ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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未来を見ているような
前作を観ず、予備知識も全く入れずに鑑賞しました。
このリアルなハイテク技術溢れるIT社会が近い将来、間近に迫ってきているような妙な怖さを覚えました。
この奇妙な世界には色々な言語の看板が入り混じっていて、あー日本語や韓国語なんかも使われてるんだななんてボーっと魅入ってしまいました。
とにかく本当に近い地球の将来を見させられているような感覚になる映画で、こんな世界になる頃には自分は生きていないんだろうけど、木に憧れるような世界はとてもじゃないけど悲しすぎます。地球のあるべき姿からかけ離れているし、人間の存在意義とは何だろうと茫然と考えさせられました。
面白かった!
実存的不安に駆られて苦悩する男の話
レプリカント云々じゃなくて、誰かに
愛されたい、好かれたい、必要とされたい
って渇望して苦悩する ヒトの話だった
そのために、最初は、ヴァーチャルカノジョのジョイちゃんに心身を委ねて、
次に自分のルーツを求めて、
最後には 誰かの役に立ちたいという帰結へ
この結び方には納得できた!
けれども、もうちょっと、Kの苦悩を生々しく描写してほしかった、自宅にいてもクールすぎた気がする
屈折した悲哀や苦悩、恨みとかをもっと赤裸々に深く、
中上健次の「十九歳の地図」くらいに剥き出しにするともっと共感できたかもしれない
前作のプリスやロイ・バッティにはそれがあって デッカード以上に彼らに共感できたし
どうでもいいことかもしれないけど、
Kが操る警察車両がプジョー製だったり、
ジュークボックスがsony製だったのが 目をひかれた
やっぱりプロダクトプレイスメントはやっぱり効くのね
面白い!
良かったです!
自分はブレードランナーを公開当時に観て、かなり傾倒した過去があります。
気がつけば、嗜好の何パーセントかは、ブレードランナー、原作者のディック作品、それに影響された様々なカルチャーに毒されています。
ですが…このところ、SFエンタメ系のリブートものや、続編で失敗続きだったので、期待せずに劇場へ向かいました。
されにです、監督があの「メッセージ」。「複製された男」と同じとなれば、“絶対に寝る”そして見終わって一人で愚痴る覚悟でした。
もう、絶対、だるくって、適当な謎を残して「この余韻はどや!」的な、監督の思考の押しつけるような映画だと…
しかし違った!
監督、脚本ともに、当時のカルチャーに毒された人間へ、新しい解析の楽しみを投げかけるような、作品でした。
内容については賛否あると思いますし、自分もすべてが良かったというわけではありません。
でも良くこのレベルの続編を作ったなぁ、と感心しています。
まず本編を観る前に、公式の前日譚が公開されているので、それを観てから、劇場に行くことをオススメします。
というか、観ないとわからない部分が多いのでマストだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=MKFREpMeao0
https://www.youtube.com/watch?v=R2tfByG88HQ
https://www.youtube.com/watch?v=ELH4Zkvt9-U
レプリカントの死様
スコット監督に撮って欲しかった続編は、ヴィルヌーヴ監督で果たして満足できるのかという不安は、鑑賞後に一掃された。個人的に、続編映画の最高傑作!
続編は、「ブレードランナー」ほど排他的な映像ではなかったものの、神秘的な映像美は非常に感動的だった。
ロイの死とKの死は、切なく哀愁漂うラストを迎えたが、そこには温かさがあり、人間よりも人間的だったように思う。
これでまた、私の最高のお気に入り監督が一人増えた。映画が好きで良かったと、改めて実感した作品。
映像は大好き
前作のような印象的な音楽は無かった。
ありきたりな重低音音楽が単調でいささか・・
レプリカントの身ごもる設定や記憶操作などはジャパンアニメが90年代からバンバンやっているので既視感があり、そこにストーリーの要があったので新鮮味がなくて残念だった。
人間がほとんど出てこなくほぼレプリカントのみが出る進め方は話を複雑にしなくて大変良かったと思う。
ただ、恋愛や家族愛に関しては感情移入がしづらかった。
映像に関しては過去の作品をなぞっているものの新鮮な美しさがあって大変良かった。
演技に関しては全てキャストがストーリーに乗せて的確に変化するなど安定感と存在感があって大変よかった。
まあハリソンフォードが動けるうちに撮れてよかったねって感じ。
総合的に名作とは呼び難い。
今世紀初めての大作映画
芸術性も物語性も併せ持つ!
悪くは無いが
映像や雰囲気、上映中飽きさせる事なく進む話など監督の手腕はとても良いと思う。
が、最終的にテーマになってる核心の部分は、そんなに衝撃的では無く、何となく幕を閉じてしまった感が…。
レプリカントがバーチャルな彼女に恋をしてたり、レプリカントと人間のハイブリッドが居たり、そもそも生命と言うか、生ってなんなの?みたいな所が曖昧になって来てる感はある。
ナチュラルボーンが絶対って価値観や前提が、当たり前では無いという所。
AIが飛躍的に進化している今の、その先の未来だって分かったものじゃ無いな、など考えさせられる所はあった。
表向きはポリスものSFですが、実は奥深~いテーマが
前作に興味があるなら確実に面白い
酒を飲みに行く
冒頭映画館内にとどろく音から「ああ、ブレードランナーだ」と思わせてくれる、これがオリジナル「ブレードランナー」を観客の少ない場末感のある劇場で見た者のノスタルジーから来るものなのか、初見の人でも引き込まれてしまう優れた効果音なのかはわからない、ただオリジナルを”完璧”と位置付ける者にとっては続編はパラレルワールドと受け取らざるを得ない、それでも世界観・空気感の連続性に引き込まれていってしまった、この作品はひたすら丁寧に作ってある、オリジナルほどのクールなキャスティングではないにしろ魅力的な俳優たちが演じてくれている、今日はストーリーはあまり追わなかった、ただどっぷりと浸ってきた、それができる作品にはなっていると思う、やや孤独を感じてしまったのでこれから飲みに出かけます。
オマージュかな?
ブレードランナー俺も大好きですよ
見ればその都度いろいろ考えさせてくれるし、何よりあの世界観が大好きです
自分がこの作品好きな様に監督さんも多分大好きなんでしょう
世界観もよく書けてましたし、レプリカントに対する様々な考察もよく表れてました
何より映像が素晴らしく良い!
大好きですよ。流石だなぁと思いました
…ただそれでお終い
何も残らない
多分暫くしたら
ああ見に行ったよ結構良かったよ
位かな
まぁ映画は娯楽だからそれ位で良いのかもしれませんが
ネタバレになるんで深くは話せませんが
中盤からレプリカントはどうやって子供作ったの?生殖機能をオプションで付けたのかな?
の疑問が頭巡ってそのあとがなかなか入ってこなかった所が残念でなりません
結局この自分の疑問は本編では解決されませんでした
アンドロイドは人の生を感じて…
『ブレードランナー』の続編の企画が本格始動して、数年。
先日の前作レビューで書いた通り、慣れ親しんでいた作品ではないとは言え、非常に気になっていた。
前作は唯一無二の名作。あの世界のその後をどう描くのか。
これほどハードルとプレッシャーのしかかった続編もなかなか無い。
待望の公開、鑑賞。
その率直な感想は…
これはこれで、なかなかの続編だったと思う。
前作の珍台詞を借りて言うなら、「2も充分ですよ!」。
しか~し!賛否両論、評価が難しいというのも分かる。
これまた一筋縄ではいかない。
自分が本作に対しどれほどのレビューを書けるか一抹の心配と挑戦と楽しみを感じつつ、一応のレビューを。
まず、前作とは似て非なる続編。
渋いハードボイルドタッチの前作とは違い、サスペンスorミステリーの重厚なドラマ。
監督に才人ドゥニ・ヴィルヌーヴを抜擢出来たのは喜ばしいが、良くも悪くもこの監督の特色が出た。
展開は非常にスローテンポ、前作との繋がりも少しずつ少しずつ見えてくる感じ。
同じSFの前作『メッセージ』より、謎や不可解な作風はむしろあの難解作『複製された男』に近い。
言うまでもなくエンタメ性は望めず、ド派手なシーンもそれほど無いが、所々静かな中に迫力はあり。
尚、話の流れにはついていけるとは思うが、世界観や設定を知っておく為に、前作の予習は絶対条件!
『ブレードランナー』の代名詞、ビジュアル面。
さすがに前作ほどの衝撃さは無いが、時代が進んだ“その後”を構築。
日本人としてはどうしても気になる日本描写も、前作の“2つで充分の屋台のオヤジ”や“わかもと芸者”のような強烈でシュールなインパクトは無いが、ちょいちょい日本語の看板、文字、音声は散りばめられ、一安心。
映像美は秀逸。冒頭の白い霧の中に佇む主人公、屋内外の暗と陰、荒廃したオレンジ色の荒野…。
『ダンケルク』のホイテ・ヴァン・ホイテマが最大のライバルになるだろうが、この無冠の名カメラマン、ロジャー・ディーキンスに今度こそオスカーを!!
寡黙な主人公Kに扮したライアン・ゴズリングは『ドライヴ』を彷彿させる。
そして、待ってましたのデッカード。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のハン・ソロの如く、ハリソン・フォードが登場すると場が締まる。単なる前作の主人公を登場させましょには留まらない、重みのある演技と存在感。
新キャストでは、全く正反対の女性キャラが白眉。
アナ・デ・アルマスはホログラムにしておくのが勿体無い!(Kがホログラムの彼女とラブラブしたいオタクくんだが、それも頷けるキュートさ)
シルヴィア・ホークスはドSの女王様。
また、まさかの“彼女”の登場はサプライズ!
『ブレードランナー』の最大のテーマである“レプリカントとは? 人とは?”。
これはより深遠が増した印象を受けた。
時代が進みテクノロジーが進み、さらに高性能・従順なレプリカントが製造。
主人公がそうであるように、ブレードランナーのレプリカントも。
“人もどき”と差別・偏見の対象になる様は、まさに今の世ならでは。
レプリカントがレプリカントを追う不条理さ。
それを命じる人間の傲慢。
レプリカントを“生”造し、その先の“生”を産み出そうとするは、神の如き御業か、冒涜か。
人間らしさを感じ得たいレプリカント。
感触、感覚、感情、記憶…それらは虚無か実像か、人間らしさか。
さ迷える電気羊たちの自分探しの彷徨。
ラストのKの行動、デッカードが探し求めたもの、最もな人間らしさ。
日米共に成績はちと鈍い。が、『スター・ウォーズ』や『アベンジャーズ』のように大ヒットするタイプの作品ではないし、これは想定内。
賛否両論は、これが『ブレードランナー』ではなかろうか。
一回見ただけじゃ把握は無理。何度か見直し、頭悩ませ、考え回らせ…。
また30年後、どんな評価になっているか。
さすがの重量級で多少長さを感じたものの、つまらなくはなかったし見応えはあったので、採点は一応の。
常に我々を、時代を、先を行く。
それが『ブレードランナー』であるが所以。
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