レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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アメリカの古典的な復讐劇をシリアスに描いた
レオナルド・ディカプリオ、アカデミー賞受賞おめでとうございます。 公開を楽しみにしていたが諸々の事情でやっと見ることができた。 舞台はアメリカ開拓時代、ネイティブ・アメリカンとの抗争が激しい時代のアメリカ北部。 白色人種側からの目線で描いているが、決して上陸してきた略奪者擁護ではない。 画面がとにかく綺麗。主題としてではないが、画面そのものに映る自然の美しさや野生の動物との共生みたいなものを描かれてもいるのだけれど、ありきたりの言葉でしか表現できなくて悔しい。 物語の雰囲気は「ダンス・ウィズ・ウルブス」をより一層シリアスにして残酷な世界を描いている。画面の印象はミラ・ジョボビッチ主演の「ジャンヌ・ダルク」に通じる透明感とか太陽光線の強烈な日差しの照らし方を思い起こさせた。 ストーリー展開は地味だけれど過酷で、ダイ・ハード以上にダイ・ハードな圧縮された短い時間をディカプリオが演じた。 きちんと丁寧に描かれていることや過酷さを細かく追っていることなど、とてもまじめに取り組まれている。 サバイバルな部分を忠実に描こうとしているんだろうなという取り組みには脱帽。
この顔映画はすごい。
157分という長さを楽しませてくれる作品。 自然を煌々と見せたロングから人物の感情溢れんばかりのアップまで多彩な部分を切り取っており魅了される。静かながらもエネルギーのひしめき合いを感じる作品だ。
レオ様の鬼気迫る迫真の演技が素晴らしい。目的を持った男の生きる事へ...
レオ様の鬼気迫る迫真の演技が素晴らしい。目的を持った男の生きる事へのたくましさ。 カメラのレンズが曇ったり、血がついたり近距離撮影で臨場感あった。
仕掛けは単純、ストーリーは分かりやすいですが、端々にある意味有りげ...
仕掛けは単純、ストーリーは分かりやすいですが、端々にある意味有りげな映像の全てを理解は出来ていません。 しかし、単純にグリズリーに襲われる場面やサバイバルシーンなど見所満載でとても面白かったです。 分からない部分はネットなどで補足します(観た後も楽しめる余白をくれた監督に感謝!) ディカプリオは散々候補に選ばれながら、取れず仕舞いだった賞を取れて良かったねと思いながら観てました笑
凄い。
ディカプリオの演技力の凄さを再認識しました。とても美しい、でも厳しい自然の中で、復讐心で生き続けられたのかな。だとしたら最後、復讐をやり遂げた彼はどうなるんだろう。どうか穏やかに生きて欲しい。
体感する重み
タイトルに記したように、全体を通して重みのある映画だ。観客を楽しませるというよりかは魅せて、感じさせる。それ故に、退屈に感じてしまうときがある。 特に最初の掴みと最後の復讐劇が圧巻だっただけに、中盤がどうしても淡々となってしまう。 イニャリトゥ監督の前作「バードマン」は完全ワンカットだったが、今作も同様にワンカットで撮るシーンが多く目立つ。こだわりなのか知らないが、バードマンのときに思ったように、芸術性に重きを置きすぎるがために、それが結果的にダラダラとしてしまう。タダでさえ長尺なのに。 ここで「バードマン」を批評するつもりはないが、アカデミー賞はセレブ審査員の趣味趣向の偏見によって成立しており、おもしろいか否かは関係ない。 今回の「レヴェナント」に関しては"復讐"という名目がある以上、痛快感を味わうことになる。 つまり、この作品は一種の娯楽作品ともいえるし、芸術作品ともいえる。撮影賞と監督賞は間違いない。 ここまで演技に触れてこなかったが、レオナルド・ディカプリオの演技は言うまでもなく素晴らしかった。「タイタニック」のときのような美少年のイメージも薄れたせいか、良い意味でかっこいいオッサンという雰囲気になり、演技の幅も広がったように思えた。 久しぶりに重く緊迫感のある映画を劇場で観て、たまにはいいものだなと感じた。
自然の迫力が凄かった!
物語もシンプルでとてもわかりやすく良かったです。 ディカプリオも圧倒的な迫力でした。 基本的に夜明け過ぎや、夕暮れ近くの時間帯が多かったので自然の美しさが際立っていました! それに音楽が合わさってより一層引き立っていました。 重要であったり、盛り上がるシーンでは、バードマンで観たような長まわしの映像で臨場感がありました。 約2時間半の映画でしたが前半途中で少し退屈かなと思った所もありましたが、後半時間が経つのを気にしないでいました。 最後の2人のシーンは自分が思わず目を瞑ったり、びくっとなってしまうような迫力でした。
すごい迫力でした!
みなさん迫真の演技で観ていてハラハラドキドキしました。
特にレオナルド・ディカプリオが熊に襲われるシーンはリアルでした。
観る人によってはつまらないかもしれませんが僕は楽しめました!
最後になりますがアカデミー賞受賞おめでとうございます!!
抽象度が高い
抽象度が高いなぁという印象。 とにかく物語はシンプルで、自然描写シーンも多いので、いわゆる娯楽映画に慣れきってる人には退屈だと思う。 おれの友達はつまんないって言ってたし、 隣のババアはイビキかいて寝てた。 ケータイいじってメール打ってる馬鹿野郎もいたしね。 ただ自分は、大画面で見る壮大な美しい自然風景を、すげぇ…て感じで楽しめたし、シンプルな物語も良かった。確かに退屈だと感じた所はあったけど、物語をこねくり回した最近の映画は見飽きたしね。 どうやらイニャリトゥ監督はベルイマン監督とタルコフスキー監督に多大な影響を受けているらしく、それを聞いてとても腑に落ちた。それを聞いて、この映画の受け取り方が自分なりにわかった。 死んだ奥さんが空中に浮いてる所や、落ちてくる隕石やなど、タルコフスキーの引用が散りばめられてる。 ディカプリオの大ファンの自分は、そこは不満かな。彼のいい所はあまり出ていない… ウルフオブウォールストリートは、彼の良い所が全部出てた。 それは監督の色の違いだね。。
よくわからない
ディカプリオの演技はさすが。 R15なだけに組み合ってるシーンはかなりリアル。 ナイフ刺さるところがモロに見えたりとか、気がついたら画面に釘付けになり、勿論口も開いたまま。 演出は楽しかったけど、あまりにも現世代との結びつきがなくて腑には落ちない感じ。 ディカプリオが好きな人は是非観るべきってとこです。 映画館にはへっぽこな130円のポップコーンしか売ってないので、入られる前にコンビニで買って持ち込んだ方がいいかと。
そりゃ獲るわなぁ
ディカプリオ凄かったですね! ストーリーは予告でほぼネタバレしてたとおりの裏切りなし復讐劇でした。 熊に襲われて始まりラストはディカプリオが熊になってましたね! イニャリトゥ監督は「バードマン」と今作と撮り方がキレイで斬新で楽しい! トムハーディーの役者っぷりは現行最高級でしょう! 何はともあれ、ディカプリオの凄さは、 何年も前からわかっていましたが、 恐ろしいほどに大スターで偉人です。
復讐の先に何があるか
息子しかいなかった、息子が全てだった彼からすると息子を殺された時点で何もなかっただろう。あるとしたら復讐心だけ。つまり、復讐の先には何もない… しばし、復讐というのは何も得られない負を生むだけのものであると思っていたが、この場合は、彼にとっては生への活力を与えてくれる存在だった。生きていく上で復讐というのは必要であるとは言わないが、それが不必要なものであるとは言い難い部分もあると考えさせられた。
生きるって
生きるって、どういうことなんだろうと、考えさせられました。 愛するもののために、だからこそあれだけ生に執着できるんだろうと。 ノンフィクションの物語をノンフィクションとして観せてくれました、レオさまとイニャリトゥ監督! ディカプリオは目で演技がてきると監督は言っていましたが、大怪我で話せないシーンや英語でないシーン、そして自分はラストシーンでその言葉を強く感じました。 チャらく見られることもあるブルーアイが寡黙で、そして雄弁です。 人口光を一切使わず、自然光だけの撮影ということですが、柔らかで想像以上に明るい。 厳しいが故に美しい自然に、会いに行きたくなりました。
アカデミー賞の対象だけが・・
ディカプリオが主演男優賞を イニャリトゥ監督監督賞を ルベツキが撮影賞を第87回アカデミー賞で受賞したということで、その部門だけを注目して観たが全くその通り。それ以外には何もない。 自然の光や音、人の息遣いを感じさせ、また、それぞれの登場人物の「瞳」に語らせる。グロテスクなまでに描かれた生と死。血なまぐさい数々のシーンは、それを語らせるには十分だろう。 ただ、やはり、これがいただけない。 なぜ、最後に「レオ様」の映画になってしまうのか。汚れるのなら徹底的に穢れて欲しかった。さもないと、単なる冒険活劇に終わってしまう。
神々の住む世界
本年度のアカデミー監督賞、撮影賞、主演男優賞を獲得した作品だ。 本作でやっとレオナルド・ディカプリオがアカデミー賞を獲得した事でも有名だ。 映画が始まり直ぐにその映像の圧倒的な美しさに魅了された。 まるでタルコフスキーの映画を見ているかのようだ。 そこに人が存在する以前から大気が満ち、水がながれそこには善も悪も存在しない。 ただあるがまま、存在している。 映像からはそれが伝わってくる。 神とは、神は人が想像したものなのだろうか。 人の生き死にだけでなく、あらゆる命の生命の制裁与奪さえも冷徹に見つめる存在があるように感じる。 怒り、悲しみ、妬み、人が抱える永遠の業と言うものが感じられる。 ディカプリオとトムハーディーが演じる二人はともすれば対極にあるように思えるがそれは誰しもが持ってる人間の本質を表している。 本作は言葉をギリギリまで排除している。上映時間156分と長いのだがほとんどセリフがない。 言葉は記号にしか過ぎないのだ。 その記号さえいらないのではないか。 そんな監督の意図さえ感じる。 坂本龍一の音楽も秀逸だ。 この映画の世界観を見事に表現している。 今回の撮影では自然光のみでの撮影法をしている。 この映像の美しさは今までの映画とは一線を画している様に思える。 時間を置いてまた鑑賞したくなる作品だった。
レベルが違いすぎてため息しかでない
レベルが違いすぎる。オール自然光で撮影された美しい宗教画のようなワンカット目からエンディングまでずっとため息ばかりでした。話の筋はわかりやすい人間の精神力の話、肉体を超越する精神力をディカプリオが匂い、温度まで立ちこめる熱量たっぷりの芝居で伝えてくる。イニャリトゥはどこまで行くのか?現在、最注目にして世界一の映画監督になった彼の動向は注目して然るべきだ。
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