ちはやふる 下の句のレビュー・感想・評価
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「下の句」では、新田真剣佑という俳優が誕生した一部始終を目撃できる!
映画「ちはやふる」は、まず「上の句」と「下の句」の前後編という形で2016年3月19日、4月29日と連続公開されましたが、2作品の出来があまりに良かったので、「下の句」の公開初日の舞台挨拶の際に急きょ最終章「結び」も作られることになったとサプライズ発表され、出演者も驚く展開になりました。
当初は、小泉徳宏監督は「上の句」と「下の句」で全てをまとめ上げるように全力疾走していたようですが、いま改めて見てみると、確かに物語りが壮大なので、「上の句」と「下の句」だけで終わらせると、描き切れていないものも少なくなく、最終章「結び」を作る決定をしたのは正解だったと思います。
例えば、「上の句」では、千早(広瀬すず)を中心とした「かるた部」がどのように作られ結束していくのかにストーリーの大部分が割かれていて、幼少期に始まった千早(ちはや)と太一(たいち)と新(あらた)の3人の関係の話が少なくて、ようやく「下の句」では、そちらにも比重が割かれています。
ただ、「下の句」では近江神宮での「全国大会」(野球で言えば甲子園)も描かなければならず、結局、メインキャストの新(真剣佑)の戦いをキチンと描けていない状態で終わったりしていました。
この「ちはやふる」という作品は、本当にキャラクターがしっかりと描かれているので、私は他の映画でも「あ、肉まんくんだ」とか、未だに「ちはやふる」でのあだ名で認識しています。
象徴的なのは、福井訛りのある素朴で大人しいキャラクターの「新」(真剣佑)で、真剣佑は本作で演じた「綿谷新(わたやあらた)」という役名から苗字をもらい、2018年に公開された「結び」の段階では“新田真剣佑”という現在の名前に改名しているなど、彼の役者としての原点となる作品にもなっているのです。特に本作「下の句」では多く登場し、なかなか人間味のある素朴で上手い演技をこなしています。
エンディング曲は「上の句」と同様にPerfumeの「FLASH」だったのも、この2作はセットだったのでアリだと思います。
「下の句」の興行収入は12億2000万円と下がってしまったのは仕方ないですが(連続公開で前編を見ないで後編だけを見る人は稀なので)、「上の句」とのセットでは合格点ですね。
掴みが弱い
上の句、下の句と2つに分けたことで、後半にあたる下の句に
起承転結の「起」の部分が無くなってしまっている。
いきなり転調展開で、重苦しい雰囲気から始まってしまった。
もう少しエピソードの前後を切る位置を考えた方が
単体としての見応えがあったと思います。
本作品の場合、楽しんで見るには 前後編連続が条件です。
千早full活動
競技かるたって戦いなんですね。
勝ち負けがあるのはしんどいですね。
千早ちゃんとクイーン、女二人の戦い、でも、
千早ちゃんは楽しんでいるから勝負は二の次?
と思ったら‥‥。
かるた部と共存する吹奏楽部。
吹奏楽部、と言えば天〇高校。
全国的に野球が有名ですが、他の運動部(あまり知りませんが)も活躍しています。
全国コンクールのシード校みたいなのにもなっていて奈良県内の高校の部員を集めて課題曲のお手本演奏を聞かせてくれました。
別格なのです。同じ高校生とは思えませんでした。部員も百人ぐらいズラーと並んで楽器Iパートで複数楽器がありそれも上等っぽく。普通の高校では使わないような楽器もありました。
シンバルなんてレコードを立てられるような大きな仕切りのある戸棚みたいなところにいくつも立ててあり曲に応じて使い分けていました。打つ度に反り返っていた我部のお鍋の蓋みたいなのとは大違いでした。
調べたらさすがwikiもありました。甲子園での野球の応援も遠征とかとかち合う時もありそんな時は中学生も助っ人に。
競技かるたも吹奏楽も大変、という話でした。
【“もっと繋がれ、皆と!。”松岡茉優さん演じるクイーンが千早の前に立ちはだかる第二作。ここまでの見応える青春映画を作り挙げた、脚本も手掛けた小泉徳宏監督には”参りました”というしかない作品である。】
■創部1年目にして東京都大会優勝を果たした瑞沢高校競技かるた部。
千早(広瀬すず)は早速新(真剣佑:この頃は新田は名乗らず)に優勝の報告をするが、「もうかるたはやらん」という新の告白に動揺を隠せない。
それでも、千早は太一やかるた部の仲間たちと共に全国大会に向けて練習に励み…。
◆感想
・キャプテンになった真島太一を演じる野村周平、大江奏を演じる上白石萌音、西田優征(肉まん)を演じる矢本悠馬、駒野勉(机君)演じる森永悠希。
瑞沢高校競技かるた部員、全員のキャラ立ちが良い。稀な事である。そして、広瀬すずさんを筆頭に、皆が6年経って、更に役者として確固たる地位を築いている。
これも又、稀な事である。
・そして、千早の前に立ちはだかるかるた競技会の若きクイーン、若宮詩暢を演じた松岡茉優の、ツンと澄ました、だがとても気の強い姿を演じる姿が良い。
ー 松岡さんが、注目を浴びたのは今作後の「勝手にふるえてろ」であるが、今作でも十分過ぎる存在感、オーラを放っている。
キャスティングの妙であろう。-
・新はいつ出てくるのか、と思ったが今作でも、千早たちを見守る立場を貫いている。
・東京大会で、千早たちに敗れたドSの須藤(清水尋也)も、代々部に伝わる秘伝の書を、千早に渡す。
ー 態度は相変わらずであるが、”東京の代表として無様な戦いをするな!”というメッセージである。-
■今作のクライマックスは、矢張、千早とクイーンの一騎打ちのシーンであろう。
孤高のクイーンと、仲間と繋がり札に食らいつく千早の姿。
<ヒロインが最後には勝つ!という定型パターンに陥ることなく、ここまでの見応える青春映画を作り挙げた、脚本も手掛けた小泉徳宏監督には”参りました”というしかない作品である。>
かるた×スポ根、そして恋。~其ノ二~
"ちはやふる" シリーズ第2作。
Huluで2回目の鑑賞。
原作マンガは未読、アニメ版は未見です。
主人公が好敵手攻略に気を取られるあまり、仲間との間に亀裂が生じてしまう、と云う展開は青春モノのテンプレながら、そこを経て一層絆が強固となる瞬間はやはり感動的でした。
千早と詩暢のライバル関係や動き出した新など、今後が気になる要素が盛りだくさん。ここで終わってもいいようなつくりでしたが、完結編がつくられて良かったと思いました。
[余談]
松岡茉優の演技が絶品でした。他の出演者もかなりいい味を出していましたが、彼女のそれは別格だな、と…
動の千早に対しての静の詩暢を体現していました。かるたクイーンとしての風格を漂わす佇まいは見事の一言。
2人の女優に魅せられる
上の句の完成度が高かったので、下の句も期待していたが、予想以上の出来栄えの作品だった。
上の句では、恐れ知らずで、無心に競技かるた大会予選を勝ち抜き、見事に全国大会出場を果した主人公達5人だったが、全国大会にクイーンが登場することを知った主人公・千早(広瀬すず)がクイーンを倒すことに夢中になり過ぎ、チームワークが乱れ5人の気持ちがバラバラになってしまう。さらに、競技かるたをすることに迷いが生じ、無心では戦えなくなってしまう。
しかし、一人で問題を抱え込むのではなく、仲間との絆、繋がりの大切さに気付き、全国大会の団体戦とクイーンとの個人戦に挑んでいく。
青春時代に誰でも経験することだが、何をやるにしても、無心で無我夢中でいる時は長くは続かない。迷い、恐れが生じて、心乱れる時が来る。主人公達も同様で、様々な思いに悩み苦しみながら、其々の答えに辿り着いていく過程が丁寧に描写され、青春ど真ん中の主人公達が輝いている。当時の自分のことを思い返して熱いものがこみ上げてくる。
また、個人主義のクイーンと主人公達を対比することで、仲間との絆、繋がりを大切にする主人公達の清々しさが際立っている。特に、クイーンを演じる松岡茉優が、舌打ちをしたくなる程の憎らしさ、神業とも言えるかるた取りテクニックを披露して抜群の存在感を示している。やはり、ライバル、敵役が凄くないと主役は活きてこない。
クライマックスの主人公・千早とクイーンの対決は、そのまま、広瀬すず、松岡茉優という二人の女優の火花散るような激しい演技対決の場になっている。台詞は少ないが、二人の表情に気迫が溢れ、特に、広瀬すずの眼力は圧倒的であり、実際に競技会場にいるような臨場感を生み出している。
起承転結で言うならば、上の句は“起承”、下の句は“転”、製作予定の続編は“結”になる。続編は、主人公達がクイーンの神業に不器用ではあるが泥臭く挑んでいき、素晴らしい“結”となることを楽しみにしたい。
上の句に引き続きこちらも良かったと思う。 周りが見えなくなり、ひと...
上の句に引き続きこちらも良かったと思う。
周りが見えなくなり、ひとりぼっちで抱え込んでしまう時。そんな時に助けてくれる人たちはありがたく、大切だなとこの映画を観てまた思う。
そんな仲間たちの存在がこの映画の魅力でもある。
上の句、下の句を通して、大事な場面でヒントを与えてくれる國村隼がすごく良かった。
こんなところに、青春スポーツ映画の傑作が…
俺は、この映画をあえて、スポーツ映画と呼びたい。それほど、スポーツの真髄が詰め込まれていた。
挑戦、挫けそうな心の克服、価値観が違うチームメイトとの合理的解決、心の拠り所との別れ、そこからの真の自立、そしてまた挑戦。やはり、スポーツ映画だ!
上の句・下の句を同じ映画館で一気に観られたのもよかった。111分と103分だが、長いとは全く感じなかった。1か月あけて別々に観たら、星0.5は減っているように思う。こういう映画ってスピード感、一気にという勢いも大切だと思うんだよね。興行上しょうがないのかもしれないが、自分は今後も前後編映画は極力、一気観(いっきみ)をめざそう。
結びは、「初見の人に若干冷たくないか」と俺が思うくらい、前作のあらすじなしでの本編。
まあ、ヒットシリーズの3作目はこんなものか。あのスターウォーズだって、ルークは誰で、ハン・ソロとの出会いはこういうエピソードだよ、って説明はないもんね。
そういう風に、初見の人に少し冷たい感じだけど、前2作観た人にはすんなりつながるストーリー。恋愛好きな人は、新、太一、千早の恋の行方が気になるところだが、自分は前にも書いたように "青春スポーツ映画" として観ているので、恋の決着はどちらでも納得できるわけで、それよりも強い新が団体戦に参戦してくれたことが嬉しい。スピード感も前2作と同じく。高校時代にバドミントンでなく、かるた部でもよかったよなあと本気で思う。
きっかけは「広瀬さん(すず)でも観るか」という感じで行ったが、まったくの拾いもの。主役が一人輝く、ではなく、出演者全体が輝く中に主役の広瀬さんもちゃんとはまっているという感じ。それほど周りがよかった。男子も女子も。
繰り返しになるけれど、挑戦、成長、友情、そして片想い。青春映画の重要アイテム、全部入ってます。ひとつのことを中心に他の人とつながっていく気持ちよさ。
かるた人口が増えること間違いなし。
「上の句」「下の句」で出来がよかった配役陣
真島太一:野村周平
綿谷新:真剣佑
若宮詩暢:松岡茉優
大江奏:上白石萌音 (舞妓はレディ)
机くんこと駒野勉:森永悠希
西田優征:矢本悠馬 (ごめんね青春!)
ドSの須藤暁人:清水尋也(ソロモンの偽証)さすが
「結び」での際立ちは、賀来賢人演じる周防。クイーン松岡茉優も、マンガ的キャラの見事な実写化を3作通して見事に演じきったが、周防さんもすごい。予備校の夏期講習後の独白は浸み入る。太一が動く動機付けとしては、これくらいはないとね。
全編通して、マンガの実写版には避けられない「駆け足感・詰め込み感」は否めないけれど、でも3部作という長さでエンディングするのは、映画としてはベストな方法と自分は思う。
よい映画でした。
「結び」では、みんな、2年経って、顔がシャープになったこと!
そのうち、3部作、一気上映という映画館が出てくるだろうから、そしたら一気見するぞ〜!楽しみ。
追伸 遅ればせながら、原作マンガを読んだ。
素晴らしい! やはり思ったとおり、最高クラスのスポーツ青春マンガだった。手に汗握る!セリフに感動する。泣ける。あ〜、いいものを観た!!!
追伸2 読んでいます。
映画に格納されなかった部分、どこも素晴らしい。
「この子たち、誰も残念だったね、といったねぎらいを言わない。本当に勝ちたいんだ」
「応援じゃない。キャプテンじゃない。盗めるものがあれば盗んでいくんだ。私もだ」
下の旬は体育会系のスポ根
結論としてはキラキラした青春ドラマが上下セットで堪能出来た。前編の勢いそのまま後編といかないのが大人の事情という名の現実だが『ちはやふる 下の句』は『ちはやふる 上の句』の勢いを一度クールダウンさせて仕切り治す事で観客の意識を上手く誘導してる。舞台だと暗幕に相当する転換。新入生が始めた部活動が舞台となる学園ドラマな上の句から体育会系のスポ根な下の旬にシフトさせてる。それが昭和ではなく平成なので説教臭くない。結論としてはキラキラした青春ドラマが上下セットで堪能出来た。
カルタしようよ。また三人で。
映画館では2016年4月29日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
二部作の続編(のちに完結篇が作られたから三部作だけど)
なにかに無我夢中で熱心に取り組む青春は美しい
カルタ部の絆がさらに深まっていくのも美しい
前作に続きこのシリーズは音楽もいい
特に今回は威風堂々
新田真剣佑が本格的に登場
野村周平には悪いが個人的には彼のほうが魅力的
子役は綿谷新を演じた男の子が三人の中でダントツに良かった
そういえばクイーン役は松岡茉優が出ていましたね
この頃からすでに只者でなかった
さすがに岩下志麻の域には達していないが夏目雅子クラスの演技力と迫力に肩を並べている
それだけの存在感がある
今の学校は虐めに繋がると言う理由で渾名が禁止になっているらしいがそれでいいのかなと肉まんとか机とかヒョロとかに感じるものがあった
こうしてみると広瀬すずも演技うまい
あとわかりにくいが新の母ちゃん役でつみきみほが出ている
メガネのせいだろう
僕ら世代では懐かしい女優さん
前作が楽しめたなら
ライバルの眼鏡君にスポットを当てたお話。
前作が楽しめたなら今作も楽しめると思います。
タイトルが示すとおり続きものなので前作を見ないと微妙かも。
前後編という構成ですが
ちょっと前作より中途半端というか
結びへの繋ぎのストーリーのように感じた。
おもしろくないわけじゃないけど。。
上の句に比べると、ちょっとトーンダウンしてしまったかな。上の句のよかった印象が引っ張られてるから、作品の総合的な印象は悪くないんですが、下の句単体で見ると意外と平凡な作品だったかなと思います。
まずは、上の句で最大の魅力だった競技カルタのシーンがずいぶんと少なくなってしまいましたね。全国大会に向けて、紆余曲折しながらも、最後は一丸となっていよいよ全国大会!否が応でも、ボルテージが上がった中で、肝心の全国大会のシーンはほとんどなし。ちょっと拍子抜けでした。個人戦ものめり込めるほどじゃなかったです。クイーンのカルタが初めて本格的に見れたのはよかったですね。今までにないない音のないカルタは見応えありましたね。結局、部長vs須藤先輩の対決はどっちが勝ったも分からずじまいでしたね・・。
千早のまわり見ずな自分の信じた道を脇目も振らず突っ走る性格は上の句でもあったから、新がカルタやめるとなったときに、千早ならそうなっちゃうよねと理解できるけど、やっぱり「もうちょっと周り見ろ!千早!」と突っ込みたくなる迷走っぷりは、見ていて痛々しく作品の雰囲気を重たくしてしまってましたね。
登場キャラは上の句とほぼ同じなので、よく言えば安定してるけど、悪く言えば目新しさがなかったですね。肉まん君の矢本悠真さんは全体通して、いいキャラ、いい演技でした!
やっぱり、やる!
競技かるたというものを自分に教えてくれた新が名人の祖父が亡くなり、かるたをやめようとしていることを気に掛ける千早。それでもかるた部の仲間たちとともに全国大会の練習に励むことに・・・そんな時、自分と同じ高校生でありながらクイーンとして君臨する王者・若宮詩暢(松岡茉優)の存在を知り、ぜひ勝ちたいと意欲を燃やす。
全国大会前に都大会決勝戦で当たった北央高校へ単身練習に向かう千早。東京代表となったのは彼らの夢をも乗せて臨まなければならないと、北央高校のマル秘資料を彼女に託すのだった。
全国大会が始まってからはトーンダウン。かるたの楽しさを追い求める姿だけは伝わってくるのだが、単純にストーリーを楽しむことができない。個人戦のほうが団体戦だ!などとわけのわからないことを訴えてくるのも・・・
最近の邦画はなぜか二部作に分けてくることが多い。かっつめれば一作で十分だろうに、観客数が見込めそうなときにこの手を使ってくるのは納得できない!
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