ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

劇場公開日:

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気

解説

「アリスのままで」でアカデミー主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアと「JUNO ジュノ」「インセプション」のエレン・ペイジが共演し、第80回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した実話を劇映画化。20年以上にわたり刑事として働くローレルは、ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。2人は徐々に関係を築き、一緒に暮らし始めるが、ローレルが病に冒されていることが発覚する。宣告された余命はわずか半年。自分がいなくなった後も、ステイシーに遺族年金が受け取れるよう、ローレルは郡に申請するが、同性のパートナー同士ということで、法的に認められなかった。病と闘いながら、権利を求めて闘うローレルの訴えは、やがて社会的な運動へと拡大していく。ムーアが主人公ローレル役を、ペイジがパートナーのステイシー役を演じ、マイケル・シャノン、スティーブ・カレルらが脇を固める。

2015年製作/103分/G/アメリカ
原題または英題:Freeheld
配給:松竹
劇場公開日:2016年11月26日

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映画レビュー

4.02人の尊い愛と勇気が、のちに同性婚の合憲判断につながる

2016年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

ローレル役のジュリアン・ムーアは、「アリスのままで」で若年性アルツハイマー病になる教授を演じてアカデミー主演女優賞を受賞。つまり、難病患者のなりきり演技はお墨付きなわけで、本作でもガンを患ってから衰弱していく様子の描写が圧巻だ。

本作の脚本は、トム・ハンクスがエイズになるゲイの弁護士を演じた「フィラデルフィア」の脚本家のロン・ナイスワーナー。彼自身もゲイを公表している。

また、ステイシー役のエレン・ペイジもレズビアンをカミングアウトしていて、本作では製作にも参加。つまり、同性愛者の映画人たちが元の実話に勇気づけられ、その愛をさらに多くの人へ「手渡していこう」という想いがあったからこそ、「ハンズ・オブ・ラヴ」が実現したのだ。その事実をおさえて観ると、一層感慨深くなるはず。

2人でリフォームした「家」が象徴的な意味を持ち、守るべき大切なもの、普遍的な価値を表している。

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高森 郁哉

3.5【今作は、ニュージャージー州在住のレズビアンパートナーの二人が、当然の権利を獲得する様を描いた作品であり、彼女達の功績が如何に後世に大きな財産を残したかを描いた作品でもある。】

2025年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■20数年間、真面目に職務をこなして来た女性警察官のローレル(ジュリアン・ムーア)は、ある日ステイシー(エレン・ペイジ)という若い女性と恋に落ち、一緒に暮らし始める。
 しかし幸せな生活もつかの間、ローレルは末期がんである事が判明する。彼女は自分がいなくなった後のために、ステイシーに遺族年金を遺そうとするが、群法ではその当然の権利を認められなかった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・私はジュリアン・ムーア出演作を何本観て来たか分からないが、今作は彼女が出演した作品の中では、やや平板な感じを抱いてしまう。
 それは、事実だった出来事を短い尺に収めるために、ストーリー展開にやや深みが掛けている感があるからである。

・だが、そういう部分をジュリアン・ムーアは元気な姿から、末期の癌に侵され、髪が抜け落ちやせ細る中、パートーナーのステイシーに自らの年金を与えるために、彼女を密かに愛していたいつも共に捜査をして来たデーン・ウェルズ刑事(マイケル・シャノン:彼の抑制した演技は、この作品に深みを与えている。)や、同性愛者を支援する団体のスティーブン・ゴールドスタイン(スティーヴ・カレル:ちょっと、はしゃぎすぎ・・。)、同僚のゲイの刑事らの後押しの元、当然の権利を獲得するために、奮闘するのである。

<今作は、ニュージャージー州在住のレズビアンのパートナーの二人が、当然の権利を獲得する様を描いた作品であり、彼女たちの功績が如何に後世に大きな財産を残したかを描いた作品でもある。>

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NOBU

3.5LGBT ヒューマンラブストーリー

2020年3月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

保守的な時代・地域にて同性婚カップルが平等を勝ち取るまで、

実話を元にしているとの事で
派手な起伏等据えないのが優、
切なくも暖かな希望見据える
終幕でした。

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褐色の猪

4.0ジュリアン・ムーア

2018年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 同性婚がまだ認められていない2000年代初頭。病に倒れつつも遺族年金で家のローンを手助けしようと主張するローレル(ムーア)。刑事ドラマから一気に郡政委員会の公聴会のドラマへと変貌する。同性婚が認められる第一歩となった判例なのだろう。

 ジュリアン・ムーアがスキンヘッドにまでなって熱演した作品に価値がある。

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kossy

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