牢獄処刑人
劇場公開日 2014年7月19日
解説
権力者が服役中の囚人を使って暗殺を実行するという実在の事件をもとに製作された、フィリピン製クライムアクション。服役中のベテラン暗殺者タタンと新人のダニエルは、依頼人からの仕事を受けると警察の密かな手引で一時的に出獄し、鮮やかに暗殺を遂行。仕事が終わると獄中へ戻っていく。間もなく出所が近いタタンは、ダニエルに殺しの技術を教えて引退し、家族と平穏な暮らしを送ることを夢見ている。一方、連邦警察のエリート捜査官コロネルと地元警察の刑事アコスタは、異なる価値観からいがみ合いながらも、正義のため事件の捜査を続けていた。そしてタタンとダニエルの新たな暗殺の仕事が動き始め、コロネルとアコスタも事件の核心に迫っていくが……。殺し屋、警察、悪徳権力者の三つ巴の戦いをリアルなガンアクションや乾いたバイオレンス描写とともに描いた一作で、「ハード・ラッシュ」「2ガンズ」のバルタザール・コルマウクル監督のメガホンによるハリウッドリメイクも企画されている。
2013年製作/115分/フィリピン
原題:On the Job
配給:彩プロ
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2014年10月10日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
まず言うとテンポは少し悪く感じた。
だから、退屈な部分はあったが、最後まで飽きずには見られました。
まず、これは設定が斬新。
牢獄に入っている人に殺し屋をやらせるという設定はなかなかおもしろい。
しかも、実際にあった事を基にしているため、身近な恐怖もある。
どんでん返しにできる設定にも使えたと思うが、その斬新さでハリウッドもリメイクしたくなったのでしょうね。
展開的にはちょっと複雑ではあったが、中盤からの勢いはなかなか見応えがある。
警察が牢獄の殺し屋を追いかけるシーンは、緊迫感の上げ方といい、カメラワークといい、なかなか見せる作品でもありました。
しかし、ストーリーは暗いです。
悪い人なんだけどどんな理由でも許されないことだけど家族のためであったり、彼女と会うためだったりと悲しいものがある。
警察にも友人が殺されたり、復讐心を持つものもいる。
だからハッピーエンドにはならない。
これは、そういう犯罪があったことを伝えながらも、権力者の悪から逃れられない男を描いた作品でもあるのだと思う。
師弟関係というのがなんとも憎く、犯罪者ながらラストではちょっと感動してしまった。
フィリピン映画は、『メトロマニラ』といい、今作といい、何か余韻を残させますね。今後も期待の国です。
ちなみに、個人的にはハリウッドのリメイクはもし内容文通りの監督なら楽しみです。
2014年7月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
事実がベースというから凄い。
政治家に警察に…保身、賄賂のためにはなんでもありの世界。
だいたい囚人に殺人依頼して、監獄の外に出て殺人の一仕事終えたらまた監獄に帰ってもらう、って、どんだけまっとうな人達まきこんで殺人やらかしてんだか。
ハリウッド映画と違って、銃撃戦もカーチェイスもはではで感は皆無。拳銃発砲音も実に控えめでこれらがまた良い味だしてます。
それにしても、誰も幸せになれなかった結末だったな〜。
2014年7月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ここ最近観た新作の中で群を抜いて面白い!
発展途上にある国の実録バイオレンスもの、最後までどう物語が転ぶのか、ハラハラさせてくれます。
大義のためになされる悪事は肯定されるのか?そして、正義とは?
オープニングからエンディングまで、随所に素晴らしいショットがありましたが、ラスト、娘とキリストのコントラストとかほんと上手いっす。(←観てご確認下さい)
上映、六本木一館だけでは勿体無いぞ!
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