ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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ヒメノアール?いえ、ヒメアノール。
Netflix です。
びっくりしました。全然こんな内容とは知らなかったし思ってもみなかった。
ずっと見たいと思ってはいたけれど内容についてはノーチェックだったわけだ。
森田。森田剛。
彼が 岡田な濱田学に返事する第一声が、軽くて明るくて。
それまでの目つきとのギャップに、少しホッとするような逆に怖さが増すようなシーン。
ザクザクと、全く躊躇なく人を刺すし銃も撃つ。
肉の塊、ローストビーフ作る時に牛肉を
鋭いフォークでザグっザグっと刺すんだけれど(私が)
人の肉も刺す時こんな感触なんだろうかと、実は毎回思う。
あの感触は決して気持ちのいいものじゃないんだけれど、よく考えると「あ〜これは牛さんだ」と思ってしまうので心を無にするしかない。
そういう事を森田が、既に壊れた彼が
その刺す感触を味わっていた事をリアルに思う。
思うからもう見ていられなくて目を背けてしまう。
そしてラスト。
自分があっさり刺し殺した男を車で踏み越えたくせに
白い犬を避けて大破。
まだまだ可愛い少年だった二人のゲームをする背中に麦茶持ってきてお母さん、の声。
精神の持って行きどころがぐちゃぐちゃになった。
緻密で繊細なドラマとエログロでハードな描写、2本分の猟奇と痛みを見せられる監督の強さ
ちょうどハロウィンに京王線の殺傷事件があったので、何だかそれと重ねて観てしまった。勿論許されることではないし、言語道断であるが。しかし、傍から見ればサイコパスでも、その痛みの内側は誰も見えないのだから。個々のドラマに定評のある𠮷田監督だけに、ズドンとやられた。
冴えない男の初恋と、サイコパス男の不穏な事件。交わることの無い二人は同級生という接点で繋がっている。その単純な点にズームしていくと見えてくる秘密。それが凄く苦しくさせる。もう少し関係性が透けて見えるようなシーンが欲しかったものの、エログロで進む猟奇ぶりは高いセンスを感じる。そして、別の映画の如く、開始40分で入るタイトルは強烈。
森田剛が本当に凄い。よくこの役を引き受けたなと思うくらいハードでサイコ。ある時は心のままに殴り続け、ある時は極限に追い込まれる人の最期を堪能する。それでいながら、純真さも滲ませてくるから怖い。一方で、濱田岳のずる賢い感じというのもまた良く分かるタイプで、はぐらかしがうまいくせ、器が小さいのがハマり役。何気にヒロインを釣り上げている所がズルく思えてくる。笑
そして、𠮷田監督の均衡感覚の鋭さに驚く。無差別殺人も描写として逃げずに撮り続け、その絶望感を徹底的に引き出す。それでいながら、痛みをチラつかせてくる。『空白』でその磨きが更に掛かっていた為、ここは少し物足りなく感じたが、それでも十分来る。同時に、犯され殺されていく女優達の演技も凄まじい。徹底的に詰めたからこそ出来上がった猟奇の刹那。その作品作りに感心する。
浴びるような血に、差し込んでくる光の輪。ここに着地させるのかという意外性まで。改めてその評価の高さに納得する作品だった。
この映画を見た後、たぶん大半の人が自宅のセキュリティを確認する映画
おすすめされて観ました。
最初は眠くなるようなまったり日常(恋愛要素)で、タイトルが中盤に出てからの温度の違いさがすごいです。
出演者様の演技力すごいと思いました…
ムロツヨシさんがクスってなるけど気持ち悪いし可哀そう(笑)
森田くんあんな演技するのか…私もあの顔が忘れられそうにないです。
絶望した顔ってあんな感じなんですかね。素敵でした。
犯罪者の頭の中は理解できない。
きっとこんな感じなんだと思います。
気持ち悪いし怖いしこういう人が実際周りに普通に暮らしてるんだと思うと…
やっぱり自宅のセキュリティちゃんとしようね。
始まりと終わりが凄い
内容は、一般的日常に潜む性と死のお話。原作が好きで観た映画ですが、予想外の裏切りに遭いとても良いエンターテイメントになった気がします。映像表現では初めと中間そして終わりに独特の描写で前半のラブコメ部分も楽しんでみれました。台詞では、お母ちゃんっ!麦茶2つ持って来てっ〜!が非常に印象に残ってしまいました。まさに日常に始まり日常に終わった映画だなぁとわずかな感動を深く感じました。
家に入る前に周りを確かめよう
そのへんのパチンコやネカフェにいそうな、普通のヒョロヒョロの底辺っぽいニイチャンが無表情に人を殺しまくる。これがめっちゃ怖い。思わず夜の戸締まりを厳重にしてしまったよ。
現実にも、電車で人を刺したりネットで会った人を殺したりという事件があるけど、こういう「頭おかしいやつ」は見た目じゃわかんないから怖いな。。。
この映画の森田は、壮絶なイジメというきっかけがあって精神が壊れたという背景があり、実家にいたような可愛いワンチャンは轢きたくないという優しい一面も残っており、殺人の手際も悪いし、サイコパスと呼ぶにはあまりに惨めで人間くさい。だからといって同情はできないけど、見ていて悲しい気持ちになった。
森田剛、凄い
吉田恵輔監督の"Blue"に感動したため、グロは苦手ながら続けて観た。
森田剛のキレっぷりが凄く、犯罪者にしか見えなかった。
途中のタイトルコールからの、コメディ→ノアールが良かった。
森田剛の演技の上手さから、宮沢りえと結婚した理由がわかった気がする(優秀な役者という意味で)
無題
前半の付き合うあたりまでは良かった。
その後は、ベッドシーンと、いじめと、猟奇シーンばっかでがちゃがちゃして、刺激だけは強いがメッセージ性の薄いポルノのような映画だった。
全然違う世界感を持ってる人間が同じ世界に同居している感をもっと表現できたら素晴らしい映画になったんだが。。
チープな表現(セックス、過激な暴力シーン)に頼り過ぎなのと、前半と後半で分断したのも安易だった。
濱田岳、ムロツヨシの演技は個人的に好きだった。
ここに来ての森田剛
現実では絶対ヤンチャしてたであろう森田剛が元いじめられっ子として登場、、というと、ミスキャストっぽく感じるが、まさかのハマり役。
いじめられっ子の特有の「何だかショボい感じ」を見事に演じきっています。
『JOKER』にも共通することですが、虐げられた人間の鬱憤が爆発する瞬間には、ある種のカタルシスを感じます。もちろん殺人という方向性は間違ってますが。
あと細かなポイントとしては、森田に強請られてたカップルが森田を襲撃しようとした時に、荷造り用のヒモをなかなか取り出せないシーンが良かったです。地獄のような状況で笑いを入れてくるのはズルいなと思いました。
本作で照らされる「光と影」の見事な構成さ
オープニングから甘ったるい恋愛劇でラブコメを強調しておきながらしだいに森田の影がちらつくのを微妙に醸し出し、岡田とユカが一夜を共にすると同時に森田の凶暴さがこれから始まりますよという意味でのタイトルが表示されるところのこのスタートの仕方が実に見事。
そこから怒涛の殺人劇が始まる。特に良かったのが生と死の見せ方をカットバックを駆使しながらリアルタイムで見せるところだ。
岡田がユカをバックでつく度、森田も鉄棒で女を付く。1回ずつ交互に見せることで森田にとって殺人行為が性的な快感を得るのだという内面的な描写をそれを「絵」でちゃんと見せるのが面白かった。
また登場人物のどこかかわいた演技が映画の世界を覆いどこか鬱屈したところを抱えていると見せかけて終盤はちゃんと感情を見せていくところも見ているこちらとして熱が上がってくる。
岡田の先輩も最初は情けなく見ているこちらとしてはイライラするが自身が最後まで岡田やユカを守りたい一心があったのだと分かるし、ユカを助けるために必死で森田と戦う所もよかった。
森田も非道な所はあるけれどそれは「いじめ」という過去があって人格が歪んだ状態だと分かるが通りがかりの犬は殺さなかった。
最後事故の衝撃で昔の状態に戻るが、殺人を犯している所が無機質な演技だったのがそこで柔らかい演技を見せるところの使い分けが本当に素晴らしい。
そして何より主演の森田剛の演技力が光っていた。どの演技も堂々と演じていて肝が座っている。
また役名と実名は同じだからそこもどこかリンクしているようで見ていて不思議な感じになったな。
レビュー
恋愛要素初めだけで、残りはかなりの暴力的社会派映画でした🦊
社会や自分が出来るだけ見ないようにしている人を、ここまで直視させられると、かなり心が重くなりますね…😇
森田剛とムロツヨシの演技がピカイチ✨
邦画の星、吉田恵輔。
再見。
凡打無き邦画の星、吉田恵輔が、純喫茶、さんかくに混ぜた薄気味悪さを肥大化させ、撮るべくして撮った重要作。
思いのほか身持ちの悪い女性像も健在。
サイタマノラッパーからこう拝借とは。
同年マイテン上位。
衝撃のラスト?先の読めない展開
映画の予告編を観て「面白そう」と感じたため鑑賞いたしました。
漫画が原作らしいですが、原作は未読。全くの事前知識なしでの鑑賞です。
結論。何だこれは!?
映画の前半と後半とでテイストが全く違う。前半の甘酸っぱい展開が嘘のように後半繰り広げられるサスペンス&バイオレンス。カメ止めの「この映画は二度始まる」というキャッチコピーを思い出しました。この「ヒメアノ~ル」も、二度始まる系の映画です。ストーリーも面白いですが何より役者陣の演技が素晴らしい。主人公の濱田岳、先輩役のムロツヨシ、そしてなによりV6の森田剛。それ以外の配役もピッタリはまっていて、めちゃくちゃ素晴らしかったです。
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ビル清掃のバイトをしていた岡田(濱田岳)は、職場の変わり者の先輩である安藤(ムロツヨシ)が好意を寄せるユカ(佐津川愛美)との仲介役を頼まれる。ある日岡田と安藤がユカの働く喫茶店に行った際、岡田の高校時代の同級生である森田(森田剛)とバッタリ再会して、少し会話をした。その様子を見ていたユカが後から岡田に「実は森田にストーキングされている」と相談をし、岡田は森田を調査することになった。相談を受けているうちに岡田とユカは親密になり、安藤に内緒で付き合うことに……。
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物語の前半、まるで青春恋愛映画のような、観ていてこっちが恥ずかしくなるような展開が続きます。彼女ができたことのない冴えない男である岡田が、先輩に内緒でとびきり可愛いくて若い女の子と付き合うことなる展開。ありきたりなストーリーではありますが、ラブコメとして観ていても普通に面白い。しかしながらユカに対して異常な執着を見せる安藤や、ユカのストーカーをしているらしいかつての同級生の森田の存在が、ただのラブコメではないと感じさせてくれます。
そして映画中盤、今までストーカーの森田を「追う側」だった岡田が、明確に「追われる側」になった瞬間にタイトルが出てくる演出。そして画面右下に「R15+」の文字。今まで観ていたラブコメは前座で、ここから地獄が始まるぞというワクワク感。タイトルの演出で、ここまでワクワクしたのは久しぶりです。
先にも述べましたが、とにかく役者陣の配役や演技が素晴らしかったですね。濱田岳さんの童貞感、ムロツヨシさんのコミュ障感、森田剛さんの滲み出るやばさ、佐津川愛美さんの清楚系ビッチ感。役者陣全員が「っぽい」人選ですし、与えられた役を100%演じきっているように見えました。
私は濱田岳さんの童貞感溢れる演技が非常にたまらないのです。女の子の部屋に上がったのに手が出せず結局女の子の先導で行為に及ぶ感じとか、女の子のボディタッチとかあざとい仕草に思わずにやけてしまう感じとか。自分も冴えない男として「わかるわ~」とか思いながら観ていました。
ムロツヨシさんは最近は福田監督作品みたいなギャグばっかりやってる印象ですけど、こういう何しでかすか分からないヤバさを持ったキャラクターを演じるのも素晴らしく上手いですね。
佐津川さんの一見清楚に見えるけど男性経験は豊富って感じも素晴らしかった。冒頭から男が喜ぶ女の子の仕草を知り尽くしたような絶妙な演技をするんですよ。後に「見た目は清楚だけど男性経験は豊富」っていうのが会話で明かされますが、その前に彼女の仕草からそれがしっかり伝わってくる。これは本当に凄い。
そして何より凄まじかったのは、V6の森田剛。私実は森田さんがここまで演技ができる方だと知りませんでした。濱田岳さんと森田剛さんの二人で居酒屋で飲むシーンを見た瞬間に「森田剛凄い」と実感しました。会話の語り口や表情から滲み出る「狂気性」は、普通に話しているだけなのに首元にナイフを突きつけられているかのような感覚に陥ります。かなり難しい役どころだと思いますが、そんな難しさを感じさせないほどの圧倒的な演技でした。最高です。
残虐なシーンが多い映画ですが、ラストのシーンでは胸を締め付けられるような、涙腺が刺激されるような感覚に襲われます。「善悪とは何だったのか」「果たして森田を悪人と断ずることができるのか」「彼もまた被害者なのではないか」という感覚になりました。単なる「バイオレンス映画」とカテゴリしてはいけないような、奥深いストーリーです。素晴らしかったです。
ヒメアノ〜ル
前半は特に大きな動きなく進むが濱田岳の演技だけで十分見ていられる。
そして映画の半分くらいで出るタイトルとキャスト紹介。それからは残虐なシーンばかりで圧巻。あの演出はこれからが本当の始まり感があって良かった。
ただし、グロい映像に耐性がついてしまったのか、ラストはもっと残虐でも良かった。
岡田のストーリーというよりは、森田のストーリー。
見ているこちらが同情してしまうほどいじめのシーンも強烈。
ヒメアノ〜ル=ヒメトカゲ、強者の餌になる弱者。
というタイトルも良い味だしてる。
高校時代あんだけ辛い思いをしたのだが、報われてほしい。しかし、現実は連続殺人で死刑囚。
そう考えるとかなり悲しい物語。
二人のやべ〜奴…
前半後半で全く違う映画かと思うくらい、テイストが異なる。前半はムロツヨシ演じるオタク、コミュ障っぽい宮○勤の風体を思わせるやべ〜奴全開のコメディ、後半は役名もさることながら、何かも地で行ってそうな、まんま森田剛演じるやべ〜奴全開のホラー。二人ともキャラが濃すぎます。間を右往左往する濱田岳はこの手の役は他にいないと言うくらい、はまり役。森田が高校時代に虐められたことで精神的に苛まされ、大人になり、いじめっ子を殺した事で快感を覚え、次第にエスカレートしていく。無表情で人を殺していくの、様になってる。。かなり描写はエグい。最後は我に返ったのか、おかしくなってしまったのか。森田が虐められていたと言うのが信じがたいが(笑)ヒロインの佐津川が清純に見えて、意外と経験豊富と言うのが今風。
これはずっと覚えている一作だろうなー なんかバイオレンスシーンはす...
これはずっと覚えている一作だろうなー
なんかバイオレンスシーンはすごいけど、悪が単なる悪じゃない感じの要素も入っていて、最後は切なくなるそんな作品だった。俳優陣、全員素晴らしい。
かなり怖かった
予備知識なしで見ました。
前半のコメディタッチな展開をぼんやり見て、ちょくちょく挟む不穏な空気に「ん?」と思い、開始40分のタイトルバックに驚き、そこからのエロシーンと殺戮シーンに目が点になり、森田剛の殺人シーンに震える。
という、多分監督の意向通りの視聴者でした。笑
面白かったけど、怖かった。
森田くんみたいな人に絶対出会いたくないな…
最高に気味の悪い作品
森田剛の見方が相当変わります。
途中からガラッと変わる映画の内容が本当秀逸。
とにかく森田剛演じる森田のサイコパス感がすごい。気分悪すぎて素晴らしい。
最後まで見た時の何ともいえない切なさも◉
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