ザ・コンサルタントのレビュー・感想・評価
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「逆らわなければ好かれるとでも思ってるのか?」
・件名の父親の一言は響いた。
・兄弟仲良い。なんだかんだ父親とも。 なんかここは安心できた。
・「自閉症で、会計士で、めちゃ強い」という設定はおもしろい。
ただねえ~。
設定を色々入れすぎて、とっちらかってたよ。まとまりに欠けた。
・裏社会の資金洗浄をするのは大金を稼いで、ハーパー医師の病院を援助したいから。
・マフィアのリトル・トニーたちを殺害したのは、刑務所で一緒だったフランシスを殺されたから。
・その刑務所に入っていた理由は、別れた母親の葬儀に父親と出向いて、母親の現家族ともみ合いになったから。
・リビング・ロボ社の不正はてっきり財務責任者のエドが懐に入れていただけと思ったら、実は雇い主のラマーによる資金洗浄の一環であった。
・報復を恐れるラマーが雇った殺し屋は、なんと10年間会っていなかった弟であった。
など。。。
もう少し設定を減らして、その分ちゃんとサイドストーリーを描いた方がよかった。
「えっ、そんな理由でマフィアを殺しに行ったの?そこまで親密だったの?」
「なんで母親の葬儀でそうなるの?で、弟も呼んだれよ。」
ハテナマークだらけになった。。。
秀逸キャラのアンチヒーロー、一作限りではもったいない!
自閉症の天才、サヴァン症候群のキャラクターはこれまでも数多く映画に登場してきた。しかし本作の主人公・ウルフがユニークなのは、会計士という表の顔と暗殺者という裏の顔を持ち、それぞれで天才的能力を発揮する点。会計士としては、大手企業の十数年に及ぶ帳簿を一夜にして精査し、不正を暴いてしまう計算能力。暗殺者としては、命中率100%のスナイパーで、格闘術も達人の域。
ベン・アフレックは、決して感情表現が豊かな俳優ではない。キャスティングが的外れで、さらに演出も合わなかったために、残念な結果に終わった作品もあった(「トータル・フィアーズ」や「デアデビル」を思い出そう)。でも本作は、表情の乏しさがむしろ奏功し、自閉症という設定にある種の説得力を持たせているし、図らずしてボケを繰り出す天然キャラ的なユーモアにもよく馴染むのだ。
アフレックの新たなハマり役、続編が製作されることを心から期待する。
面白い
高い評価も納得の良作
【鑑賞のきっかけ】
劇場公開時には、その存在に気づいていなかったが、動画配信で高い評価を受けているのを発見し、鑑賞してみることとしました。
【率直な感想】
<これまでにない設定>
ベン・アフレック演じるクリスチャン・ウルフは、会計士を職業としながら、裏の顔は、殺し屋という役どころ。
彼は、自閉症という精神疾患であるというところが、これまでにない設定でした。
その卓越した数的なセンスで、会計士としての仕事をこなしつつ、殺し屋という裏の顔を持つ人物。
自閉症の人物を映画で描く場合には、どちらかと弱い立場、場合によっては、被害者的な立場に立たされていることが多いように思います。
でも、本作品では違います。
自閉症を障害と捉えるのではなく、個性のひとつとして捉え、天才的な数学的センスも自閉症であるために備わった能力と本作品では描写されています。
さらに、殺し屋として、凄腕のスナイパーでもあるのですが、冷徹に標的を捉えるのが得意なのも、もしかすると、自閉症であることから、自分に関心のあることへの集中力が並外れていたためなのかもしれません。
本作品の原題は、The Accountant(会計士)なのですが、なぜ、邦題を「ザ・コンサルタント」としてしまったのでしょうか。
コンサルタントは、会計という緻密な計算を行うというよりも、企業経営の手法などをアドバイスする、コミュニケーション能力を要求される仕事。
自閉症の人物は、他人とのコミュニケーションは得意ではなく、ベン・アフレックも、この主人公を他人との関わりが苦手な人物として演じています。
でも、会計士は、会計という緻密な計算を地道に行うことができる人に向いている(もちろん、コミュニケーション能力があった方が有利でしょうが)。
主人公のウルフは自閉症ではあれけれど、特に「数学」には興味を強く持っていたため、「会計士」の仕事が向いているとして、制作サイドは人物設定をしたのではないかと思っています。
<人物の相関図もなかなかのもの>
金融犯罪取締ネットワーク部局のキング長官という人物が指揮を執りながら、「会計士」の正体を探るというのがサブ・ストーリーなのですが、このキング長官の過去が語られるところから、本作品の脚本の緻密な構成が光り輝いて見えました。
【全体評価】
アクションのことには触れてきませんでしたが、一応の水準はキープしており、ここにこれまでにない設定の主人公が活躍する物語展開は、緻密な脚本に裏付けられて、高い評価を得ているのも納得の一作品でした。
会計処理の映画かと思いきや
Make America Great Again!
2016年製作の作品
本当のアメリカ人の心意気について描かきたかったのかなと思った。
古き良きアメリカ
この作品の制作時に監督が知ったのが、もしかしたら日本人の気質だったのかもしれない。
特に漫画やアニメに見る人間性
その根源は、もしかしたらあの時代のアメリカにもあったのではないか?
監督の、もう一度善悪について問いかけたいという思いを、この作品に込めたように思う。
最後に、
アメリカでは68人に一人が自閉症という診断がなされるというナレーションが流れた。
人と違うことで「病名」というレッテルが張られる現代社会
日本でもかなり多くの子供たちに、このようなレッテル付けがなされている。
人と違うことが「ダメ」なこととして考えられ、そこに病名がつけられることで「正しい」ハンディキャップが与えられることで、ようやく他人から奇異の眼で見られずに済むと考えるのが、この現代社会だろうか?
この物語の中で描かれる正義はいくつもあった。
あのリビング・ロボ社社長ラマー
株の空売りで資金を稼いで新しいナノテク技術を確立させる。
これはその通りではあるが、悪質な手口 不正を隠すためにプロの暗殺集団まで雇う。
彼は旧友のCFOと妹のリタまで殺害した。
ラマーの誤算は、CFOとリタが応援に呼んだウルフだったのだろう。
この物語は財務省や過去の事件、大企業のマネーロンダリングなどスケールの大きさを見せてはいるものの、単にラマーによる不正とそれがバレそうになったから裏社会の暗殺集団を雇ったことで派手なドンパチが繰り広げられるだけとも言える。
そこに掛け合わせた自閉症の兄弟
生い立ちとレッテルとスパルタ教育
単純な不正発覚から始まったラマーの行動
兄弟たち
成長したジャスティーン 凄腕ハッカー
彼女からの電話によってキング局長が動いていたことが明かされる。
この構図こそ古き良きアメリカ時代の善悪 うまい言葉が出てこないが、そんな感じなのだろう。
守られるべきという言葉が良いかどうかわからないが、ハンディキャップとレッテル
これに対する正しい認識の再確認
幼い頃からたたき込まれた技術そして数学 これは努力だろうか。
「世界は優しくなんかない」
家を出ていった母 幼い自閉症のウルフ ソロモングランディの童謡で抱きしめる父
母の葬儀と父の死
このことが兄ブラクストンが裏社会へと入るきっかけになったのだろうか?
まさかの再会
妹が電話の声の主だと思っていたが、まさかブラクストンがそこに登場するとは思わなかった。
この物語を読み解くのは難しくはないが、ブラクストンやジャスティーンの現在に至る背景が奇抜だった。
そこに掛け合わされたキング局長とメディナ分析官
正義というものの再定義
ウルフはこの中心人物として描かれている。
凄腕会計士 × プロの暗殺者
まるで鼠小僧ハリウッド版だ。
最後にディナ宛に届いた絵画
一人トレーラーハウスを牽引して去るウルフ
この辺がいかにもアメリカ的だった。
特典映像には製作者の想いが語られてた。
それを見れば答えがわかる。
謎解きものとウルフの人生 二面性
「被害者」というレッテルを逆手に取ったことなどが語られていた。
そこにあった新しさには、やはり正義というものの再定義があったように思った。
「古き良きアメリカ」とは、単なるノスタルジーではなく、正義・努力・家族・誠実さといった価値観の再確認。
それは、
現代社会の複雑さや分断の中で、もう一度「何が正しいのか」を問い直す姿勢でもある。
ラマーは「技術革新のための資金調達」という大義を掲げながらも、手段として不正と殺人を選んだ。
ウルフは「法の外」で動きながらも、自分なりの倫理とルールを持って行動する。
この対比が、まさに「正義の再定義」につながっていると感じた。
スリリングで面白い作品だった。
たぐいまれなる能力
ちょっとした伏線が面白い
ずっと観たかった映画リストに入っていたけど観る機会がなかった。配信にて視聴。
ハッピーエンドで終わって何より。ポーカーをする犬の下にまさかの本物…!出演してる人たちも豪華やし、クリスチャンも悪いことはしてるけど義理堅い人で好感。そこまでグロいシーンもないし観やすかった。
途中で寝てもうたよ
病的な社会システムは瓦解しなけりゃ駄目だ。
自由と民主主義のアメリカでは70人に一人の定型発達者(?)じゃなければ、殺人を行っても良いと言っているのか?
映画の中でも少しだけ触れていたが、そもそも、『定型発達者』と言う概念は正しいのだろうか?そして、この映画の中では、『自閉症等の障害を偏見なく見つめ、その個人にあった教育を施す必要があるとされている』と施設オーナーは話す。しかし、それは一部の考え方で、『適切な教育を施す』と言う考え方に異議を唱える者もいるのだ。それを考慮すると、この結論だけに固執するのには、到底納得出来ない。
こう言った病と戦っている人達が見た場合『定型発達者になれる』と希望を抱くだけの軽佻浮薄な話になってしまっている。
やはり、社会システム全体が変わらなければ駄目なのだ。問題がシリアスな内容なので、それをあえて表現するなら、きちんと学説と現況を踏まえて、娯楽作品にすべきだし、大団円にする必要はなかろうと考える。
アメリカは70人一人が発達障害と言うが、自由と民主主義のアメリカのひどいの現況を考えると、そう言った発達障害を持った者がイニシアティブを取る様な社会に変化していってもらいたいものだ。つまり、定型発達者と言われるアイビ◯◯リ◯グ出身者が牛耳っている社会がこんな爭いが耐えない社会なんだからね。
この映画の結論もそうだと思い、評価は高い見る。
まぁ、謂わば、キャピタリズムの隙間を狙った兄弟喧嘩に巻き込まれし、哀れな経済ハイエナって所でしょう。もっとも、ハイエナを悪く言いたくないが。
因みに投資する産業が福祉とか教育と逃げ口上で語られるが、大概は軍事産業である事も頭に入れて置くと良い。キャピタリズムはその域に入って来たので、終焉も近いと感じる。
昔からそうで、中2の社会でも、学習したと思うが、富国強兵に産業を見出そうとする方法は必ずや悪い結果が待っているって事。
なんと言っても
アナ ケンドリック!!!
え?違う?
めっちゃ好み(笑)
彼女が目にとまったから観たからねぇ(^_^;
サバン症候群の主人公の魅力はとても高かったです。
続編が始動する見たいですが無双して欲しいw
アナ ケンドリックは出ないんだろなぁ、、、
脚本家が前半と後半で違うの?
自閉症の会計士が裏社会では超絶の殺し屋という設定は、組み合わせ要素としては面白く、前半はかなりユニークで困った老夫婦を無表情で助けたり、1晩で会社の不正会計を暴くるなど「なかなかいいね」と思っていました。ところが、その不正の張本人が自殺を装って殺されたり、雇い主が突然殺し屋を雇ったり。「あれあれ、なんでこうなる?」そして銃撃現場で弟と対面??「意味不明」のまま雇い主はあっさり殺される。前半で見せられた重装備のトレーラもほぼ活躍することなく終了。ひょっとして、脚本家が前半と後半で違うの?って思うくらい拍子抜けしました。いい映画になっていたのに残念という印象です。
主人公が「殺し屋」というのは真っ赤なウソですww
1)映画紹介の誤りについて
この映画のポスターには「職業、会計コンサルタント。本業、腕利きの殺し屋。」とデカデカと書いてある。また、解説記事にも「ベン・アフレックが、凄腕の殺し屋の顔を持つ謎の会計士を演じたサスペンスアクション」とか、「天才的な頭脳を持つ会計コンサルタントであると同時に、圧倒的な殺人スキルを誇る殺し屋」とある。はっきり言って真っ赤なウソであるw
「殺し屋」とは「人を殺すことを生業とする者」を指し、少なくとも外部の誰かから指示や依頼を受けて殺す者をいうが、本作の主人公はそんなことをいっさいやらないからだ。
確かに彼も人を殺しまくる。しかし、それは自分を守ったり復讐するためであり、「殺し屋」とは全然違う。
2)主人公の横顔
簡単に言えば、「数字と殺人テクニックだけに常人では考えられない特殊能力を発揮する高機能自閉症かつサヴァン症候群の会計士」である。
彼は表の顔は会計士だが、実は裏社会の犯罪組織の会計コンサルタントも営んでおり、犯罪者の資金洗浄をしてやったり、組織内部での横領や隠匿を暴いだりしてぼろ儲けしている。
また、悪質な犯罪については政府に密告する義賊となったり、自分と同様の自閉症児を治療する施設に莫大な寄付を行う篤志家でもある。
軍人の父親は彼の病気を心配し、子供のころから自分の身を守るための高度な訓練を施した。その結果、主人公は極めて優れた殺人テクニックまで身に着けてしまい、例えば父親が殺された際には6人を病院送りにする。
さらに自分に裏会計士の知識を仕込んでくれた恩人が殺された時には、9人のマフィアを血祭りにあげ復讐を果たすのである。恐ろしい会計士もいたものだw
3)主人公と脱税企業の雇った殺し屋、財務省捜査官の三つ巴の戦い
映画は、彼が久しぶりに表の会計コンサルの仕事かと思って、ある会社の依頼を引き受けるところから始まる。ところが抜群に有能な会計士なので、ちょっと調べただけでこの会社の経営者が巨額の金融犯罪を行っていることを発見してしまう。
恐らく経営者としては、経理の女性職員が見つけた使途不明金を揉み消したい――くらいの軽い気持ちだったのだが、真っ黒だということが露見してしまったため、慌てて内情に通じたCFOと、不正情報を知る会計士、経理職員を消しにかかるのである。
まず、CFO宅には雇った殺し屋のボスたちが押しかけ、なかなかユニークな脅迫の仕方であっさり自殺に追い込む。
ところが主人公の場合は、例の特殊能力がいかんなく発揮され、彼と経理職員のところに来た殺し屋6人はあっけなく殺されてしまう。もちろん彼がそれで済ませるはずはなく、さらに黒幕たる経営者の復讐を図るのである。
この大騒ぎをよそに、金融犯罪の捜査を行う財務省捜査官は前述の9人殺しの犯人を追っていたが、ついに会計士が犯人だと突き止める。早速、自宅に踏み込むと、そこで発見したのは無数の監視カメラに、要塞にでも備えてありそうな巨大な連射銃。
捜査官が唖然としていると、そこに何故か、会計士は脱税企業の経営者宅にいるとの密告が入る…。
自分を暗殺しようとした経営者に復讐を果たそうとする会計士と、彼を待ち受ける殺し屋グループ、さらに会計士を追及する財務省捜査官、この三つ巴の戦いがいよいよ開始される。さて、その結果は――ま、映画をご覧くださいw
4)脱税会社等の内幕
主人公を襲わせた会社の不正内容がはっきりしないのだが、主人公たちの会話から察するに、この会社は当初、脱税資金を海外でマネーロンダリングして経営者の懐にしまうだけだった。
しかしこれでは小遣い稼ぎにしかならないため、ロンダリングしたカネを会社の帳簿に戻して株式価値を高め、遠からず上場して莫大な創業者利益を狙っていた。その間の経理上の不正操作を経理職員に見つけられてしまったようである。
また、ルノワールとかポロックとか絵画の話が頻出するのは、闇組織から報酬を受ける際に会計士が資金洗浄の手間を惜しんで名画で貰っているため。それを適宜売り捌いては、自閉症施設の寄付などに充てているのだろう。映画の初めの頃にあった「ポロックは売りたくない、値下げしてもルノワールから処分してくれ」というやり取りは、その意味かと思われる。
5)オマケ――感想
ベン・アフレックは「グッド・ウィル・ハンティング」の演技が大変魅力的だったが、本作ではキャラクターの面白さに引きずられ気味だろうか。それにしてもあれやこれや凝った仕掛けに満ちていて、いろんな観点から楽しめる作品だと思う。
小生としては弟の再登場より、会計士助手の正体がいちばん意外だったし、ちょっとホロリとさせられた。
カッコいい
クールなベンさん、ハマり役。
ちょっとデイナと良い感じになった時にはやめて〜と思ったけど。
何もなくてよかったよかった。
そうこなくては。
まぁ、しかし、会計士の仕事っぷりをもう少し見たかったかな。
スナイパーの顔の方が優ってしまってないか?
父親のスパルタ教育は良かったのかどうか、はわからないけれど。
幼少期から現在までが端折り過ぎ。
どうして離れ離れになってしまったのか?そこも知りたかったし。
お父さんが亡くなったことを弟はどうやって知ったのか。
しかし兄弟揃ってバンバン人を殺しちゃう人になってるし。
殺される方も悪い奴らなんだろうけど、そこはどうかと思ってしまうな。
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追記
やはり自分はオコナーさん好きかも。
餞別にポロック
ベンアフレックは監督としても成功したが役者として味があるひとだ。と思う。
美男でタフガイだがフェロモンは希薄。デカいのに威圧感はなく、優しそうで、すこし間抜けな印象もある。案外いそうで、全然いない。
グッドウィルハンティング(1997)の鷹揚なアニキの気配をけっこう明瞭に覚えているし、酷評されたジーリ(2003)でのスカした感じも似合っていた。
(ちなみにアフレックとロペスはジーリからの交際だそうだ。20年間お互いに色んな人を試して今年(2022)ようやく結婚に至った。とのこと。)
192cmの長身だが、颯爽とはしていない。バットマンも似合っていたが軽快or俊敏なムードはなく“どっこらしょ”という感じ。柔和、温厚、ジェームズスチュアートっぽい。
Pros側にHollywoodlandやGONE GIRLがあるかと思えば、Cons側にJersey Girlやgigliがあって毀誉褒貶だが、俳優ベンアフレックが記憶に残っている映画は少なくない。
この映画The Accountant(邦題はなぜか「ザ・コンサルタント」)のアフレックも、記憶に残っている。
自閉症の過去がある癖っぽいヒーロー。感情をあらわさない会計士にして殺し屋。一般人な経理係(ケンドリック)と帳簿について話すときだけ素地が出る。
長身から繰り出されるアクションはすごい迫力。だけど激さない。あくまで静かに、会計監査をしているときと同じ大人しさで、敵をぱたぱたやっつけちまう。痛快。
脚本もよく練られている。
ストーリーのなかで弟と妹が巧妙に配置され、感心した。
ケンドリックは華奢な才媛だけれど、ちょっとモテ過ぎかな、とは思う。
音楽もよかった。
開けてびっくりの餞別(ポロック)と、キャンピングトレーラーが走り去るラストで流れるヴァンモリソンみたいな声の曲、深い余韻があった。(Sean Rowe - "To Leave Something Behind")
ところで昔ジャクソンポロックを描いたことがある。学生時代に一人暮らしのアパートに壁絵が欲しくて自分で描いた。じぶんにはアートの才能も造詣もないがポロックなら、それ風のものが描ける(ような気がした)。
ポーカーする犬だってクーリッジの真作なら破けるようなもんじゃないが、ポロックにはかなわない。
なんか好きな映画だな。すごくいいと思う。
凄腕会計士という珍しさ
最後の戦闘が始まる前までは徐々に明かされていく謎めいた会計士の真実にドキドキする。
ニヒルな雰囲気も良い。
ただ、最後の殲滅シーンで少し興醒めする。というのも、設定的には圧倒的であって欲しい主人公が敵となかなかいい勝負をするのである。映画的にはよくある中ボスくらいの敵との五分五分の戦いも、この主人公には必要なかったと感じた。
ラストの持っていき方は好きである。ラストの敵が弟であったが兄弟でのぶちのめし合いも特になく、弟が身代わりで殺されるのかなというシーンもさっさと敵の親玉を撃ってくれたから爽快である。
殲滅シーンが惜しかった…
様々な伏線をラストで回収していくメッセージ性のある映画です。
会計士&凄腕のスナイパーが、謎の助手と一緒に事件を解決していくというストーリーです。
ストーリーとしては地味ですが、いろいろなメッセージ性が詰まっています。
自閉症の子を持つ家族事情や兄弟間の関係がリアルに描かれていて、さらに、そこからの自立、そして、活躍っぷりが見事に表現されています。
一般的に、何かしらの病気を持っていると、「ハンデ」だと感じる方が多いかもしれませんが、そこからの創意工夫と努力で、世界トップレベルの技術を身に付けて活躍ができるということに凄く実感が湧きました。
今の世の中でいう、いわゆる、SDGsに対する取り組みとしても素晴らしい映画だと思います。
ジェンダー平等の実現
人や国の不平等をなくす
etc.
様々なメッセージが込められているように思います。
そして・・・
ラストは、ちょっとだけ、びっくりします。
お楽しみに!
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