パディントンのレビュー・感想・評価
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ブラウン一家がすてき
まず、この映画の感想はパディントンの可愛さを楽しむ映画なんだなと思...
熊熊しさが面白い。
「闇黒の地ペルー」産の熊、すみません観るまでなめてました。今まで絵本等の実写は観る気がせず、ピーターラビットのバレエバージョンが(映画化)最上の位置づけだった>着ぐるみバレエ
それと同じ位出だしからインパクト大きかったし圧倒されたんだよね。
可愛いのかよく分からん、リアル感溢れるヒト語を操る紳士な熊が、予想以上に激しく獣の反応で好奇心旺盛に初めて出会った文明の機器に果敢に挑み、観る側を終始翻弄し過ぎる(アクロバティック!)
パディントンを憩いの家に招いたブラウンさん一家も、次から次へと人生の試練のごとく騒動に巻き込まれ大変だが、徐々に熊を理解し認めるようになっていく。。。
全体のつくり込みが抜かりなく、何度声を出して笑っただろう。けしてファミリー向けだけでも子供向けだけでもない、平均年齢そこそこ上げても通用するおかしみがついてまわり、突っ込みどころもなかなか多く(鳩。。。)、観る映画作品にやや偏りある自分でも広くおススメしたくなる内容。鑑賞後の温かさはなんともいえないね
作り手の良心が伝わる、子供も大人も楽しめる作品。
吹替も良かったですよ。
暇つぶしになればくらいの気持ちで見に行ったのですが、なかなかの良作!パディントンが愛らしくて子供たちもなんだかんだ素直で、両親はそんな子供たちをちゃんと愛していてとってもすてきなご家族でした。ちょっとクスリとするシーンもあり、ほろりときたりもして、90分と短いしあっという間だった。
でもパディントンをもっと楽しむためにぜひミッションインポッシブルシリーズを予習してほしいですね。
声がベンウィショーと聞いて興味を持ったのに、吹き替えが松坂桃李と聞いて吹き替え版を見に行きました。ドラクエシリーズで声優をやっていて結構上手いな、と思ったのでどんなもんだろうと気になって。やっぱり上手い気がします。お父さん役の古田新太もとても良かった。俳優さんの吹替もこのレベルなら全然問題ないのですが…。
裏切らない暖かさ。
楽しくて、しかも筋の通った名作。
MIをネタにしたり、
いろんな趣向が凝らされていて楽しい映画ではあるが、
同時にビシッと一本筋の通った名作。
「ペルーの最も奥深いところ(Darkest Peru)」を40年前に訪ねてきた探検家は、
「何かあったらいつでもロンドンにおいで。歓迎するから」
と言って帰国した。
だから「それ」が起こった時、おばさんのルーシーは甥っ子を、
密航させてまでロンドンへ送った。
「ロンドンでは、まずはグッド・モーニングと言い、
次に天気の話をし、そして帽子をとって挨拶することを忘れずに」
「むかし戦争の時、戦災孤児は『この子をお願いします』という札を首から下げてロンドンの駅にいれば、だれか親切な人が養ってくれた」
という探検家の話を信じて、彼はロンドンへ向かう。
ところがロンドンの西の玄関口パディントン駅に着いてみると、
彼がいくら挨拶しようと、誰も返事はしてくれない。
(それどころか、駅に熊がいることにさえ無関心w)
――という時点でこれは
現代の英国に生きる人たちへの
強力なメッセージであるとしか思えない。
途中で出てくる骨董屋の主グルーバーも、
かつて孤児となってハンガリーから出てきて
大叔母にひきとられたんだけれど
体が移住してから心が移住できるまでにはかなり時間がかかった
という挿話がある。
そして
通過するあちこちの街角で生演奏しているカリビアンの曲。
その歌詞も、いろんな人が集まっていっしょに暮らすロンドンの象徴。
(「プリティ・ジャパニーズ」という歌詞にニンマリ^^)
それから
新しい学校でいじめられないように
空気ばかり読んで恥をかかないようにということばかり考えていた
ブラウン家の長女ジュディの目覚め。
さらには
子どもたちをリスクから守ることばかり考え、
保守的に凝り固まっていたことを自覚して
自らを変えようとする父親ブラウン氏。
最終的には、
異質の存在であるパディントンは、
ブラウン家の家族として、
つまりはロンドンの、英国の一員として
受け入れられる。
全てが
「異なるものが共存することの意味」
を語っている。
移民をめぐる様々な問題で揺れる英国、そして欧州だからこそ、
この願い、主張、思想、誇りには、
重みがある。
楽しかった!
可愛さ満点♪
うかつにも泣いてしまった。
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