日本で一番悪い奴らのレビュー・感想・評価
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日本警察史上、最大の不祥事
日本一の警官を目指す諸星を演じる綾野剛さんは凄かった。
「新宿スワン」とは違ったチンピラを熱演。
悪いことではあるが、仕事のノルマを達成するために、そこまでやるか。組織に評価される事で、そうなってしまうのか。
脚色しているとはいえ、実際に起こった話なので驚きました。
どんどん落ちていく様は「ウルフ オブ ウォールストリート」デカプリオのよう。
笑えるシーンも多いけど、後味は悪い。しかし、面白い映画でした。
「奴ら」は誰か
タイトルの「日本で一番悪い奴ら」がさすのは北海道警察なのは明らか。綾野剛演じる諸星やその仲間達が被害者とはもちろん言わないが、もう少し組織自体の体質や体制といったところを表現すべきだったのでは。
ただし、悪のりしていく諸星達は非常に滑稽で、エンターテイメントとして楽しめます。抑え気味の演出がどこか昭和の実録映画感というかVシネ感があり、笑えてしまう。アホだろ、こいつら。主人公達が破滅に向かうのは目に見えている訳ですが、警察組織が何ら処分を受けていないことが最後に明かされ、現実を突き付けられる。そうだ、これは実話ベースであり、ある意味現実なのだと。これ、笑ってていいのか?
凄まじい世界観
北海道民としては恥ずかしい実話作品
久々の実話フィクションもの作品。
2002年現役警部最大の不祥事事件通称「稲葉事件」で逮捕され、懲役9年の判決を受けた警察官の告白本「恥さらし」を元に描かれたフィクション作品。
(要するにレヴェナントみたく実話に脚色しました作品ですな。)
1975年大学の柔道顧問を通じて道警柔道部からの勧誘を受け、採用された男、諸星の波乱の人生物語。
勤務態度はまじめだった男が、先輩刑事村井(ピエール瀧)から声をかけられ警察で認められるなら点数を稼ぐことだと助言を受けてから諸星の人生は大きく変わっていく。
この作品を観終わってまず勉強になったことは、ズバリ!いい先輩と悪い先輩はちゃんと見分けておかないと大変なことになるんだなって思いました。(最近のニュースでバトミントン業界で先輩後輩関係のニュースがありましたな・・)(これは社会人になる人にも勉強になりますな(笑))
そして、この諸星は悪い違法捜査をしてチャカ(拳銃)はとりあげてもシャブ(覚せい剤)は絶対使わないし運んでも使わせないことは最後まで貫こうとしていたことはまじめな考えは残して素晴らしいなと思っています。(ほんとにシャブは使っちゃいけませんよ。)
この作品の監督は白石和彌。初めて見た「凶悪」では強烈でキャスト人怖くて生々しかったのに対し、現在ネットフリックスで配信中のドラマ「火花」の3と4話では主人公や周りの人たちの日常の描き方がウソくさくなくて気に入っています。
そして、今回の日悪では再びウソくさくなく生々しいキャスト演出が好きでした。
暴力団幹部黒岩(中村獅童)との初めて会うシーンでの罵声の張り合いをするけど諸星はかなり震えてるとこは結構好きです。
主演は綾野剛。「64」の時の広報官の補佐役の時とは大きく変わってすごい演技してるなって思っちゃいます。一言で言うと生々しい。
凶悪の時の山田孝之の後半の変わりようもすごかったですが、今回もすごいことになるので本編で確かめてみてください。
共演の協力者メンバークスリの運び屋の山辺役を演じるのは、ヤングダイスさん。北海道出身でヒップホップで活躍し「トーキョートライブ」で本格的に演技デビュー。残念ながらラップはありませんが、「トーキョートライブ」よりは演技に慣れてきて個性的になってきておりますな。(でもラップは好きです(笑))
もう一人は盗難車バイヤーラシード役の植野行雄(デニス)さん。(ハーフだけど行雄ちゃん(笑))もうバラエティーに出ているときの行雄ちゃんそのまんまです。これから注目の人になるかもしれませんな(たぶん)
生々しいけど笑えるし男気ある波乱の人生物語作品。
警察組織の不正でもある事件なので、これは語りつがなければいけない事件だと思います。ぜひ本編をご覧あれ。
正義の味方
監督の手腕に脱帽です。
「日本警察史上最大の不祥事」を映像化するにあたって、邦画にありがちなじっとりと暗い作風に振れることなく笑いありのエンターテイメントに仕立てきった監督の手腕にあっぱれ!
「点数(≒ノルマ達成)」欲しさに闇の世界に飛び込んでいき名を挙げていくが、時を追うごとに没落していくさまがわかりやすくかつ、爽快感まで感じるテンポのよさで描かれています。
テンポのよさと飽きさせない構成に加えて、より作品の質を高めているのは綾野剛の圧巻の演技力。
ひと癖ふた癖ある役を演じさせたら、現状若い俳優で右に出るものはいないのではないでしょうか?
「64」でまっとうな刑事役をやった後だからか、そのギャップで彼が一際輝いていました。
終盤、かつて柔道日本一に導いたにも関わらず補導した少年に一本背負いされるシーンや、
捕まったときに真面目で忠実な後輩に手錠をかけられていたシーンなど、
コミカルさだけではなくいろいろと考えさせられる描写もあって作品の幅を感じました。
作品内の内容でさえ「本当に実話なのかよ・・・」と思わざるを得ませんが、
それ以上に最後の史実の字幕が一番闇が深いというのが。。。。何も言えなくなります。
満足度に個人差がかなりある作品や暗いトーンの作品が多かった最近の邦画の中で、
声を大にして「面白い!」と他人に薦められる作品だと思います。
(´- `).oO(主題歌のスカパラ feat.Ken Yokoyamaもすごくいい曲なので、エンドロールが終わるまでは席は立たないことを激しく推奨です。)
凄いエンタメ度高い
頭悪いけど真面目なヤツがノルマ達成するために考えた本来の目的を失った方法論が組織に蔓延→バカが考えただけに、シンプルで誰でも成果をあげれる方法、でも違法→上司も含めバカだから、成果主義を勘違いしてノルマを達成しているなら良しとする、むしろ推奨→気づけば完全に組織が腐敗。
日本の組織あるある。
監査する人が、現場の事情だって押し切られて引いちゃうところも、あるあるだなーと思う映画だった。
あるあるネタの笑いだから終始笑える話なんだけど、結果は酷すぎて笑えないし、実話だしで、実録映画としてエンタメ度が高いのが異質で凄い。
現実でも、北海道道警が、末端価格40億円の覚醒剤の輸入を黙認し、2トンの大麻を暴力団に渡し、200丁の拳銃の摘発を逃したって現実がある。
すべてがノンフィクションなのか?
面白かった^ ^
ノンフィクション
エンタメかと思ったらヤバイ実話
綾野剛さんが、実話に基づく道警刑事の26年間を演じきった。不器用な新人が、裏社会とつながって犯罪摘発の成果を上げ、組織の要請に応じるうちに善悪の判断をなくす、その過程すべてに説得力がある。身も心も朽ちていく凄惨な姿は、薬物は「ダメ。絶対。」の最高の教材でもある。
前半は裏社会の仲間たちや最初の女が魅力的で、諸星が職務に邁進する楽しさを共有できる。
道警や税関、警視庁も、「チャカを挙げる」という治安対策の手段が目的化したら、組織はどこまで思考停止に陥るかという実例で、しかも道警で罪に問われたのは原作本の著者の稲葉圭昭氏だけというのが恐ろしい。
稲葉氏が出演したカットがあるそうなので、もう一度見て確かめたい。
道警ヤバイ
覚@剤を打つ姿が、タイムリーにリアル^^;
北海道警察の不祥事を元にしたリアルな実話を、綾野剛がリミッター振り切って熱演!(ちなみに元完売クィーン・矢吹春奈もリミッター振り切ってます〜笑)
彼は、俗に言うイケメンっていうより狂気に満ちた役をやってこその役者さんや思います。
この事件は、新聞で見た記憶がありますが、現実にあんな感じで、警察と893が、密接にやりとりしてる・・・
そうやろう!って思ってても衝撃ではありますな。。。
ただ序盤エエ味出してたピエール瀧さんがいつの間にか消えてるし、中村獅童も同じようにフェードアウト。。。。で、2時間では詰め込みに無理があった。
で・・実話なので、ご存知の通り結果。
損したのは、綾野剛演じる諸星って結末であり、日本の警察の黒い部分は今も封印されてるんやろねって疑念が残ります。
ただタイムリーな事に諸星が、覚醒剤を打つ姿が・・・
何を見本にしたんや!?ってくらいにリアル過ぎて一番怖い。。。☆4
面白かった! 実話と聞いてむちゃくちゃだな!と思いました! 映画の...
実録犯罪映画は白石和彌に任せろ!
ドラッグとセックスとバイオレンスに塗れた実録犯罪映画が面白くないわけがない!スコセッシの作品を引き合いに出すにはポップスとスピード感が足りないがそれでもダレ場は皆無。ジョー・ペシが観客に銃を向けたのに対して白石和彌監督は北海道警に刃を向けたのも面白い!
『凶悪』も素晴らしかったし日本の実録犯罪モノはもう全部白石和彌監督に任せればいいと思う
ラストを『LA大捜査線 狼たちの街』みたいにしたらもっと凶悪になった気がする
『LA大捜査線 狼たちの街』は北野武がオールタイムベストにも挙げる一作。『その男、凶悪につき』にも多大な影響が見て取れる。ヤクザみたいな警察の話は面白いとしたもんやな
例えば既存の曲をハッとするタイミングで使われたりしとったら完全に今年1位だったな。まあそれスコセッシのスタイルやけど。俺スコセッシ好きやけん許してくれ。俺の生涯ベストワンは『グッドフェローズ』なんよな。あの作品の「いとしのレイラ」の使い方とか最高やもんな
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