世界一キライなあなたにのレビュー・感想・評価
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綺麗な映画
個人的には綺麗という感じで好きな映画ではあった。始め見ただけでは尊厳死と結びつくとは思わなかったので少しびっくりした。だがいくつかストーリーが飛んでいて、現実的に考えれば?となってしまう部分が多かった。例えばトライアイスロンのことしか考えていない彼がいるのにウィルと関係を持つのはどうなのか、最後お金を貰うのはどうなのかといったところ。最後までウィルはかっこいい男として終えたが、違う見方をすればただ働いて男に気にいられて色んなことがありながらも最後にはハッピーエンドでしたのような綺麗なとこだけかき集めたリアリティにかける映画だとは思った。
でも自分はこういうThe映画館という最後に切なさがくるような、綺麗にまとまる映画が好きなので個人的にはこの映画は好きな方であった。
ストーリーも分かりやすいし、一時的にいわゆるエモい感情に浸りたいならオススメの映画だとは思う。
英国舞台の格式が生きる
ヒロインが一生懸命だ。
日本だったら、リメイクするなら、この子は「のん」だろうなぁ。
くじけず めげず、キュートな彼女はノリ・ツッコミの天才だ。
主人公ルーのニットはカラフルでご機嫌だし、そして黄色いストッキングに合わせる靴のコレクションが、超楽しい。
おお、そして劇中「オール・アバウト・マイ・マザー」のポスターも、小道具として光っているではないか。
さてと、
呼吸を整え、気を取り直してレビューせねばなるまい、
事前の情報もネタバレも一切知らずに観てしまった本作。
ヒロインが朗らかであるだけに、結末が重たくて、心が落ちた。
日本でも、「スイスへ行く人たち」のニュースやルポルタージュがちらほらと読まれるようになっている。
「彼ら」「彼女ら」にとって願い通りの旅になったり、当地で思いがけない断念が起こったりだ。「付き添う家族」のご様子も、とてもとても軽く流し読みなど出来ない重厚なレポートになっている。
本作、喉に飲み込む音韻のイギリス英語。田舎娘と貴族の若者。車椅子と介護者。予想としては陳腐なラブストーリーの展開だろう。
しかし、有りがちなお話しではなかったんだなぁ。
だから衝撃が大きいのだ。
実はこの映画の俳優たちすべてが、とんでもない演技の実力派だと思った。ルーの立ち姿も歩く様子もテレビ向きではない舞台俳優のそれだ。口からセリフを発する時のタイミングが素晴らしい。
新時代の、新しいジャンルの物語ではあるし、ひとつのラブ・ストーリーではあるのだが、〆の余韻にまで導かれるこれらすべての道程が、長い舞台芸術の歴史に裏打ちされた=英国演劇界の格の高さを示す。
そしてシェークスピアにまで遡る人間ドラマの手堅さを感じさせてくれるのだ。
父親と母親の凄みには、こちらも黙るしかなかった。
ウィル本人の覚悟にもリスペクトを捧げるしかなかった。
「壁」を保ち続け、深入りは厳然として避けつつも、しかし思いやりも示す・・これは大変に難しいウィルの演技だ。
後日、託された手紙を読むルー。
パリの街かどのカフェでの、笑い泣きだ。
これも、きっと、ハッピーエンドの新しい形なのだろう。
原題が良い。
「ミー・ビフォー・ユー」
こんな辛い目も味わって僕たちは生きて、そして成長していく。
・・・・・・
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イギリス映画の底力
苦手な分野のはずのラブコメ、なんだけど「ブリジットジョーンズ」に代表される一連のイギリス系の作品にはいつも斜に構えながら観ているうちに不覚にも惹きこまれてしまう。
何故だろう?と自問したところ、恐らくだけど舞台をバックボーンにした(推測)英国系の俳優さんたちの気迫のそしてプライドの籠った演技力が全体の質を高めているからなのかな、という結論に至った。特にこの作品は軽いコメディータッチの恋愛ものの様相を見せながらもとても重い題材を取り扱っており、これらの難しい役柄を一人一人のキャストが渾身の力を込めて表現し演じているように思われる。
それ以外ではパッとしなくなってしまった英国だけど、こと映画と音楽に関してはその底力を感じずにはいられない私です。
ルーの弾ける笑顔が素敵
大好きなジュリア・ロバーツの「愛の選択」や、男同士の友情を描いた「最強のふたり」を思い浮かべながら鑑賞しました。
全てちょっと違った方向性だけど、介護しながら関係が深まる映画が好きなんだと今回気付きました。
広瀬アリスを思わせるルーの底抜けに明るい笑顔が最高でした。それだけで癒されます。見ているこちらも自然と笑顔になってしまいます。ウィルはハンサムですし。そして簡単に恋に落ちてハッピーエンドとならないのもいいです。ルーには微妙だけど彼氏がいましたし。
ただ、尊厳死の選択については本当になんとも言えないところです。自分はかねてから尊厳死に関心があり、日本でも早く導入されないかと思っています。それでも、ウィルの選択を全面的に支持する気にはなれませんでした。事故前の活発だったウィルの人生を思えばその苦悩もよくわかりますが。
美しい映像が至る所に出てきて目の保養でした。ラストシーンもとても印象的です。
突っ込みどころ沢山
細かいところを気にせず見れば切ない恋の物語り。しかしALSとかの病気じゃないわけだから、せっかく眉毛のかわいい彼女と知り合え愛し合えたのだから踏みとどまってよかった筈。金持ちだからヘルパーだってたくさん雇えるだろうし、男性機能がだめでも楽しませる方法だっていくらもある筈。優しい父母もいる。何も死ぬことはない。
まあ、悲恋を描いたストーリーだから仕方ないけどね。
寝落ちしなかった!
男の生き様
涙なしではみられない
何年か前にも観たが、今回は更に号泣してしまった。これを尊厳死と言うのか安楽死と言うのか分からないが、この先も体が動かないまま生死を彷徨いたくない気持ち、愛する人を自分に縛りつけたくない、可能性を諦めさせたくない気持ち。この決断が覆されないのは観ていて本当に辛い。そういう愛の形もあるのかもしれないが涙なしでは観れない映画。
人生におけるロマンスの効用
展開としては、物足りなさを感じたが…
ある日、バイクの事故に巻き込まれてしまった事によって車椅子の生活を余儀なくされてしまった。そんな男性の元へ仕事を求めてきた女性が現れる。身体が不自由になってしまった事によって、生きる希望を見失ってしまっていたところに天真爛漫な女性の元気がどんどんと活力を与えていく。
女性の心が離れていくのがどうも身勝手に写ってしまう部分と仕方ないよなと思う部分に挟まれていた。
最後のシーンで男性がどうなったのかをひっくり返るような展開ならもっと良かったなと感じた。
でも、徐々に距離が縮まっていく展開はいいなと思います!
素敵な作品でした!
原題「Me Before You」直訳「あなたと出会う前の私」
尊厳死が絡んだラブストーリー。男主人公含め金持ち一家がかっこよすぎ...
カリーシーとタイウィン夢の共演‼️
今夜(2024/11/08)観ました。
典型的ロムコム(ロマンチックコメディ)で、良くも悪くも頭を使うことなく観る事が出来ました(笑)
カリーシーこと、デナーリス・ターガリエンこと、エミリア・クラークが主演という事で期待値は上がりますが、いかんせんコテコテのロムコムなので、内容に深みがありません。
仕事を失った主人公、ルーが勤める事になった金持ちの家の息子さんは胸から下がほぼ動かない障害があり、始終塞ぎ込んでいます。ルーの天真爛漫なキャラクターとはまさに水と油。果たしてどうなってしまうのか⁉️ってストーリーです。
最初に鼻に付くのは、雇い主宅がゴジラ級の金持ちである点です。そしていけ好かない不運の男ウィルは水も滴るいい男であり、友人にも恵まれており、有り余る財力で最高レベルの医療ケアを受けられる環境に居られます。…この時点でウィルにほぼ同情はありません。
(ストーリーの便宜上、裕福でなければ成り立たないので、仕方ないですね😒)
ルーこと、ルイーザの表情の変化を眺めているだけでも楽しいのは確かですし、ウィルのお父さんはタイウィン・ラニスターことチャールズ・ダンスだったのは嬉しいサプライズで、夢にまでみたカリーシーとタイウィンの対面を観る事が出来たのはこの映画を観て良かったと思う点です。ただそれだけでした🥺
尺は110分とロムコムとしては長く、半身不随になれど、傍らにかわいらしいお嬢さんがいる、金持ちで且つイケメンの悲嘆にくれる元リア充に感情移入する事は出来ませんでした。ただ尊厳死については少し考えさせられました。
エミリア・クラークの役作りは感銘を受けました。彼女はもっと輝ける俳優だと思います。
映画としては駄作。脳みそを使いたくない夜にピッタリです(笑)
タイトルなし(ネタバレ)
例のごとく邦題が合ってないと思った。
結局彼の選択は変わらなかったけど、半年前と後では気持ちが違う。亡くなるとき、前よりも心が軽くなったと思う。
彼女は一生懸命働いたことで多くのお金をもらえ、いろいろな機会を諦めずに済む。未来が明るい。
半年で二人が救われる話だった。
ちょっと思ったのは、彼女じゃなくて子供でもよかったかも。
彼女は少し幼く真っ直ぐで、いろいろ経験させてあげて喜ぶ姿が可愛らしかった。彼女を楽しませるのが彼の喜びになってたなら、喜ばせるのは子供でもいいと思った。
でも、始まりは介助の仕事だったから子供設定は無理か…。
絵にならないとまず映画見てもらえないし、とつまらないことを考えて申し訳ない。
ルーの彼氏はただただ不憫。そりゃ嫉妬しても仕方ないよ。
彼が何か体験するには大金が必要に見えるけどそうじゃないよねと思った。介護士とか医療費はお金かかるけど、楽しい体験は必ずしもお金次第ってことはない。
彼女に何かしてあげたいと思ってしてあげるのにお金をあげてるのは、なんか言葉悪いけど神々の遊びを少し感じた。金持ち男性と素朴女性の話は鉄板でこれもシンデレラストーリーの一種。
お金にものを言わせる行動が多い。うらやましい。
まぁお金があれば大概のことは…。
でも彼の健康な身体は買えない。
ルーと過ごして楽しいと思える日があっても、やっぱり事故前とは違くて、充実しててお金もあるし万能感のあったころとの落差がすごかったんだろうね。
身体のつらさと精神的なつらさと、身近な人を苦しめるかもしれないとか惨めな気持ちとか今後予想できるあれこれを経験したくないってのは理解できた。
(私が)それでも生きてほしいと思うのは自殺に抵抗感があるからだろう。自分が死ぬことはいいけど、他人には自殺してほしくないって思う。
これはエゴ。
これは映画の評価には影響してないです。
結末より、金持ちなことの方がちょっと引っかかってる。
これが仕事?
良かった
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