レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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正統派の映画作るじゃん!と思いきや奇妙なイニャリトゥ節
日本でいうとこの浦島太郎とか桃太郎、落語だと芝浜レベルのアメリカで有名なお話を映画化。
しかもバードマンでおなじみのイニャリトゥ監督とディカプリオがタッグを組んで、見事ディカプリオがアカデミー主演男優賞を受賞ということで観たかったが、タイミングが合わず、ようやく飛行機で観た。
そしたらこれ、ディカプリオがたけし軍団みたいな扱い受けてる…
熊に襲われるわ、生き埋めにされるは、極寒の川に流されたり、崖から落ちたり…
もうみんなでディカプリオをいじめて楽しんでるとしか思えないくらい。
でもそんなズタボロになりながら不屈の精神で生き抜く彼の姿は男優賞受賞への執念がだだ漏れたせいか、半端ないリアリティーと気魄だった。
そんな彼の気魄と極寒の大自然により緊密な作品の絵面だったのだが、所々イニャリトゥ節の『このシーンいる?』『何?このアングル』『不穏なドラムス』があり、バードマン好きとしてはたまりませんでした。
映像だけで楽しめる映画
文句ない受賞作品
大自然の映像が
デカプリオにはもっといい作品はいっぱいあるよ!
デカプリオ、オスカー受賞作品ですが…
確かにメチャクチャ体を張って過酷な撮影だけど、作品としては… 単純なスーパーヒーローの復讐劇。
大自然や原住民をスピリチャルな演出で意味ありげに見せてるだけでアカデミー賞と言うほどの物は感じられませでした。
こんなんなら… デカプリオにはもっといい作品はいっぱいあるよ、『ギルバート・グレイプ』に始まり『ロミオ&ジュリエット』『ブラッドダイアモンド』『レボリューショナリーロード』『華麗なるギャッツビー』!
改めてアカデミー賞の無意味さと理不尽さを感じました。
あとカメラ演出! ドキュメント的な臨場感を出すため⁉︎ 雨粒、血しぶき、人の息などが撮影のカメラのレンズに付いてもそのまま… 大自然の中でその演出は逆に人為的な作為を感じてしまい、覚めました。
面白かった‼️
血が〰
この作品ゆえの体験
今作は自然描写や開拓時代の考証など映像そのものに重点を置いた作りではあるが、そこに血を通わせたのはやはりレオをはじめとする俳優陣の頑張りだろう。撮影自体が過酷だということでどこからが演技なのかと疑いもするけれども、こうやって仕上がってみると制作サイドのアイデアのほとんどはまったくもって成功していると言える。
冒頭のカメラワークで早くも唸らされ、全編を通じて隙の無い絵作りがなされているからシンプルすぎるストーリーと少ないセリフで進行していくことが心地よい。そういう体験は『グラビティ』や『マッドマックスFR』でも出来たし、そうした映画の原点回帰のようなことを極めて緻密な手法でもってなすというのは今後も続いて欲しい傾向だと思う。
今作のように劇場で体験、体感することの意味を掘り下げてくれるこの作家は本当に面白い。
そしてレオ。イニャリトゥが言ったように彼こそが「レヴェナント」だった。メタの意味も含めて。これまでの経緯が無ければこの作品をあのハードさで演じきろうとは思わなかっただろう。『ギルバート・グレイプ』で知ってから23年‥若くして助演でノミネートされてから紆余曲折あってこうやってオスカー主演部門を受賞したのだから、やはり稀有な存在だと言える。いやあ目出度い。
計算ずくな不協和音?
ウーン良かったかな? 思ってたより重い 深刻 難しい サバイバルき...
“静”と“動”、“愛”と“憎”
“静”と“動”がここまで明確に使い分けられている作品も珍しい。息子を殺された父親の復讐劇というシンプルな物語であるが、映像の力によってかくも見事な作品へと昇華させる。
テレンス・マリック作品で培った自然の映像美と『バードマン』で見出した長回し技法を武器にしたエマニュエル・ルベツキのカメラワークが冴え渡り、観客に主人公の飢えと寒さ、そして孤独ささえも体感させる。かと思えば、突如先住民族に襲われれば、スクリーンは瞬く間に戦場と化し、これまでの無言と極寒の世界を激しく揺さぶってくる。
悲願のアカデミー賞を獲得したディカプリオの演技は確かに鬼気迫るものがある。フラフラになりながら歩く、生肉を貪り食うなど、彼の無言の一人芝居が物語の大半を占める。しかしながら、主人公が一人でいることが多いためか、はたまた瀕死の状態でさまようためか、彼の怒りの感情が感じ取りづらかった。故に復讐劇としてのカタルシスはあまりない。
無論、この作品の肝は復讐という一点ではない。そこにカタルシスを求めるのは的外れかもしれない。けれども、過酷すぎるほどの彼の命の旅において、息子への愛と仇への憎みという相反する双方の感情が彼の生きる原動力となって然るべきだったのではないだろうか?
見るべき価値のある作品ではあるが、映像が素晴らし過ぎる故、ついつい多くを求めてしまう。“生きるためには悪をも辞さない”、主人公を含め、人間の邪悪な一面がもっと強調できれば、あのラストの決断が見事に昇華できたのではないかと欲張ってしまうのだ。
動物は食料であり、衣服であり寝具である。
レオナルドディカプリオが、
クマに襲われ、
全治5年くらいの重傷を負い、
仲間に置き去りにされ、
さらには息子を目の前で殺され、
復讐を誓い、
口から白い泡を出しながら、
地を這いつくばり、
魚やバイソンを生で食いながら生き延び、
馬と銃を強奪し、
死んだ馬の内蔵を引きずり出し、
体内で寝て寒さをしのぎ、
最後はお互い血みどろになりながらトムハをぶっ殺す映画 。
うん、こりゃアカデミーあげないとね笑。
とてつもない緊迫感。プリオの鬼気迫る演技は迫りすぎてもはや鬼。2時間半超の長尺の中でおそらく半分以上は喋らずに唸っていた笑。
おかげでグラスのまさに言葉にならない悔しさや憎しみが表現されている。
そして最初に長々と書いたようにプリオがとても体を張っている。
なんと生肉食いや死体内睡眠をホントにやったらしい。これだけキャリアを重ねた上でこれだけ体張った演技をしてるってのがとてもすごいことだと思うホントにこの人素晴らしい俳優。
あとはやはり舞台の素晴らしさかな。THE 大自然。とてつもなく過酷な環境とそれに似つかわしくない壮大でとても綺麗な風景が目を引いた。冒頭の森の中をゆっくりとカメラが動くシーンでの水の流れる音がすごく心地よかった寝る時に聞いてたいやつ笑。
どシンプルなストーリーを演技力と結果までのプロセスを極限にまで高めて、最高のクオリティに仕上げてきた印象の作品。アレハンドロナントカカントカ監督絶好調だね。多分一生名前覚えられない気がするけど次の作品も楽しみにしてます!
怒りは…
圧倒的な大自然と、壮絶な生き様に引き込まれました。見応え充分でした。
不意に訪れる静寂の幻想的な場面が印象深かったです。
怒りは、生き抜くために必要だった。その後生きていくには。そんなことを考えました。
自然の美しさに見入りました。
特に水辺の美しさは、目に見えない無数の生物の命まで映り込んでるようでした。
明るさに反応して自然に変化する瞳孔は、人間も動物であることを印象付けています。
森の生き物を想起させる表現もあって、主人公ヒュー・グラスがミミズクのように見える所が場違いに安らかで、なんだか涙が出ました。
レオナルド・ディカプリオが渾身の演技。トム・ハーディとドーナル・グリーソンも出過ぎず引かずで見事だと思いました。
音楽も良かったです。たぶん日本人の琴線だけに触れると思われる音達がフワッと浮きあがってすうっと消えていく、そんな感じは日本の方が世界で活躍されている醍醐味だと思いました。
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