LION ライオン 25年目のただいま

劇場公開日:

LION ライオン 25年目のただいま

解説

インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。

2016年製作/119分/G/オーストラリア
原題または英題:Lion
配給:ギャガ
劇場公開日:2017年4月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 デブ・パテル
最優秀助演女優賞 ニコール・キッドマン
最優秀作曲賞 ダスティン・オハローラン ハウシュカ
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(C)2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

映画レビュー

3.5Google Earthがもたらす視点

2021年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

長距離電車に偶然乗り込んでしまい、家から遠く離れたカルカッタで孤児として保護され、オーストラリアに養子として渡った子どもの数奇な運命を描いている。インドは複数言語が存在するために小さな子どもでは意思疎通が測れないこともある。ストリートキッドと間違われて孤児院に預けられるとオーストラリアに養子として南半球にまで行ってしまう。
とても良い夫婦にもらわれた彼は幸せに暮らし、立派に成長したが今もインドのどこかで帰りを待つ母がいある。そんな母を探し出すために、おぼろげな記憶とGoogle Earthで故郷を探し出す。
物語も感動的で良いが、テクノロジーと視点について考えさせられた。Google Earthというのは改めて、世界を狭くしたというか、繋げたというか、とにかく人に超俯瞰的な視点を与えたのだなと思う。視点という点から考えると革命的なサービスだったのだなと改めて思わされた。映画は視点の置き方が非常に重要な媒体だが、Google Earthのこの超俯瞰的視点をここまで重要な要素とした扱った映画はこれまでなかったかもしれない。

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杉本穂高

3.5ルーニー・マーラの存在をもっと生かせたはず

2017年4月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

学生になった主人公が出会う恋人を、「ドラゴン・タトゥーの女」のパンキッシュな天才ハッカーから「キャロル」の同性愛に目覚めるデパート店員まで幅広い役をこなすルーニー・マーラが演じているのだが、正直物足りない。二人が出会ってから付き合うようになるまでの過程や、サルーが故郷探しに没頭して不仲になるくだりが、割に淡々と語られる。本来ハードルが高い異人種間恋愛だから、障害を乗り越えるだけの何かが二人にあったはずだし、それをサルーの生い立ちから形成された人間性と結びつけて描くこともできたのではないか。実話ベースのドラマとはいえ、そうした脚色があれば、全体のテーマに恋愛エピソードもうまく絡んだと思う。

オーストラリアの白人夫婦がなぜインド人孤児を二人も養子に?という疑問の答えが、ニコール・キッドマンが演じる養母の夢の話で明らかになるのだけど、ここのスピリチュアルな感じが印象的だった。

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高森 郁哉

3.5兄の気持ちを思うと

2024年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

技術の進歩が幸運に作用した。
あんなに幼い子であれば明確に村の名前や母の名前を覚えてなくとも仕方ないのだが、何より同じ国内で言葉があまり通じないというのは、こういうことなのかと初めて実感を持って感じた。日本に住んでるとこの感覚はないのでカルチャーショック。

不幸中の幸いで彼は無事成人して大学にまでいけた。しかしそこまでの間に出会った、子供達を襲う容赦ない現実に心底ゾッとした。こんなにも世界の子ども達は危険の前に晒されているのか。

ずっと弟と離れてしまった兄は、自責の念と心配に胸が押し潰される思いであろうと気になっていたが、ああ…。どうりで再会の場面が、あれ?と思ったわ…。

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こまめぞう

5.0これぞ映画

2024年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

めちゃくちゃ胸に来る。とても言葉に表せない。実話というところがまた。

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あさみ

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