ダムネーション

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ダムネーション

解説・あらすじ

無駄なダムを撤去し、川の自由を取り戻そうと活動を続けてきた者たちの姿を追ったドキュメンタリー。アメリカ全土に建設された7万5000基ものダムは、本来あった川の姿を変貌させ、魚を絶滅させ、生態系に影響を与えた。しかし、多くのダムでは期待されるほどの発電、灌漑(かんがい)、洪水防止の効果を得られておらず、維持には高いコストもかかっている。そんな負の側面ばかりのダムを撤去し、地球の血管とも言われる川を解放しようと活動する人々の挑戦を通し、人間も自然の一部であることや、技術によって自然を征服するのではない、新たな未来への可能性を見出していく。アウトドア用品メーカー「パタゴニア」の創設者イボン・シュイナードが、製作に名を連ねている。

2014年製作/87分/アメリカ
原題または英題:DamNation
配給:ユナイテッドピープル
劇場公開日:2014年11月22日

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映画レビュー

4.0ダムにグラフィティを描くアーティストが印象的。エンディングも最高

2022年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

全米中に建造されたダムの多くが、役に立たなくなっているばかりか、生態系に深刻な影響を与えている現実と、それを問題視して対策しようと活動している人たちに迫ったドキュメンタリー。パタゴニアがサポートしているせいか、製作費が潤沢にあるのが分かるし、映像もダイナミックで見応えがあります。このダムの問題は、アメリカだけじゃなくて日本にも、世界中にも存在する問題なんでしょうね。バンクシーみたいに、ダムに忍び込んでグラフィティを描くアーティストが印象的でした。その流れで迎えるエンディングも最高です。

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駒井尚文|映画.com編集長

4.0話は判ったが

2025年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

斬新

全米には75,000基のダムがあるそうです。
近代のダム技術で作られたダムには
すでに一世紀以上の歴史のあるダムも多いそうです。

一方でダムの建設目的である灌漑・治水などは他の方法が主流となっており
ダム建設反対・撤去の動きも盛んです。

本作では米国北西部のワシントン州にあるダムの撤去を中心に
「ダム反対・撤去」の立場からとらえたドキュメンタリーです。
草の根民主主義を標榜している米国でも、やはりお上が決めたことを
覆したり、建前論の実行は大変だということが理解できます。

本作は時間制限がある映画というメディアという関係からか、
もっぱら鮭の遡上を止めている生態系の破壊や
原住民の文化破壊を中心に捉えていますが、
人によっては「そういう話は結構。」という人もいるでしょう。
原発のように「放置すれば死ぬのは確実」という
切羽詰まった感を表現できないのが無いのが残念です。

翻って日本は、原発どころか、ダムひとつでもなかなか撤去・中止ができません。
本作はダム賛成派やダムに働く人たちもインタビューに応じています。
「日本版」を作ろうとしても、悲しいかな、そこまでは無理でしょう。

(2014年12月渋谷アップリンクにて鑑賞)

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コーヒービート

4.5ジーンとした

2015年1月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

職業柄、やはり、この手の作品は外せないかな…と思い鑑賞。
感動したとかいう以前に勉強になった。
日本でも、こういう「流れ」になるのであろうか?
もし、そういう現場にあたったら、並行してドキュメンタリー映像を記録しようと思った。
色んな意味で、静かに感動した。

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kawauso

5.0エネルギーを感じる。

2014年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

表現は弱肉強食だね!強者ってのは権力があるとか金があるとかじゃなくて情熱がある方が勝つという意味。自分も表現者の一人として喝をいれられた。
デモンストレーションのやり方がグラフィティであること、それを報道するtvがあることにあーやっぱ欧米いいな〜て。
デモンストレーションの描写は鳥肌が立った。
映像も音楽も美しい。

原発問題が解決していない日本人にとっては考えさせられるし色んなことを感じる映画。
ダム賛成派の意見「ダムがあるから雇用が生まれる」これが現在でも事実なら、それにどう対抗するか?というところまで見たかった!

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SZMVKI