夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価
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良し
別物の世界
私は原作小説から読んで、映画を観ました。
SNS、CM等で、小出しに流される映画のワンカットに乙女と先輩と周りの人々の、あの面白おかしくどこか変でいとおしさを感じる1年間が映像化されたことが本当に嬉しくて観るのがとても楽しみだったのです。
しかし、観た結果「あんまりではないか」という思いが正直拭えません。90分という短い時間の中で纏められた手腕、キャスティングの正確さ、京都の背景の映像の細かさは確かに素晴らしいです。月並みな言葉になりますが「凄い!」と思いました。しかし、それでもこの作品は『夜は短し歩けよ乙女』ではありません。著者の京都愛が伝わってくるような風景描写はほとんど省かれ古本市の神様は美しい少年ではなく四畳半の妖怪が縮んだ存在になり、学園祭の偏屈王の恋愛はチープなものになりました。
「私の好きな登場人物たちはこんな人たちだったのか?」という悲しみでいっぱいです。正直、四畳半の演出を乙女たちの話に、この原作を映像化する際に関しては必要がなかった気がします。
今、私が一番おそれていることは、映画から入った方たちが原作を読んで批評する風潮が来たらどうしようということです。過剰反応は十分承知しております。でも、やっぱり私の愛した『夜は短し歩けよ乙女』は映画の中に見つかりません。似たような話だと感じる、まったく違う世界のお話でした。
中学の時に読んだ小説です
《君の名は。》より好き!
原作も好きだし映画も好き
原作読破済みで、映画を見ました。あまりネタバレしないよう気をつけます。
一番気に入っているシーンは李白さんの電車がやってくるシーンです!あとはやはり黒髪の乙女、可愛いですね。樋口師匠の声優さんが事情で変わってしまったけど、それでも師匠は師匠でした!樋口師匠飛ばないけど、まあ、普通飛べないからね。
所々原作と違っているシーンがあり、いいな!って思うところと、変えないでほしいところがありました。
クライマックスの先輩の元へ辿り着くシーンが少し長く感じ、原作読んでない人には分からないし、読んでてもなんだかごちゃごちゃしてるな?って思うかも。
林檎のあの子の話がまさかの改変で驚きました…ここは好き嫌いがあるのではないでしょうか。ミュージカルのところは、早口過ぎて何言ってるのかわからなかった。
原作未読の母と妹はちょっと良く分からなかったそうです。原作を知ってると入りやすいのかも知れませんね。
でも私は2回見に行きましたが、楽しめました。一回目の時に見落としたところが見つかったりして面白かったです。
原作ももちろん大好きですが、映画ならではの改変で楽しい作品だったと思います。ぜひ原作を読んでほしいです。
評価は個人差がありそう
他の方のレビューを見ると原作を読んで補完される作品なんだな。と思います
『乙女』と『よく会う先輩』の恋模様を摩訶不思議でポップに描かれていて、この様な表現が出来るのはアニメーションならではじゃないだろうか?
途中間延びするところもあり評価は個人差がかなりありそうですが、自分は好みなのでこの監督の他の作品も見てみようと思いました
♪二人は今映画の中へ♪
以前、松竹系映画館の本編前に流れるポリシーシネマでホフディランが出演していたアニメの画風がとても印象的に残っていて、その後、これ又以前、ノイタミナにて放映していたアニメも同じ画風で、その大正的ノスタルジー溢れるイメージに強烈に頭にこびり付いていた。夢二的で、少女漫画のようなそのアニメを制作した今作品の監督が巷で天才と呼ばれていたのは今作品に触れて初めて認知したのである。
アニメーションの動きも又、それこそ創世記の手塚的のそれであり、飲み物を飲む喉の動きが膨らみながら下に下がることや、ドタバタ劇等々、今主流のアニメとは一線を画す、とても郷愁を誘う作りになっている。
原作は未読なのだが、これもまた少年少女向けの内容で、イメージとピッタリなのではないだろうか。
中二病的な自意識過剰さを引き摺る『先輩』が、ラストシーンの喫茶店での憑物が取れたような穏やかな笑顔が大変印象的に映る。それまでの右往左往ぶりがハチャメチャな程、その対比が大変面白い。
しかし、それ以上の今回のヒロインの『黒髪の乙女』の無双ぶりに、久しぶりに爽快感というものをアニメで味わえたことに嬉しく感じる。京都先斗町、多分京都大学、鴨川、修学旅行でしか訪れたことがない京都の面白さが充分演出されていたのではないだろうか。今時点の今年の俺的ランキングトップの作品である。
夜はとっても長いよ
フラットなアニメーションにいい意味で違和感を感じるものの、徐々にそのノスタルジックな世界に入ってしまう。
本来の値段で買えるものを高値で取引することについて提言していたり、ただノスタルジックなだけでなくメッセージ性もある。
細かく笑えるシーンが散りばめられていたり、突っ込みどころ(そういう世界観)もあって、見ていてずっと楽しい世界観。
(コンビニの名前がHIGHSON(LAWSONローに対抗してハイ)とか)
セリフが掛かっているものも多々ありニヤッとする。
例えば《先斗町の"ぽんと"》と《リンゴが頭の上にポンと跳ねた》とか、《私の恋(鯉)だ》とか。
回想シーンはシルエットのみのアニメーションが統一感があってとても素敵だった。
飲んで食べて幸せを感じているとハッピーオーラが全てお花でキュンキュンした。
エンドロールで中村佑介(キャラクター原案)のキャラクターとアジカンの曲が合わさっているのは新鮮だった。
(いつもジャケットだけでMVのイメージがなかったので)
王道のアニメが好きな人には少し抵抗のある世界観かもしれないけど、声優陣の違和感のなさや言い回しが可愛かったり私はとても好きでした。
なんとも…。
絵は綺麗だし、声優の方達も役にはまっていたと思う。
感想としては、李白翁は裏の顔はあるが人生に悲観している悪人ではないし、学園祭事務局長も秘密組織のトップではなかったはずだ。1番納得できなかったのは、パンツ番長。パンツ番長はあんなに軽いやつではなかった!
キャラクターの表現がすこし雑な感じがしました。
原作読まないといまいちわからないです
玄人向け
ハマる人にはハマる、玄人向け(オタク向け)な映画。
意味が分からなすぎて面白い、
極論になりそうな映画。
わたしは面白い方にハマりました。
声優の豪華さ、ミュージカル要素、作画はあまり期待せず、
映画というより深夜アニメのつもりで見るのがいいかも。
ノンストップで突き進む映画です。
学生の一夜
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