愚行録のレビュー・感想・評価
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期待度◎鑑賞後の満足度◎ 重たい。終始ドヨ~ン。結末に近づくにつれ更に重くなって行く。でもミステリー映画としても人間の「負」の面(と言いきれるかどうかだけど)を抉ったドラマとしても良く出来ている。
《原作未読》
①全く予想していたものと違ったが(人間ドラマと思ってました)、映画としては良く出来ていると思う。
②語り口がそのままトリックとなっているミステリーとしても巧いと思う。
③満島かおりはややタイプキャストだが徐々に狂気が滲み出てきて別人の様な顔になるところなど上手い。
妻夫木聡がこんな役をするとは、とこちらはタイプキャストを逆手にとったキャスティングというトリック。
④『ある男』そして本作と見てくると石川慶監督のタッチ、演出スタイルがよくわかる。
『蜜蜂と遠雷』は余り買わないけれども。
最近どれもこれも同じような演出スタイルばかりの(洋の東西を問わず)映画界の中で、自分のスタイルを持っている監督の映画をやはり観たい。
愚行録
人間の表と裏…愚かさ。醜さ。まさに愚行録
世の中こんなものだろうなぁと虚しい気持ちになった
世の中お金が全てとは言わないが
貧困が生む環境その環境が生む人間の顛末
ミツ子が自分の人生を変えたくて必死で勉強し
良い大学に入りこれで人生変わる幸せになれると
思い込んでいたのに
結局親の呪縛みじめな生い立ちは
自分を離してはくれない…そう笑いながら吐露する
場面が胸に残る
しかし辻褄合わせな感じがどうも腑に落ちず残念だ
虐待され親の援助もないミツ子が大学進学…
試験には合格出来ても入学金や諸々の費用は
どうしたのか疑問
カフェの店主が殺されてタバコの吸い殻くらいで
元彼が逮捕とか携帯の履歴を調べれば
直近で両者に接触していた田中記者にも行き着く
はず。
タバコの吸い殻も田中が持っているのを元彼は知ってる訳だし
さらにミツ子の犯行 この時代デパートから
自宅まで後をつけたなら防犯カメラに撮られるなり
身元バレてもおかしくないのに迷宮入りとは?
中身の濃い分少し残念に思う
ホラー
何故か何度も観てしまう
初めてこの映画を観たのは5年以上前だった気がします
𝖭𝖾𝗍𝖿𝗅𝗂𝗑にハマり「悪人」を観て
妻夫木聡の作品をもっとみたくなり
こちらの作品に辿り着きました。
幸せそうな感じのいい夫婦が殺され
新聞記者の田中(妻夫木聡)が取材する。
終始、田中の疲れきった顔と幸せな時間を経験したことがないような雰囲気が不気味で何を考えているのか全く分からなかったです。
ラスト20分で一気に全てがわかります。
感じのいい夫婦の本当の正体や田中の過去
妹(満島ひかり)の闇、全てが繋がっている。
妻夫木聡の演技も凄いのですが
満島ひかりのぶっ壊れた演技がとても素晴らしく
何度も観てしまいます。
医師がいない時の独り言で私が動揺しました。
母親の「父親が誰なのか知らないんですね」で
えっ、、と自然と声が漏れました。
妹の夢が「私のことを一番に想ってくれる男の人と、その人に似た赤ちゃん産んで家族3人で幸せに暮らすの」
女性なら誰しも当たり前に夢見ること
きっと夢を叶えたかったんだろうな。
誰も救われない
全員の愚行録がとても怖かったです。
全て辻褄合わせのための筋書き
よく練られたストーリー、人間の恐ろしさ
色んなことを考えさせられた。
子を虐待した咎で逮捕されたミツコ。
ミツコのような人間は親になってはいけないのか?
では、ナツハラさんやタコウみたいな人間は?
タコウは底無しの思いっきりクズにしか思えなかったけど、イナムラさんのように彼の利己的な性質をポジティブに捉えて好意を持つ人がいるなんてね…
タコウのような男に惚れるイナムラを見てたら、人間は似た者に好意を持つんだなと思う一方、こんな人間が人の親?と、私などは感じてしまった。
ナツハラさんは学生時代は腹黒さは見えなかったものの、子を持ち幸せに暮らす中で、ミツコとすれ違い明らかに気付いたのに一瞥して無視するところからして、タコウの利己的な性質を上回る計算高さもあったようにも思われてしまい…
恐ろしいストーリーでした。
誰が被害者で、誰が加害者か、
誰がカワイソウで、誰が悪人なのか、
観る人によって変わるでしょう。
タコウ一家を殺した罪を医師を前に告白してるのかと思いきや、
独白で、席を外していた医師が戻った途端、被虐待児に戻ったようなミツコが恐ろしく…
かといって、
妹を侮蔑した宮村を殺した田中、
妹を孕ませた田中、
普通に働いていて街ですれ違っても罪を犯していそうな人には見えないだろう田中。
冒頭、席を譲れと言われ、立った途端足を引きずって倒れて譲れと言った男性に気まずさを持たせ、バスから降り自らが見えなくなってから普通に歩き出す田中。
歪みと底無し沼のような不気味さを持つ彼もまた、親に虐待され、見放され、散々踏みにじられて生きてきての今と思うと、言葉にならない。
親を選んでないと言う、恵まれた環境に産まれてナチュラルに差別思考を持つ人が、自己肯定感が高い故に現代社会で上手く生きられるのだろうと思うと、静かな怒りを感じる。
ランチに誘ってもらえなかった自分の環境を笑いながら悔しんでた満島ひかりが凄かった。
世間が興味を失った1年前の一家殺人事件を追う週刊誌記者の主人公、幼...
人間は怖い
きれいな顔して笑顔でえげつない事する松本若菜が怖い。現実社会でもこういう子いるよなぁって思ってしまったけど。
小出恵介の清々しいほどのクズっぷりもいい。これもまたいるよなぁって思ってみてた。
終わり方がいまいちスッキリしないけど面白い映画だった。
これほど完璧な作品にはなかなか出会えない。
公開時に観てから今回改めて2度目の鑑賞となった。
サスペンスとしては特に目新しい作りでもなく衝撃的な結末というほどでもない。構成自体は「普通」と言えるイヤミス作品だ。ただ物語の展開のさせ方や描写に一切の無駄も不足もない完璧さ。ウイスキーじゃないが「何も足さない、何も引かない」とはまさにこの作品のための言葉だろう。あまりの完成度に思わず震えた。
主人公の田中(妻夫木聡)も台詞がきわめて少なく表情や態度などもあまり変わらないため人物像や感情が読みにくいのだが、これが映画が進むにつれて非常に効いてくる。記者という職業もあるが基本的に「聞き役」に徹しており、事件の関係者から話を引き出すことで物語の全貌が少しずつ明らかになって行く。ただ田中は誰の話に対しても特にこれといった反応を示さないため彼の思考や感情、本心はなかなか見えてこない。つまり田中に対して余計な「感情移入」する事を許してくれないのだ。よって我々は劇中において田中というフィルターを通さずに、次々と関係者が明かすモヤッとした各証言を「自らの価値観」に照らし合わせながら自己責任でジャッジし続けざるを得なくなる。これがまさに「イヤミス」の真骨頂であり、なかなかカロリーを使う作業となるのだ。こういった持っていき方が実に上手いと思う。
後半にかけて物語は少しずつゆっくり核心へと近づいていく。光子(満島ひかり)が壊れていく様が描かれていき、一方で兄(田中)は関係者の宮村淳子を突然殺してしまう。そこから終盤の光子の身の毛もよだつ「告白」が始まり、点と点がいよいよ一本の線になっていく時、この物語の「本当の恐ろしさ」が姿を現してくる。なぜ兄は宮村淳子を殺したのか、もっと言えばなぜ兄はこの事件を追いかけていたのか、その全てが分かった時、どう表現して良いか分からない感情に襲われるのだ。ここら辺の流れも見事としか言いようがない。さらにラストでは光子の子供の父親が兄だと判明し、光子の「あたし、秘密って大好きだから」の意味を完全に理解するのだが、よくよく考えれば序盤にも光子はまったく同じ台詞を言っていた事に気づかされる。
また被害者である田向の元恋人(恵美)が子供をあやしながら田中に「似てきたと思いません?」と聞く台詞にも痺れた。つまりあらゆる伏線がものすごく嫌な後味として効きまくっている。極めつけはオープニングとラストの両方で出てくるバス車内の様子だ。オープニングは何ともいやらしくこの作品の全体像を暗示しており、ラストの田中が席を譲るシーンは観る者に判断を委ねている。このコントラストも素晴らしい。最後の最後でも観る側は感情の「道案内」をしてもらえないのだ。まさにイヤミス映画の金字塔だろう。
俳優陣も実に素晴らしい。リアルでも愚行になってしまった小出恵介や妻夫木聡はもちろんだが、満島ひかりの圧倒的な迫力には恐れ入った。もう天才中の天才でしょう。また今から思えばキャストは全体的にかなり豪華な実力派揃いだったことが分かる。
人間の愚かさと言ってもピンからキリまであるわけだが、中でも究極に愚行であるはずの「殺人」をこの作品ではあえて淡泊に描く事で、見方によっては殺人以上の破壊力を持つ人間のあらゆる「愚かさ」がより鮮明に浮かび上がったのではないだろうか。まさに「愚行録」というタイトルに相応しい傑作だ。
うーん・・・なんか悪くはないんだけど何か物足りないというか・・・ ...
俳優陣は良いが原作の人物設定が古すぎる
きつい
人に恨まれるようなことは例え犯罪とは言えないことでもしない方が良いのだと思った。
その恨みは犯罪によって自分に返ってくる可能性があるから。
人間は自分をコントロールする術と人に優しくする術を親等から愛を持って教えてもらう必要があるのかなぁとも思った。
誰か1人は良い人がいて欲しかった。
小出恵介の演技が良かった。
ただ内部生としかつるまない内部生は1軍でも憧れられる存在でもなかったけどなぁとは感じた。
小出恵介、おひさしぶり
そこから40分経って恐ろしい事件が起こる。 まじかこれ? きっとこの映画を見た人が驚く場面が3回あると思う。 こんな展開は予想できない。
動画配信で映画「愚行録」を見た。
2017年製作/120分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野
劇場公開日:2017年2月18日
妻夫木聡
満島ひかり
小出恵介
臼田あさ美
市川由衣
松本若菜
中村倫也
眞島秀和
濱田マリ
平田満
松本まりか
石川慶監督
向井康介脚本
貫井徳郎原作
ほとんど予備知識なしで鑑賞を始める。
知っているのは妻夫木聡が主演ということだけ。
なかなか映画の全体像がつかめない。
1時間見て判ったことは、
雑誌記者の田中(妻夫木聡)は
1年前に起きた一家惨殺事件の取材を続けていた。
事件は未解決のまま。
被害者夫婦(小出恵介、松本若菜)の元同僚や大学時代の友人たちや
事件があった近所で聞き込みを続ける。
これはミステリーやサスペンス映画だった。
一見普通に幸せそうに見える人たちにもそれぞれ
他人には想像できないような経験や人生の試練がある
そこから40分経って恐ろしい事件が起こる。
まじかこれ?
きっとこの映画を見た人が驚く場面が3回あると思う。
こんな展開は予想できない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
重々しく暗く、誰もがしていることのようで、何も解決されない
冒頭からひどく憂鬱さが漂う。バスでの些細な出来事とその愚行がある種の「日常」を描いている。
主人公妻夫木君演じる田中には妹がいて、彼女が育児放棄したことで逮捕収監されていることが伝えられる。
彼は週刊誌の記者で、1年前に起きた一家殺人事件の真相を追っている。
彼には潜在して気になる点があるようで、誰にも気に留められなくなったこの事件を追いたいと自ら志願した。
妹は収監先の精神分析医に質問を受けながらそれに答えている。
ストーリーはこの兄妹の視点から「真実」が暴き出されてゆく。
被害者の人となりを探るため、田中は周囲から取材し始める。殺害された「田向」
会社での彼を知る同僚に酒を飲ませ、思い出などを語らせる。どこにでもある「愚行」
当人たちは面白おかしく話すが、クソのような行為だと思う。
次に宮村という学生時代の同級生から、殺された田向の妻、旧姓「夏原」について聞き取りを行う。
こうして次第に人間関係が明らかになってゆく。
同時に妹が精神分析医に家族のことなどを話している。
田中は、宮村への二度目の訪問時に、妹のことをバカにしたように話す宮村に対し、瞬間的に殺意を抱いた。
しかしそれは全くのお門違いで、しかし彼にはその衝動的なことでしか動機は存在しない。
小沢の犯行に見せかけるあたりは、とても逆上したとは思えないほど冷酷だ。
父の虐待 父からの性暴力 妹を守るため… そう思わせておきながら、実は兄妹同士の恋愛だったというのがこの物語の大どんでん返しだ。
田中は何度も鈍器で宮村を殴っていることから、その感情の激しさと異常性を知ることができる。
恋愛関係でもあった妹が、大学で、仲間たちによって回されていたのだ。
警察が犯人を特定できないのは、捜査線上にはないことだからだ。
彼だけが行き着いた真実だが、彼もまた事件の真相にはたどり着くことはない。
妹の光子は、兄との秘密をかたくなに守っているようだが、いろいろなことを精神分析医にしゃべる。
しかし、「誰と話してるの?」そう言って部屋に戻ってきた医師に、彼女は真実を話していないことから、この事件は迷宮化すると考えられる。
橘弁護士も、チヒロが誰の子かを知ったとしても、真相にはたどり着かない。
「日常」では、くだらない些細な愚行が蔓延り、会社のあの男たちがしているお遊びも今後も続く。
この作品の面白い作りは、記者の兄が1年前の殺人事件を追いながら、そこに登場してしまった妹の存在を知ってしまうところだ。しかし、田中は妹から何も聞かされていないので、結局誰が一家を刺殺したのかという真実には誰もたどり着けないのだ。
これは最後に「田中、お前の事件だろう?」と先輩に叱責されながら、新聞を机にたたきつけて「わかってます」というシーンでよくわかる。
田中は事件を追いながら妹の存在を知り、そこでのことに逆上しただけだ。
事件は頓珍漢な方向へ向かいながら迷宮化。チヒロが死んだということを聞かされて笑う光子の精神状態が普通ではないことは明らかだが、真実が明らかになったところで光子の救いは兄によるしかない。
妹の真実を聞かされ八つ当たりするように起こした殺人も、頓珍漢な方へと向いている。
内部生なる軍団も変わることなく、結局はじかれた夏原がつかんだのは田向だ。
どこにも救いのないこの作品の最後に、バスで妊婦に席を譲る田中の映像がある。
ごく自然な日常の優しいシーンだ。
この些細な行動が、愚行からの最初の一歩だと思いたい。
映画「愚行録」の考察・ネタバレ
# 足を引きずる男 田中
冒頭、主人公の田中は足を引きずって歩く。だがそれは演技だった。
バスの中で「ご老人に席を変われ」と他の乗客に叱責され、足の悪い演技をして、相手に罪悪感を抱かせたのだ。
# 一家殺害事件
1年前の一家殺害事件。世間の興味も完全に薄れた頃、記者の田中は何故かこの事件の取材を始める。
# 幼児虐待事件
記者の田中には妹がいる。この妹が最近幼児虐待で逮捕されてしまい、全国的なニュースにもなってしまう。
つまり田中は仕事で1個の事件、プライベートでもう1個の事件と関わっていることになる。
# 田中の取材の目的は何なのか?
本作を見ていて不思議に思うのは記者の田中が何故一家殺害事件の取材にこだわるかということだ。
田中は殺害された一家と以前関係のあった人々に1人ずつ取材をする。
そして「あなたは誰が一家を殺したと思うか?」ということをそれとなく質問して行くのだ。
彼の目的はおそらく、真犯人である妹、田中光子をかばうためだったのではないか。
# カフェオーナーの女性は何故殺されたのか?
田中が取材する中で、カフェオーナーの女性が出てくる。
その女性は最終的に、田中と妹が兄弟であることは知らないままに「光子が一家を殺したのではないか?」と述べる。「光子は殺された一家の妻に恨みがあるので、私だったら殺しに行くだろう」と。
女性カフェオーナーは、そのすぐ後に田中によって頭を殴られて殺されてしまう。
しかも田中は他人が吸ったタバコの吸い殻を準備しており、それを現場に残し、他人に罪をなすりつける。つまりこれは計画的な犯罪だ。少なくとも妹を悪く言われて感情的になったわけではないはずだ。
ここまで計画的に人を殺すのだから、カフェオーナーが犯人を誰と予想したかはまるで関係なく、最初から殺すつもりだったのかもしれない。
# 一家殺害の真犯人
妹の田中光子は1人の部屋で独白する。自分がどのように一家を殺したかということを。
これは彼女の妄想なのだろうか。それとも真実なのだろうか。
これが妄想にしては語られるディテールがリアルすぎる。真犯人でなければ知り得ないような情報がおそらく、その独白シーンでは語られている。
田中光子は殺された女「夏原」と、大学の同級生だった。その大学には色々と複雑なヒエラルキーがあったのだが、夏原は自分の立場のために、男たちに光子を供物として捧げ、慰みものした主犯なのだ、おそらく。
光子は大人になってから偶然夏原に再会し、そのまま後をつけて家にまで忍び込み、一家全員を殺してしまう。
# 兄と妹
妹の父親は誰かが分からない。「自分にも妹は真実を教えてくれない」と田中兄は言う。
だが劇中で示唆されるのは、その子供が兄と妹の子であるということだ。妹は「大好きな人と子供を作って暮らしたい」的なことを語り、そして兄が唯一世界で好きな人だと語る。そして兄と妹の間に誰にもいえない秘密があると語る。
これも心を病んだ妹の妄想なのか、それとも真実なのかは分からない。
だがこの兄弟の母が示唆するように、ただの妄想だとは片付けられなさそうな情報が提示される。
# 映画自体の感想・レビュー
本作はサブスク配信で見たが非常に良かった。この映画を観た人は全員が思ったかもしれないが、人間の嫌な部分が見事に映し出されていた。
妻夫木聡の、世の中にひたすらに絶望したような空っぽの表情が良かった。
この作品のテーマである「人間には裏がある」ということへの不信感、諦めのようなものがリアルに伝わってきていた気がする。彼はたぶん人間全体と自分自身にさえ絶望しているのだ。
満島ひかりを見たのは配信で見た「茜色に焼かれる」の主演以来だったが、流されやすく、主体性がなく、病んだまま不幸になる女の役が馴染んでいた。
後味の悪い映画ということを理解して観た
観る前に様々なレビューを拝見してから観ました。
皆さんのおっしゃる通り、後味悪い映画でした。
救いがない。
承知のうえで観ても、やはり、、、
それでも何故観たのか、
それはシンプルに
満島ひかりが好きだからだ。
なので、最近は満島ひかりが出ている作品、映画、ドラマをマラソンを走るように見ている。
この作品もマラソンの通過点の一つなのだが、
本作は平坦な道ではない。
登り坂のような道でもない。
例えるなら、アスファルトのような舗装された道でもなく、ぐちゃぐちゃな沼地を走ったような感覚だ。
沼地を出た後も、足には泥水や砂が残る。
見終わった後も、負の感情が残る。
私がこれまで観てきた満島作品はどれも、ハッピーエンドだった。
私はハッピーエンドの作品が好きだから、普段からこの手の作品は見ないことにしている。
まぁ、これもエンタメ作品だ。と割り切ろうと。
自分に言い聞かせる。
満島ひかりも妻夫木も他の役者も演技はGOODだ。
映画最高!
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