忍びの国のレビュー・感想・評価
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おふざけに隠されたテーマ
笑いながら矢を放ち、死体から物を奪い合う忍者たち。仲間の死も気にもとめず。
CGも嘘っぽい。
出だしでうげって思って、受け付けなくなるヒトいっぱいいるだろうな~と。
あとクールで格好いい忍者が好きなヒトはショック受けると思います。
最初は怒りが湧いたくらいです。
一旦自分の固定概念を捨てて、フラットな気持ちで見てみて欲しい。どうか最後まで。
登場人物それぞれの心情は説明的なセリフがほとんどありません。表情で語ります。見る側の受け方に委ねられていると思います。
表面的にはポップで面白く笑ってしまった場面も、あとあと考えれば哀しいことだったな。
虎狼の族とはなんなのか
人間とはなんなのか
善と悪
それでは自分はどうなんだろうか…
おふざけの底に隠されていた深いテーマに気がついてしまうと…
監督の術にかかってしまいましたよ~
感情揺さぶられます。
賛否両論が極端に分かれる映画なのは仕方がないのでしょうね。伊賀ものをひとごとだと思うタイプのヒトには全く受けないと思うので。
分かり易い勧善懲悪もありませんし。
映画って心を揺さぶるものだよな~って久々に思いました。
人は自分のためだけに生きられるほど強くない
『人は自分のためだけに生きられるほど強くない』この三島由紀夫の言葉を私はいつも中村義洋監督の作品の主題に感じます。正確には『人間は自分のためだけに生きるのに卑しいものを感じてくる』『人間は自分のためだけに生きて自分のためだけに死ぬというほど強くない』と語っています。三島由紀夫が『葉隠』の精神とその作者を持ち出し、また戦前と戦後を比べ『知的再建がなされていないこと』『今は大義がない』と嘆きながら、武士の精神を語った時に語った言葉です。日本人の日本人としての大義、仁を語ったものだと思います。私はこれを読みこれを知り、日本人としてこの精神を誇りに思いました。
初めてこの言葉を目にした時「なんと美しい日本語だろう」と思いましたが、全文読んで初めてその意味を知りました。中村義洋監督の作品を見る度この言葉を思い出すのですが、今回のこの『忍びの国』ほどこの時のインタビューとシンクロしたことはありませんでした。エンターテイメントも素晴らしかったし、ストーリーも面白かったのですが、この映画の中にはこの時語られた言葉そのものを感じました。私は三島由紀夫が1960年代に語ったこの言葉が今も全く錆びることなく、いえ今だからこそこの言葉が響くのだと思い知りました。時代考証や時代背景だけが時代劇を作るのではありません。
良く言って現代風解釈…。
久々に見ていてイライラした作品だった。
これは論理的に破綻して無いか?
物語に必然性が弱い気が。
役者陣は勿論健闘していて美しく、アクションも見応えがあったところもあったが。
原作小説の作りがこうなのか脚本の所為か解らないがしっくりこなかった。
改 レビューを見て映画に行ったのですが
どう考えても本作のレビューとしては合っていないと感じました。本当は星2つくらいにするべきですがあからさまに組織票かと思われるくらい高評価が多いため、辛口にしておきます。一体どこで涙が出るシーンがあったのか。アイドル主演で脚本の変更し過ぎでは、と思ったらエンドロールでまさかの脚本まで和田竜と知り余計に力が抜けました。
やはり興行である以上仕方のないことなんですね。
追記
あまりの衝撃に生まれて初めてレビューを書いたのですが思った以上に反応があって嬉しかったのでもう少し詳しく書きます。
映画を1つの物語として感情移入できて楽しめるかを大事にしますので役者の演技や演出はその中の条件ですね。
今回映画を見たあと原作をもう一度読みましたが無門のハマり役は素晴らしいですね。セリフは全部あの声と調子になります。他の役も脳内再生はバッチリです。キャスト、演技は素晴らしいんでしょうね。
原作も面白かったですね。私は恩義、愛の欠けた忍者社会は今までのイメージで持っていましたが、どういうコミュニティを作っていたかや無門、お国その他の性格付けなどが特に面白く、どうストーリーを締めくくるのか気になり一気読みでした。
じゃあ何が映画にのめり込めなくしていたのかと考えると、全編を通して一貫性のないチグハグな演出と、無理に美談に締めくくろうとして余計に興醒めしたところです。
武家のプライドを持ちわがままなお国が急に修行中の子を気にする、前半ヘタレ扱いでなんの武へんの説明もなく突然一刀両断する左京之助、最後は突然ゆかりのない子を連れる無門。
なんであそこは配役を変えたんですかね。必然性があったんでしょうか。
また、原作での脳内再生では気になりませんでしたが映画になると奇妙な間になってしまうシーンが思った以上に目立って冷めてしまいました。
そういうシーンこそ映画の主題を冷めさせない演出がキモだと思います。
感性の問題かもしれませんが私には泣けませんでした。
いっそもっとコメディに寄せるとか具教や川のシーンのように歌舞伎や演劇風にこだわるなど方法はあったかもしれませんが今回の出来は軽くなってしまっていて最高の材料でインスタントの味を再現したような残念感でした。
ということで星2つです。
無門に大野くんは適役でしたね。
原作を読み直した際に本当に思いましたよ。
二度鑑賞
一度目は映画鑑賞マナーが周りの方が良くなかったので、せっかくのシーンが台無しになったので、もう一度観に行きました
笑って泣けて興奮する映画でとっても気に入りました!
少しだけ難しいシーンがありましたが二回見て理解できました\(^^)/
大野くんが好きっていうのもありますが、また観に行きたいと思ってます
応援上映も含め4回観に行きました!
何回見ても面白い!
ジャニーズ嫌ってる方も一度見てみる価値はあると思います
面白かったです
原作を読んでから見ました。色んなエピソードは削られてはいましたが、原作者と監督がよく話し合って脚本を書いただけあって違和感なく最後まで楽しめました。
全ての俳優さんの演技が素晴らしい!説得力のある演技です。監督の遊び心が垣間見得るアクションシーンと最後の大野くんと鈴木亮平くんの一騎討のシーンのギャップにもやられます。
本当に色んな年齢層の方に楽しんでもらえる映画にしたんだなぁ~と思いました。
大野くんハマり役
伊賀一の忍者なのにナマケモノでやる気のない役柄が大野くんにぴったりでした。アクションたっぷり楽しみました。情けない感じの大野くんに反して、キリッとイケメンでスタイリッシュな伊勢谷友介に釘付けでしたが。。。兜姿がカッコよかったー
もったいない感じです。
すごく期待してました。でも、あまり面白くなかったです。前半はむしろつまらなかった。
大野くんを始め役者さんはとても豪華で演技もアクションもすごく良かったのに!ストーリーも決して悪くないのに!
何故なんなにつまらない作品に仕上がってしまったのでしょう?
セットかな?衣装かな?編集とか魅せ方の問題なのか、なんなんだろう?何とも勿体ないし残念な感じです。
想像以上でした!
戦国エンターテインメントとは、良く言ったものだなと感心。
主演の大野智くんはもともと演技にも定評があり、動ける人とはわかっていたけど、想像以上でした。
どうせCGでしょ。本人がやってるんじゃない思っている人もいるでしょうが、CGやスタントを使わずにほぼ大野くん自身でアクションに挑戦してるそうなので、きっと驚くと思います。
脇を固める伊勢谷友介さんや鈴木亮平さん石原さとみさん知念侑李くん他…皆さんとても適材適所のはまり役でした。
時代劇モノは、取っつきにくいとの固定概念が吹き飛ばされました。
始め軽い感じで展開してたのが、いつの間にか引き込まれ最後は非常に感情が揺さぶられる!
まさに想像の遥か上をいってましたね。
また映画館に足を運びます。
是非劇場で何度も観たい作品です。
あっぱれ戦国エンターテインメント!!
いい意味で裏切られた?
他の映画の予告で知り、戦国時代を舞台にしているのと、キャストが好きな俳優陣だったので気になっていて、鑑賞。
いい意味で、予告からは想像もつかない展開と結末。終わったというよりは、終わらせた感と最後にまとめて詰め込んだ感は否めないが、
虎狼の族、人でない、お金と殺しにしか興味がない、きっと現代にもそういう世界があるのだろうと、むしろ今の自身がそれに近いのではないかと考えさせられた点では、観てよかったと思わせてくれる作品だった。
キャストはどれも適役で、とくに日置大膳が、なのか、伊勢谷友介がかっこいい。
石原さとみ扮するお国と、恐妻家 無門という関係性も、なんだかんだ上手くいってる夫婦像として微笑ましいし、最後には愛が見えるかたちとなったのもよかった。結末は悲しいけれど。
最強織田軍と数も力も劣る伊賀勢がどう戦うのかという点では、あまり新しいものが見られず、物足りない気もした。
エンドロールで原作者と監督を知り、この映画を気に入ったことに合点がいった。
唸る!
これは楽しい!超絶美麗な殺陣とちょくちょく忍んでくる笑いで綴る戦国絵巻。一切無駄の無い展開、俳優陣の的確且つ優雅ささえ感じさせる間の演技など見どころ満載。コメディーとシリアスを行き来しながらの語り口も一級品。満足の一本でした。大野くんと石原さとみの相性の良さに嫉妬。
好き嫌いがかなり分かれる作品
好き嫌いがここまで ハッキリと分かれる作品も珍しいと思う。
まず王道の時代劇やアクションを想像している人にとっては なんだこりゃ!な演出の連続が続く。
戦国物のグロさを期待している人にも物足りないのだろう。
監督はこの作品で安易に血が流れるような演出をあえて取らなかった。
全ての人に見てもらえる作品を作るという時代劇のアクション物として非常に難しい事案にトライした意欲作でもある。
時代劇を侮辱していると 捉える人もいるかもしれない。
でも 時代劇はこうでなくてはいけないといった固定観念が 今の時代劇の衰退を招いている原因でもあると思う。
今回の忍びの国を評価している人達は、言ってしまえば 王道の時代劇に馴染みが無いのだろう。
そのため 拒絶反応も少なく
この作品は ふざけた なんでもありのエンターテインメントととして素直に受け入れられているのだと思う。
前提として 先になんでもありのエンターテインメント作品だという認識があり
その上で 見進めると
例えば序盤の軽い内容の薄いチャンバラだと 一部の人の否定材料にもなっている 小競り合いが
それさえも伏線であるとわかる。
その繰り返しが最後まで続くのだ。
なんでもありのエンターテインメントなのに
深い心理戦があり
なんでもありのエンターテインメントなのに
成長や愛、自分自身を否定する深いメッセージ性にも気づく
何度も見たくなるのは 見るたびに見方が変わるからだ。
過剰な演出も だからこそ そこが印象に残ったという人もいれば、しらけたという人もいる。
受け止め方は人それぞれだけど
終わったあとに印象として必ず残っている。
だからこそ この映画を普通じゃないものに変えている。
監督の戦略は的中している。
ストーリーでいうと、
ギャグの部分を伊賀側が受け持ち
敵であるはずの織田軍がまっとうな時代劇に引き戻す。
本来なら義である伊勢谷友介や、鈴木亮平を主人公にはせず
クズである代表格である無門を主役に置く。
場面場面で応援したくなる側が 変わっていくのだ。
面白いくらいに。
受け入れ方によって ここまで 面白さが変わるという事を 今回とても実感している。
そしてその魅了させたストーリーがどうでもいいくらいにアクションが凄い。
ただの戦闘をトリッキーに見せる。
血やグロさで引っ張らない戦争で あそこまでワクワクしたのは はじめてだ。
邦画のアクション物は どうしても ハリウッド作品と比べると 劣る。
予算もまったく違うので仕方ないけど。
その しょぼさを 逆に日本人の独自の細さで まったく新しいアクション物として変えてしまっている。
二人の決闘のシーンは圧巻だし
その上で同時に 心の動きに涙する。
アクションの迫力と 心の動きが同時に襲ってくるのだ。
好き嫌いは わかれると思うが 私には
ショックを受けるくらい 斬新な作品だった。
ノリが良くで面白いアクション
原作は読んだこともなく、ジャニーズファンでもないのですが時代劇が好きなので見てみました。
あ、意外とふつうに面白い!
真面目系かと思いきや、じわじわくるギャグ。
ちょっと頭が弱そうな忍び集団が仲間どうしてドンパチやって日々楽しく生きてるところが、俗にいう男子高校生のノリみたいで面白いw
アクションも上手で少年漫画みたいなかっこよさで、面白いです。
忍の普段の生活水準などもリアルでいいですね。
本編は考えさせられるシリアスな部分もあるんですが、そういうウジウジ、グダグダした部分はひっぱりすぎずに綺麗に割り切れるようになっていて、見ていて気持ちのいい映画でした。
遺恨を残さずに見終わることができるとでもいいますか。
敵側も色々なエピソードありますが、皆最終的にはかっこよく描かれていて、双方どちらかを不快な悪役にするわけでもなく、互いに互いの価値観を守った生き方を全うさせつつうまくまとめられていると思いました。
全体的には気持ちよく楽しめる時代劇として、おすすめです。
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