スノーデンのレビュー・感想・評価
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実にオリバー・ストーンらしい作品だ。まだ決着を見ていない現実の「ス...
実にオリバー・ストーンらしい作品だ。まだ決着を見ていない現実の「スノーデン事件」がベースになっているので,まるでドキュメンタリー作品を観ているかのような錯覚に陥る。派手な演出も大げさな誇張もなく,ある意味淡々と「スノーデンの日常」を描いており,だからこそリアリティとスリルに満ちていると思う。
スノーデン役のジョセフ・ゴードン=レヴィットが素晴らしい。まず見た目の雰囲気がエドワード・スノーデン本人そのものと言っていいくらい似ている。スノーデンのどこか神経質そうでナイーブな空気感と,その色白で影のある表情の内に秘められた熱く強固な意志を見事に表現していると思う。最後にまさかの展開でスノーデン本人が登場するが,役と本人の落差に驚かされることもなかったし,違和感はまったく感じなかった。
面白かった。
携帯とPCがあれば、全て監視されている。我が国もアメリカに抑えられている。オバマも次は、ビジネスマンを採用したのは、そのためなのか?シャイリーンブラッドリーンが、可愛らしいのが唯一の救い
考えた。
非常に考えさせられた。
今時宇宙から覗きができる時代にこのようなテーマは今後も慎重に扱うべき、と思った。
ところで、この映画を見た日と同日に見たとある映画でこんなセリフがあった。
「かの大国はある一定のプライバシーを捨て、テロの脅威から守られる日常を手に入れた」
まさにこの映画のテーマと似通ったところがあると思う。
やはりテロを未然に防ぐためにはある程度立ち入った情報にも手を出さなければいけないのだろうが、同時にこの辺の均衡状態を保っていかないといけない。
人とは感覚が麻痺していくもので、その中にスノーデンのように、ある意味固定概念のようなものに疑問を感じる人間は必要なんだと実感した。
彼は、英雄か。犯罪者か。
決まっています、犯罪者です。
「高給と地位を捨ててまで誰があえて告発するのか?」的なセリフを言うが、要は機密性の高い職場の重圧に負けたのでしょう?
一企業の粉飾決済の隠蔽とかのレベルではなく、国家レベル、しかもアメリカの、だ。その成果がテロを未然に防ぐことにつながっている。(とはいえ、アメリカの血も涙もない決断には唖然とはするのだが)
様々なSNSで自分の個人情報をダダ漏れしておきながら、監視されているって怒るのもどうかなと思う。テクノロジーはそこまで進歩している。テクノロジーはさらに進化こそすれ後退はない。いやなら、ネット環境もなく、携帯電話も持たず、外にも出歩かず、世間から閉ざされて生きていくしかないのが現実。
技術的にすでに”国民監視”が可能な現状であるならば、それを公正的確に運用することを模索するのが建設的だと思う。
この事件の弊害が、もしかしたら今回のトンデモ大統領の誕生につながっているとも限らないような気がするのだが。どう見ても叩けばスキャンダルまみれの人間が大統領なんてね。ロシアにキンタマを掴まれているとしか思えない。
世の中、正しいかどうかが判断基準のすべてなのだろうか?
嘘も方便という。要はその嘘に、施政者の誠実さがあるかどうか。僕は彼を英雄視する言論に、同調できない。
あなたの価値判断を問われる、”旬”の映画
いままさに起きていること。たとえ"非公開"設定しようとも、ネットワークにアクセスした時点で、すべてのプライベート情報は覗かれている。この現実を受容しなくて、ネットワーク管理社会の何を語れようか。オリバー・ストーン監督は、この深刻な事件を、"興行作品"として非常にバランスよく仕上げている。意外なほど面白い。
昨年のアカデミー作品賞「スポットライト 世紀のスクープ」(2016)も、国際的スクープ事件を取り上げた映画だった。しかし、本作は"歴史的事件"ではなく、"現在進行形"のものだけに、半端ない緊迫感をまとっている。エドワード・ジョセフ・スノーデン氏は、いまなお逃亡状態でロシアに暮らしているのだ。
すでにローラ・ポイトラスによる「シチズンフォー スノーデンの暴露」(2016)という、スノーデン氏本人出演の作品があり、第87回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞している。よって事件の真相確認をするだけなら、新たな作品を作る意味はない。
そこでオリバー・ストーン監督は、スノーデンの半生を映像化し、彼の素顔や、恋人との関係性など、等身大の人間として悩み苦しむ姿を描くことで、観客自身の倫理観に問いかけをしてくる。
ベトナム戦争経験者として「プラトーン」(1987)や「7月4日に生まれて」(1990)を作り、アメリカ政治を批判しつづける監督が、"サイバー戦争"の危機を描くのは当然の流れであり、戦争は最前線からデスクトップへ場所を変えた。「ドローン・オブ・ウォー」(2015)や、「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」(2016)などで描かれた"ドローン戦争"の現実もさりげなく呈示する。
スノーデンを演じる、ジョセフ・ゴードン=レビットは、幅広いタイプの役柄を演じ分ける実力派という意味では、同い年(35歳)のエディ・レッドメインと共通点を感じる。
恋人のリンゼイ・ミルズ役を、「ダイバージェント」(2014/2015)シリーズのヒロイン、シャイリーン・ウッドリーが務める。また最近、大作の主役がめっきり減ってしまった、ニコラス・ケイジが端役で出演しているのが新鮮だ。
オリバー・ストーン監督は脚本も自身で書いているが、「(アメリカ人は、)自由よりも安全を必要としている」というCIA高官のセリフがある。まるで、トランプ新大統領の言葉とシンクロする。
映画には"旬"がある。名作の普遍性もリスペクトする一方で、”いま”を生きている観客が感じなければいけないテーマを持った作品は、賞味期限内に観ておくべきだ。
(2017/2/1 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:中沢志乃)
事実をなぞっただけ?
実在の人物だしある程度筋書きは知ってるから、もう少しキャラクターを深掘りして欲しかった。
特に際立ったキャラクターがいないだけにハワイの黒人の人とのやり取りをもっと描けば、あのシーンもっとよくなったのになあ。
何か変わった?
どこまでが虚構で、とこまでが事実なのか?
恩赦の対象にならなかった事から事実に近いのだろうと思ってしまいます。
100%事実で無いとしても、こんな使い方は出来るよね、と思うだけでも怖いです。
フィクションとしてもノンフィクションとしても面白いのは、さすがオリバーストーン監督!
ニコラスケイジの頭もひさびさに見たらフサフサ。特殊メイクかCGか。
真実だけにもっと真剣に考えないと
この映画が公開されているのに、日本のマスコミが全く問題視していない事に腹が立つ。スノーデンが「PCメーカーの社員」として日本に居たこと、日本での仕事について語った事。ストーン監督に暗に「日本、気をつけろ」「確認した方がいいぞ」と言われている気がした。これは「たかが映画」ではなく、「真実」だから非常に恐ろしいのだ。今からでも公安が動いて欲しい。
考えさせられる
スノーデンについての知識が全く無い状態で見に行ったのだが全く問題なかった。所々に専門用語が出てきたりして理解するのが難しいシーンもあるが、それでも楽しめる。自分の身を危険に晒してまでも、国民に伝えるべきだと考えた男の姿勢に強く心を打たれた。
コンピューターを中心とする現代への強烈なアンチテーゼでもあった。アメリカが全面的に悪く描かれる映画はかなり珍しく、その点でも新しく感じられる映画だった。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットの最近の映画は声を大きく変える傾向にある。ザ・ウォークでのフランス訛りの強い英語。今作では声をかなり低くしている。
彼の声の変えようは圧巻だった。
スノーデンスノーデン
スノーデンデンデデンデン
まずはタイミング的に完璧な上映だと思う
スピーチのシーンで劇場の全員が同じ人の顔思い浮かべてたよね
あとジョセフ・ゴードン=レヴィットの完コピ力って思ってたら!
自由より安全って台詞が印象に残った
顔のでかい上司のシーンが好き
さすが巨匠だけあってすっごい流暢で見やすい演出で
全く退屈しないんだけど
故にフィクションに見えちゃってテーマと拮抗しちゃうような気がした。
あと実際の奥さん美人だったなぁ〰
なかなか…考えさせられた。
どうして、NSAやCIAの局員だったスノーデン氏が、個人情報収集の手口について告発するに至ったのか、よく理解できた。
本人や恋人の苦悩にも、苦しくなった。
スノーデン氏が、この 世界中を飛び回る情報網の数々(通話、メール、Chatなど)を掌握している自国の行為に対して、一石を投じたのは間違いないだろう。
今こうしている時でも、さして危機感を感じないのは、麻痺してるからなのか…。
この4年近く前の、この告発によって、今後世界は変わることが出来るのかな…。
相変わらず自分達の生活が垣間見られてても、自分達には知るすべもないしな…。
でも、これが全てアメリカお得意(?)の自作自演だったら…そっちの方が凄いな!
大事な何かを守る信念
「シチズンフォー」に衝撃を受けて事あるごとに思い返していた矢先の上映。アレを視てしまうと、何を掘り返しても…なんて思っていた自分が恥ずかしい。流石でしたオリバーストーン監督!
先に「シチズンフォー」を観ておくと、リアルの中に置き忘れられていた隙間が垣間見られて、より引き込まれました。日本の下りがしっかり描かれているのも、いっそう身近な暗闇を認識させるものとして、グッと腹に落ちました。
そしてラストはもぅ…(涙)
たくさんの人に観てほしいです
当時報道されていたからある程度知ってると思ってたけど、予想をはるかに超えた事実に驚愕でした
アメリカでは犯罪者扱いでも、本当は犯罪者ではないよね...
彼の葛藤、覚悟などが本当に伝わってきました
オリバー・ストーン監督の作品は、監督の主張を押し付けがましくなく、問題提起してるようで考えさせられる作品が多いです
社会派映画だけど、人間ドラマでもあったり、恋の映画でもありました
とても良い映画です
オバマ大統領は違法だと禁止したけど、トランプ大統領になって今後どうなっていくのかと心配にも...
スノーデンさんとリンゼイさんが今はモスクワで幸せに暮らしていてくれたらいいなと思います
シン・リベラリズム
音響や演技はもう一捻り欲しい所だ。
日夜情報に振り回され、自分なりの考えを持って行動する事が困難な時代に、改めてこの事件を世界へ投げかけた事に意義がある。
しかし滅私で公に務めた彼の生活を通して見ると、どうしても情が湧いてしまう為、彼の行動を是とした表現と言えなくも無い。
これは単一的な見方を誘発し問題とも思えるが、偏っている事は映画として減点されるべきポイントでは無いと考える。
彼は愛国者とあるが、多大な国益を損なった事も事実。
国民に選択を委ねているようだが、国家が神の視点を持つべきなのか否かなど、誰かに決められる事では無い。
つまりスノーデンは英雄でも犯罪者でも無い。
福音を与え、厄災を撒き散らすシン・ゴジラである。
現在進行中
2013年に 米国当局が秘密裏に国民の 電話やネットを盗聴しているという大スキャンダルが暴かれたスノーデン事件の顛末を スノーデンの目から見た構成でフィルムにしている。
オリバー・ストーン監督。
CIAでの彼の教官である人物が架空であるなど、いくつか事実とは違う部分はあるようだが、スノーデン氏がどのような業務にたずさわったか? PRISM計画が悪用されている様子、そして、なぜ暴露にいたったか?どうにもいたたまれない感情も含め、その経緯は素直にのみこめる作品。
実際に、スノーデンが接触を図ったのは、国家情報局批判で実績があるグリンウォルドというフリーランス記者と、ドキュメンタリーフィルムを撮るローラ・ポイトラス。
ポイトラス氏が作ったドキュメンタリーは2015年にオスカーをとっている。
ところで、一報はもちろん米国で発信されたわけだが、メディアは英紙ガーディアン。
米国中枢にかかわること、米紙なら握りつぶされる危険性があっても、英紙なら、ということだろうか?
その点、日本のメディアは言語を同じくする他社会のメディアが無いのがメディアの質が低い原因のひとつか?と思ったりもする。
日本での作品公開に先立って、オリバー・ストーン監督が来日してインタビューを受けている。
アメリカでは制作資金が一銭も集まらなかったらしい。ふむ。。。
ごめん、むずい…
ドキュメンタリーの方で予習してったつもりだったけどやっぱむずかった…
話の中でたくさんプログラミングの名前が出てくるけど、「えっとー、さっきのやつと何が違うの?あ、さっきのやつを派生したやつ?え、全く別物?」こんな感じで頭ごっちゃになりました。
でも、当時は他人事にしか感じていなかったこの事件にとても恐怖を覚えました。それだけでこの映画はよくやったと思う。
おそらく、この作品は内部告発者スノーデンとして見るのではなく、1人の男として彼を見るのが正しいのかな。難しい用語は「そんなんあるんだー」ぐらいに流して見れば良いと思う。告発の詳しい中身が知りたければドキュメンタリーの方を見るって感じで分けて見ましょう。
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