自由が丘で

劇場公開日:

自由が丘で

解説

カンヌやベネチアといった国際映画祭に作品が出品され、ヨーロッパでも人気の高い韓国のホン・サンス監督が、加瀬亮を主演に迎え、片思いの女性を追いかけてソウルへとやってきた男の姿を描いた。思いを寄せる年上の韓国人女性を追いかけソウルにやってきたモリは、ソウルの街を往来しながら、彼女に宛てた日記のような手紙を書き始める。ある時、迷子の犬を見つけてあげたことをきっかけに、モリはカフェ「自由が丘」の女主人と急接近。2人はワインを酌み交わし、良いムードになるのだが……。カフェの女主人役に、ホン・サンス作品「ハハハ」「3人のアンヌ」にも出演したムン・ソリ。

2014年製作/67分/韓国
原題または英題:Hill of Freedom
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2014年12月13日

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映画レビュー

3.0丁寧な暮らし系

2023年6月5日
iPhoneアプリから投稿

ホン・サンスってアレでしょ、ウェットな黒髪ボブでオン眉で個人経営のタバコが吸えない喫茶店とピラティスとパクチーと観葉植物が好きな30代半ば魚類顔の女が平日の業後に渋谷のヒューマントラストで観るやつでしょ、という偏見ありきで初めて臨んだホン・サンス作品だったのだが、結果から言えば俺の偏見は概ね間違っていなそうだ。

とにかくあらゆる夾雑物が取り払われていて、必要なものごとだけが必要なぶんだけ配置されている。そしてそれらすべてが正常に機能している。にもかかわらずスタンリー・キューブリックやロイ・アンダーソンのような神経症的な作家の作品とは正反対の心地よさ。時系列のシャッフルといういかにもSF的でギーク的な手法も質素な手つきでサッと捌いている。ゆったりとしたトーンの中を漂うタバコの煙はまるで上品なお香のよう。徹頭徹尾「健康に無菌的」な映画だ。こういうのを「丁寧な暮らし」系と呼ぶんだろう。え呼ばないんすか、じゃあ俺が呼びますね。

生活のトーンを一定化させることに心血を注ぐ人々にとってはこの上なくハマる映画なんだろうなと思う。一般的な韓国映画にありがちな絶叫も暴力もミステリーもこの映画には存在しない。気の利いた大人の恋愛があって、そこにいくつかの気の利いた回り道があるだけだ。

ただ残念なことに、俺は生活のトーンを一定化することにそもそも興味がない。むしろ一定かと思われていたものが何かとの関わりの中で少しずつ変貌していくこと、あるいはそれに対する漠然とした不安に俺は惹かれる。ゆえに今一つ作品に乗り切れなかったというのが正直なところだ。

何はともあれまだ1本目なのだからもう少し見ていかないことには何とも言い難い。冒頭に述べた偏見が徐々に瓦解していくことを祈るばかり。

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因果

3.0【”時間” ホン・サンス監督が、時の流れを敢えて錯綜させながら描いた、日本男と、韓国女の恋物語。】

2022年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■思いを寄せる韓国人女性・クォン(ソ・ヨンファ)を追ってソウルへとやって来た日本人青年・モリ。(加瀬亮)
 彼女を探して街をさまよい歩き、届かぬ思いを日記のような手紙に綴る。
 ある日、迷子になった犬を見つけたことから、カフェ“自由が丘”の女主人・ヨンソン(ムン・ソリ)と良い雰囲気に…。

<ホン・サンス監督らしい、一見難解に見えるようだが面白い恋物語の小品。
 加瀬亮は、どんな役も、巧く演じる俳優である。>

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NOBU

2.5解説を見たら

2020年6月6日
iPhoneアプリから投稿

解説やレビューを見て初めて意味がわかった。これって?

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Misty

3.0時間が行ったり来たりはホン・サンス調か?

2019年12月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

幸せ

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mitty