劇場公開日 2017年4月7日

夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価

全198件中、1~20件目を表示

4.5天才・湯浅監督が描く“京都”の濃密さ。

2017年4月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

原作者は奈良の出身で京大卒。本作の舞台も京都であり、実在の地名や店がゴロゴロ登場する中、イマジネーションが暴れ回るアニメならではの表現がさく裂する。大傑作『MIND GAME』の監督ならではの荒唐無稽なエネルギーがたまらない。

もうひとつ、地域限定の話で申し訳ないが、こんなにも“京都”を感じる映画を初めて観た。これは自分が京都の左京区近辺で育ったから感じることで、京都以外の人には面妖なファンタジーの町にしか見えないかも知れないが。

ただ主人公の移動する距離感、キャラの動きの方向感覚、さりげない町の景色、遠景に見える山の稜線、そういったものがものすごくしっくりくるのだ。ムチャクチャなことばかり起きる話だが、街そのものにすごく説得力がある。

基本、京大近辺で進行する話なので京都市の右京区の人にさえピンとこないかも知れないコアな土着感が、この迷宮世界を二倍三倍愉快なものにしてくれた。稀有なご当地映画としても評価したい。

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村山章

3.5京都の学生のお話し お酒を通してご縁が広がって行く 不思議な一夜の...

2024年3月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

京都の学生のお話し

お酒を通してご縁が広がって行く

不思議な一夜のご縁のお話し

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カネナカ

2.0なんか凄いモノに仕上がってるな・・・

2024年2月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

森見登美彦の小説で初めて読んだのがこの映画の原作小説だった。かなり癖のある作風、文体だが、単なるファンタジーものではない。京都故の?奥深さと主人公(作者)の拗らせぶりを感じる小説である。
アニメ映画化されたことは知ってはいたが、この小説を映像化するとはチャレンジャーだなと思って今日まで観なかった。時間があったので小説は小説、映画は映画で割り切って観ようと思った次第(DVDで視聴)。

原作を知っているのでところどころ笑える部分もあったのだが、原作の妄想シーン、ファンタジーを全部くっつけるために色々と味付けを濃くして、時間軸もぐちゃぐちゃにして、妙な創作も入れて濃くした分、胃もたれしないようにスピードアップして尺を短くした、っていう感じである。色モノである。

先輩と乙女の心情の機微とかいうものは全部カット。とにかくぶっ飛んだ展開とぶっ飛んだ世界観で最後まで走り抜けるという割り切りで作ったんですね。

1つのポップな映像作品としてはあり。ただ、原作が好きな自分としては残念。割り切れなかった。

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TS

4.0演劇とアニメの相性の良さ

2024年1月31日
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鑑賞方法:VOD

原作未読で、四畳半神話大系も未見。
上田誠が好きで、四畳半タイムマシンブルースを劇場で鑑賞してから、いつかは観たいと思っていた作品。
今日出会えて、やっと観ることができた。

展開が早く、時間軸も空間も、季節感さえもごっちゃごちゃなので、評価が分かれるところだろうけれど、自分はとても好きな作品だった。

まず、四畳半タイムマシンブルースに出てきた登場人物たちが次々と出てきて、素直に楽しかったし、酒と議論と本と演劇と奥手な恋心って、いつの時代の学生生活だよと思いながら、ノスタルジーでキュンキュンした。

原作は小説だと思うので、この展開の演劇的なテイストは、脚本の上田誠の世界観かと思うが、これを実写でやろうとすると、かなりきついだけでなくとても陳腐な作品になってしまったことだろう。アニメ化して、デフォルメされているからこそ、あり得ない展開が観る者にきちんと許容され、なおかつ、登場人物たちの心情(特に主人公たちの葛藤など)が、ぶっ飛んだ映像の効果で、観客によく届いてくる。演劇とアニメの相性の良さを強く感じた。

それにしても、出てくる小物のチョイスの良さ!
赤玉ポートワイン、浅田飴、電気ブラン…懐かしかったなあ。

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sow_miya

5.0カオス・カオス・カオス!

2024年1月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

 後輩の黒髪の乙女と付き合うため、京都の街を奔走する男の一夜の大冒険

 時空がグニャグニャに歪んで、現実と空想の境界が溶けていくカオスな感覚が存分に味わえて良いです また、それを可能にするアニメーションが物凄く、シンプルな絵柄ゆえにキャラが伸び縮みしたり、かと思えばキレッキレのダンスシーンがあったり、最高でした

 相変わらずキャラクタは個性的で面白いし、伏線の貼られまくった脚本は超絶オシャレだし、妄想の世界の表現はトガりまくってて、1秒たりとも退屈できないとんでも映画でした オススメ

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大学生1

5.0京都の大学生必見

2022年11月23日
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鑑賞方法:映画館

京大ではないですが京都の大学で学生をしているものとしてみなければならない使命感に駆られて出町座で鑑賞。小学校の頃に単行本で読んだときに想像していた世界と、大学生になって映画で見る世界の相違に感慨深くなった。映画に出てくる世界は私が普段過ごす左京区のまちなみがコミカルに表現されていて、活き活きとしたキャラクターたちがその町を歩き回る様子は見ていて非常に愉快なものでした。私も今度大学の友達と夜の左京区を出歩いてみようかなと思う。あと、ちょうどこないだ京大のNFでりんごを買って、荒野を歩けを聞きながら食べ歩いたのもいい思い出。

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ブールドネージュ

3.5やはりクセは強いけど面白い

2022年10月28日
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鑑賞方法:映画館

森見登美彦原作・湯浅政明監督と、TVシリーズ「四畳半神話大系」をそのままスライドした感じ。
中村佑介原案のキャラと、やっぱり作画が良いですね。
それとキャラと星野源の声が、思いの外マッチしてました。
まぁ監督らしい流れは心地よく、途中からのミュージカル演出はまるで「美女と野獣」。
ここら辺、原作では一体どうなっているのかすごい気になりました。
そしてこの終盤に向けて畳み掛ける演出が面白すぎる。
事務局長、鯉、もはや笑いしかなかった。
そしてやっぱり最後はアジカンですね。
やはりクセは強いけど面白かったです。

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白波

1.0なんと言えばいいか。

2022年9月28日
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面白くは無かった、独特すぎた、意味がわからなかった、途中で理解しようとするのもやめた。

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しじみの短い感想文

0.5どっぷり浸かれないと辛い

2022年8月17日
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四畳半神話大系が大好きで次にこれもと思って観たが、こちらの世界にはあまり入り込めず、観るのが辛かった。
四畳半における浅沼さんの演技の凄さを改めて実感した。アレじゃないと入り込めない。

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ギタ男

4.0原作の独特な世界観、よく表現されていたと思う。 テンポよく進んでい...

2022年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

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原作の独特な世界観、よく表現されていたと思う。
テンポよく進んでいき、ラストも綺麗にまとまっていた。
星野源も先輩に合っていて、けっこう良かったし。
おもしろかったです。

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よっしー

2.0途中で断念

2022年6月1日
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小説だと文章の面白さや心地よさがあるのでしょうか。
途中で見るのを辞めました。

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Sakura

4.5めくるめく「夜は短し」ワールドを歩けよ

2022年5月20日
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鑑賞方法:VOD

個性的なキャラクター、ストーリー、世界観、作画。唯一無二という言葉を映像化したような作品だ。どこまでが原作成分でどこまでが映画オリジナル成分か、原作を読んでいないためわからないので「夜は短し」ワールドと称したが、それでも湯浅監督の作家性が色濃く発揮されている作品であることは間違いない。リアル世界の京都を下地に描いたファンタジックな世界観を彩る、「美麗」ではないタイプの作画の良さ、美しさで一瞬のうちに作品の世界に引き込まれる。そこで繰り広げられるキャラクター達の、壮大で情熱的な、しかしバカバカしくしょうもない面も強いストーリー。「先輩」と「黒髪の乙女」の奇怪な一夜と彼らの心情をダイナミックに表現する演出。どれをとっても個性的ながらレベルの高い作品だった。決して大衆性がないというわけでもないので、一人でも多くの人に見てもらいたい一作

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武蔵恵

2.545点

2022年5月17日
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鑑賞方法:VOD

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怖い

萌える

映画評価:45点

独特の間合いと雰囲気が何とも軽快。
ストーリー性は皆無だけど、
黒髪の乙女目線で視る世界は
オシャレで魅力に溢れている。

黒髪の乙女の赤いワンピースは
とても可愛らしく、
あの堂々とした立ち振舞いと一緒に
好感がもてる。

他のキャラクターも個性的で
一風変わった演出と相まってとても小気味良い。

今時のポップさもありながら、
どこかレトロも感じさせる絶妙な空気感。

どれをとっても一級品でした。

ただ、総じて意味わからないですし、
視聴者が置いてきぼりにされるのは
否めない事実ではあります。

2時間も何を見せられているのかと、
ずっと考えていましたけど、
やっぱりその答えは見つかりそうにありません。

この作品がどんなものか伝えるとしたら、
映画版クレヨンしんちゃんから【感動】を引いて
【お酒】を足した様な作品です。

まぁ1つ言える事があるとすれば、
電気ぶらんが呑みたいっ!

【2022.5.16観賞】

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まぁと@名作探検家

2.0制約あってこそ才気が活きる。

2022年5月2日
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非支持。
湯浅政明の表現の伸びは制約あってこそと知った。
自由なほどツマラナい。
初期クレしん映画こそ制約だらけで氏の最も伸びやかな才気が活きた。
良質な原作の強い磁場から作家が伸び上がろうとする時に傑作が。
うる星の押井、ルパンの宮崎、エースをの出崎など。

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きねまっきい

4.0昼寝のお供に森見さん。

2022年1月7日
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鑑賞方法:VOD

森見登美彦さんの本を久しく開いてない。
森見登美彦さんの本を開き眺めると、
優しさに癒されてしまう。
そしてこの作品の監督
湯浅政明さんを、恥ずかしながら私は今日
この作品で知った。そして湯浅政明監督
映画 MIND GAME も観ていない私ですが
夜は短しでの出会い、湯浅政明監督の出会いは
非常に嬉しい。

  「夜は短し歩けよ乙女」
バヤリスも大好きだが
私はワインにビールにウィスキー
その他さまざまなアルコールが好きなのです。
そして酔っ払いに変身していく自分自身を
コレまた自分自身で笑ってしまうのだが、
またまた恥ずかしながら、わたしは一人飲みも
大好きなのだ、一人飲みでの酒場での出会いは
交わす言葉は将棋やオセロにブラックジャックやポーカーなみに、楽しく思考し、ハッハッハッとウフウフしてしまうなだが、正直者のわたしは盛り付けが下手なのが、
この作品を見ることで改めてわかった。

花澤香菜さんの声だけでも
イケるのだが+星野源さんの声
を聞きあわせると、さらにイケる。

自称 声フェチな、わたしには
とてもとてもとても
淡く優しい脳内妄想を繰り広げて
さらにさらに味わい深く淡々させて
頂けました。

ありがとうございます。
ご馳走様でした。

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与儀 博文

4.5めっちゃ好き

2021年11月24日
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原作既読で、四畳半もペンギンなども大好きですが、めっちゃ楽しめました。原作好きさん達には酷評されてますが、私はこういうの大好きなんですよね~

原作者がオッケー出してるなら別物も多いにイイかと。これは、なんとなく製作者側の打算ではないような気もするしwww

なんとなく、森見登美彦先生が小説にはしなかったけど、ネタとしては考えたんどけど、、、ボツにしました。的な雰囲気があって、なんかウケた。

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大粒 まろん

5.0これだからアニメは面白い!

2021年4月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

萌える

湯浅監督の作品を見るたびにこう思うんですよ。アニメの、良い方は悪いですが「嘘の世界」を凄くおもしろく描かれていて見ていてめちゃくちゃ楽しいんですよね。
この映画も一時間半あるんですけど見ていたら本当に体感30分あるかないかくらいなのです。中身がスカスカとか悪い意味ではなくその物語に引き込まれるて本当に今乙女や先輩、樋口師匠たちと不思議で長い一夜を体験している気分になります。
キャラクターも全員魅力があります。特に先輩には冴えない男性諸君。共感したでしょ。「なぜだ?なぜ君はまたしても主役に躍り出る!」とか「このまま彼女に想いを打ち明けることなく、ひとりぼっちで明日死んでも悔いはないと言える者がいるか。」などなど。少なくとも私は共感した。なんか共感して目からいささか塩水が出た。
また音楽も素晴らしい。主題歌をはじめbgmも好き。特にラストシーンの音楽は最高でしたね。
そして星野源の演技も良い。個人的におげんさんは役者としてもシンガーソングライターとしてもエッセイストとしても大好きな人なのでぜひこれからも頑張ってほしいです。
とりあえず、見てないあなた。見ろ。面白いから。異論は認めん。

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赤だるま

3.0脳内

2020年12月31日
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鑑賞方法:TV地上波

楽しい

単純

先輩+作者+監督の脳内を映像にして見せられた
風邪がコロナ禍を予言していたみたい

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宝山盛

3.5夜は短し歩けよ乙女

2020年12月11日
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鑑賞方法:VOD

時間の切れ目がなく、映画のほとんどを1つの夜にまとめる世界観が良い。
主人公だけ時計の進みが遅い演出が良い。
他の人たちと何か違う存在として描かれていたが、先輩との恋を実感した時にはじめてみんなと同じ存在に。その証拠にそこで一夜が終わった。
だからこその『私も風邪を引いたかもしれない』

主人公の変わらない赤の服が印象的。

今はAmazonとかの影響で、本屋をぶらぶら歩いて運命的に本と出会えたり、昔読んだ本に再開するなんてことはほぼ無くなったけど、それこそが本とのあるべき出会い方では。

人と人のご縁の物語。誰かと誰かの出会いによって、それがこれからさらに新しい出会いを生む。

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ABCD

4.0【京都、吉田山麓の学校、四条木屋町のバーに所縁ある者には堪らない。懐かしき”湯浅ワールド”に浸る。】

2020年6月10日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

 ・「Bar K6」の面影
 ・「水無月」がさり気無く、画に描かれ
 ・「下鴨神社古本市」に現れる、古本市の神
ー本と本との繋がりを語るナレーション。-

 ・「総長カレー」

 といった、懐かしき風景が、湯浅監督独特の”少しやさしく歪んだ”絵で、ファンタジックに描かれる、酒に纏わる一晩の男女の姿。

 ・赤玉ポートワイン
 ・「ラ・タ・タ・タムーちいさな機関車の不思議な物語」

ー黒髪の乙女が実に上手そうに酒を呑む姿。苦しそうに飲む“李白”の姿の対比


<酒は愉しく呑みたいものだ。好きな街で。仲良き友と。くつろげる店で。学生時代の経験、出会いは一生モノ。
 ある街を舞台にした、酒を介した男女の素敵なファンタジー。>

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NOBU