天空の蜂のレビュー・感想・評価
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今年度No.1級の快作!
兎にも角にも、最初から最後までスリルたっぷり、急展開の連続で、「これぞまさに極上のエンタテインメント!」作品。
特殊撮影も実に見事!ハリウッドの大作にも負けない作品に仕上がった!
個人的に気になっていた「反原発一辺倒」な点はほとんど無かった。一部で反原発デモのシーンがあったんだけどな。それでも政治的な意図は感じられなかった。
それにしても、モックン、いい俳優になったわ...あと、江口洋介も、イイ!
ラストシーンが最高
東野圭吾原作は15年前の作品でも古さを感じさせない。難解な社会派の人間を描いた人気小説。しかし映画にすると江口洋介と本木雅弘の重厚な演技、何とも屈折した雰囲気の犯人と思われている綾野剛の鬱々とした雰囲気。周囲をベテランが固めて確かな作品となっていた。しかし私が一番心に残ったのは3・11の被災地に赴くラストシーンの成人して自衛隊のパイロットになった高彦(向井理)と被災地でボランティアをする父の湯原(江口洋介)のふたりのシーン。言葉は少ないが心と心で通じ合ってる雰囲気を凄く感じ、父を尊敬し父の遺志を受け継いでいる息子の父への眼差しと、そんな息子を誇らしげに見る父の眼差しで終わるラストシーンが見て鳥肌が立った。この映画を見て良かったと思わせてくれた。息子が向井理だったのが当たりだと思った。ここが要のシーンだからだ。さすが堤監督だと思った。このシーンがあってこそ、今「天空の蜂」を映像化する意味があると思った。このラストシーンが「天空の蜂」を感動作にランクアップさせたと思う。
すごい
いろいろ考えさせられます
個人的観点から本年度邦画NO1では?
エンタメとしては誰でも楽しめる。
エンタメとしては誰でも普通には楽しめる作品だと思う。だけど考えさせられる作品かというと、そこまで考えさせられない。
ってか、ツッコミ所が多すぎる。確かに映画なんだからと言われればそうなんだけど、流石にみんな揃って息子の無事を見守るってのはどうなんだろう…
その後も時間がないのにいろいろとウダウダしてるし…
だから、ぶっちゃけカウントダウンによる緊迫感はあんまし感じられなかったかな…
豪華キャストもぶっちゃけ無駄遣いだし、ちょっとハリウッドっぽい日本映画の雰囲気はなんか悲しくなった。
とはいえ、見所はない訳でなく、ヘリのCGと迫力が邦画にしては良いし、息子救出のシーンはなかなかハラハラさせられた。
だから楽しめないことはないのだけれど娯楽作だった感の方が強く感じてしまって考えさせられる部分が弱かったかな…
でも楽しめる作品ではあるので気になる方は劇場で見てみてください。
役者の演技と目力、濃厚すぎるサスペンス邦画最高傑作。
「ピクセル」を観終わった後、そのまま「天空の蜂」を鑑賞しました。
原作が東野圭吾さんの作品らしいのですが、自分は読んだことはないし、作品自体も内容も全く知りません。東野圭吾さんだけは知ってます。
久々に松竹映画を観るのと、劇場版の「SPEC」(自分の中で駄作だった)を撮った堤監督だったので、そんなに期待してなかったのですが、非常に濃厚すぎるサスペンス邦画でした。面白かった。
物語は、巨大ヘリコプター「ビッグB」が何者かによって奪われ、原子力発電所の上空へ飛び立つ。 日本政府へ届いた脅迫状は、現在稼働している原発、または建設中の原発を全て停止しろ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」(原発)を墜落させる、という驚くべきものだった。
しかも、機内にはその巨大ヘリコプターを設計した湯原の息子が取り残されるという最悪の状況だった。
テーマが原発なので、今時期的にタイムリーな内容の映画だったので、正直に言って複雑な映画でしたね~ あと、柄本明さんの台詞が方言なので、時折何を言ってるのか分からない所もあったし、その部下の髪型が変だったし、序盤、湯原の息子が巨大ヘリコプターに乗り込むシーンがちょっとイラッときちゃいました。(^o^;) 何で乗るんだよって思いました(^^;
物語も非常に濃厚でした。湯原と三島との関係、それぞれの過去、そして葛藤、事故、様々な思いが感じ取られました。
ヘリコプターの設計した湯原演じる江口洋介さんの演技も最高。
会議室で三島と怒鳴り合うシーンは凄かった。
あと、原子力技術者の三島演じる本木雅弘さんの演技と目力、特に目力が凄い!かっこいいですね~ 本木さんの映画は「おくりびと」以来です。
そして、綾野剛さん!今作はテロリスト役で登場します。 ボサボサ頭でなんとも言えない姿で登場するのですが、妙な迫力と怖さを感じました。
仲間由紀恵さんも、敵なのか味方なのか謎でしたが、後半からわかります!
犯人もまさかの予想外でした。(笑)
最後、巨大ヘリコプターが爆発して、湯原が乗るヘリコプターがギリギリ横に避けるシーンが鳥肌立ちましたね~
サスペンス邦画として非常に完成度が高い映画でした!(^o^)
傑作です!!
良かった!
東野圭吾原作の映画は原作負けのものが多かったけど、この映画は良かった!原作の緊迫感、背景にある感情がよく表れていたと思います。また、原作にない東日本大震災についても触れられていて、更に原発について考えさせられる内容になってたと思います。
原作に負けてません!
東野圭吾さんの小説が大好きで、もちろん天空の蜂も読みました。
原作の世界観を壊すことなく、分かりやすくクオリティーの高さに驚きました。
綾野剛さんのファンでもあるのですが、登場時間が少ないもののインパクトが凄く惚れ直しました。特に最後の笑顔は迫真の演技です
堤監督は天才ですね
モッくんに惚れちゃう
衣擦れの音だけで盛り上がれる、大人のラブシーン。特に、本木さんの色っぽさにやられました。
綾野剛のヨゴレも良い感じ。
ご都合主義の展開もあるが、助かると思って見ていてもドキドキできる作品。難しく考えるのも良いが、お気楽に役者の演技を楽しんでも良し。
瑕はあるが見応え充分の社会派サスペンス
原子力発電・核問題を扱った日本の大型サスペンス・アクションといえば『太陽を盗んだ男』ぐらいしか思い出さないが、本作品のスケールはそれを上回っています。
原子力発電の社会性も踏まえ、東日本大震災での原発事故・原子力発電所全停止を経験してきた現在、この映画の持つ社会的主題は大きい。
その社会性をサスペンス映画というエンタテインメント作品に仕上げた監督の腕は、なかなか確かといえるでしょう。
ビッグB開発技術者の湯原(江口洋介)と、原子力発電所設計士の三島(本木雅弘)との丁々発止のやりとりなどは、かなりスリリング。
ふたりの男の丁々発止があるので、実はそれほど多くないアクションシーンが際立つというもの。
2時間20分近い長尺にもかかわらず、飽きることはありません。
とはいえ、瑕もチラホラ。
脇を占める柄本明、石橋蓮司、竹中直人の演技は例によって例のごとしだし、愛知県警の警部役・手塚とおるの演技は過剰すぎる。
湯原夫婦が交わす会話などの過剰すぎる台詞も多々目立ち、どうにかならなかったのかしらん、と思ってしまいました。
そんな瑕には目をつぶって、スケール感のある映画を十分楽しみました。
あ、目をつぶってはいけないんでした。
劇中に「日本人は、見たくないものを見ようとしない」という、映画の主題となる耳の痛い台詞もあるのですから。
原作が良かっただけに
試写会で見ました。
題材が良かったので、映画化の話を聞いてから原作を読みました。
原作の話の流れが良かっただけに、お涙頂戴と、CG多様で残念な映画に。
原発、自衛隊。必用だけど普段見ないようにしている日本。今から20年も前の原作を上手く描けなかった映画です。
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画
元技術者である東野圭吾の、エンジニアへのリスペクトが滲む作品であるが、テーマは技術礼讚でもなく単純な原子力批判でもない。
全ての日本人に問題提起をしつつ、エンターテイメントとしても一級である。
数ある東野圭吾の映像化作品の中でも、白眉の出来といってよいだろう。
映画の舞台を現在の日本とせず、原作と同じ20年前の1995年としたのには理由がある。
映画版で追加されたラストシーンはこの作品に新たな意味を与え、私たちに深い余韻を与えずにはいない。
犯人の動機とは?
なぜ、標的として「新陽」が選ばれたのか?
そしてなぜ、犯人はみずからを「蜂」と名乗るのか?
ただのクライシス映画ではない、「いま」絶対に観るべき映画である。
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