セッションのレビュー・感想・評価
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こんな映画は観たことがなかった
この映画はまず初めのシーンから印象的でした。
そのワンシーンだけで、主人公のドラムへの情熱がどれだけ強いかということがわかりました。
まず主演のマイルズ・テラーは、10年ほどドラム演奏経験があったとはいえどれほどドラムを練習したのだろうということですね。
演技にかける主演俳優と、物語の主人公がきれいに重なったように見えました。
この映画の見どころはやはりなんといってもあの鬼教官JKシモンズとの駆け引きが面白いラストシーンでしょうか。
才能だとかプライドだとか、そんなものがいくつも混じり合ってあのラストのドラムプレイにつながったのだと思います。
1つの志にひたすら懸命になる主人公の姿に心を打たれましたし、非常に緊張感のある見ごたえのある作品でした。
凶器(狂気)じみた演奏に心打たれた。
有名音楽学校のジャズバンド部に入った青年ドラマーとその先生との駆け引き映画なのですが、ラストに向かうに連れて視聴者を虜にして行きます。
指揮者兼先生役のJKシモンズの迫力と苦悩する青年ドラマーのマイルズテラーの緊迫感ある演技。
終始マイルズはシモンズに飴と鞭を与えられっぱなしですが、特に後半、優しい言葉をかけつつ、最終局面で裏切るシモンズが最高です。
最後の10分弱のシーンには鳥肌立ちます。
ここまで来ると、音楽はある意味心を打つが、またある意味凶器(狂気)でもある。
久しぶりに「これぞ映画!」というものを見せてもらいました。
音楽に詳しい人には不評らしいですが、映画人には好評映画。
ジャズという音楽ジャンルに囚われず見てもらいたい。
余韻
素晴らしい余韻が残る映画でした
映画を見てここまで余韻が残ったのは久しぶりです
映画から伝わってくるエネルギーがものすごかった
レビューを書いてる人が多いなと思ったけど、それだけ感想を他の人に伝えたい映画だってことだと思います
見終わった今とてもドキドキする。ドラムのすごさがわかる人なら最後感...
見終わった今とてもドキドキする。ドラムのすごさがわかる人なら最後感動のセッションかもしれないけど、よくわかんないから先生の表情でなるほどなぁてなった。
最高のフラストレーションムービー
世界最高の音楽院にて偉大なジャズドラマーに憧れる少年アンドリューニーマンと彼を異常な熱量と指導法で教える指揮者テレンスフレッチャーの2人のエゴとエゴのぶつかり合いを描いた最高のフラストレーション音楽ムービー。
こういう類の映画って仲間がいたから頑張れた的なとこ絶対あるじゃないですか、ましてやこの作品なんてジャズがテーマなわけで心を一つにしてー最高の音楽をーみたいな展開かなと思うじゃないですか。
そんなの一切ないんすよこれ笑。
しかもこの映画に出てくる人間で好きになれる人1人もいない。全員エゴクズ笑。
主人公のニーマンは学内では平凡なジャズドラマーだったがある日学内最高の指揮者として知られるフレッチャーにスカウトされ、彼のスタジオバンドへ招かれることに。
こんときのマイルズテラーが音楽的センスはあるけどファッションとか恋とかに疎い青年を絶妙な感じで表現してて観ててめっちゃムカつく笑(褒め言葉)
フレッチャーの目に止まったことを嬉しく思うものの、そんなに親しい友達がいないのか1人で俯いてニヤつく感じとかすっごいウザい笑(褒め言葉)
自分の唯一絶対な自身の源であるドラムに対してのプライドを高く持ちすぎて、ニーマンのドラムよりもアメフトや勉強のできる同世代の親戚を評価する親族に露骨な蔑みの態度を取ったり、学友のドラムプレイヤー達に敵対心剥き出しで自分の実力を見せつけようとしたりとフレッチャーに対する対抗心により、ドラムに対する異常な執念を持つ少年へと変化して行く様を時に虚ろな表情、時に憎悪に狂った表情で演じる。
イスを投げるシンバルを投げる、かのフルメタルジャケットのハートマン軍曹に並ぶ親すら侮辱する怒声の言葉責め、5時間を超える罵声のレッスンなどのぶっ飛んだ指導法で生徒を精神的に肉体的に追い詰めて行くもう1人の主人公フレッチャー演じるJKシモンズの迫力はものすごい。
1割の飴と9割のフルスイングの鞭でニーマンを一喜一憂させるある意味指導者の鑑(鬼の)
最初からニーマンの才能に目をつけ、彼を焚きつけるためにあえて初回の練習で体罰を伴う罵倒をしたのか、あえて新しいドラマーをバンドに招致したのか。それともただ単に性格の悪い気まぐれな完璧主義者なのか笑、どちらの推察もできる演技力と圧倒的な存在感で作品に信じられないほどの緊張感をもたらしている。
ほぼこの2人のエゴの張り合いな作品笑。
正直開始から1時間半くらいはイライラの連続、後半では交通事故でドラムどころではない始末。
なら何がそれほどまでに素晴らしいのか。
それは紛れもなく宣伝通りラスト9分19秒である。
このラストのためだけにそれまでの1時間半が存在しているといっても過言ではない。いわば完全にそれまでの時間は下準備なのである。
というわけで最後にこの9分19秒を語りたいと思う笑。
まずラスト手前のフレッチャーの行為はいうまでもなく最低な行為だ。ここはたとえニーマンを煽るためだとはいえやってはいけない行為だ。
だがここが最後のイライラ要素だ。
ここから1時間半に渡るブラストレーションが全て無になる9分間が始まる笑。
先のフレッチャーの行為で1度舞台から逃げ出したニーマン。しかし意地で舞台へ戻り、フレッチャーの進行予定とは全く別の曲、Caravanを演奏し始める。
まずここの出だしが最高。次の曲がスローな音楽だと紹介した瞬間にその言葉を遮るようなハッとする出だし。
こんときに3回に分けてニーマンがアップにされる演出とニーマン自身が指揮者の役割も果たすことでフレッチャーに干渉されることない自分のバンドを一瞬にして作り上げた点が素晴らしい。それに続くウッドベースのジャジーな低音もたまらない。ある意味ここの音が1番好きかもしれない笑。
そのベースの後にトランペットら管楽器が続き、全ての楽器が噛み合った最高の音楽が奏でられる。正直このトランペットらの息の合いようが御都合主義な感じもするが、この際どうでもいい笑。ここに来て初めてこの映画素晴らしいんじゃないかと鳥肌が立ち始める笑。
その後の曲の構成も素晴らしい。
徹底したリズム隊としての心地よいドラムに管楽器らの伸びやかな響きが最高のマッチング。思わず立ち上がってしまうほどのトランペットソロの見せ場もあれば、殺してやると息巻いていた指揮者フレッチャーの見せ場すらある。ドラムに合わせて腕を振るだけの酔っ払いのおじさんにも見えるがこの時のフレッチャーの拍の取り方が最高にキマっている。こういう風にテンポ良く動けると最高に気持ちいいはずだ。
さらに前半のジャズバンドのアンサンブルの一体感を十二分に見せつけた後に、ラスト5分ほどのドラムソロがやってくる。
ここの展開も最高!リズム楽器のはずのドラムのみだけでここまでいろんな音を出せるなんて!雷のようなゴロゴロとした音を鳴らすハイスピードなスネアの音にたまに混じるシンバルのチッチッチッという音がクセになる!笑
ラストに向けて段々と静かになっていくシンバルの繊細な音に合わせて霞んでいく風景。。そこから段々と盛り上がって行き、身体中をフルに使ってありとあらゆる音を出し、もはや音の幕を1枚張ったような迫力を感じさせる展開から一転、再びローテンポになっていくドラムロール。。。
この瞬間もはや過去のことは忘れてただ純粋なジャズドラマーとその指揮者と化すニーマンとフレッチャー。
お互いフィナーレを理解してるかのようにアイコンタクトをし、フレッチャーの指揮に素直に従うニーマン。
ギリギリまでスローテンポにしたドラムロールから再び加速していくスネアのリズム。。
再び音の幕を張ったかのような轟音で観るもの全てを圧倒するニーマンの最後のドラムプレイに合わせ、溜めて溜めて溜めて。。
待ってましたといわんばかりの管楽器の快音!!!!!からのエンドロール!!!!
素晴らしい!!!!!音楽映画史上最高のラストシーン!!!笑
ということで傑作です笑。
まさか演奏シーンを語りたくなる映画が出てくるとは思わなかった笑。全てを無かったことにし、鑑賞後最高の高揚感を得ることができるまさに珠玉の一本。
こんだけ偉そうに語ったけど自分楽器未経験者です笑。リコーダーとピアノでゴジラかハリポタの一部しか弾けないです笑。
なのでスネアがどうとか間違ってる箇所もあるかもしれないので何かあればご指摘いただけると幸いです笑。
とりあえず音楽好きの日本国民はこの映画がリバイバルで映画館でやってれば観に行くべきだし、あのラストが終わった瞬間に観客さながらスタンディングオベーションで拍手をしまくるべきだ。そういう法律を作るべきだ笑。そんな作品。
2015年11月28日(土)1回目@早稲田松竹
2017年04月07日(金)2回目@ユジク阿佐ヶ谷
男性向き?
狂ってる
疲れた…
なんか、すごいもの見た
ほんとに★4.0?
なぜ心惹かれないのか。
主人公にも教師にも、人間的な魅力を感じないから。登場人物に共感できない。
教師は多重人格?本当に優しい笑顔をしたかと思えば椅子を投げて怒鳴り散らす
主人公は、病気?あんなにひどい別れ方をして、平然と二コルに電話する神経が理解できなかった
そして何を伝えたいか、メッセージ性を感じなかった。
そんなのないのか。狂気を楽しめということか?
すごいもの見たとは思うけど、
こんな緊張は一度きりでいい
マイインターンとか、明るく前向きな映画が好きな人には向いてないんじゃないかな。
熱狂気
音楽学校にて度が過ぎる指導をする教師に必死に食らいつく生徒の話。
終始クチポカンな衝撃作でした。
サスペンスじみた展開とちょいちょい挟む甘酸っぱい恋模様がとても心地良かった。
鬼教師演じるシモンズは怖すぎ、こんな先生に怒られたら泣きますわ。
ラストは、演奏はもちろん、ストーリーにも驚かされる。
なにこの仕打ち!やられた!こわすぎ!
かーらーの、待てよ。ん?は!これも教育なのか!!!
はい、鳥肌。
素晴らしい作品でした。
熱気と狂気は紙一重。
激しく感動
最近見ても自分の備忘録的なレビューすら書いてなかった。
これは人生の映画史上に残る作品でした。
しょっぱい、ほろ苦い、甘酸っぱい。
すべてがここに詰まってる。
そして、その先にある何か。
また、その答えは自分で決めるものであるということも。
素晴らしい名作です。
最後の笑顔が
音楽家どうしのセッションの真髄を、よーく表現してくれていると思います。
完璧を求め過ぎて狂気を孕んでいるフレッチャー、
そこに必死で食らい付くニーマン。
最後のフレッチャーの仕返しは、かなりゲスだったけど、それに折れず、やり切ったニーマンのラストの演奏は鳥肌もんです。
あーミニシアターとかで観たかったなー!!
彼女の使い方も、主人公の精神状態を分かりやすくしててよかったけど、そのぶん、最後もう少し出番つくってあげて欲しかったかな。
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