ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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イーストウッドには感服。
ちょっと前から気になっていた作品で監督がイーストウッドということで鑑賞した。
実際に起きた旅客機事件をテーマにしたサスペンスドラマであり、今までグラン・トリノ、アメリカン・スナイパーなどのイーストウッドの作品を見てきたが本作で感じたのはイーストウッドが心理描写に長けているということだった。
トム・ハンクス演じる主人公の心理を彼自身による事件当日の回想を通して、徐々に明らかにしてゆく。この作品はすべて主人公の中で自己完結してゆくものである。その表現の仕方が絶妙で、自分で自分を疑う状態から徐々に自分自身を信じる状態へと描写してゆく。その描写の過程で事件の全貌も明らかになり、鑑賞者はすんなりと事件の一部始終をも理解できるような作りになっている。
実話のストーリーに対して多彩なアプローチで表現できるイーストウッドには感服である。
イーストウッドは外さない
職人イーストウッドは本当に外さない。
題材が飛行機着水という見せ場しかないのに、絶妙な構成で長編を飽きさせない。
着水のドラマと、法廷劇のようなサスペンスを主人公の苦悩と交えて骨太に描いている。
以前911の貿易センタービルの映画があったが、結局、題材を持て余した駄作だった。イーストウッドの手腕があればこその良作。
感動した!
奇跡の実話
2009年にアメリカNYで起きた実際の航空機事故を再現した映画。
バードストライクによって両エンジンが故障してしまうという最悪の事態。
もってあと3~4分といった状況で機長の判断でハドソン川に着水。
乗客乗務員、全員が助かりました。
これが「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた理由。
実話を元に制作していますが、実際と映画で違う点があります。
それは、機長・サリーが国民的英雄から一転、容疑者になるところです。
映画では、英雄から容疑者へとなったサリーの結末が見どころとなっています。
事故後の機長の心情を掘り下げてるところも良かったです。
近くの空港へ着陸も可能だったのでは?・・など
マスコミや国家運輸安全委員会に追及されるサリー機長。
もうやめてあげて!!(TдT)
皆の命を救ったのに・・・なんたる事でしょう。
裁判結果は映画を観て楽しんでください。
約90分と短い映画なので飽きなく最後まで観れました。
エンディングで実際の写真が流れます。
ほんと鳥肌ものです。感動して泣きました。
最後に・・・。
トム・ハンクスめっちゃ好きだゎ。
老けてからより一層味が出たというか・・演技に深みが増したというか。。
トムハンクスがうまい
ハドソン川の飛行機事故の話は結構テレビでみたことあるので興味があってみたけど映画としての内容を知らず見ました
事故が起きてからの話なのね
あんなにも冷静な判断で155人を助けたのに国家ていろいろな観点から判断しなくちゃいけなのは分かるけど見てて辛いな
それでも最後まで自分の判断を信じられるほんと強い人なんだな
シュミレーションの視点からの逆転劇は爽快でした
トムハンクスの静かな感情の表現に惹かれる
もう一丁ハラハラ感を
奇跡の出来事
レビュー
機長の苦しみが描かれてて、いい映画でした (英雄と呼ばれることと、...
結果は知ってるのにこのドキドキ感
【2回目】やっぱこれは「奇跡」だよ。
※注意※
2回目の鑑賞でいろいろ考えることがあったので、先にその分の感想を書いています。
しかし、初見の印象も残しておきたいので、消さずに下の方に記してあります。
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【2回目】
実際に起こった航空機事故からの生還を描いた作品。97分という短めの作品とは思えないくらい、ストーリーがしっかりしてて面白かった。
初見の時は、邦題にある「奇跡」という単語に違和感を持ってしまったが、2回目の時は、「これは確かに『奇跡』の物語だ」と考え方を改めた。機長の長年の経験からの判断…だけでなく、副機長の冷静さ、乗員・乗客の落ち着いた行動、フェリーや救助班の迅速な対応など。コンピューターでは絶対に数値化できない人的要因と良心が、乗員・乗客155人全員の命を救うことにつながったのだ。ラストあたりの機長のセリフが、特に印象的だった。
余談だが、私が本作の2回目を観たのが、2021年1月19日。この航空機事故が起こったのが、2009年1月15日(鑑賞日の12年と4日前)。1月なんてまだ寒いし、ましてや川に着水したから水の冷たさで寒さは倍増だし。この状況下で155人の命を救ったのだから、やっぱ凄いことだと思う。1月の寒さを感じながら観たからこそ、真の「奇跡」に気づけたのかもしれない。
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【初見】奇跡というより…。
ハドソン川での飛行機着水の話題に関しては、テレビ番組などで知ってはいたが、
大勢の人の命を救った機長が、容疑者として裁判にかけられていたのは知らなかった。
なぜ、機長は容疑をかけられたのか。
そのことに興味を持って、本作品を見た。
内容的には、飛行機がハドソン川に着水するまでのスリリングな展開と、その後の裁判までのシーンの同時進行という感じだった。
全ての乗客・乗員の命を救った機長と、ハドソン川での着水を「墜落」と判断した調査チームとの対立。
双方の意見を確認するために、合間に着水までのシーンを何回もあったのは、よくできているなと思った。
結果的には、機長の主張が証明されたわけだが、
調査チームがなぜそこまで「墜落」と判断したのかが、正直分からなかった。
ただ、現場の状況を理解していなかったのは、一つの理由であろう。
シミュレーションだけでは分からないことがたくさんあるからだ。
乗客の存在、着水を判断するまでの空白の時間などを見落としていたからこそ、
調査チーム側の主張が認められなかったと思う。
それに対して、機長は何十年も現場を経験しているから、
ハドソン川に着水した方が、乗客たちを救えるのだと判断したのだろう。
その結果、一人も命を落とさずに救えたのだから、
もっと称賛をしてもいいのでは、と思った。
この物語は、「奇跡」というよりも、
機長の日頃からの経験から判断して、命を救ったお話だから、
邦題のタイトルは「聞こえが良いように作られたもの」だと思った。
原題「Sully」の方がまだ良かったのだと思う。
奇跡なんかじゃなく、機長としての務めをきちんと果たしたのだから。
サリーと名づけたい
映画を見たときの自分の反応は、そのときの気分や体調に左右される。いままでもっとも動揺したのは多分「ダンサーインザダーク」で、当時とてもスランプで、でもなんでこんなに泣くんだろうと思ったのだけど、最近たまたま見た「怒り新党」で「共感性羞恥」を知って、どうやらそれだったかもと思ったということがあった。見てられなくなるわけではなくて、むしろ目が離せなくなってしまって、涙がこらえられなくなる。
この作品でもきっと似たような感じで動揺したんだと思う。
「ヒーローというのは自分の一生と、自分の命を懸けて何かを守る、そういう存在だ。」イビツァ・オシム
「ようするに、何が起きていたかなんて、その場にいなかった人には分からないってことよね。」 伊坂幸太郎(SOSの猿)
もし僕が合衆国市民だったら、下の坊主はサリーと名付けてたかも。
冬に見たらより感動だろう
ようやく見る機会を得て、オンデマンドで拝聴。
巨匠クリントイーストウッドがハリウッド映画の良心と底力を見せつけてくれた傑作だと思います。
バードストライクと呼ばれる、鳥の大群がエンジンに巻き込まれる航空機アクシデントを、最小限の被害にとどめたサリー機長の判断力と的確な行動。空から鉄の塊が落ちてきても、都市部への被害は全くなく、しかも乗客は全員無事だったという奇跡。
乗員乗客155人が生き残ったことの意味はとても映画の時間内では描ききれないが、老パイロットが、自らの判断力だけを信じて最良の結果に導いたことを検証しようとする映画。尺の短さが良かった。
ラスト間近の国家運輸安全委員会の公聴会において、コンピュータでのフライトシュミレーションは、位置的には付近の空港に着陸できたという結果を導きだした。付近の空港の滑走路までエンジン停止した状態でちゃんと飛べるはずだと。
しかし、あくまでもそれは管制塔とのやりとり時間や機体の微妙な高度や位置、重さ、その他の障害、パイロットの腕の確かさなどいくつもの計算不能な要素を排除した結果なのだ。それを簡易に主張するサリー。
非常に大人の映画なので、一見地味にも見える映画のつくりになっていた。映像的なクライマックスは何度か繰り返される水上着陸の瞬間であり、155名の無事の確認が機長にもたらされた瞬間だ。
ヒーローは一人ではない、機長の言う通り、終始落ち着いていた副操縦士や、生死を分かつ混乱の中とりみださなかった乗客全員、冬の川の中に素早く救助に駆けつけたニューヨーク市警など、英雄的に動いた全員なのだ。
一言で言えばお金のかかった再現ドラマ
実際に起こった飛行機事故のお話しを基に作った作品。
155名の乗員の命を救った機長の行為が一転、事故捜査委員会から疑惑をかけられるお話しがこの作品のテーマ。
査問会議内で行われるシュミレーション結果で事故回避が可能と判断されますがフライトレコーダーと照合させれば事故回避が不可能とわかるのがお粗末すぎる内容。
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