百円の恋のレビュー・感想・評価
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他の映画では絶対に味わえない
会社帰りにふらりと立ち寄って観た「百円の恋」、本日最終日で監督いらしてた。安藤サクラは演技という概念をぶち壊している。日本で一番力を持ってる女優だと思います。心揺さぶられたよ、がつんときたよ。
泥に咲く蓮は花壇の花たちより美しい
久しぶりに感動で体が熱くなった。どうしようもない日常に私達は押し流され、それに少しでも抗い小奇麗に見せようと人生を演じる。しかし本当の自分は泣いていることを知っている。 インチキ野郎はきっと我々だ。安い下着、下手な料理、手を握る・・なんてことない場面が心に染み入る。うまい! 一人の男にだけ見せる涙・・年増ブスデブは絶対ノーの俺の価値観が崩れた。こんな女に出会いたい。これは恋する女を描いているのだ。 地味なポスターが惜しい。こういう類いまれな優れた作品にこそ大きな賞を与え大衆を呼ばねば。きっとポップコーン派にも指示されるはずだ。 レオスカラックスの「ポンヌフの恋人たち」を彷彿させた。
素晴らしい!
話題になってて評判もいいとの事ではありましたが、実は予告編も観てなくて、内容も全然知らないままに観たら、すっかりヤラれました(笑) で、予告編は後からネットでもって観たんですが、この予告編観てもあまり観たいとは思わんかったかも知れませんねぇ。 私のこの映画のイメージは主演の安藤さんが自堕落な雰囲気で写ってるポスターだけだったんですが、これがボクシングへ展開する映画だとは思わず。 なんたって、映画の冒頭から、もう「自堕落」を絵に描いたような安藤さん演じる一子さん。 32歳独身でニート。もちろん、恋人なし。 もう、どーしようもありません。。。 それがどうして、ボクシングに繋がっていくんだって感じで。 しかも、映画でボクシングなんてのが出てくれば、これはもういかにも「ありきたり」なストーリー展開しか浮かびません。 一子さんがボクシングを始めた時点で、どうせ、「自堕落な女がボクシングで再生していく物語」なんでしょ? 要は「ロッキー」的な。 と、そんなコトを思いつつ。 ちょびっとだけ冷めた目で観てたんですけどね。 それがまあ。 最後まで観終わって、ヤラれちゃいました(笑) で、あの、女として何の魅力も無かった冒頭の一子さんが、ちょっと可愛らしく見えてくるから不思議です。 終盤で、ジャージ着て、とぼとぼと階段を降りて来る時の一子さん、どうにも「可愛い」。 さらに、泣きじゃくる一子さん。 とにかく、あの一子さんを「可愛い」と思ってしまった瞬間にヤラれたんだと思います(笑) 興味ある方、騙されたと思って観て下さい。 きっと、ヤラれますw
劇場で観て良かった。
女性として、というより人として生きる価値を見出せずに、身内に依存するだけでただただ退屈で怠惰な毎日を過ごすだけだった一子。一人暮らしを始め、様々な出会いを経て、ボクシングを通じて一筋の希望を見つけ徐々に己を再生していく。 その過程の中で、一子を演じる安藤サクラの見せる表情と佇まいの劇的な変化に、感動したとかそういうことを超越した凄みのようなものを感じた。 あえて難をいうなら、演技だから仕方が無いとはいえ、練習シーンのキレのある動きに比べ、試合シーンの迫力に若干の物足りなさを感じたことぐらいか。 しかし、そんな些細なことなどどうでも良くなるぐらい、見応えのある作品でした。
縄跳び始めようかなー
僕は役者やってるんですが、最近ちょっと落ち込んでました。そんな時にたまたまこの映画のチケットをいただいたので観に行きました。 感想はめっちゃ面白い‼︎僕の役者魂を燃えさせてくれる映画でした!笑ったし、泣けたし、久々に邦画で良いもん観させて頂きました! 安藤サクラさんを好きになる映画ですね! 序盤なんて、マジで口臭そうでしたもんね、てかもう臭かったですもん。スクリーンから伝わってきましたもんね。 それぐらい役になりきってて凄かったです! 何かを一生懸命する姿はやはり素敵ですね! 武正晴監督の作品に僕もいつか出ます!決めました! マジで、観るのをオススメします! 確実に元気貰えますよ‼︎ 僕も明日から縄跳び始めようかなー
めっちゃ良いです‼︎
僕は役者やってるんですが、最近ちょっと落ち込んでました。そんな時にたまたまこの映画のチケットをいただいたので観に行きました。 感想はめっちゃ面白い‼︎僕の役者魂を燃えさせてくれる映画でした!笑ったし、泣けたし、久々に邦画で良いもん観させて頂きました! 安藤サクラさん好きになる映画ですね! マジでボクサーの動きでしたし、序盤のキッタナイ感じとか口が臭そうな感じとかすごい伝わってきました。もう実際臭かったですもん。スクリーンから伝わってきましたもん。 そのくらいの勢いで役になりきってて本当凄いと思いました! 武正晴監督の作品に僕もいつか出ます!決めました! 感動を笑いを勇気を与えてくれて、本当にありがとうございました! マジで、観るのをオススメします! 確実に元気貰えますよ‼︎ みやちゃん、やっぱり映画は最高だね!
やられてしまいました
実はボクシングに関係した映画とだけしか知らずに観に行きました。 底辺で生きる人々の物語・・・?として始まり。 そんな暮らしの惨めさ・・・を感じながら引き込まれていきました。 一子がボクシングを始めてからは、ノックアウト状態で一心に見入って最後まで。 やっぱり、この女優さん凄いですね。
なんとも凄いです!
今観てきました。0.5mmがあまりにも素晴らしく。 引き続き静岡で上演されるこの作品を今度は満席拒否されないように 6時間前に受付に行きました。 こちらもまた素晴らしい作品です。安藤さくらさんを『0.5mm』観るまで知らなかったことが悔やまれます。もしまだ観てない人がいるのなら、観ることをおすすめします。 日本にも素晴らしい人がいます。☆☆☆☆☆
傑作です
やっと観ることが出来た本作…。 評判通り良かったです。 特に安藤サクラさんが最高です。 彼女あっての本作でしょう。 話は大雑把に言ってしまえば『もらとりあむタマ子』と同じようなものだが、何せタマ子のほうは前田敦子ちゃんですからね。 自堕落とは言っても可愛いさがあった。 しかし本作の安藤サクラさん演じる斉藤一子はブサイクだ。 自信の無さからなのか、他人とのコミュニケーションをとるのが上手くなく、何気に周りからも傷つけられる分、観ていて「痛い」のだ。 そしてそんな「ブサイクで痛い女」を体現している安藤サクラさんが素晴らしい。 彼女の女優魂に脱帽する。 プロとはこういうことだと改めて感心させられた。 そのブサイクで痛い一子がボクシングと出会い、今までの自分から脱皮していく。 ブサイクで痛かったあの一子が見事にシェイプした肉体で輝きを放つ試合のシークエンスは実に美しい。 特に入場シーンは印象的だ。 誰もが彼女を応援するだろう。 そうなのだ。 ブサイクとかは関係ないのだ。 人は頑張っている人を応援するのだ。 頑張っている姿はとても魅力的だ。 私は人生を勝ち負けで判断するのは好きではないが、本作の一子は勝ったのだ。 他人にではなく、グダグダだった自分に…。 頑張って1つの結果を残せたのだ。 私は一子に大きな拍手を贈っていた。 (心の中で) リトル・ミス・サンシャインの中でのセリフを思い出した。 [負け犬ってのはな、負けるのが怖くて何もしないヤツのことだ]…。 公開規模が小さくて鑑賞に苦労したが、本当に観て良かったと思う。 本作のような映画は日本アカデミー賞には縁が薄いだろう。 大人の事情と言うやつで、そういうものだと分かってはいるが、本当に興醒めだ。 しかし本当の映画ファンは本作のような映画を放ってはおかないはずだ。 本作のスタッフと出演者に最大の拍手を贈りたいと思う。 「感動をありがとうございました」
ヒロインが、愛おしい…。
冒頭の迫力ある姉妹ゲンカ、あの臨場感から映画の世界に、飲み込まれていきました。途中、レイプのシーンだけは、私ノレるかな?とも思いましたが、丁寧な演出にどんどん気持ちが一子にシンクロしていきました。一子が可愛いらしく振る舞って、引かれちゃうシーンとか、客観的に見ると、ああ分かる!って…。最後20分くらい泣きっぱなしで、エンドロール終わっても、涙が止まらなかった。ボクシングの試合シーンがもう本当に抜群で、あそこを観るためだけに、もう一回映画館行きたい気分です。 兎に角、安藤サクラという女優の素晴らしさを体感して、完全に惚れてしまいました。目を閉じたら、一子の「勝ちたかった」という泣き声が耳の奥に聞こえてきて、レビューを書きながらまた思い出し涙が…。
傑作
日本アカデミーになんで、ノミネートされてないんだ! という位のいい作品でした。 試合のシーンや練習風景の息づかいが、リアルでした。 主演の安藤サクラの演技は心と身体の痛々しさが凄く伝わってきた、名演でした。
この映画好きです
今日しか観に行けないと思い、会社帰り、ダッシュして、最後の上映時間ギリギリに映画館へ滑り込み。この寒いなか、汗だくになりながら。 でも、本当に観てよかった。感動しました。 とにかく、安藤サクラさんがすごいです。他の方もおっしゃっていますが、一子は安藤サクラさん以外に考えられない、っていうくらい、素晴らしかったです。いとおしくなるくらい、感情移入してしまいました。 それから、クリープハイプの主題歌も、この映画に合っていて、とてもよかったです。 あぁ、気分がスッキリした。明日も、仕事がんばろうっと。そんな元気をもらえる映画でした。どうもありがとうございました。
晴ればれってほどじゃないけど
晴ればれってほどじゃないけど、帰り道、歩幅が数センチ大きくなっているのに気づいてにっこりする、そんな元気をもらえました。 一子さんはぐうたらな女。彼女と、彼女の周り半径十メートル位のお話。 最初のどうしようもない停滞感からの加速が素晴らしいです。 彼女の頑張りに思わず力が入り、肘も脚の筋肉もつい反応してしまう没入感でした。 一子さんを見事に生きた、安藤サクラに拍手、拍手! 新井浩文演じるバナナマンとの距離感が可笑しくて痛々しくて。彼もまた、過渡期の男です。 一子さんの家族もバイトで出会う人達も、生々しく印象的でした。 ジムの会長と先生も良かった。どれだけの人生をサポートしてきたんだろう、深さと軽みの良い味出してました。 2015.1.12. 福山駅前シネマモード
安藤サクラだからこその一子
映画館でこんなに笑ったのは初めてかもしれないってくらい笑った。 安藤サクラの演技、うますぎて演技超えてるんだよなぁ。 新井浩文は「愛の渦」のイメージがあったんだけど、全く笑わない役で、すごくかっこよかった。 野間さんも廃棄をもらいにくるオバちゃんもキャラ濃すぎ。でも一子は覇気がないのにそれに負けない存在感。 うるっときた場面もあるけれど、安藤サクラの女優魂を見せ付けられる熱い作品。 見ないと後悔する。
安藤サクラにつきる
たいした話ではない。だから安藤サクラのよさにつきる。映画全体がボクシングのフットワークのように揺れて動いて最後前にガーッと飛び出てく形で、正直、安藤サクラ以外で描かれたのならこの映画の価値は半減するでしょう。それくらいこのキャラクターを映画を体現していた気がする。 最後のリング上での戦いは、映画の質どうこうの前に安藤サクラの持ってるリアリティが凄く、だから直後のフラッシュバックは泣いた涙が引っ込む程興ざめした。殴られる姿だけでいいんです。
いきなり馴れ馴れしいな、お前
一子とバナナマンの関係性が一番よく表現されているセリフで、好きです。 そういえば、IKKOさんの「おんなの法則」という本のなかで、 『ひとつの恋が終わった時の女力はすごいわよね。』と、書かれていたことを思い出した。 女が、女の底力を出すには、恋愛で失敗することなんだなあ。 怖いなあ。
痛い痛いお話。
年末水曜映画。今年最後の映画。 安藤サクラ、新井浩文 邦画好きになってから選ぶ映画にこの2人(あと樹木希林)が出てる確率高し。 スタッフ調べたけど、監督も脚本家も初見の方。 -90点から-30点へ みたいな。 大好きなクリープハイプの、尾形さんが叫ぶように、いろんな意味で 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛快ストーリー。 「嫌いなんだよね、一生懸命頑張ってる人見るの」 ってのも分かるし、でも、すがるような思いで一生懸命ボクシングにのめり込む姿も理解できる。(わたしにはできないけど) ボロボロで、痛快。 ひょんなところからモチベーションって生まれるんだなって思った。そしてひょんなところからであっても、そのモチベーションってすごいんだ。 身体をはった、ボロボロのサクラさんの演技に、今回も魅了されました!! おじさんもおばさんも若い人も見に来てました。 大晦日って映画館混んでるのねー みんな、時間を持て余してるんだなきっと。
主人公の幸せを本気で願う
今まで映画の登場人物の幸せを本気で願ったことなどあっただろうか。 主人公一子は弁当屋を営む実家に居候している。しかし、仕事を持たないどころか弁当屋の手伝いすらしない怠惰な毎日を送っていた。そんな彼女が、妹とのケンカをきっかけにひとり暮らしを始め、百円コンビニのアルバイトを始める。様々な出会いの中から、初めての恋、初めてのセックス、そして初めて熱中できるものを見つけていく。それらはどれも非常に不器用にしかことが運ばないのだが、これは一子の性格によるものではない。 彼女が32歳まで処女だったと泣きじゃくるシーンを待つまでもなく、彼女にはあらゆる人間関係や社会経験が不足していることが分かる。だからすべてのことに対しておずおずとしか前へ進むことができないのだ。 しかし、恐れながらも少しずつ経験を積み重ね、様々な人間と関わり合いを持つことで、自己の欲求や行動を肯定できるようになっていく様子を、映画は彼女の日常生活を通して丁寧に描く。 変わっていく一子を見つめる観客は、彼女の行く末に幸せなことが待っていることを願わずにはいられないし、彼女ならば力強く歩み続けるだろうことを確信できるだろう。 一子を演じる安藤サクラは、本作のほか、実姉・安藤桃子の「0.5ミリ」でも、観客に身体の持つ意味について問いかけるような演技を見せてくれた。本作でもテクニックとしての演技だけではなくその身体性の意味を駆使して、一人の女性が遅ればせながらも成長してく姿を表現することに成功している。
新宿で観て来ました。
0,5ミリに続いての観賞ですが安藤サクラさんとってもいいですね。 個性派でなんか後をひく感じでもっと見たい女優さんでした。 次回作も期待してます。しかし、殴られた後の顔はリアルでした。途中、笑い声も劇場であり後味の良い映画でした。
全182件中、161~180件目を表示