脳内ポイズンベリー

劇場公開日:

脳内ポイズンベリー

解説・あらすじ

「失恋ショコラティエ」で知られる漫画家・水城せとなの同名コミックをもとに、年下男性に翻弄されるアラサー女性の苦悩を、彼女の脳内にある5つの思考を擬人化して描いたラブコメディ。携帯小説の作家として生計を立てている櫻井いちこは、飲み会で出会って以来気になっていた青年・早乙女と偶然にも再会を果たす。彼女の頭の中では、「理性」「ポジティブ」「ネガティブ」「衝動」「記憶」という5つの思考がせめぎあい、声を掛けるか否かで会議を繰り広げはじめる。その結果、早乙女を食事に誘ったいちこは彼の部屋にまで押しかけて肉体関係を結び、やがて2人は付きあうことになるが……。真木よう子が優柔不断な主人恋いちこを演じるほか、脳内メンバーにも西島秀俊、神木隆之介ら人気俳優がそろう。監督は「キサラギ」「ストロベリーナイト」の佐藤祐市。

2015年製作/121分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2015年5月9日

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(C)水城せとな/集英社 (C)2015フジテレビジョン 集英社 東宝

映画レビュー

3.5【真木よう子さん演じる恋愛モジモジ系アラサー女性の、ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶、理性という擬人化された脳内感情のぶつかり合いと現実の恋愛模様の関連性が面白き作品。】

2025年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■30歳の小説家のサクライイチコ(真木よう子)は、飲み会で出会った年下男子のサオトメ(古川雄輝)と再会する。
 声をかけるか、かけないかで悩む彼女の脳内では、ポジティブなイシバシ(神木隆之介)、ネガティブなイケダ(吉田羊)、衝動的に考えるハトコ(ナント、桜田ひより)、記憶を担当する岸さん(浅野和之)、理性であり議長でもあるヨシダ(西島秀俊)という5つの思考がイチイチ、ソレゾレノ感情をぶつけ合う。
 が、漸く告白したら、さらに編集担当のオチから突然告白されて、三角関係に陥ってしまい、話はヒジョーにメンドクサクなるのであーる。クスクス。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は10年前の作品であるが、当然真木よう子さんは、ムッチャ可愛い。というか、他作品のイメージと大分違うのが新鮮である。

・今作の監督、佐藤祐市さんの作品は個人的秀作、古沢良太脚本の「キサラギ」を始め、結構観ているのだが、今作は少女漫画実写化と知って鑑賞しなかったんだよねえ。当時はちょっと実写化映画を軽く見ていた事と、子供と遊ぶ方が楽しかったからね。でも、この映画の予告編は良く覚えていて、衝動的に考える天使の羽の付いたハトコが、パタパタ飛んでいてイチコがやらかした時に”ドシャッ”と床に落ちるシーンは面白かったが、今回観たら演じているのがナント、ムッチャ小さい桜田ひよりさんで、ビックリである。

・サクライイチコの脳内感情の、ポジティブなイシバシ(神木隆之介)、ネガティブなイケダ(吉田羊)、衝動的に考えるハトコ(ナント、桜田ひより)、記憶を担当する岸さん(浅野和之)、理性であり議長でもあるヨシダ(西島秀俊)の現実世界がモニターで映し出される会議室での遣り取りが、絶妙に可笑しいんだよね。キャスティングも絶妙である。
 そして、時々現れる全身黒レザースーツの美女(真木よう子:こっちの方がイメージに合うなあ。)がつかつかと会議室のテーブルに歩み寄り、怖い表情でバシッとテーブルを叩く姿が素敵であり、5つの感情がその瞬間黙ってしまうのも、可笑しい。あの美女は”本能”かなあ。

・サクライイチコは、サオトメと編集者のオチとの間で、心が揺れ動くのであるが、その様はちょっと切実かなあ。でも、なんか良いんだよね。恋愛って色々と迷うもんだもんなあ。

<今作は、二人のイケメン男性の間で揺れ動くアラサー女性の心情を、5つの思考(ポジティブ、ネガティブ、衝動、記憶、理性)を擬人化することで描き出す、面白きラブコメディである。
 面白かったっす。じゃーね。>

■あとさ、「キサラギ」をもう一回観たいのだけれども、どこかで配信で流して貰えないだろうか。面白いからねえ。

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NOBU

3.030代独身女性には身につまされる話

2025年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

30代40代独身女性にはきっと他人事とは思えない話で、自虐の公開処刑を見ているような楽しさがありました。公開年がピクサーアニメの「インサイドヘッド」と同じで、比較して鑑賞してみたのですが、こちらは30歳の大人の女性の恋愛を、インサイドヘッドは12歳13歳の少女(子供)の話で、似て非なる楽しさがありました。

恋愛に没頭すると冷静に自分のことを考えることができなくなってしまうことが多々あるので、脳内の5人の会話を聞くことで、心の中で交錯する相反する複雑な思いや、混乱した頭の中の考えを、擬人化させることで整理して、「今の自分が何を考えているか」を明確に浮かびあがらせることに成功していると感じました。

脳内チームの5人に演技派でよりすぐりの役者さんが集結して、女性の心象風景を叫び、悩み、討議して、人生の重要な決断を決めていくシーンは、まるで自分の心象風景を観察している気分にさせられながら、「ちゃんと悩む」ことの大切さ、自分の人生に大して、ちゃんと悩むことは人生を誠実に生きていることにつながるのではないかと思いました。

最後に、私は今回UーNEXTで見たのですが、最近VODを見てると、エンディングのスタッフロールの場面になると、いきなり画面が切り替わって、次のおススメ映像が出てきます。これ、カスタマイズするのは構わないと思うのですが、「次のおススメ映像」が出てくるのをデフォルトにするのは、映画ファンとしては、ちょっと違うかなあ…と感じました。

スタッフロール、私はしっかりとチェックする派なので、エンドロール、最後まで見せてほしいです。

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山川夏子

2.5大事なのは、誰を好きかじゃない 誰と一緒にいる自分を好きかということだ

2025年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大事なのは、誰を好きかじゃない
誰と一緒にいる自分を好きかということだ

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ボブ

4.5金魚とチューリップのオブジェ

2024年4月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

みんな、なんだかんだ言っても、頭の中で何人かの自分がいるイメージは持ってるのではないかと思うけれど、これだけ脳内を構成しているメンバーがバラエティーに富んでいると、見事な映画に仕立て上がるんですね。

議長の西島秀俊をはじめとして、ネガティブな吉田羊、ポジティブな神木隆之介、書記係に浅野和之、幼い桜田ひよりまで見事なナイスキャスティングで、やりとりのワチャワチャ感が本当に楽しく、あっという間の2時間を過ごしました。

それに加えて、ストーリー全体を、早乙女がつくった、金魚とチューリップのオブジェの「どちらかは息が吸えない」で、ピッと一本筋を通したところもお見事でした。

あのオブジェ、誰の手によるものかはわかりませんが、素直に「好き!」って言える作品になっていて、いちこが、様々な条件とかをぶっ飛ばして、直感的に早乙女に惹かれてしまう感じが、よくあらわれていました。脳内会議では、女を口説く小道具的な軽い扱いをされてましたが、私が見た限り、早乙女の表現に向かう純粋さが刻みこまれていたと思いますし、そこは早乙女を援護したいところです。とはいえ、余りにお子ちゃまな早乙女くん。作品の素晴らしさは、その人の人格とは必ずしも一致しないことの証左のようでもありました。

あと、自分はずっと越智さん推し!
がんばれ越智さん!

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sow_miya