サバイバルファミリーのレビュー・感想・評価
全283件中、61~80件目を表示
【矢口史靖監督の新作フライヤーから、「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の・・というフレーズはいつ消えるのか?】
矢口監督の作品構想の発想の秀逸さはこの作品でも健在。
ある日、忽然と電気がなくなり、生き残るために東京・練馬から鹿児島まで自転車で移動する家族の悲喜こもごもを描き出すロードムービー。
”通常時”にはウザくて、偉そうな父親(小日向文世)が、”非常時”に”対応出来ず、家族の信頼を失う中、父親として懸命に家族のために奮闘し、復権していく姿とそれとともに、家族が再生していくストーリーも、見応えがある。
只、途中父親が川に流された辺りから、やや強引な展開になってしまった部分が惜しい。
<頼りない父親に率いられた鈴木家の脇を、スポーツサイクルで”爽やかに追い抜き”余裕綽綽で”非常時に対応している”斉藤家(時任三郎、藤原紀香、大野拓朗、志尊淳)の姿の対比は可笑しかったなあ。>
<2017年2月11日 劇場にて鑑賞>
電気ロスの功罪?
復旧の見込みのない原因不明のブラックアウト、やむなく東京を捨て田舎に避難する家族のドタバタ道中記。
首都直下地震が危惧される昨今、広域避難はロール・プレイングとしても関心が高い。しかしながら過度の期待は禁物、学べるものがないわけではないがHow toは微妙、テーマはサバイバルでなくファミリーの絆の方だから。米国映画なら頼れるお父さんが活躍するのだが本作では真逆、リアリティと言えなくもないがカツラで笑いをとるのは矢口監督らしくない。東京から鹿児島まで1500キロを自転車で3か月かけて辿りつくまでのロードムービーだが全国規模の2年に亘る異常なブラックアウトの割にフォーカスが極端にファミリーに絞られているので社会的大混乱状況があまり見受けられない(およそ想像はつくから省いたのか、フジテレビからの注文か)、単に蒸気機関車の時代に逆戻りしただけで田舎が妙に平穏に見えるのは現代人の過度な文明の利器依存への警鐘の意味もあるのだろうか・・。
飽きない2時間
暇だったから気楽に見たら、終始飽きない2時間を過ごすことができた。
はっきり言って意外だった。
でも、それはおれの知識不足でしたね。
よくよくみたら監督がウォーターボーイズとかの矢口監督。そら面白いわ。
序盤はイメージ通りのノーテンキな展開。
停電になっても出勤したり学校行ったりする危機感のなさが笑える。
特筆するのは導入がほぼないところ。映画始まってすぐ停電する。展開早くてよい。
あと、電池とかの製品も軒並み止まるんですが、それはそれ。そういう設定だということを早めに納得して下さい。
いよいよやばいことに覚悟して旅を始めるけど、意外な人物が活躍したり、相変わらずおいおいという展開があったり、だれるシーンがほぼない。
そのまましんみりする話になり、最後はほっこりできるので安心できた。
好きなタイプの映画じゃなかったはずだけど、久しぶりに期待以上の映画が見れて満足なのでした。
「もしも」を追求できる、考える映画
もしもこの状況になったら自分はどうするのか、終始それを考え続けた映画でした。
パッケージにもある通り、電気が消滅したことが題材の映画ですがそれをきっかけにしていろんなことが起こります。
それらの出来事を通して、家族や周りの人との関わり方、ひとつひとつのチャンスがあった時、自分が何を選択するのか、それによって未来が変化していくんだなと感じました。
この作品の中でもたくさんの岐路があり、その選択によって一つの結末に向かいます。
もしも、この時にこの人とちゃんと話せていたら、
力を借りれていたら、
違う決断をしていたら、
まったく違った物語になったんだろうと思います。
人のせいにするのではなく、周りのことを考えて動くからこそ周りと良い関係が作れると改めて知りました!
現実で実践できていることもあって、大規模災害の発生時、最近だと熊本や新潟の地震、福島の原子力発電所の事故などでも電力の停止は起こっていますが、暴動や窃盗などがほぼ起こっていないことを以前聞いたことがあります!
そういうところは日本人の誇れるところだと思います!
余談ですが、東京から中部、関西、九州までが舞台になっているので、各地に詳しい人には「知ってる〜」って思う場面が結構あると思います。
旅行好きの方には見どころの一つかと。
この作品の登場人物は、俗に「天才」と呼ばれるような人物は出てこなかったと思いますが、みんなの力合わせることで100点満点といえる結果を引き寄せたな〜と感じます。
(ちなみに防災コンサルの方から、災害時には一瞬で都市機能が麻痺するから電力ストップも夢物語ってわけじゃないと教わりました。)
電気がない世界だからこそ気づく、
いろんな分野が存在していることの大事さ、
自分の経験や経歴が通用しなくなった時にどうするのか、
自分が主体的に動くことや周りを尊重することの大事さ、
たくさんのことを学べる映画でした!
今の当たり前を見直してみる
いいきっかけになりました。
何かをムダにしてないかな?という気持ちになり周りを見渡せばつけたままの電気。ふとした時の出しっぱなしの水。
非現実的な部分も作品を楽しくする為には必要でしょうが現実的に感じられる部分もたくさんありました。
個人的には久しぶりにいい日本映画を鑑賞させて頂き感無量です。
リアルではないけど楽しい作品
ある日突然、電気を使うもの全てが使えなくなってしまった世界。
スマホはもちろん、車も、時計も、懐中電灯も、ラジオを何も使えない、現代において当たり前に使えるものが使えなくなったら?
この辺の設定は、文明崩壊の世界観を描く映画のパターンに沿ってますね。ゾンビもののお得意分野になりつつあるけど、そうではない設定も面白い。
家族が中心なので家族の絆なテーマが主。世界観自体は結構ツッコミどころは多い。
個人的には面白かった。
気になるのは、自転車とはいえ東京と大阪の距離を食料と水ギリギリの中で家族が誰一人脱落せず、行き着けたこと。かなーりしんどいと思うけど。
あと、政府が機能してない中なら、略奪強盗は発生しそう。そこはあまり描かれないのは、あの世界観を一種の理想郷と捉えたいからだろう。
実際は、あの世界になれば、略奪殺人が横行するかもしれない。また、食糧難で、人減らしをせざるを得ないかもしれない。
決して、現代に比べて、自然と調和したいい世界ではない、ということは知っておきたい。、
リアルではないけど楽しい作品
ある日突然、電気を使うもの全てが使えなくなってしまった世界。
スマホはもちろん、車も、時計も、懐中電灯も、ラジオを何も使えない、現代において当たり前に使えるものが使えなくなったら?
この辺の設定は、文明崩壊の世界観を描く映画のパターンに沿ってますね。ゾンビもののお得意分野になりつつあるけど、そうではない設定も面白い。
家族が中心なので家族の絆なテーマが主。世界観自体は結構ツッコミどころは多い。
個人的には面白かった。
気になるのは、自転車とはいえ東京と大阪の距離を食料と水ギリギリの中で家族が誰一人脱落せず、行き着けたこと。かなーりしんどいと思うけど。
あと、政府が機能してない中なら、略奪強盗は発生しそう。そこはあまり描かれないのは、あの世界観を一種の理想郷と捉えたいからだろう。
実際は、あの世界になれば、略奪殺人が横行するかもしれない。また、食糧難で、人減らしをせざるを得ないかもしれない。
決して、現代に比べて、自然と調和したいい世界ではない、ということは知っておきたい。、
終始思ったのは葵わかながブスすぎ。 深津絵里の方がかわいい。 お父...
終始思ったのは葵わかながブスすぎ。
深津絵里の方がかわいい。
お父さんの奇跡すぎる生還は笑った。
都合よすぎた。
発煙筒まで持ってて。
あんな距離からはっきりと父と認識する視力。
途中偉そうすぎる田舎じじい。
あいつムカつくだけ。
恵んでやるんだから働けみたいな偉そうなスタンス。
とても助け合いには見えない態度。
最終的に戻んのかよ。
これはBやな
面白かった普通に!!
サバイバル部分のリアリティはなかったが、
小日向さん演じるお父さんのリアリティはすごかった。
脚本がうまいのか、小日向さんなうまいのか。
とにかく家族の空気感とか、
めちゃくちゃなリアリティだった。
困難に次ぐ困難
持ってる側から持っていない側へ
途中燻製を食べるシーンで
娘が泣くのだが、
理由はよくわかんないと言っている。
すごく共感した。
俺もよくわからないが泣いた。
そして
後半は割と普通に泣かされた。
過激なBGMや演出が無かったのが
逆に良かったと思う。
その手の映画は苦手だから。
普通に考えさせられるし、面白いので
観てみてもよいのではないでしょうか
うーん...
途中まではそこそこ面白かったのですが
後半から無理やり感のあるお涙頂戴が出てきて少し微妙。
結局電気が戻るまでサバイバルするだけというストーリーの単調さも
後半に出てきて単調でした。
本当にハッピーフライトを作った監督の作品なのか甚だ疑問でした。
設定は面白いが羽田に行くくだりで頭の悪さ加減で嫌になってしまった。...
設定は面白いが羽田に行くくだりで頭の悪さ加減で嫌になってしまった。言葉が下品、意味のない糞を出す場面も顔をしかめる。これだから邦画はダメなんだ。
コメディだけど深い
インフラが停止するというコメディのようなテーマですが、当たり前にあるのものありがたさやを知ることができたり、家族の大切さを再度学ぶことができました
乾電池も使えないなど色々無理な設定もありますが、勇友人にお勧めしたい作品です。
上等なSFです
原因不明の停電が突如日常を襲う。これによりなにが起きるか?一つのファミリーにぴったりフォーカスしながらその過程を追う。世界を描くのではなく、いちファミリーの変化を通じてファミリー〜絆(?)を見せていく。や!なかなか傑作です。
出会いが全て
矢口監督だから結構笑えるのかな、と少し期待していたがそうでもなく、割と淡々と観てしまった。意外と長い間電気無しで頑張ったが、目を瞑らないといけない設定も多々あって、ファンタジーとして観るしかないかな。
良かった点は、撮影大変だった事が分かる事。
高速道路とか本物だとしたら、あのホコテン高速は封鎖とか大変だろうなとか、荒んだ街並みもかなり散らかっていたり車はあちこちに放置されたりで、これも大変だろうなと、苦労が滲んでいるのが分かる。
ホコテンの高速は逆に楽しそう。
苦言を呈する点は、あんまりサバイバルじゃない事。
3ヶ月以上も自転車&徒歩で定宿も無ければ電気も風呂も無いのに、4人ともそんなに薄汚く無い。女性陣の化粧は仕方ないとしても、特に男、もっとヒゲとか伸び放題なはずなのに、いつもヒゲキレイ。髪の毛も。多分、小日向さんとか忙しいから他の撮影とかも挟んでいて、そちらでの経過を重視する故に身形も整っているのだろうが、話の中でどれだけ汚い顔にしていてもそれだけは気になって仕方なかった。
小日向さん、ヒゲ生やしている役とか他で観てるので余計にそう思う。
何かと気合入ってない感じが否めない作品ではあるが、(自分が)久々に見た大地康雄との出会いは良かった。
電気無くても車なくても水も食料も無くても、人は誰かと会って話す事が出来る。この大地康雄との出会いは人としての素晴らしさを凝縮している。4人が食料にありつけたとか目先の事以上に、大地に会って余計に実父の柄本明が心配になるとか、家族での役割分担で大地の家事をやるとか、1人と会うだけでこれだけの変化、しかも良い変化が起こる事が、普段当たり前にあるインフラよりも素晴らしい事を物語っている。
故に、大地との別れは少しグッときたが、あっさり去っていく4人の姿に「演出!」と叫んでしまった。
ラスト、あの写真が送られて来たなら、大地にも会いに行けよ、若しくは呼べよ、とまた叫ぶ自分。
逞しくなった家族には好感。
これから観る人、これはリアリティではなく、
地球滅亡して移住先を探す、スペースファンタジーならぬカントリーファンタジーだと思って観て欲しい。
全283件中、61~80件目を表示