残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋のレビュー・感想・評価
全163件中、101~120件目を表示
薄味です
今年2016年に入って初めて見た映画がこれかよって感じ。
1カ月以上前の記憶をたどりながら書くが、たいした作品ではない。
出かけた北関東某所のシネコンは、土曜の昼間だが、入りは2-3割。中高生から20代がほとんどだった。
前に住んでいた東京・城東地区の映画見巧者が集まる映画館とは空気が違うんだよな。楽天地は高齢者も結構来るから、株主優待とかで。
それはともかく、作品について。
穢れが連鎖するっていうテーマは、面白いような気もするが極めてありがち。
そこから始まると、どうしてもテーマ、ストーリーもこじんまりとまとまってしまい、映画の脚本、演技も悪くはないのだが、そのテーマを超えた先の展開に乏しいのだ。
つまり、味が薄い、物足りない。
ハッとさせられるような点はない。
Jホラーなどと騒がれたのはずいぶん前だが、当時の作品をリアルタイムで見ていない向きには、新鮮に映るのかもしれない。
「リング」「呪怨」の足元にも及びません。
決して、やすっぽいデキではないんだが、その2作と比べるとねえ…。
あのころ(2000年前後)を知っている人間にはもっと別の新鮮味と独自な味を期待しただけに、それはなかった。
金払ってみる必要はない。ただ、竹内結子は及第点の芝居だし、橋本愛も彼女らしい魅力を出していたので、その点は悪くない、とだけは言っておく。
結局、さほど魅力のない原作(立ち読みしただけだが)、脚本だと映画もこの程度に収まってしまうということだ。
久々に”怖い”Jホラーに出会えた
ここ最近の音と映像で脅かすだけのドッキリ映画と違い、語られる内容でジワジワと恐怖を煽る映画。これをミステリーと見る考え方もあるが、やはりホラーの本質は「びっくりドッキリ」ではなく「底冷えする様な恐怖」「垣間見える恐怖」「にじり寄る恐怖」であろう。
巷でありがちな心霊現象の投稿から物語は始まる。その内容を調べていくうちに、様々な怪現象や事件が絡みついてきて、気づかぬうちに調査している本人たちにもその恐怖がにじり寄って来る。
映画「リング」が名作なのは、事件を紐解いていく課程は上質なミステリーであるが、そこに「人間以外の何か」が垣間見えてくる点である。ここが、所謂本格ミステリーと異なる。
本作も同じような意味で良いバランスが見られる。
調査の過程ではミステリー要素、しかし明らかに恐ろしい何かが絡みついてくる。見ている観客も主人公の視点で同じように引き込まれる。
脚本や露出しすぎな霊の描写など、総じて傑作とまではいかないが、「呪怨」のような脅かし系ホラーとは全く異なる恐怖を提示した意味でも、本作の功績は大きい。
いままでのJホラーが嫌いな人でも見る価値有り。
邦画ホラーの最高傑作!映画館でこそ!
ひとつの部屋の心霊現象から始まって、原因を追求するうちに、その土地の持つ汚れとの関連性が浮かび上がる。
掘れば掘るほど出てくる不可思議な事件との関連性。見ていてワクワクしながらも、ちゃんと怖がれる作りという素晴らしい出来。
ミステリーとホラーは親和性が恐ろしいほどにあると改めて思う。リングなんかもミステリーの要素があったけど、それをも超える、邦画史上最高のホラーだと自分は考える。
自分はホラーが大好きだけど、ここ数年のホラーはどれも似たようなもので、はっきり言って駄作ばかりだったんだと思う。チャチというか。
でもこれは、緊張感が比べ物にならないくらいすごい。静かな何も聞こえないところで、登場人物が声を発するだけでびっくりするような緊張感。これはすごい。
怖さの積み上げがすごいので、最初と最後で同じものを見てるはずなんだけど、ビビり方が明らかに違う。これは、この映画の持つパワーがすごいからに他ならない。
一生忘れられない映画になること請け合い。映画の音響の効果で、怖さも倍増なので映画館で見るべき。
最後で台無しなんていう人がいますが、全くそんなことはない。多分話についていけなくて、映画に入り込めない人が言ってるだけだと思います。
どこに住めばいいんだよ!
なかなか
なるほどのミステリーホラー
最近のホラー映画の中では
止まらない恐怖。ミステリーとしても楽しめるホラー。
【賛否両論チェック】
賛:1つ1つの謎めいた恐怖体験が、やがて見事につながっていく様子が圧巻。急に驚かせるシーンはそれほどないので、ホラーが苦手でもなんとか観られそう。
否:終わり方が結構唐突なので、ホラーとしてもミステリーとしても中途半端感が否めない。
何気ない日常の恐怖体験がきっかけとなり、次第に恐るべき“穢れ”の全貌が明らかになっていく様子が、まるでミステリー小説を読んでいるようで、思わずハラハラさせられます。1つ1つの心霊現象が、思いもよらぬところ同士でつながり合い、やがて1つの線になっていくのが圧巻です。
反面、ホラーとしての「怖さ」としてはそれほどでもないので、純粋にホラー映画を楽しみたい人にとっては、やや物足りないかもしれません。お話としても、少し急に終わってしまった印象で、消化不良感もありそうです。
どちらかと言えば、普段はホラー映画を観ないような方に、オススメ出来そうな作品です。
だいたい、元をたとれば。
これまで提示されてきたJホラーの文脈で語るべき作品かどうか。
例えば、ホラーを期待して観た方たちにとっては不満の残る出来だったのではないか。
だが、ミステリーというカテゴリーで観ると、これはかなり凝った、しかもよくできた作品と、僕は受け取った。
小野不由美の原作は山本周五郎賞をとっており、そのクオリティは保証付き。これをミステリーに定評のある中村義洋が撮った。
中村義洋は、元々ホラーもやっていた人なので、テイスト的にはぴったりはまったのかもしれない。
部屋でヘンな音が聞こえる、というのをきっかけにどんどん過去にさかのぼっていき、どんな恨みつらみがあったのか明らかにしていく。
その過程はいろいろな映像を駆使して描く。あざとさもあるが、ミステリーはそもそもあざとい、となればまったくの許容範囲である。
知らない役者が大挙して出演しており、彼らが非常にいい。日本の役者は、どの年齢であっても層が厚い。
ラストの上田耕一のアップを観ずに、映画館をあとにした人の気が知れない。もったいない話である。
こうゆうホラー
65点
やや不可解ですがグーでした
全163件中、101~120件目を表示