ルームのレビュー・感想・評価
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今の生活の有難さ
アカデミー主演女優賞を受賞したしたブリー・ラーソンはもちろん、その息子を演じたジェイコブ・ トレンブレイも素晴らしかった。
二人とも難しい役柄だった。
最近「ある奴隷少女に起こった出来事」という本を読んだ。1800年代、アメリカ南部で奴隷として扱われてきた少女の実話だ。奴隷制度から逃れるため、祖母の家の中の立つことすらできない狭いスペースに7年もの間隠れており、冬は凍傷に、雨が降ったら全身がずぶ濡れになるような過酷な環境で生き延びた。
こうした特殊な環境に置かれた経験は癒えない傷を残すだろう。
普通に生まれ、普通に生活していること。愛すべき人々に囲まれていること。これがいかに有り難いことか。
こうした作品に触れると、改めてそう思う。
被害者のその後に焦点を絞ったのは素晴らしい
今までに見たことないシチュエーション
レイプ犯に軟禁され、小さなプレハブ(ルーム)で、その犯人との間にできた幼い息子ジャックとともに暮らす女性ジョイと、脱出後を描いた物語。
青春を奪われたジョイと、ルームで生まれて外の世界を知らなかったジャック。この映画では、軟禁生活よりもその後の生活に焦点が当てられているのがよかった。
現実でも、たまにこういった悲惨で想像もつかない事件があったりする。脱出できてよかったね、ではなく、その後どういったことが待ち受けているのか、それも知るべきだと思った。
そしてジャックを演じるジェイコブ君、演技力がすごすぎた。。。
拉致監禁された女性とそこで生まれ落ちた男の子の再生の物語。絶望的な...
グサグサくる
初めて原語で見たEnglish映画
この世界はジャックの目にどう映るのか
『誘拐』がテーマとなっている作品です。
前半をAパート、後半をBパートとすればしっかり内容が別れており分かりやすい。
Aパートは隔離された親子の脱出劇。
Bパートは戸惑う環境と家族。
そんな感じ。
置かれている環境が環境ですので、この親子について考えさせられる事ばかりでした。
狭い世界が良かったのか、、広い世界が良かったのかと。
子役のジャックは見事です。彼を傷つけたく無いと終始そう思います。
最後の使い慣れたイスやテーブルに別れの挨拶していくシーンには小粒の涙が勝手に出てました。
(ジャックにとっては家具も家族なんですよね、、、)
家族についてこんなに愛おしく感じた映画は今まで無かったでした。大人の方には是非観て頂きたい作品です。
母は強い 子どもがいなければ生きる気力すら 希望すら持てなかっただ...
リアルでゾクっとした
監禁部屋からの脱出で終了。と思いきや、の展開に驚きました。
テレビで流れていたあるCMのように、事件は解決しても被害者はそのまま、というリアルをこの映画で体験できたような気がします。
自分を監禁した男との間に出来た命であっても、やっぱりお腹を痛めて自分から生まれた子は愛せるのでしょうか…母ってすごいなぁ
何となく見始めたら…
考えさせられました
部屋から解放され、ヤッタァと思ったのもつかの間、過去の現実が母親を苦しめる。なんとも切ない映画でした。
子供に何度も助けられていく様が絆を感じました。
子役の演技には脱帽です。
知る勇気、別れを告げる勇気
息子役の演技が良い
監禁生活と自由になってから大体半々位の感じで、結構びっくりしたというか、自由になってから何を描くんだろうか?と戸惑ったりもしちゃいました。
もちろん本作品のハイライト的には自由になる瞬間なのですが、出てきてからの様子が親子で全然違うのがとても印象的に描かれていて、本当に描きたかったのはこっちの方なんですねと構成に納得しました。
ハイライトついでで関係ありませんが、展開上とても重要な働きをする女性警官がいて、これってファーゴ以来の警官ヒロインじゃないかと思っていたら主人公の父親がファーゴのダメ婿養子役のウィリアム・H・メーシーでびっくりしちゃいました。
こちらの作品でも割とダメな感じの役で、ハマってました(笑)
罪なき子供の目
世界の素晴らしさを実感
てっきり借りたときは、二時間かけてどうやって脱出するか!?みたいなソリッドサスペンスかと思ってたけど、一時間で部屋を出て、あとは外の話だった。
二人が奇跡的に、無事に外の世界で会えた瞬間は感動もの。お母さんはダメかと思った😂
それだけでも十分見ごたえあったけど、外に出てからの葛藤が、心に刺さった。
ずっと二人で助け合ってきたはずなのに、お母さんは自分の人生がねじ曲げられたこと、7年間で多くのものを失い、もうそれは取り戻せないこと。どうして自分だけ、という気持ちばかり募っては、息子にもあたるようになってしまう。この流れは見てて苦しかった。まるで息子のことをお荷物だと言わんばかりの目をしてた。。。
息子の方が、世界に対する順応が早かったけど、やっぱり最初は、お母さんがいつも側にいれるわけじゃない環境、未知のものに囲まれる不安、弱っていくお母さんの姿など、5歳の子どもには耐えられないものばかり。
いいママじゃない、でもママだよ、って、泣けるわ(笑)
最後に二人が部屋と決別し、歩いていく姿が印象的。
どうか幸せな人生が二人を待っていますように、って気分になる映画。
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