セッションのレビュー・感想・評価
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グッジョブ
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。
しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。
(解説より)
才能溢れるニーマンと、明らかに度を超えた教育方針のフレッチャーの様子が描かれる。
フレッチャーの指導に耐えきれず一度は離れる2人だが、ある出来事がきっかけで再会。
再びフレッチャーに誘われたニーマンがジャズフェスティバルで演奏するが…というストーリー
狂気としか言いようがない。
最初はフレッチャーのみがそうだが、その教育に影響されニーマンも次第に狂人化していく。
ややフレッチャーという人物の心理描写が不足する(どこまでが本心か)が、素晴らしい音楽家を育てたいという意思だけは本物だったのだろう。
この映画について「教育方針が不快で駄作」といったレビューがいくつか散見されるが、評価は個人の自由であると前置きしつつ、論点がズレていると思う。
本作はそのような教育方針云々の話ではない、あくまで「狂気に囚われた2人の音楽家」の話であり、過激な表現が嫌いな方はこの作品は鑑賞しない方がよい。
2人の微妙な表情の変化、仕草、全ての演技が素晴らしい。
ラストの「セッション」は圧巻。
まさに「グッジョブ」
芸術家たちの”タガが外れた感じ”に目が離せない
「巨人の星」ドラム版。
パワハラがすごくて腹立ってくる
昔観たことがあって、
おもしろかったっていう記憶があって
改めて観たんだけど、すごい嫌な気分になった。
人のことをあんなにけなす人、なにあれ、めっちゃ嫌な奴じゃん。何様?
どんどん主人公が、あの指揮者の嫌な奴みたいになっていくのが観ていて気分悪かった。
ガールフレンドに身勝手で酷いこと言って最低だし、時が経って謝ってたけど、マジで自分勝手すぎる。
謝ってまた元に戻れるとでも?自分のことしか考えてない。都合良すぎる。
指揮者の人見てたら、昔の嫌な上司を思い出した。
(ここまでのことはなかったけど)
パワハラする人って優しい振りして人の弱みを握って、言葉で傷つけてくる。
指導は、本人からしたら良いことしてると思ってる。厳しいこと言ったおかげで成長できるとか、これに負けないくらいの不屈の精神がないと伸びないとか、そういう精神論。
「あの時の先輩のおかげで今の僕がいます!」とか言って欲しいんかな。けど、こっちからしたらクソでしかないからな、マジで。
罵倒され続けると、腹立ち過ぎてマジこいつ殺すっていう気持ちになるのも分かる。負けたくない、逃げたくないというのも分かる。
あの人はパワハラしてない、自分が出来ないから、だから言われる自分が悪いだけなんだ、、って思ってしまうのも分かる。
けど、、、逃げていい。逃げた方が良い。
クズなのはあっち。
それがだんだん分からんくなってるだけ。
クソ野郎だけど、実力はあって、やっぱりその腕前を見せつけられると何も言えれなくなる。
世の中の誰かからは評価されてすごいんかもしれんけど、だから何?実力があるからって人に何言っても良いと思ってるのか?そんなクズ野郎の近くにいるべきではない。
罵倒したかと思えば時には優しい言葉をかけてくれる日もある。でもクズはクズ。性根は変わらない。また罵倒してくる日はやってくる。
この映画の最後は、意気投合し打ち解けたように見えるけど、あの指揮者はさすが俺の教え子とか言ってきそうだけど、そんなの無視して、バカがこのハゲ!ざまぁみろと、今後一切関わってほしくない。
そんだけ思っちゃうくらい腹立つ。
架空の物語だけども。笑
部活の指導やパワハラ上司に会ったことがある人なら分かると思う。
熱血指導の是非‼️
音楽と指導者の立場を、この角度から描いた映画を知らない。
普通は才能ある音楽家を温かく導いたり、
あるいは厳しく指導しても、本質的には生徒を愛している。
所がこの映画のjazz bandのの指揮者は殆ど狂人で、
生徒を侮辱して極限までイビリ抜く。
ラストのアンドリューのドラムソロを聴いて、
フレッチャーの指導は、
是?なのか?
否?なのか?
アンドリューに音楽の本質(楽しむとか自己表現)を
フレッチャーは伝えることが出来たのか?
アンドリューはドラムソロでフレッチャーを
《ねじ伏せた》《見返した》ように見えた。
遂に師を超え自由にスティックを操り、
テンポを先導してフレッチャーのバンドを
自分の支配下にした。
(それってアンドリューは2代目のフレッチャーに、なった)
(フレッチャーとそっくりの音楽家・・・
他を罵倒して、自己を肯定して、自分の音楽を盲信する?)
ラストは全くに“謎“でした。
そこが奥深い。
ここまで音楽に囚われたアンドリューは、
音楽演奏の魔力からもう決して逃れられない。
音楽の奴隷なのか?
芸術の神から祝福された天才なのか?
悪魔に魅入られた生贄なのか?
音楽=そこがアンドリューの居場所
J・K・シモンズの鬼教師の熱演。
マイルズ・テイラーのドラム演奏。
そして監督・脚本のデイミアン・チャゼル。
デイミアンは30歳になるかならぬかの若さで、
映画を完全に自分の支配下に置いている。
圧巻!
一番好きな映画、圧巻の最後
私が見た中で一番好きな映画。
きっかけはある漫画で、この映画の名前が出されていたのかな?多分そうだったと思う。たまたまアマゾンプライムで見つけて、鑑賞してみることにした。
始まってみると、なにやらイヤーな感じ。というのも、自分自身が結構厳しい部活動に所属しており、それを思い出させるようなJKシモンズ(フレッチャー)の演技が自分をまたあの舞台に立たせているような感じだった。あの認められたわずかな高揚感とそれを凌ぐほどの緊張感、それを表現するのが上手すぎる。上手すぎて吐き気を催す。コージー富田が島田紳助のモノマネをとある番組でして、品川に「似すぎてこっちが緊張するんですよ!」と突っ込んでいたが、それと似たような雰囲気であった気がする。そんなことないか。そんなことないな多分。
とにかく、それからずっといやな気持が続く。主人公のミス、トラブル、それらが積み重なっていき、これどう終わるんだよ、もうアマプラ閉じてYoutube開いて自分のおすすめを適当に流し見していたい。と思っていたのだ。
しかし、いや、だからこそ、最後の衝撃が忘れられない。自宅のちっちゃいテレビで見ていたにもかかわらず、あの迫力。ぜひとも映画館で見たかった。自分の脳では処理できないほどのカタルシス。瞬きするのも惜しいとはよく言うが、あの時の私は心臓を動かすのすら惜しかったような気がする。それほどまでに衝撃だった。途中で見るのやめないでよかった。途中であの部活辞めないでよかった。と今の自分を肯定してくれる気持ちにもなった。
これは本当に見た方がいい。よく、一番好きな映画は何?と聞かれることが多いが、その時は迷わずこの映画を答えるようにしている。出会えてよかった。
悔しさや抑圧、怒りをバネに出来るか?
音楽映画好きには何とか推せるかというところ。
今年103本目(合計1,195本目/今月(2024年3月度)21本目)。
(前の作品 「変な家」、次の作品(予定)「愛のゆくえ」)
古い映画ですが、復刻上映されていたので見に行ってきました。音楽映画はたいがい見るタイプです。
表面的には音楽映画であることは間違いないのですが、多くの方が書かれている通り、いわゆる「しごき」描写が多く何を見せられているんだろう(いわゆる「しごき」を通して音楽の大切さを説く映画と解することは可能だが、多少古い映画としても、その当時(2015年)にこんなことをやっているとアウト)といったところです。
ドキュメンタリー映画でもないですし、音楽映画という観点でみたとき、あまりというか法・道徳に触れるようなことにかなり飛ぶので、音楽映画という事情は理解しても「なんでこんな展開にしたんだろう…」(ドキュメンタリー映画、実話ものの映画なら理解はできるが、そういうわけではないらしい)という点が結構厳しい(音楽映画は、ストーリーを楽しむこともありますが、概して「音楽を聴きたい」という観点で見に行く方も多いのだが、そうするとしごき・いわゆるパワハラの類がどんどん出てくる)といったところです。
ただ、一般指定という事情もあるので極端に無茶苦茶な状態になっていないし、趣旨自体は理解できる(極論、目をつぶって音楽だけを聴いたほうがよいようなヘンテコな映画)といったことまで考慮して減点なしの扱いにしています(これが日本映画であれば、明確に妥当性を欠くという指摘でそこそこの減点幅は免れないが、外国作品で、「ある程度の」そうした行為がどの程度行われているかはわからないし、一般指定なので流血表現等は存在しない(しなかったはず))。
バカはロックでもやってろ? 上等じゃねーか
この映画の本質はジャズとかドラムとかはあまり関係ありません。音楽学校なのになんやねんこのおっさん。キ◯ガイ鬼軍曹。
フレッチャー役のJ.Kシモンズ最高です。
この映画が面白いのは音楽映画のフリをして、実は男の意地の張り合いの話で、スマホの時代なのにまるで「兵隊やくざ」シリーズのような展開だからでしょう。2014年制作の映画ですが、今観るとコンプラ的に完全にOUT。それでも引き込まれてしまうのはその熱さが「宮本から君へ」と同じくらいハチャメチャだからでしょう。レンタカー店舗まで戻ってスティックを取ってこいと命令する。トラックと衝突して、血まみで左腕は骨折してそうなのにあきらめない。映画館のバイトの彼女をナンパしたニーマンが、彼女に新しい男ができたとわかるとひとが変わったようになるあたりも劇画的です。
ちょっとわからないのは、せっかくの個人指導に朝寝坊したのになぜか全然怒られない。 3人のドラマーの中で一番ヘタクソでパッとしないのにニーマンをえこ贔屓する理由は同性愛だからなのかと思ってしまいます。師弟愛は感じましたし、ニーマンがフレッチャーを心底恨んでないのはわかりますが、そこからまた落とし穴的な試練があります。鬼軍曹がこのまま黙って引き下がるわけないのに、そのままフェードアウトする終わり方ですが、意地だけでソロを叩き続けるニーマンに近づいてゆき、緩んだシンバルのネジを締めてあげていたので、鬼軍曹も負けを認めたんでしょうね。
ドラムテクニック的には深みには乏しい映画でしたけど、とても面白かった。ちなみにマメが潰れるとか、皮が剥けるとか、血が出るなんてヘタな証拠です。あと、スティックがいかにも廉価品。ステージではスティックを落としたとき用にスペアは手元に3.4本おいて置くはずです。
3月15日公開の Count me in 魂のリズムをとても楽しみにしています🤩
ジャズと音楽が好きなので観た
本当にゾクッとする
重く、暗い
刺激や新しい自分を見つけたいときに!
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