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■国会議員に立候補した新人政治家・チョンチャン(キム・ジュヒョク)の娘ミンジンが、選挙を15日後に控えた日に失踪した。
妻・ヨノン(ソン・イェジン)は、選挙しか頭にない関係性の冷え切った夫や周囲の人間に怒りを炸裂させながら、娘の行方を追うが、やがて衝撃的な事実が明らかになっていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・この作品は、日本のイヤミス小説も裸足で逃げ出すほど、嫌に嫌なストーリーである。脚本を書いたイ・ジョンミ監督の影響よりもたぶんこの嫌らしさは、共同脚本を担当したパク・チャヌクがイニシアティブを取って書いたのだろうなあ。
・最初は、ミンジンを殺したのが誰だか分からない中、徐々にヨノンは、対立候補のノ・ジョスンを怪しむが、独りで調査を進めるうちに、ミンジンが苛められていた事や、彼女の唯一と言っても良い(気味の悪い)貧しい家の女の子ミオクが行っていた事が明らかになって行く過程は、非常に気持ちが悪い。
ヨノンが夫に言った”ミンジンは、私達が思っているような良い子ではないかもしれない。”という言葉。
■ミンジンとミオクは、ミンジンの父、チョンチャンが女教師のソン・ソラとカーセックスしていた現場を盗撮し、女教師を脅してテストの問題を横流しさせたり、金を取っていたのである。
この過程が明らかになる様が、実に気持ちが悪いのだが、ヨノンは娘のメールを一つ一つ読んで行き、とぼけるミオクをも脅しながら真相を掴むのである。
あー、嫌だ。
<ミンジンを殺したのは、ハッキリとは描かれないが女教師のソン・ソラが雇った男だろう。そして、ヨノンは夫チョンチャンから貰ったスタンガンで彼を昏倒させて、頭にビニール袋を掛けて首を絞めるのだが“貴方を殺したら、私の負けよ。”と言い、夫と女教師のソン・ソラとのカーセックスの動画をSNSに流すのである。
今作は、夫の国会議員選挙戦の最中に姿を消した娘を探す母を演じるソン・イェジンの狂気性が物凄く、彼女が暴いた真相も気分が悪くなるミステリーなのである。
あー、嫌だ嫌だ。>