スプリット
劇場公開日 2017年5月12日
解説
「シックス・センス」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、ジェームズ・マカボイを主演に迎えてメガホンを取ったサイコスリラー。見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。そして、そんな男に24番目の人格が現れ……。マカボイが多重人格の男を演じ、シャマランの前作「ヴィジット」に続き、「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作を務める。
2017年製作/117分/G/アメリカ
原題:Split
配給:東宝東和
スタッフ・キャスト
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2017年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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一体彼はどこまで突き進むのか。『つぐない』の精悍な演技と比べると、もはや別次元の俳優へ進化を遂げたジェームズ・マカヴォイ。その悪魔にも天使にも見える存在感を味わうための一作と言えるだろう。多重人格の役柄となると、俳優のうまさが逆に鼻についてしまうこともあるものだが、マカヴォイの場合は違う。そこには彼が内部に抱え込んだ分だけの人格がきちんと感じられる。数多くのキャラクターが、“照明”のあたる場所を巡ってやりとりする様が本当に目に浮かんでくるかのよう。その実態は、奇しくも “俳優”という職業のあり方(無数の役を内側から生み出す)と結びついているのも面白いところだ。
低予算主義へと移行したシャマラン監督。ジェイソン・ブラムとの出会いによって、そのあふれるアイディアを“時代にあった形”で具現化できるようになったのが嬉しい。さて、驚愕のクライマックスを経て、次作はどのような展開を見せるのだろうか。
2017年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
マカヴォイに負けず、ヒロインのアニャの演技が見事。そして、何とも不思議な魅力を放つ顔。くっきりした目鼻立ちはモデル風でもあるが、とりわけ大きな目に独特の暗さがあり、闇を感じさせる表情がトラウマを抱えた女子高生のキャラクターにぴったり。単に怖がるだけの凡百の絶叫クイーンならマカヴォイの熱演も空回りしていたかもしれないが、アニャの謎めいた雰囲気と複雑で繊細な表情のおかげで、多重人格の監禁犯との対決が一層サスペンスフルで刺激的なものになった。
マカヴォイのカメレオン演技は確かに達者ではあるけれど、2時間の映画で24人格は無理がある。ダニエル・キイスの 『24人のビリー・ミリガン』で日本でも有名になった実在の多重人格者に倣ったのだろうが、劇中できちんと演じている人格は5つ程度。ほかの人格を無理矢理数合わせのためにビデオで登場させずとも、最初から絞って脚本を書けばいいのに、とシャマランに苦言。
怪演が光る作品
それだけでも楽しめるし、
どうなるか気になる作品
2022年4月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
前作『アンブレイカブル』が良かったので期待して観たら、あまり…
ブルース・ウィリスも一向に出てこないし…
前作より小難しくて眠くなりました…
繋がってないようにみえるけど、最後まで観ると繋がってます。
コレを飛ばして、最終作『ミスター・ガラス』を観ると意味わからないと思います。
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