愛の小さな歴史

劇場公開日:

解説

「Calling」「雨粒の小さな歴史」といった自主制作映画が海外の映画祭でも評価され、注目を集める新鋭・中川龍太郎監督が、心に傷を負った父と娘、兄と妹の2組が不器用に家族として再生していく過程を描いた人間ドラマ。東京の片隅で食品配達の仕事をしている夏希は、ある日突然訪れてきた青年から父のことを知らされる。母と自分を捨てた父を憎んでいた夏希だったが、そんな父に会いに行くことを決意する。一方、借金の取り立てを生業とする夏生は、不意に妹のことを思い出し会いにいくが、家を捨てた兄に対して妹は反発する。中村映里子と光石研が夏希とその父親役を演じ、2人をつなぐ青年を池松壮亮が演じている。2014年・第27回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門に正式出品された。

2014年製作/81分/日本
配給:Tokyo New Cinema
劇場公開日:2015年5月9日

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(C)中川龍太郎&Tokyo New Cinema

映画レビュー

0.5ラフマニノフ交響曲第二番第三楽章の第一主題だけが人生ではない。

2023年11月17日
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マサシ

3.5【二組の”家族”の過去の哀しみ、怒りを乗り越えて、相手を赦す姿を描く。物語の構成もやや粗いが、巧い作品である。】

2022年11月16日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 日本のインディーズ映画を牽引する、中川龍太郎の魅力が溢れる作品。-

■東京の片隅で食品の配達で生計を立てている夏希(中村映里子)は、ある日、突然訪ねてきた青年(池松壮亮)から母と自分を捨てていった父親(光石研)の消息を知らされる。
 一方、借金の取り立てをする夏生(沖渡崇史)は、長らく疎遠だった妹を思い出し、夏希と夏生はそれぞれ再び家族をやり直そうとするが…。

◆感想

・今作は、赦しと、再生の物語である。

・幼き頃に、父に虐待を受け捨てられた娘と父との再会。長らく音信不通だった妹と再会した取り立て屋の男の、自らの行いを恥、改心していく様が、美しきラフマニノフの曲を背景に描き出される。

<そして、出会う事のなかった男女が複雑な感情を長年抱えてきた家族に、赦しを与える中、恩寵の様に結ばれる姿。
 佳きアーティスティックな作品であると思う。>

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NOBU

2.0中川龍太郎監督の作品なので、、

2020年7月19日
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鑑賞方法:VOD

中川龍太郎監督作品なので、観てみようと思った。粗削りな感じのインディーズ映画のような雰囲気。娘に暴力をふるって出ていった父親、妹を置いて家を出ていった兄、それぞれの家族のオムニバス。

時を経て、娘はその父親と暮らし、兄は妹と暮らすようになるが、娘は父親の過去を許せず、妹は兄の過去を許せないまま、父親と娘は亡くなってしまう。

喪失した者同士が出会い、付き合い、子供をもうける。とても重たい内容で、各俳優たちの演技が重きを置くような脚本。

ただし、感情が高ぶりすぎて共感できにくい部分があるが、中川龍太郎監督作品の喪失感のテーマが味わえる作品。

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菜野 灯

1.5親子の絆は先天的か?

2020年3月21日
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楽しい

寝られる

憎んでる父親のもとにいきなり住みつく女の行動が意味わからない。所詮その程度のDVだったということで、それを映画にしようってのがどうも。借金取りやってる男も設定が古いし、それを新しく見せるための取材の跡も演出もない。『恋人たち』の偽物のように感じた。使い古されたセリフのオンパレードなのもキツい。

それぞれが遺体で発見されたという瞬間に、あんな風に泣くものなのだろうか。リアリティを感じない。裏切られたとはならないのか。

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