ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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濱田岳と森田剛とムロツヨシがいいなッ
静かーに始まって徐々に過激になっていく雰囲気作りが最高。濱田岳のナチュラル感、ムロツヨシの異質な感じ、森田剛の問題ある感じ、三者三様の個性が抜群で、その絡みで完全に持っていかれてしまった。
最後が…泣けます
前評判が良いのと森田剛君が好きなので観ました。
かなり楽しみにしていました。
観終わって・・濱田岳君は何年経っても奥手な感じが似合うけど、ラブシーンは生々しいですΣ
恋愛シーンもちゃんと見せながらサイコな映画になるのは面白いです。
女の子は経験人数とか・・普通に遊んでますね( ̄▽ ̄)
殺人シーンはやはり凄かった。。
次から次へと・・襲い掛かるのが早くて、あんなに細くて強くなさそうなのに(剛君、ごめんなさい)、 ためらいなく刺していく。。
かなりイカレてて最悪なのに・・。
なのに・・私の頭の中は、最後のシーンがずっと残ってる。。
悲しいことの方が強く残ってる。。涙が出るくらい悲しい(ノД`。)
希望に満ち溢れていたのに・・最低な人はもっと他にいた・・。
サイコな映画をオススメするのは如何なものとも思いますが、これはオススメしたくなります。
微妙
映画だけ見れば、これはこれで納得するし良いラストだとも思う。
でも、原作で古谷実が描きたかったであろうものとはズレがあるので、原作好きとしては少し微妙。
原作のラストでは、森田が学生時代に自分が「普通」じゃないことに気づいて愕然とするシーンが大きく描かれていて、当時のことを思い出しながら涙する森田に対し警察官が「なんだお前泣いてんのか?」のセリフで終わる。
つまり、森田が狂気の犯罪に走ったのは生まれながらのサイコパスだからであって、いじめは関係ない。
映画の中でも、高校の時のいじめっこを殺しながらエクスタシーに達している森田が描かれている。つまり生まれつきのサイコパスで人が苦しむ姿を見てエクスタシーを得てしまう森田が、たまたまいじめっこを殺したことでその欲望に歯止めが効かなくなったというのが話の本質。
岡田と居酒屋に行ったときに「努力できるやつとは生まれつき土台が違う」的なことを言うのも、それを匂わせているシーンだと思う。(古谷実の作品にはこの手の「生まれながらの差違」をテーマにしたものが多いと思う)
なのに映画のラストでは、いじめが原因で心優しい青年が豹変してしまったと言わんばかりで、ちょっとそこに違和感。
実際いじめられてもあのホテルの息子みたいに細々と真面目に暮らしていくのが普通だと思う。
死体の横で平然とカレーを食べられるのはサイコパスだからこそ。
そして森田自身が、自分がサイコパスに生まれてしまったことに苦悩するというのが原作の本筋だと思うし、映画でもその部分をどう描くのか観たいと思っていたので、このラストには少しガッカリ。
まぁいじめをなくそうというメッセージにはなるので、これはこれで良いのかも知れないけど。
虚しさと生きること
ショッキングピンクのポスターやジャケットにしてはそんなカラーイメージの話じゃない。なぜこの色…ある意味衝撃的ではあるけど…。トカゲの意味とは?!
夢や希望を大人になるにつれ現実と折り合いをつけながら生きていかなければならない。世の中と自分自身に失望しつつも社会をうまく渡らないと生活できない。趣味も持てない、恋人もいない。何が楽しくて生きているのか?ただ時間が過ぎてゆく。今までに失敗や傷つくことで諦めることばかりになって少しも希望が持てない。自分は幸せになれない…でも生きていかなければならない…。男性ってやっぱり繊細。女性とは違うなぁって。誰も守ってくれない。甘えられない。真面目で不器用で自尊心があれば尚更。能天気に忘れて勝手することができなかったのね。生い立ちや環境もあるだろうが、日本の昔からの考え方や風習もあるのかな、そんな世の中で上手く生きる。そういうとこ尊敬。女性はそんなナイーブさや闘ってる感?!を緩和してあげる役目なんだよねきっと、人それぞれ何でかは違うけど。私も諦めがちでそれを正当化して気持ちを誤魔化して生きてた、それにすら気がつかない事もあった。いつどこで世の中へ立ち向かえなくなっていくかなんてわからないなぁって感じてしまった。
演技はすごい
森田剛の演技力に圧倒されました。
ラストは食い入るように見てしまった。
ただ、全体を通して考えると、話のメリハリとかがあまりなく、淡々と進んでいったようにも感じました。
映画としてはイマイチですが、見応えのある演技でした。
森田剛スゲェ…
・青春の残り香、突き抜けた暴力、気持ちの悪い悪い笑いなどが特徴
・フラれた安藤(ムロツヨシ)が叫びながら走り去るの古谷実的
・開始45分、岡田(濱田岳)の恋が実ったところで森田のアップでタイトルが出るところ狂気の始まりってかんじで鳥肌
・岡田の見て見ぬふりする感、森田の過去いじめられてた感がとてもよく表現されてた
・バックでSEXするのと、撲殺がカットバックするの強烈
・刃物を取り合って揉めあってるときまで執拗に乳首を死守する佐津川が逆に不自然
・ラストの森田と岡田の実家でのやり取りが、事故って捕まる直前に森田が岡田にかけた言葉と合間って涙とまらず
「お母さん、麦茶とってー」
ただただ悲しく、日常は淡々と。
森田が体験した地獄をどう感じるかで映画の印象が変わってくるのでは。
前半から後半、表から裏のひっくり返り方がスムーズで、
すべての登場人物の誰も持っていそうなちょっとしたゲスさがブラックで笑えるも痛々しい。
なにより森田剛の死んだ目が素晴らしい。
日常と狂気のコントラスト。
虚無かつ童貞の岡田とキモいバイトの先輩の安藤、カフェで働く可愛い女の子のユカ、この3人の人間模様のラブコメ。そして本能のまま人を殺す森田の凶行はサイコスリラー。この二つのコントラストが絶妙。ラブコメはほのぼのするしサイコスリラーはエグい。
森田はただのイカれたサイコパスで終わるのではなく人間味があった、同情できる面もある。
きっと森田は岡田のような人間だったのだと思う。
ラストに感極まる...
寄り添うように、存在する明と暗。
いつでも、
ふと暗に踏み入る危うさ。
劇中、タイトルが出るまでは、
日常の明。
タイトル以降、非日常の暗へと変わる。
とても新鮮に感じる演出。
そして、なにより、
森田のキャラクターに踏み込むラスト。
胸が締め付けられる。
素晴らしかった。
森田もまた被害者
予告が秀逸。
あれ?ヒメノアールてこんな映画だっけ?と思う程のコメディからの殺人鬼森田登場で、再度タイトルが重く出て来る。好評なのは聞いていたが、益々観たくなる予告編。
予告編同様、序盤はラブコメ。ムロツヨシのスカした演技で笑わせてくれる。公園での叫び声の共演は爆笑。濱田岳のセリフも一つ一つアドリブっぽい弱ツッコミで良い。
ここでタイトルか!、からの後半は森田大暴れのバイオレンススリラー。サイタマのラッパーカップルの撲殺からの、佐津川の隣人、嘲笑された女(あの場面は森田は幻聴で暴れてたんだよね?)、見ず知らずの家の夫婦、警察官、連れ去り時の車のサラリーマン(頭轢くかな轢くかなぁ、轢いたー!)とまあ関わる人皆殺し。
ラストにネタバラシ。だから犬も避けた。
もう少し前に森田の記憶が映されると、森田の殺人にカタルシス感じられる気がするが、でもまあラストしか無いかな、あの森田の家のゲームシーン。
一つ疑問なのが、佐津川と付き合う濱田を殺そうとした理由が検討つかない。
でも森田の多重人格というか統合失調症というか、イジメから始まって終わらなかったんだね。
血を見るのが大丈夫なら、観る価値はある。
いや~スゴイスゴイ 情けない小さい男が似合う濱田岳!まあカワイイカ...
いや~スゴイスゴイ
情けない小さい男が似合う濱田岳!まあカワイイカワイイ佐津川!そして、気持ちの悪い先輩のムロツヨシ!そしてそして何より森田剛!!森田が目の前の人間を、邪魔だから、ふと言われたから、もはや関係ない人も関係なく襲い殺していくさまは恐ろしいし、怖い!ジャニーズなのに良くやった!
物語として淡々としてたのが面白味に欠けつつも後から考えると日常的でいいのかも。物語に刑事とか絡めなかったのもいい。あくまでも森田や岡田の廻りの物語に終始していた。最後の方は息をするのを忘れるくらい強ばって画面を見ていた。
佐津川ちゃん、可愛かったなぁ~。エロさもありつつカワイイ。まああんな彼女ほしいわ!
脱線した。
とにかくエロもグロもバイオレンスも普通にやっていたと思う。〔少なくとも下手な映画よりは〕
はい、よかったです!
あそこまでいかないかも知れないけどもしかしたらあんな人も世の中にはいるのかもなぁ…
追記
でも、何か物足りなさも感じる。なぜなのか…
原作は未読
人々のエゴに踏みつぶされた男の狂気
素晴らしい映画。この映画の登場人物は皆、登場時エゴが見える。例えば、
〇彼女: 男性経験豊富。合コンにブサイク連れてくる。Hなことや泣いて男を丸め込む。
〇ムロツヨシ: 自分の気持ち優先で相手と合わせられない。
〇彼女の友達: ブス。ズケズケものを言ってしまう。
〇いじめられっ子の婚約者: 森田殺害を指示
〇森田を笑った女: 森田のバックボーンを何もわからず嘲笑
彼らが物語の終盤に
〇彼女:ムロツヨシの件で泣けるようななる。
〇ムロツヨシ:濱田岳に「親友だよな」って言えるようになる。
彼らは他人を思いやれるように物語の中で変化している。
そして、そして!森田!かれは何かと言うと、他人に気持ちを踏みにじられてきた被害者。彼は世間の人のエゴによってモンスター化した。彼は禍として世間に殺戮を振りまく。人の名誉や気持ちを踏みにじる世間全てを無作為に殺して行く。そんな彼が最後、犬を助けたことで現世に帰ってこれた。彼は一生、高校1年生、1学期の汚されてない心に戻って死刑を待つだろう。それはもしかしたら福音なのかもしれない。森田は濱田岳を覚えていなかった。もうすでにその頃に心が殺されていて、モンスター化していたと思う。
ただ残酷なだけでなく、心に残る作品でした
ある程度話には聞いていましたが、まさかここまで凄いとは・・・。
しかも前半が、まあ多少暗い影は落としていたものの、基本ほのぼのラブコメテイストな内容だったので、あんな展開になるとは予想外すぎてビックリ、後半は完全にサスペンスと言うよりはホラーテイストでしたもんね、中盤前ぐらいにタイトルクレジットが表記されてからが本番だと言わんばかりの演出も、なかなか心憎い演出でした。
暗い影が一気に爆発する後半は、過激で残酷でもうホント目を逸らしたくなるぐらい強烈な描写でしたが、ラストが・・・まさかあんなラストが待っていようとは、もう殺人鬼の残酷さにホトホト嫌気が差していたのですが、そう来るとは、勿論彼に共感はできませんが、でも何故か心掴まされてしまうような秀逸なラストが本当に印象深い作品でした。
まあW主演の片方がV6の森田剛だったので、きっと何だかんだで侮っていた方も多かったのではないでしょうか?勿論私もその一人、舞台では活躍されていたようですが、舞台はほとんど見ない私としてはアイドルV6の森田や多少他の映像作品で見たイメージしかなかったので、ここまでヤレル役者だったとは本当に驚きの一言、もう完全にヤバ過ぎる空気を醸し出していましたもんね、リアルと言ってもリアルな殺人鬼を生で見たことは無いので何がリアルなのかはよく分かりませんが、まあとにかく物凄いリアルな狂気を感じさせる森田剛の演技ではありました、森田が森田役を演じていたので、もう見終わった今となっては森田が森田であるかのようにしか思えません!
しかし森田がここまでの人物になってしまった人物背景は、なかなか説得力がありましたね、誰しもが彼になってしまう可能性を秘めているのもまた現実か、それにしても森田の哀しみの深さは計り知れないものがありました、ただサイコパスを描くのではなく、いじめ問題の本質を描きながらこう言った作品を作り上げた吉田惠輔監督の手腕、お見事としか言いようがないでしょう。
ストーカーで言えば、森田だけでなく安藤も似たようなものでしたけど、でも全然違いましたね、安藤役にムロツヨシを配し、コメディチックなキャラクターに仕立てたのも、ちょっと面白みがあって良かったです、こちらはこちらである意味怖いんですけど、まあそこはムロさんですからね(笑)
一方、もう片方の主役・岡田を演じた濱田岳の童貞演技もこれまた秀逸でした、どう考えても童貞にしか見えないのが本当に凄い、ヒロインの佐津川愛美は逆に全然あんなキャラには見えない役どころだったので、この2人のラブコメパートは、まあこれはこれで何気に面白かった前半戦でしたね、佐津川愛美も体当たりの演技で森田まではいかずともインパクト大でした。
岡田と森田、同じ底辺にいる人種でも、本質全然違うところに位置していたのが対照的で印象深かったです。
まあ尺は短めの映画でしたが、見終わってドッと疲れが押し寄せてくる映画でしたね、でもただサイコパスを描いただけではない、見る価値は大いにあった映画でした。
森田剛って自然すぎる
自然に演技ができているというのか、自然に演技ができるような役を渡しているからなのかわからないけれど、とにかくすごかった。
サイコのまま終わるかと思いきや、エンディングで一気に色んな感情が出てきた。
濱田岳があの立ち位置にいる理由も納得できたし、危うく泣くところだった。
ただ、エロシーンはわざわざ入れる必要があったのかは疑問。
なくても十分に成り立つと思ってしまった。
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