ディーブ

ディーブ

解説

第1次大戦中、オスマン帝国の支配下にあったアラビア半島西部ヒジャーズ地方を舞台に、砂漠に暮らす遊牧民の少年ディーブのたどる運命を描いた物語。ある日、イギリス人の将校に道案内を頼まれたディーブは、兄とともに英国人将校を連れて出発する。極秘任務を背負っているという将校は、ヒジャーズ鉄道近くの井戸を目指していた。しかし、道中に何者かに襲撃され、将校ばかりか兄も殺害されてしまう。監督は、これがデビュー作となるナジ・アブヌワール。日本では2014年・第15回東京フィルメックス・コンペティション部門で上映された。

2014年製作/97分/ヨルダン・アラブ首長国連邦・カタール・イギリス合作
原題または英題:Theeb

スタッフ・キャスト

監督
ナジ・アブヌワール
撮影
ボルフガング・ターラー
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受賞歴

第88回 アカデミー賞(2016年)

ノミネート

外国語映画賞  
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映画レビュー

4.5好奇心

2020年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

好奇心の強い少年Theeb ( wolf) の成長過程を描いているんだが、一番気になったのはTheeb の好奇心の強さだ。当時オスマン帝国だった、ヨルダンにイギリス人がテントに招き入れられた。そのときもすぐに何を話しているか兄に聞いている。兄が道案内で井戸を探しに行くシーン(?)も兄のあとを追っていく。父親がいなく(母親のことはわからない)兄はTheebにとって父親と同じ存在であるからからもしれない。兄は砂漠で生きるための感性が磨かれている人で、弟のTheebはそれを身につけることが自然に備わっているようだが、好奇心の強さがそれに、拍車をかけている。兄を殺した男からも、星の見方を習ったから、きっと帰路を探せるだろう。
1916年ヨルダンの南のベドウィン民族らしいが、ベドウィンはアラブ諸国、そして、イスラエルにかけて広がってすんでいる遊牧民族だ。この映画で女性を一人も見かけなかった。

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