ルームのレビュー・感想・評価
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グサグサくる
子どもの純真で素直な言葉がこうも心に響くか、と。
テーマがテーマだけに、面白いとかそういう類ではないし
脱出後の「ママ」の行動には「もっとしっかりしろよ!」と
正直イラつく場面もあった。
でも7年間の監禁なんて想像を絶する苦しみだろうし、
脱出したからって傷が癒えるわけでもなく、
むしろ深まる傷もあるということに気付かされた。
全体的に重たい話ではあるけれど、一筋の光になるのはやはり親子の絆。
親は子に、できるだけのモノ・コトを与えたいと願うけれど
子も親に(無意識かもしれないけど)多くのものを与えてくれる。
未熟な自分(親)を自分でしっかり受け止めながら、
子との関係を築いていきたいと思った。
初めて原語で見たEnglish映画
この世界はジャックの目にどう映るのか
『誘拐』がテーマとなっている作品です。
前半をAパート、後半をBパートとすればしっかり内容が別れており分かりやすい。
Aパートは隔離された親子の脱出劇。
Bパートは戸惑う環境と家族。
そんな感じ。
置かれている環境が環境ですので、この親子について考えさせられる事ばかりでした。
狭い世界が良かったのか、、広い世界が良かったのかと。
子役のジャックは見事です。彼を傷つけたく無いと終始そう思います。
最後の使い慣れたイスやテーブルに別れの挨拶していくシーンには小粒の涙が勝手に出てました。
(ジャックにとっては家具も家族なんですよね、、、)
家族についてこんなに愛おしく感じた映画は今まで無かったでした。大人の方には是非観て頂きたい作品です。
母は強い 子どもがいなければ生きる気力すら 希望すら持てなかっただ...
リアルでゾクっとした
監禁部屋からの脱出で終了。と思いきや、の展開に驚きました。
テレビで流れていたあるCMのように、事件は解決しても被害者はそのまま、というリアルをこの映画で体験できたような気がします。
自分を監禁した男との間に出来た命であっても、やっぱりお腹を痛めて自分から生まれた子は愛せるのでしょうか…母ってすごいなぁ
何となく見始めたら…
考えさせられました
部屋から解放され、ヤッタァと思ったのもつかの間、過去の現実が母親を苦しめる。なんとも切ない映画でした。
子供に何度も助けられていく様が絆を感じました。
子役の演技には脱帽です。
知る勇気、別れを告げる勇気
息子役の演技が良い
監禁生活と自由になってから大体半々位の感じで、結構びっくりしたというか、自由になってから何を描くんだろうか?と戸惑ったりもしちゃいました。
もちろん本作品のハイライト的には自由になる瞬間なのですが、出てきてからの様子が親子で全然違うのがとても印象的に描かれていて、本当に描きたかったのはこっちの方なんですねと構成に納得しました。
ハイライトついでで関係ありませんが、展開上とても重要な働きをする女性警官がいて、これってファーゴ以来の警官ヒロインじゃないかと思っていたら主人公の父親がファーゴのダメ婿養子役のウィリアム・H・メーシーでびっくりしちゃいました。
こちらの作品でも割とダメな感じの役で、ハマってました(笑)
罪なき子供の目
世界の素晴らしさを実感
てっきり借りたときは、二時間かけてどうやって脱出するか!?みたいなソリッドサスペンスかと思ってたけど、一時間で部屋を出て、あとは外の話だった。
二人が奇跡的に、無事に外の世界で会えた瞬間は感動もの。お母さんはダメかと思った😂
それだけでも十分見ごたえあったけど、外に出てからの葛藤が、心に刺さった。
ずっと二人で助け合ってきたはずなのに、お母さんは自分の人生がねじ曲げられたこと、7年間で多くのものを失い、もうそれは取り戻せないこと。どうして自分だけ、という気持ちばかり募っては、息子にもあたるようになってしまう。この流れは見てて苦しかった。まるで息子のことをお荷物だと言わんばかりの目をしてた。。。
息子の方が、世界に対する順応が早かったけど、やっぱり最初は、お母さんがいつも側にいれるわけじゃない環境、未知のものに囲まれる不安、弱っていくお母さんの姿など、5歳の子どもには耐えられないものばかり。
いいママじゃない、でもママだよ、って、泣けるわ(笑)
最後に二人が部屋と決別し、歩いていく姿が印象的。
どうか幸せな人生が二人を待っていますように、って気分になる映画。
いい映画でした。
基本的には静かに淡々と進む映画。
監禁された部屋から出て初めて見る空は、もっと鮮やかな青空の描写を期待していたが、後半を観ていて納得。理想ばかりではない被害者の現実をしっかりと描いた作品でした。
「井の中の蛙大海を知らず」という諺には「されど空の青さを知る」という後付けの語があるが、観ている時にそれをふと思い出した。
それと、ブリー・ラーソン、いいですね。
彼女は母親であると同時に、それ以外の部分においては17歳のままだと思うし、ただただ母親であったからこそ部屋での生活を耐えることができたのだと思う。外の世界に出て、失った時間を実感し社会的な現実を突きつけられるのは辛いだろう。複雑な役柄を芯のある演技で演じ切っていてオスカー受賞もうなずけます。
その他の登場人物もとても丁寧に描かれていて、好感が持てた。
印象的だったのはラストシーン。
思い出したくない、戻りたくない現実でもしっかりと向き合い別れを告げる事で前に進めるんだよな。
作品賞とってもおかしくない
第88回アカデミー賞にて多数の部門でノミネートされた本作をやっと鑑賞。
ストーリーは予告編通りだったが、想像以上にヒューマンドラマ要素が強かった。TSUTAYAに行くとサスペンスのコーナーに置いてあったが、最初の一時間がサスペンス、残りの一時間がヒューマンドラマといった感じ。
ストーリー設定が個人的にはかなり良かったと思った。「困難にぶちあたってそれが解決したところで、その次の新たな問題が発生する」といったものだが、それぞれのキャラの感情がひしひしと伝わるような設定だった。
ストーリーが完璧だったのに加え、ブリー・ラーソンの演技は異常だった。非常に演じずらい役どころだったのにも関わらず、その主人公の精神性を訴えた彼女は見事だった。
どこか終始悲しくて暗い雰囲気なので、嫌になる鑑賞者もいるかもしれないが、ここまでストレートに人間の内面ってものを意識した映画は無かったと思う。
Room
はじめまして、世界
ある部屋に監禁された被害者の話ではありますが、ジャックはお腹から出てくる赤ん坊に、ジョイは出産間近な妊婦と重なって見えました。赤ん坊がはじめて見る世界は、こんなに太陽が眩しくて、珍しくて、発見が多いのだな。母親は、死に物狂いで子供を産むのだな。
お腹の中は安心かもしれませんが、ずっとお腹の中にいることも出来ません。崖から突き落とす母ライオンの様にジャックを外に出さなかったら、母子共に死んでしまっていたかもしれません。部屋の中が世界の全てだったジャックが、社会とどう向き合いだすのか。ジョイは、社会とどう再会するのか。社会とは、怖くて厳しいけど成長を促す場所。人間の社会性の目覚めを体験することができました。
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