残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋のレビュー・感想・評価
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久々に”怖い”Jホラーに出会えた
ここ最近の音と映像で脅かすだけのドッキリ映画と違い、語られる内容でジワジワと恐怖を煽る映画。これをミステリーと見る考え方もあるが、やはりホラーの本質は「びっくりドッキリ」ではなく「底冷えする様な恐怖」「垣間見える恐怖」「にじり寄る恐怖」であろう。
巷でありがちな心霊現象の投稿から物語は始まる。その内容を調べていくうちに、様々な怪現象や事件が絡みついてきて、気づかぬうちに調査している本人たちにもその恐怖がにじり寄って来る。
映画「リング」が名作なのは、事件を紐解いていく課程は上質なミステリーであるが、そこに「人間以外の何か」が垣間見えてくる点である。ここが、所謂本格ミステリーと異なる。
本作も同じような意味で良いバランスが見られる。
調査の過程ではミステリー要素、しかし明らかに恐ろしい何かが絡みついてくる。見ている観客も主人公の視点で同じように引き込まれる。
脚本や露出しすぎな霊の描写など、総じて傑作とまではいかないが、「呪怨」のような脅かし系ホラーとは全く異なる恐怖を提示した意味でも、本作の功績は大きい。
いままでのJホラーが嫌いな人でも見る価値有り。
邦画ホラーの最高傑作!映画館でこそ!
ひとつの部屋の心霊現象から始まって、原因を追求するうちに、その土地の持つ汚れとの関連性が浮かび上がる。
掘れば掘るほど出てくる不可思議な事件との関連性。見ていてワクワクしながらも、ちゃんと怖がれる作りという素晴らしい出来。
ミステリーとホラーは親和性が恐ろしいほどにあると改めて思う。リングなんかもミステリーの要素があったけど、それをも超える、邦画史上最高のホラーだと自分は考える。
自分はホラーが大好きだけど、ここ数年のホラーはどれも似たようなもので、はっきり言って駄作ばかりだったんだと思う。チャチというか。
でもこれは、緊張感が比べ物にならないくらいすごい。静かな何も聞こえないところで、登場人物が声を発するだけでびっくりするような緊張感。これはすごい。
怖さの積み上げがすごいので、最初と最後で同じものを見てるはずなんだけど、ビビり方が明らかに違う。これは、この映画の持つパワーがすごいからに他ならない。
一生忘れられない映画になること請け合い。映画の音響の効果で、怖さも倍増なので映画館で見るべき。
最後で台無しなんていう人がいますが、全くそんなことはない。多分話についていけなくて、映画に入り込めない人が言ってるだけだと思います。
どこに住めばいいんだよ!
どうにもならないよね(笑)
貞子的なキャラクターが出るわけでもなく、日本の古典怪談ように淡々と物語が進んでく。
一家殺人事件とか、現実で起きてる事件も、残穢が原因じゃないかと思っちゃう。
でも、最後のCGが安ぽかったかな。
あれは出さない(=見えない)方がもっと怖かったかも。
なかなか
ホラーをほとんど見ないので相対的な評価としてはよく分からないが、なかなか面白くはあった。
しかしどうなんでしょう?分かりやすくしないといけない話なのは確かですが、説明的な部分が恐怖感を削いでいたのも確か。
大きな音で脅かすだけ、ってのがあんまりなかったのは好ましいですが。
ラストで評価が分かれるのかな〜…
なるほどのミステリーホラー
ホラーというより心霊映画が終わって、実話系怪談に繋がる要素を加えたホラー。
いろんなものが回って昔の白石晃士的なストーリーというか構築の仕方の話だった。
貞子とか伽倻子とかあんななってしまった今、なるほどの最前線な感じなのたけど、いつもの中村義洋監督同様、これに絵的な要素がうまくのっかってくればもっと面白いのになあ、と。
映像と音のカタルシスがいつもない。
怖かった 映像がリアル。。 ハッキリと幽霊が出てくるわけじゃないし...
怖かった
映像がリアル。。
ハッキリと幽霊が出てくるわけじゃないし、グロくもないけどなんなのかわからない怖さ
あそこまで過去に遡られたら住む家ないじゃん
最近のホラー映画の中では
演技も上手く、引き込まれる話で見ててじわじわ来る作品だったと思います。
竹内結子さんの演技の安定感が大きいのかな…トラウマ級では無いけど、怖過ぎず程よく不気味で良いホラー映画だったと思います。迫力は特に無いのでDVDでも良かったかもです。コタツでゆっくり鑑賞も良いかな〜
止まらない恐怖。ミステリーとしても楽しめるホラー。
【賛否両論チェック】
賛:1つ1つの謎めいた恐怖体験が、やがて見事につながっていく様子が圧巻。急に驚かせるシーンはそれほどないので、ホラーが苦手でもなんとか観られそう。
否:終わり方が結構唐突なので、ホラーとしてもミステリーとしても中途半端感が否めない。
何気ない日常の恐怖体験がきっかけとなり、次第に恐るべき“穢れ”の全貌が明らかになっていく様子が、まるでミステリー小説を読んでいるようで、思わずハラハラさせられます。1つ1つの心霊現象が、思いもよらぬところ同士でつながり合い、やがて1つの線になっていくのが圧巻です。
反面、ホラーとしての「怖さ」としてはそれほどでもないので、純粋にホラー映画を楽しみたい人にとっては、やや物足りないかもしれません。お話としても、少し急に終わってしまった印象で、消化不良感もありそうです。
どちらかと言えば、普段はホラー映画を観ないような方に、オススメ出来そうな作品です。
だいたい、元をたとれば。
これまで提示されてきたJホラーの文脈で語るべき作品かどうか。
例えば、ホラーを期待して観た方たちにとっては不満の残る出来だったのではないか。
だが、ミステリーというカテゴリーで観ると、これはかなり凝った、しかもよくできた作品と、僕は受け取った。
小野不由美の原作は山本周五郎賞をとっており、そのクオリティは保証付き。これをミステリーに定評のある中村義洋が撮った。
中村義洋は、元々ホラーもやっていた人なので、テイスト的にはぴったりはまったのかもしれない。
部屋でヘンな音が聞こえる、というのをきっかけにどんどん過去にさかのぼっていき、どんな恨みつらみがあったのか明らかにしていく。
その過程はいろいろな映像を駆使して描く。あざとさもあるが、ミステリーはそもそもあざとい、となればまったくの許容範囲である。
知らない役者が大挙して出演しており、彼らが非常にいい。日本の役者は、どの年齢であっても層が厚い。
ラストの上田耕一のアップを観ずに、映画館をあとにした人の気が知れない。もったいない話である。
こうゆうホラー
もありかなと思いました。
それなりに楽しかったけど長い!
最初はワクワクしてたけどあまりに長いので遡るのも、もういいよ!!って感じになっちゃった。
内容は分かりやすかったし、呪われる?人となんともない人の差がよくわからないのも良いと思いました。オチは残念やけどあれはわざとやと思うんで。
65点
ホラーミステリー、丁寧に作ってある割と怖かった。「居ない」事が恐怖なのに姿現しちゃうところが存在論的。穢れというか原罪の共有としての呪いかな?橋本愛ちゃん、やっぱホラー似合うな。健太郎君も慣れてきた。
やや不可解ですがグーでした
原作は未読ですが・・
今日、イオンシネマで見てきました。寒い平日のせいか10人程度
の入りでやや淋しかったですね。内容はあちこちに話が広がって
関係者がたくさん絡んでやや複雑でした。ちょっと居眠りをした
ら筋が分からなくなりそうで、二回見た方がいいと思いました。
主演の竹内結子さんと橋本愛さんは、役に嵌まっていて安心でし
た。結子さんは年齢を感じさせ、愛ちゃんも成人して美少女を卒
業し建築専攻の女子大生らしく、落ち着いた演技が良かったです。
他のシリーズもお願いします!
原作は私が一番好きな作家さん、小野不由美さんの『残穢』。
引っ越した部屋で、畳を掃除するようなシュッシュッという音がして、その音の原因を探っていくうちに、様々な事実が浮かんでくる。
原作に忠実で、ジャパニーズホラーらしい静かなじっとりした怖さ。
原作読んでるから内容は知ってるのに、所々でゾワリと鳥肌が。
この勢いで悪霊シリーズ(ゴーストハントシリーズ)も映像化しないかな〜(*≧︎∀︎≦︎*)
でも、変にコミカルにされたら嫌だな…(。´・ω・`。)
あと、ぼーさんの人選!
これ、大切‼︎‼︎‼︎
そして、私の部屋も引っ越して来た当初は家鳴りが酷くて、かなりビビってた。
「これが噂のラップ音か⁉︎」って思ってたんだけど、いつの間にかしなくなった。
…あれはなんだったんだろう…??
この前、久々にちょっと鳴り出して。
ちょっとビビった
2015東京国際映画祭、コンペティション部門選出作品でした! この...
2015東京国際映画祭、コンペティション部門選出作品でした!
この作品、原作者は小野不由美先生
私は幼い時に少女マンガ雑誌なかよしを読んでいました。
そこにあったゴーストハント。
ちょっと不思議な怪奇事件が起きるのを
謎解きしていくお話。
先生の悪霊シリーズの漫画化だったのです。
さらに、屍鬼がまた漫画化、アニメ化されていましたね。
あとに引く怖さが小野不由美先生の特徴。
映画も凄く怖かったらいやだなぁと思いながら構えてみたのですがホラーというよりミステリーです。
家に帰ってからふとした瞬間や鏡をまたとき、夜に目が覚めたり、リビングに背を向けている時とにかく生活の一部に潜む怖さが原作ではよく描かれています。
映画では原作で怖かったシーンがなくなっていて安心したようなガッカリしたような。笑
音響のいい劇場でみたので左右から聴こえる声には恐怖体験でした。
家に置いておくのも恐ろしい本は、友達にあげました( •̀ᴗ•́ )/笑
じわじわくる、リアルな心霊体験
なかなか良かったです!
ミステリー的な仕上がりのホラーで、
殺人事件ものではなく
心霊が起因している話で、
『和』もの!
最近の、直接的でわかり安い和製ホラーに
少し飽きてきてたので、新鮮でした。
リアリティーがある、話の作りだったと思えます。
現実で、ありそうな怪異って、こんな展開
だろうな……と。
で、あるがために
やたら派手ではなく、じわじわと怖さが
伝わってきました。
ひょっとしたら、『残穢』みたいなエピソードは、
知らない、気付かないだけで、実は
身近に、あったりするのだろうか……と
想像してしまいます。
怪異現象をたぐっていくと根は、同じ!
静かなテンポで、少しづつ恐怖が広がって
いきます。
過去に、進む話は暗い深淵へと向かって
さらに、恐怖が大きく広がっていく。
とくに、最後のたたみかけは、
『ああ~、恐れていた事が、やはり……』と
観客をすべて暗い絶望へと誘い、
恐怖に陥れてくれたので、満足できました。
同じマンションに、住んでいて
心霊体験をせず、普通に暮らしている人と
変な、音を聞いたり、ものを見てしまう人が
いるのは、妙な話ですが
そこが、リアルな心霊話としてのディテール
として、うまく描かれていたと思えます。
しかし、怨念って晴れないんですね
悲しいですね。
命を奪われる事は、それほど大きいのだと
あらためて、気づかされます。
できれば、死者の魂が救われる話があると
いいのですが、そういうのは
作品には、むかないんでしょうね。
面白かった。
小説は未読ですが、小説の方がより怖く、より面白いのだろうなと感じました。
映画化でどこが変わったのかはわかりませんが、より怖くするには登場人物を絞って、無関係だった人がその部屋に住むことにより残穢の影響で狂っていく、あるいは呪われていく様子をより詳細に描くと映画的にはもっと怖くなると思いました。
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