レヴェナント 蘇えりし者のレビュー・感想・評価
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大自然の映像と音、生への執念。
良い作品を観た後の、魂が震える感覚。
壮大で美しすぎる大自然と、そこにある生。動物達のように一瞬の勝ち負けによる生死とともにありながらも、生き抜くことへの執念や魂をもって開拓してきた人間の、残酷かつ、きれい事で善悪を区切ることのできない生を観た。
とにかくディカプリオの壮絶な俳優魂に感服。目や表情で魅せる演技はもちろんのこと、今作は特に全編通して体を張りに張りまくったディカプリオ大先生。アカデミー賞は取るべくして取ったんだね!
他の俳優陣それぞれが良かったし、カメラワークも最高だったな。強調させた息づかいに合わせた映像展開が、緊迫したシーンや命を感じさせるシーンをより引き立ててた。大自然の素晴らしい映像に合った音楽もさすがという感じ。
観るには体力がいるけど、同時に観た後に命の力を感じれる作品。
壮絶な演技
重厚。荘厳。圧巻。
こんな長い映画、単なる執念深い復讐鬼の話だったらどうしよう?と思いながら見始めたのだが、あっという間に終わってしまった。
とにかく、映像が素晴らしい。ため息が出っぱなしだった。そこで展開される(されてきた)、自己理論を振りかざし開拓に手を広げる文明人と、ネイティブアメリカンの妥協と衝突。ネイティブアメリカンを野蛮人とさげすむ文明人こそ、自然や動物に対して野蛮な行動をしている矛盾。そのいい例が、バッファローの頭骸骨で作られた塚だ。それを見上げ、沈黙しているグラスは何を思うのか?、そう観ているだけで、メッセージ性の強い映画だと思えた。
そんな、双方の狭間にたつグラスの葛藤が、個人をこえて人種や文化の軋轢を表現しているのが心に響いてきた。歴史好きの僕にしてみれば、まるで、奥州藤原三代の祖・藤原経清の葛藤を見ているような気がしてならなかった。
時たまグラスの妻の幻影が現れるのがまた、心揺すぶられる。「いかに風は吹こうと、木は倒れない」というグラスの妻の言葉に、どれだけグラスは勇気づけられたことだろう。グラスは、強すぎるほどの執着心で復讐を決意し続けるのだが、けして無謀ではなく、冷静で深慮ある判断力、行動力に、観客はみな、ぐいぐいと引っ張られ続けていく。
ラスト、復讐は神に委ねられた。
アリカラ族の酋長の娘を助けたグラスを、彼らは殺すことはなかった。しかし、すれ違い様に礼を言うでもなく、娘も微笑むでもなく。はっとした。酋長の態度に「俺は娘を取り戻したが、お前はどうなんだ?」と問いただしているように思えたからだ。
全体に、重厚な音楽が映像美をさらに高尚なものに盛り立てていた。
特にエンドロールでの、息づかいのようなチェロの旋律、心臓の鼓動のようなピアノの調べ、感情の抑揚のようなバイオリンの奏で。もう、グラスの執念がこっちに乗り移ってきたかのように、息を荒くして真っ暗な画面に見入ってしまった。
人間はここまで生きられるのか。畏怖すら覚える“執念”。
【賛否両論チェック】
賛:主人公が体現していく、人間の持つ生きる執念に、畏怖の念すら感じられる。演者さん達の迫真の演技にも感動させられる。
否:かなりグロいシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。上映時間も長め。
普通の人間であれば、さすがに諦めて命を落としてしまうような極限状態にあってもなお、息子を殺された復讐心を胸に、厳しい大自然の猛威をくぐり抜けて行く主人公の姿が、人間の持つ“生への執念”を感じさせます。レオナルド・ディカプリオの渾身の演技に、思わず脱帽です。
弓矢で体を貫かれたり、クマに受けた傷痕が化膿したりと、描写はかなりグロくて、人によっては目を覆いたくなるかも知れません。終わり方も、やや物足りないかも知れませんね。
とはいえ、人間の限界を越えた壮絶な復讐劇を、是非劇場でご覧下さい。
Congrats Leo !
as you all know , Leo won the first Oscar for Best actor in leading role this year in The Revenant , his acting was just brilliant , so was the story . if he had won an Oscar earlier , this film might not have been made I just reckon so something perhaps had prevented him from winning an Oscar to make the film every time he was nominated , anyhow although there are some gross and brutal scenes , which may have an bad influence on children , the plot is well constructed also Ryichi Sakamoto did a great job on music well . Enjoy
氷と血とヒゲと鼻水
無信仰者にとってはただのドキュメンタリー
ウットリする「自然」と「演技」
演技力と映像の凄さ
壮大な自然と生々しい迫力満点の映像に引き込まれた。
ディカプリオの演技力も凄くて、細かい動きとかで痛みが伝わってきたし
内容よりも表情とかで感情移入出来たので最後まで飽きる事無く観れた。
ところどころ出てきてた妻の最後の言葉が何て言ってるのかわからなくて凄く気になってるけど。笑
それに続く最後のカメラ目線で何を伝えようとしていたのか、、
とにかく面白かった。
凄いんだけど・・う~ん。
映像は、凄まじい。本当に。
あの熊CGだそうですが、アップの息使いとか本物にしか見えない❗
過酷な自然の中でのサバイバルも見応えあります。
が、そちらが圧巻過ぎて、復讐の話が薄まってる?
生きる執念への動機が弱く感じました。
時々、幻のように出てくる妻が、意味不明。執念の源である家族愛的な部分が回想的な話でしか出てこないので、主人公の執念に感情移入しにくいかな。
敵役のトム・ハーディも利己的な人物で誉められたものではないが、あの時代ならば、(現代でも?)普通にいますよね。
なので、そこまで憎たらしく感じない自分の感覚がへんかな?(笑)
後、一番腹立たしいのは、映画会社!
ポスターとかに使われてる、主人公と息子が寄り添って寝ているシーン。
実際の息子は、青年か、大人じゃねーか!
幼い息子が殺されての復讐の話だと勘違いしてたよ。ああいう詐欺的なポスターやら、キャッチコピーやら、たまに腹立たしい。
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