ルイの9番目の人生

劇場公開日:

ルイの9番目の人生

解説

9年で9度死にかけた不思議な少年の物語を描いたベストセラー小説を映画化。「イングリッシュ・ペイシェント」の故アンソニー・ミンゲラ監督が映画化を望んでいた企画で、ミンゲラ監督の死後、息子で俳優のマックス・ミンゲラが、プロデューサー兼脚本家として映画化を実現した。少年ルイ・ドラックスは、大変な難産の末にこの世に生を受けてから、毎年のように必ず事故にあい、そのたびに生死の境をさまよってきた。そして9歳の誕生日に崖から転落したルイは、ついに意識不明の重体になってしまう。担当医のパスカルは必死にルイを救おうとするが、両親やパスカルなど周辺の人々の身に、不可解な出来事が次々と起こり……。少年ルイを演じるのはオーディションで選出されたカナダの子役エイダン・ロングワース。担当医パスカルに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェレミー・ドーナン。監督は「ホーンズ 容疑者と告白の角」のアレクサンドル・アジャ。

2016年製作/108分/G/カナダ・イギリス合作
原題:The 9th Life of Louis Drax
配給:松竹
劇場公開日:2018年1月20日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

特集

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2015 Drax (Canada) Productions Inc./ Drax Films UK Limited.

映画レビュー

4.5予備知識ないほうがより楽しめる

2018年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

萌える

ファンタジー、ミステリー、ホラー……既存のジャンルに収まらない、意欲的な作品。できることなら、事前に予備知識を仕入れずに映画に臨むほうが、オリジナリティーあふれる物語に驚きと喜びをたっぷりあじわえるはず。

アレクサンドル・アジャ監督といえば、ひところは突き抜けた残虐描写で知られたホラーの作り手。「ハイテンション」「ヒルズ・ハブ・アイズ」「ミラーズ」あたり。「ピラニア3D」はエロと笑いも込みで楽しかったような記憶が。そんなアジャも大人になったのか、こんな味わい深い映画を撮るようになっていたとは。

ルイ役のエイダン・ロングワース、何度も死にかけて人生あきらめかけている感じを絶妙に醸し出している。この子役の魅力も作品の面白さに大いに貢献している。

作中で起きる出来事については、理屈を通した部分と、理屈を超越した部分が混在していて、そのバランス感覚もうまい。すっかり騙されたが悔しくはない。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
高森 郁哉

3.5映画ファンの知識と予知力を刺激する1作!

2018年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

出生後わずか8年間で生死を彷徨う大事故に8度遭遇し、今、9度目の事故によって今度こそ命が尽きそうな少年、ルイは、実は神から不死身の体を授かった"アンブレイカブルなのか?でも、映画はシャマラン的な展開にはならず、かと言って、少年の前に逃避願望の象徴として現れるモンスターに何らかの意味を託した「怪物はささやく」的なダークファンタジーへもシフトせず、最終的には想定外の1ジャンル映画として見事にランディングしてみせる。しかし、ネタバラシ云々に関わらず、作品を通して明白なのは作り手がかのヒッチコックやデ・パルマ等に代表される甘美なミステリー世界を構築しようとしていること。まして、舞台は名作「めまい」と同じサンフランシスコ(実際のロケ地はバンクーバー周辺)なのだ。そういう意味で、これほど映画ファンの知識と予知力を刺激する作品は珍しいと思う。

コメントする 1件)
共感した! 1件)
清藤秀人

4.0ファンタジーのような色使いに騙される

2023年11月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

予告編を観て、なんかファンタジーっぽい?、少々ダークなファンタジーかな?、などと期待したなら今すぐ引き返した方がいい。
確かにファンタジー要素はあるのだが、完全にスリラー、サスペンス、ミステリー、そういった類いの作品だ。ホラーのような不気味さもある。

物語は、昏睡状態での意識のあり方を印象付けることから始まり、ルイが9歳の誕生日に崖から転落し一命をとりとめ昏睡状態に陥るところから本格的にスタートする。
ルイの意識、彼にこれまでに起きた命に関わるような事故、行方知れずの父親、処分権のルール、様々なことが折り重なって、物語の本質が何であるか悟らせないような複雑な作りは面白かった。

背筋も凍るような衝撃や、畳み掛けてくるスピード感などがなくて、深海のじめっとしたような、ねっとり感があり、作品の内容と合っているともいえるけど、盛り上がりが薄くて地味なところは残念だった。

薄幸そうな美人は特にモテるんだな。最低最悪に不幸な人になら簡単に幸を分けてあげられて、助けたという満足感を得やすいからだろうか。
幸の薄さより美人かどうかの方が重要かもしれないが、どちらにしても、男って本当に◯◯、な作品であった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つとみ

4.0なるほど👏

2022年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

子供主体の感動話かと思いきや、割と下品なストーリー展開が面白い👍謎の海獣モンスターも良い👏
アレクサンドル・アジャ監督、素晴らしい🎬🎉

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ヒックス伍長
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る