スノーデンのレビュー・感想・評価
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現在進行形の暴露。監視社会がもたらした、自由と代償。
【賛否両論チェック】
賛:今まさに起こっている問題として、監視社会の是非を観ている者に問いかける内容が印象的。
否:主人公の人物像に迫っていく物語なので、本筋とは関係なさそうな描写等もあり、淡々としている感がある。
物語は告発前後の2013年6月と、スノーデンの過去を行き来する形で描かれていきます。前者では、告発に際して起こりうる最悪の事態に緊迫しながら、それでも暴露を敢行しようとするスノーデン達の情熱に、思わず圧倒されるようです。そして後者では、愛国心に溢れていたごく普通の青年が、その能力を買われて携わった国家の仕事で、個人のプライバシーを極限まで覗き見ることの出来る実態を知り、苦悩していく様が淡々と描かれ、監視社会の是非を改めて考えさせられます。
「テロとの戦い」の名の下に行われ、治安維持の面では一定の成果を上げてきたであろう監視の実態。その代償を受け入れて安全を享受するのか、それともその監視に異議を突きつけるのか。決して他人事でも過去の話でもない、まさに現在進行形の課題を、観ている者に訴えかける内容です。
自伝的なストーリーでやや退屈かも知れませんが、自分にも関わりのある問題として、考えてみたい作品といえます。
一人でも多くの人がこの現実を知る事が重要。
これだけネット中心の社会になってしまった以上、それを監視する組織がありコントロールされてしまう現実は逃れようがなく、逆にプライバシーを叫ぶ事の方が不毛だと思っています。
劇中でも言われていましたが、第二次大戦後以降、第三次世界大戦が起きないのは、こうしたコントロールがされているからこそだと言う事実も一理ある様に思え、これからの世界がどうなって行くのか途方にくれてしまう内容でもありました。
そんな中、本作では当時のスノーデンの動機がはっきり描かれており、自身の人生を投げうってこの事実を世界に暴露した彼の行動は素晴らしく、まずは一人でも多くの人がこの現実を知る事が重要ではないかと感じました。
爽やかなジョゼフ・ゴードン・レビが見事に低い声までスノーデンになりきり熱演。
4年前初めてスノーデンのニュースを耳にした時から自宅のPCのカメラは塞いでありますw
これが現実に起こっているという恐怖!
スノーデンという名前と,なにか大変な暴露事件だったらしいことぐらいしか知らないまま,本作を鑑賞してきました。それでも,十分に楽しめました。
記者に対してアメリカ政府による個人情報監視の実態を暴露する中で,時間を追ってそこに至るまでの過程を描いていたので,スノーデン事件のあらましがとてもよくわかりました。アメリカ政府の情報管理とスノーデンの苦悩が,緊迫感をもってテンポよく描かれ,最後まで全く飽きませんでした。
でも,見終わった瞬間,「おもしろかった」と感じた自分自身に恐怖しました。国家にとっての要人や危険人物を監視するならまだしも,全国民の個人情報を監視しているという事実,その情報支配が日本にまで及んでいるという事実,そして事実を知らされながらも現実感を抱けない日本国民。考えれば考えるほど恐ろしいです。しかし,いったいどうやって自分の身を守ればいいのでしょう。そんなモヤモヤした思いが残りました。
見応えあり
スノーデンのドキュメンタリー「シチズンフォー」も一応見たけど、ガーディアンの記者の視点の映画なので正直、少しわかりにくかった。それに比べてこっちはドラマなので話が明確でわかりやすい。スノーデンが元々は愛国者で特殊部隊にいたことも知られていないのでは。2時間以上の映画だけど見応えがあって中だるみがなく、映画として面白い。もちろん、社会派映画として非常に恐いメッセージを伝えていて、これと共謀罪がセットになったら政府は何だって出来てしまうのではないか。
スノーデン役がジョセフ・ゴードン=レヴィットとは!上手いこと選んだなあと思ったけど、姿だけでなく声も似せていて、ちゃんと役作りもしていた。一流の俳優なら当たり前か。
相手役シャイリーン・ウッドリーはまだ25歳くらいなのに貫禄あって驚き。50歳くらいにも見えるぞ。他に、ジャーナリスト役のメリッサ・レオもとても自然だし、スポック船長のザカリ―・クイント、そしてとっておきニコラス・ケイジが脇役で出てます。オリバー・ストーンのなせる業か。更に、「パレードへようこそ」のマークが重要な役で出てます。
日本人として、この映画をどう見るべきか
身を挺して、祖国アメリカのために立ち上がった一市民。アメリカの最高機密にまでアクセスすることを許された技術者。諜報活動の一環として、他国・自国の通信を傍受する仕事をしていた。(ハッカーと言うより、シギント・Sigint)
前半は、よくあるUNIXのコマンドの羅列。特になんと言うことは無さそう。
でも一番の注目は、中盤。スノーデンが日本の横田基地に配属された場面。日本政府からはことわられたが、日本国内でシギントをおこなっていたとのこと。それだけではなく、「日本の通信網を支配し、送電網やダム、交通機関などインフラ施設をコントロールする『スリーパー・プログラム』を仕掛けていたという本人の告白場面がある。」との告白の場面。
ウィキリークスでも、日本国内でシギントがおこなわれていたことが暴露されている。
そんな事実からすると、NSAは日本国内で活動をおこなっていたのでしょう。このことを日本人としては、どう受け止めるべきなのか?
厳重な抗議をしたドイツの首相。新聞報道がされても、ニヤニヤしているだけの、日本の政府。
あるインタビューでオリバー・ストーン監督は、こう言っている。「日本は「同盟国」ではなく「人質を取られた国」」と。
めちゃめちゃ面白かった。
極めて5に近い4.5です。
映画が始まって半分近くが過ぎるまで、スノーデン氏とウィキリークスのアサンジ氏を混同してしまっていたことに気づき恥ずかしかった。
それぐらいのど素人でも、最後まで存分にこの映画は楽しめました。
日本の今のタイミングだからこそ見た方が良いのではないでしょうか。
私はまだ、自分のメールや電話の記録を、国家によって監視されたところで、生活を脅かされるかもしれないという実感が湧きません。
そういう危機意識の足りない人たちに、関心を持たせてくれる作品だと思いました。
007やミッションインポ…などのような、格好いいスパイ映画じゃなかったからこそ、(←そういうのも大好きですが)スノーデン氏に共感することができました。
彼、人間としてめちゃくちゃ格好いいです。
ラスト、あれはいつ撮ったのでしょう。
最後の最後にこう来たか!と思わず拍手したくなるくらい、映画の持っていき方としても良かったと思います。
大満足の週末になりました。
監視と覗き。
トランプ大統領の過激発言ばかりが注目されているのが現状だけど、
この人の内部告発が世界中を震撼させたのも思えばつい先ごろの話。
当時は国民から尊敬と信頼を集めるバラク・オバマ氏が大統領だった。
最近観た別の映画の情報を集めていた時、彼が毎週火曜日にリスト
からドローン攻撃を仕掛ける地区を選び指示していたことを知った。
テロリスト撲滅が意外な形で世界監視システムに連動していく様子
は確かに怖い。彼の告白が中心となるドラマではあったが、まるで
遊んでいるように他人の生活を平気で覗き見る同僚にはゾッとした。
今はロシアに亡命中のスノーデン氏だが、彼が幸福な生活を捨てて
まで選んだこの内部告発に至るまでの9年間が遡って描かれていく。
彼自身は知的で穏やかなインドア派という感じなのだが、付き合う
彼女の方はアクティブなアウトドア派という感じで、違いが面白い。
それでもかなりウマが合うようで機密を漏らさず仕事にも干渉せず
の日々を乗り切ってきたが、持病の発作や監視システムへの不信感
から彼が精神バランスを崩していく。本人よりも彼女の果たす役割
が大きいドラマとなっている。むしろこの告発は彼女がいたから?
決断したような気にさえなる、きわめてパーソナルな目線が大きい。
そのあたりが気になる人はドキュメンタリー(未見)の方がいいかも。
キャスト陣は好演、主役のジョゼフは彼にソックリ。脇役なのだが
CIA教官役のニコラスが飄々として面白い役回りを展開している。
(マイナンバー制度だってその部類だもんね。やたら監視される今後)
SDカードのセキュリティーって
スノーデンさんが情報暴露した次期のPCのセキュリティーって甘かったんですね。今の企業のセキュリティーは外部デバイスにコピーはできなくなってる。というかこの事件以降かも。
実話にしてはおもしろい仕上がり
そして、興味深い。
軽くニュースで知ってた程度で鑑賞。
特別隠し事がある訳ではないけど、やっぱり例えば生着替えやトイレシーンまで自分が盗撮されてしまうのは気持ちのいいものではないです。(実際には見られてないはずだし、見られたとこでダレトクなんですけど。)
ゲーム感覚で遠隔で殺しちゃうのも疑問ですし。勿論メリットもあるから完全否定は出来ませんが。
それに日本に潜入して爆弾抱えさせてますけど、立場的にいたし方ないと感じます。日本って弱いから...。
頭が良すぎるのも悩みが増えるだけですかね。
バカでよかったー⸜(രᴗര๑)⸝
私の知らないスノーデン
米国の愛国者スノーデン青年。
彼は人よりもずば抜けてプログラミングのスキルが優秀で
CIAやNSAで勤務するうちに、アメリカの秘密を知ってしまう…
面白かったな〜。
私がなんとなく知っているスノーデンとは、全然違う人で、この人の波乱万丈の人生に見入ってしまった。
日頃、SF映画などでよく見る「監視社会」が既にアメリカではスタートしているという事実も面白かった。
それに、何と言っても、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの演技。
しゃべり方までスノーデンになりきっていて、そのリアリティが臨場感を増していた。
すごかったなぁ
ちょっと迷っていたけど、観てよかった。
日本のあらゆるインフラをいつでも爆破!!
スノーデンの彼女役の女優がブスすぎて、体の露出も多く臭そうで誰得だよと不快でした。途中で母ちゃんだと思う事にしました。言いたい事は単純だと思いますが、展開は雑多で、あれハートビートって何だっけと思っていたら話が進んでいました。検問突破と香港脱出はさすがの緊張感でした。観る前はスノーデンは裏切り者だと思いましたが、映画では様々なツールを見せられる度にドン引きしているように見えて、初めから馴染んでいなかったのだと分かるような良い描写でした。横田基地勤務時に日本の主要駅やダム等あらゆるインフラにマルウェアを仕込み、日本が裏切った場合に破壊する仕組みを作ったとサラッと語りますが、これは凄い問題なので日本政府はこの映画を隠したいでしょう。311で明らかになりましたが、原発はイスラエルのマグナBSP社が警備しているのでいつでも爆破できますし、東京オリンピックの警備もサブマシンガンを携帯したイスラエルです。本作をきっかけに多くの人が現状に気が付く事を願います。レヴィットは今作のギャラは全額寄付したそうでイケメン過ぎます。彼女役はまあ半分ネタですが、ズーイー・デシャネルで観たかったです。デシャネルならWebにポートレートをアップしたり、エクササイズに傾倒しているイメージはぴったりでした。
残念
見終わった感想は、つまらなかったしかなく、ノンフィクションの映画って、うまくできていないと感動を誘う場面では、誇張されてるんだろうなと思ってしまってしらけてしまう。
アメリカに情報収集でこういう問題があることを知らない自分を無知だと思ったことと、主演の俳優さんが素敵だったことが感想。
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