくて、「ダメな自分を受け入れる」ことも大事だなって思うようになりました。たとえば、自分の平凡さをそのまま認めるとか、先延ばしにしちゃう自分を受け入れるとか、そういう感じです。自分を否定するんじゃなくて、理解してあげること。それって、他人への接し方にも表れるんだと思います。どれだけ親しい関係であっても、自分との関係を超えることはないんじゃないかな。

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Akira

5.0あまりにも一途で純粋すぎる愛

2024年12月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

悲しい

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ぐりめい

4.5闇を抱えての愛

2024年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

友達から勧められて見た映画。
きちんとあらすじを話してくれるからこれは見ないとと思い。

愛という意味を教えられた。
自分が思ってた結末とは違う方向へと向かう愛。
結構、描写がリアルだなーとか、不倫はほんと誰も幸せにならないなーとか思ったけど、最後きっちり終わるところがすごい。

久しぶりに集中して見れた作品。

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あすまる

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