忍びの国のレビュー・感想・評価
全571件中、241~260件目を表示
小学生も楽しめました❗
朝日小学生新聞に載っていたので小学生3年男子を連れて観賞してみました。所々のギャグっぽさと本格アクションで、子供は笑ったり興奮したり、上映中は集中して見いってました。
終わってからも見に来てよかった~と喜んでましたよ。本とは違う箇所もありますが、進行に無理がなく、結末を知っていても楽しめました。
いやいやビックリ‼️
言葉によらない魂の響き合い
全編にわたって、また下忍から上忍、武家の人間と全ての演者がそれぞれの人間性を非常に的確に表現していたと思う。
その中でも特に強く心を揺さぶられたのは、やはり終盤の二つの場面。
以下はかなりのネタバレになるので、まだご覧になっていない方は、どうぞお戻り下さい。
平兵衛との死闘。川の決闘が始まる前には、十二家評定衆から騙されていたのだと聞かされてもまだ「それがどした?」とニヤリとした笑みを浮かべている。しかし一騎打ちが進むにつれて無門の表情は、ただの真剣勝負をしているだけではない、魂のこもったものに変わってくる。最期には「分かったよ、もう怒るな」と。後は俺が引き受けるから、せめて安らかに逝ってくれと。言葉によらない魂の響き合いをしたことにより、無門の心が、それまで長年封印してきた人間らしさを取り戻し、十二家評定衆への怒りが平兵衛から無門に乗り移った。魂の同化。
もう一つは、お国の悲劇的な最期の場面。
親も身寄りもなくただ自分の忍術のみを頼りにして生きてきた無門が、唯一見つけた命を賭けて守るべきものがお国だった。戦により銭を稼ぐのも、京に逃げて商いで生きていこうとしたのも、ただひたすらお国と共に生きていきたい故だった。そのお国を失う瞬間の絶叫は、いつまでも脳裏に響いている。ごく最小限の言葉のやりとりのみで、ここでも魂の響き合いがある。無門が平兵衛に告げた同じ言葉がお国から一言。
その後、無門がネズミと共に生きていったことがラストシーンで分かる。ナレーションの声が示す年齢のネズミが父母の記憶を懐かしく語ることで、無門が、お国がたいそう気にかけていたネズミを大事に育てることを生きる支えにしていたことが想像できる。
前半でユルく軽く描かれクスクスワクワクさせられていた世界が、後半で別の映画かと思うくらい色を変え、魂を揺さぶられ、気がつけば体に力が入り知らず知らずのうちに涙があふれていた。
おふざけに隠されたテーマ
笑いながら矢を放ち、死体から物を奪い合う忍者たち。仲間の死も気にもとめず。
CGも嘘っぽい。
出だしでうげって思って、受け付けなくなるヒトいっぱいいるだろうな~と。
あとクールで格好いい忍者が好きなヒトはショック受けると思います。
最初は怒りが湧いたくらいです。
一旦自分の固定概念を捨てて、フラットな気持ちで見てみて欲しい。どうか最後まで。
登場人物それぞれの心情は説明的なセリフがほとんどありません。表情で語ります。見る側の受け方に委ねられていると思います。
表面的にはポップで面白く笑ってしまった場面も、あとあと考えれば哀しいことだったな。
虎狼の族とはなんなのか
人間とはなんなのか
善と悪
それでは自分はどうなんだろうか…
おふざけの底に隠されていた深いテーマに気がついてしまうと…
監督の術にかかってしまいましたよ~
感情揺さぶられます。
賛否両論が極端に分かれる映画なのは仕方がないのでしょうね。伊賀ものをひとごとだと思うタイプのヒトには全く受けないと思うので。
分かり易い勧善懲悪もありませんし。
映画って心を揺さぶるものだよな~って久々に思いました。
人は自分のためだけに生きられるほど強くない
『人は自分のためだけに生きられるほど強くない』この三島由紀夫の言葉を私はいつも中村義洋監督の作品の主題に感じます。正確には『人間は自分のためだけに生きるのに卑しいものを感じてくる』『人間は自分のためだけに生きて自分のためだけに死ぬというほど強くない』と語っています。三島由紀夫が『葉隠』の精神とその作者を持ち出し、また戦前と戦後を比べ『知的再建がなされていないこと』『今は大義がない』と嘆きながら、武士の精神を語った時に語った言葉です。日本人の日本人としての大義、仁を語ったものだと思います。私はこれを読みこれを知り、日本人としてこの精神を誇りに思いました。
初めてこの言葉を目にした時「なんと美しい日本語だろう」と思いましたが、全文読んで初めてその意味を知りました。中村義洋監督の作品を見る度この言葉を思い出すのですが、今回のこの『忍びの国』ほどこの時のインタビューとシンクロしたことはありませんでした。エンターテイメントも素晴らしかったし、ストーリーも面白かったのですが、この映画の中にはこの時語られた言葉そのものを感じました。私は三島由紀夫が1960年代に語ったこの言葉が今も全く錆びることなく、いえ今だからこそこの言葉が響くのだと思い知りました。時代考証や時代背景だけが時代劇を作るのではありません。
良く言って現代風解釈…。
改 レビューを見て映画に行ったのですが
どう考えても本作のレビューとしては合っていないと感じました。本当は星2つくらいにするべきですがあからさまに組織票かと思われるくらい高評価が多いため、辛口にしておきます。一体どこで涙が出るシーンがあったのか。アイドル主演で脚本の変更し過ぎでは、と思ったらエンドロールでまさかの脚本まで和田竜と知り余計に力が抜けました。
やはり興行である以上仕方のないことなんですね。
追記
あまりの衝撃に生まれて初めてレビューを書いたのですが思った以上に反応があって嬉しかったのでもう少し詳しく書きます。
映画を1つの物語として感情移入できて楽しめるかを大事にしますので役者の演技や演出はその中の条件ですね。
今回映画を見たあと原作をもう一度読みましたが無門のハマり役は素晴らしいですね。セリフは全部あの声と調子になります。他の役も脳内再生はバッチリです。キャスト、演技は素晴らしいんでしょうね。
原作も面白かったですね。私は恩義、愛の欠けた忍者社会は今までのイメージで持っていましたが、どういうコミュニティを作っていたかや無門、お国その他の性格付けなどが特に面白く、どうストーリーを締めくくるのか気になり一気読みでした。
じゃあ何が映画にのめり込めなくしていたのかと考えると、全編を通して一貫性のないチグハグな演出と、無理に美談に締めくくろうとして余計に興醒めしたところです。
武家のプライドを持ちわがままなお国が急に修行中の子を気にする、前半ヘタレ扱いでなんの武へんの説明もなく突然一刀両断する左京之助、最後は突然ゆかりのない子を連れる無門。
なんであそこは配役を変えたんですかね。必然性があったんでしょうか。
また、原作での脳内再生では気になりませんでしたが映画になると奇妙な間になってしまうシーンが思った以上に目立って冷めてしまいました。
そういうシーンこそ映画の主題を冷めさせない演出がキモだと思います。
感性の問題かもしれませんが私には泣けませんでした。
いっそもっとコメディに寄せるとか具教や川のシーンのように歌舞伎や演劇風にこだわるなど方法はあったかもしれませんが今回の出来は軽くなってしまっていて最高の材料でインスタントの味を再現したような残念感でした。
ということで星2つです。
無門に大野くんは適役でしたね。
原作を読み直した際に本当に思いましたよ。
二度鑑賞
面白かったです
大野くんハマり役
もったいない感じです。
想像以上でした!
戦国エンターテインメントとは、良く言ったものだなと感心。
主演の大野智くんはもともと演技にも定評があり、動ける人とはわかっていたけど、想像以上でした。
どうせCGでしょ。本人がやってるんじゃない思っている人もいるでしょうが、CGやスタントを使わずにほぼ大野くん自身でアクションに挑戦してるそうなので、きっと驚くと思います。
脇を固める伊勢谷友介さんや鈴木亮平さん石原さとみさん知念侑李くん他…皆さんとても適材適所のはまり役でした。
時代劇モノは、取っつきにくいとの固定概念が吹き飛ばされました。
始め軽い感じで展開してたのが、いつの間にか引き込まれ最後は非常に感情が揺さぶられる!
まさに想像の遥か上をいってましたね。
また映画館に足を運びます。
是非劇場で何度も観たい作品です。
あっぱれ戦国エンターテインメント!!
いい意味で裏切られた?
他の映画の予告で知り、戦国時代を舞台にしているのと、キャストが好きな俳優陣だったので気になっていて、鑑賞。
いい意味で、予告からは想像もつかない展開と結末。終わったというよりは、終わらせた感と最後にまとめて詰め込んだ感は否めないが、
虎狼の族、人でない、お金と殺しにしか興味がない、きっと現代にもそういう世界があるのだろうと、むしろ今の自身がそれに近いのではないかと考えさせられた点では、観てよかったと思わせてくれる作品だった。
キャストはどれも適役で、とくに日置大膳が、なのか、伊勢谷友介がかっこいい。
石原さとみ扮するお国と、恐妻家 無門という関係性も、なんだかんだ上手くいってる夫婦像として微笑ましいし、最後には愛が見えるかたちとなったのもよかった。結末は悲しいけれど。
最強織田軍と数も力も劣る伊賀勢がどう戦うのかという点では、あまり新しいものが見られず、物足りない気もした。
エンドロールで原作者と監督を知り、この映画を気に入ったことに合点がいった。
全571件中、241~260件目を表示






