ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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自首すれば良かった
ストーリー自体はあまり好きではない。しかし、見るべき所が多い作品ではある。ベッドシーンでの拙いやり取りはリアルでエロい。ええのぉと思いながら、2人を温かく応援したくなる。その対となる森田の残虐シーン。この両極がいつかぶつかることは不可避だと予見させられる。この後は、ほとんどホラー。双方がぶつかるまでヒヤヒヤさせられ続ける。人が死にすぎて少し疲れる。いい加減に警察は何しとるんだと腹がたってきて、肝心のクライマックスにおいても邪魔になる。いじめが生んだモンスターといえども、同情を抱くのは困難。最後の人間性の一角を見せる展開は、ただ人の無情。
森田剛の怪演は凄まじい。人間性が欠落した人物像を見事に演じきっている。一方の濱田岳も名演。同級生というには本人は全然若いはずだが、役の説得力が充分。
笑えて、恐ろしくて、哀しく、色んな意味でぶっ飛びの衝撃作!
森田剛主演のバイオレンス・スリラーってぐらいにしか予備知識入れてなかったので、こりゃもう…!
コツンじゃなくガツンの衝撃を味わいたいのなら、あまり予備知識を入れないで鑑賞する事をオススメします。
何処からどう語ったらいいか…。
まず、作品のタッチ。
R15指定なので、最初からどんなにハードに始まるのかと思ったら!
あ、あれ? 作品間違えた?
濱田岳演じるビルの清掃バイトが、先輩(ムロツヨシ)に頼まれ、カフェで働く女の子(佐津川愛美)とお近づきに…。
コメディ!?
これはこれで面白かったからいいんだけど…そしたら折り返しの約40分過ぎ(このタイミングでメインタイトル!)、テイストがバイオレンス・スリラーへ。
前後半対比で確かにガラリと変わる。が、突飛な違和感は無く、それも自然に。
しかも、コミカルなエ○チシーンとゾクッとするバイオレンス・シーンをカットバックで見せたりして、そのユニークな手法には唸らされた。
監督は吉田恵輔。
ダメ人間を描かせたら天下一品の監督だが、初のバイオレンス作でも演出の巧さを充分に発揮している。
その吉田監督得意のダメ人間描写は本作でも活かされている。
登場人物が揃いも揃ってろくでなし。
先輩ムロツヨシはキモく、佐津川愛美演じるカフェの女の子は一見可愛らしいが、実は尻○&ヤ○マ○、彼女が合コンに連れてきたデブ女なんてぶっ○したいくらいムカついた。
濱田岳も一見好青年だが、少なからず卑怯な面あり。
そして言うまでもなく、森田剛。
高校時代の壮絶ないじめで心に深い闇を抱え、そして今、残忍な凶行に走るサイコ・キラー。
ただ邪魔ってだけで、平然と殺人を犯す。
佐津川演じるカフェの女の子のストーカーでもあり、見るからにヤバそうで、陰湿。
ジャニーズがここまでやるか…!
これを見ちゃったら、「脳男」の生田斗真なんて美化されてるだけ。
森田剛の演技をまじまじと見たのは本作が初めてのように思うが、その凄みに圧巻! V6にはもう一人、スゲー奴が居た。
濱田岳演じる青年と森田剛演じるサイコ・キラーは高校の同級生でもあり、二人を照らし合わせた作品でもある。
片や冴えない日々を送る冴えない青年に突然訪れた幸福、片や孤独で暗い日々を送る青年の苦しみ。
彼を凶行に駆り立てた動機、経緯、心理描写などは察しは付くが、説明的に詳しくは描かれない。そこがまた恐ろしい。人の心を蝕む突然の狂気。
ラストシーンもシュールと言えばシュールだが、哀しさも感じた。
色んな意味でぶっ飛びの一作であった。
映画ならではのカッコよさ
原作は読んでませんが、映画自体は良かったです。
前半と後半で誰にシフトを置くか。そしてトーンを急落させることによって恐怖はより一層加速し、そのままどん底に追い込みます。
特に言わずもがなタイトルの出し方は最高。
あんなにカッコいいのは久しぶりに見ました。
コメディ映画としても完成されていて笑えますし、サスペンスとしても空虚なサイコパスの空っぽな言動や犯行には恐怖を感じます。
シーンの入れ替わりの緩急をとってもうまいなあ。と思いました。
工夫することは多額のお金をかけることよりいいものを生み出すんだなあと映画ならではのやり方で再度感じさせてもらいました、
Filmarksの自分のアカウントからのレビューを載せています。
ヒメアノ〜ルを観に行かせていただきました。
この作品は漫画を知ってはいたのですが、漫画未読のまま映画を観ました。
この作品は、森田剛さん演じるシリアルキラーの森田と濱田岳さん演じる岡田の再開から物語は展開していきます。
※ここから、ネタバレ入りますのでご注意ください。
実は、森田は殺人犯(絞殺魔)で高校生の頃、自分と友達をいじめていたクラスメイトを首を絞めたり、殴ったりで殺した後に、自慰行為を死体に向かってしており狂気を感じました。
最後の方になるにつれ、グロテスクなシーンが多くなっていったので、苦手な人は苦手かもしれないなぁ…と感じました。(グロテスクな映画が好きな私も、少し怖かったです。)
Twitterを見た際に、茫然自失気味になったり、夜道を帰ることの怖さが容易に想像できると書いてあったので、確かにそうだなと思いました。
この作品は、R-15+というレーティングでしたが、R-18作品のようにも感じることが出来ました。
意外とグロテスクで、鑑賞後の胸のざわざわ感がありますが、ヒメアノ〜ルが好きな方、出演者の方が好きな方には、おすすめの1本です(・ω・)
拙いレビューですが、投稿させていただきます。
※乱文・長文、失礼いたします。
笑って怯える。そして麦茶に救われる。
舞台好きな友人から「森田剛は凄い」とよく聞いていた。
だから、キャストありきの映画という認識はなく、純粋に映画を観に行った。
でもジャニーズがヤバイ狂気殺人犯役なんてと心のどこかで思っていた。
メインの二人が森田くん(森田剛)、岡田(濱田岳)とかもう音だけ聞いたらV6が浮かぶ。
最初ちょっと頭がファッとなる。
映画自体は予告篇やフライヤーに掲載されているように、前半は恋愛コメディたっちでとにかくくすくす笑える。
後半は違う映画を観ているかのようにひきつる。
後半が始まる時に、オープニングのように映画のタイトルが表示される。
監督が「ここから変わりますよ」と訴えるように敢えて入れたとどこかのインタビューで見かけたが、新鮮かつ切り替えになってとても良かった。
前半はムロツヨシ演じる安藤先輩がとにかくイライラするし気持ち悪さが半端ないし、近くにいたら嫌だなと思うのに、どこか憎めなくて笑ってしまう。
特に失恋した瞬間の発狂、髪型の変化はもう噴き出した。
吹き出し笑ってその後もジワジワ笑いが残るムロツヨシやべぇ。
後半はもう森田くんが怖すぎて、当分森田剛を直視できないレベルで怖かった。
人間の感情をなくしたぽっかり穴が空いた人ってこういう感じなんだろうなと思わせるほどの演技。その姿は人間じゃなかった。
前半も後半も普通の男の子な岡田(濱田岳)が救いになる。
でも一発殴りたくなる感。
ユカちゃんが働くカフェ(ロケ地:Royal Garden Cafeたまプラーザ)はよく行っていたので、なんか心が落ち着かなかった。
当分あの店には行けないなと思うほど森田くんの演技はただ怖かった。
少ないキャストで全員演技に見えない演技がヤバイ。
99分じゃないと体がもたない程、ツライ映画だった。
--以下ネタバレ--
ラストの怒涛のシーン。
飼っていた犬に似ている犬を避けようとして事故。
人間の心なんてもうないと思ったのに、本当はまだ残っていたんだなぁと一瞬でも救われた。
そしてそこをきっかけにヤバイ殺人鬼は昔の森田くんに戻っていて、何が何だか分からなくなる。
昔の森田くんが憑依したような「お母さ~ん!麦茶持ってきて!」のセリフと表情は鳥肌だった。
ラストのこのシーンが無かったら、後味最悪な映画だったなと思いながらも、凄い映画を観たなという気持ちでコンビニで麦茶を買って帰りました。
文句無し!面白い!
評判良かったので探しまくって、なんとか上映劇場見つけ鑑賞。
タイトル出てくるのがメッチャ遅いんだが、『ああ、そういう事かぁ』と。タイトル後のブッ飛ぶ展開は凄まじい。こんな展開差ある映画は観た事無い。V6森田のキレキレな行為は、(演技?本来?の)モゴモゴな不気味喋りと相まって、ここ最近の悪党ではナンバー1だ。
また、タイトル前のバイト先輩の不気味さもかなり良い!
手抜きの無い、脚本含めしっかりと作られた映画だ。殺戮シーンは、失禁含めR15ギリのリアリティさ。この種の映画は、少し前までは韓国映画が上手かったが、今作はそれらを上回る程の面白さだ。
ラストの犬回避シーンに、少し救われた。ま、これも狙いだわな。
これはエンターテイメント
映像表現やキャスト、セリフ、とにかく興奮がおさまらない、本当に息をする事を忘れました。
原作、内容はエンターテイメントと言っていいものでは無いかと思いますがこの映画はエンターテイメントだと感じました。
キャストの演技がまた素晴らしかったです
素晴らしい映画に出会えたと思います。
あのバイトの先輩が面白い
主人公とバイトの先輩のやり取りが面白くて、また観たいなと思えた。
原作は見ていないけど森田君が怖い役だったからびっくりした。でも全然違和感なく、役になりきっていて面白い映画でした。
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