百円の恋のレビュー・感想・評価
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安藤サクラが素晴らしい
安藤サクラすごいですね。万引き家族も見たい。他の俳優の演技も秀逸。なんていうか、救えない人として、好きじゃない人たちばっかり出てくる。そういう人っているよね。なんだか、許せないけど、そういう人たちもいて、そういう人たちと生きていかなきゃいけない。映画を見て、疑似体験する。
よくも悪くもポップ
■好きなところ
みんなクズ
■嫌いなところ
もっとクズでいい。ハッピーエンド的なのいらない。
自分がクズだって分かってんだってら
最後のシーンは泣かないで欲しい。多分女を棄ててない設定なんだろうけど、だったら女でのよかった経験のほうも誇張すべき。監督さん!!
あとは
せっかくクズなんだから、だからあえてポップを
入れてるんでしょう。
ポップな感じがも、結構いいから、もっとクズな
話に、内容もエグくていいかも。
安藤サクラさんさすがですね!
ストイックな女優さんとは知ってましたがここまでとはびっくりです!
親の脛をかじってばっかりのおデブニートからひょんなことからボクシングに打ち込んで期待上げられた肉体。
同じ作品内でここまで変われるのか!と思いました。
1人の男性に出会ってから生き方が変わり、自分を変えていくという、ストーリーの中にも人間のドロドロさ?のようなものがうまく入っていてリアルでした。
デニーロな安藤サクラ。
万引き家族の安藤では物足りず再々見。
百倍こっち。
日本の日常にデニーロ凌駕の激演が映える喜び。
駄目な新井浩文もタイプキャストをかわす儲け役。
これだけスポ根しつつ恋の映画だと宣言するタイトルに泣く。
コーチ松浦慎一郎の真摯な眼差しも良い。
必見。
くそったれな人生との対決
実家にて引きこもりを続ける32歳のフリーターの一子。実家の弁当屋も手伝わず、タバコとゲームに人生を費やす日々の中で半ばやけくそに始めた一人暮らしと深夜の100均バイト。
そして出会った1人の男とボクシング。
どん底の人生の中に見えた一筋の光に全力を注ぐ一子を描いた中年手前の全ての人に送るファイトムービー。
薄汚れた部屋着、ボサボサの髪にたるんだ横腹と、冒頭から一切女性らしさを感じさせない不快な姿をまざまざと見せつける一子が、一人暮らしの中で始めた100円均一でのバイト生活と半ば勢いで始めたボクシングに夢中になり、外見も中身もまるで別人のようなパワフルな女性に生まれ変わる様を描いた作品。
その一子を名脇役とも言える女優、安藤サクラが見事に熱演。たるみきった体が引き締まるまでの過程を撮影期間たったの10日で仕上げ、目を見張るスピードのシャドーボクシングとダッシュで予想の斜め上を行く熱量をみせる。
序盤のだらりとした幸せに浸る一子からの後半の自分の存在証明のために戦うような険しい表情の一子が本当に同一人物なのかと疑ってしまうほど彼女の存在感が溢れた作品だった。
クリープハイプの「百円の恋」も非常に刺さる切ないながらも暖かいエンディングの良作。
引き込まれる描写。ありのままの感情。
安藤サクラさんが大好きなので暇つぶし程度に鑑賞しました。
想像以上に良くて、感動しました。
アップダウンの激しい話では無いのですか、一瞬一瞬のストーリーの展開、言葉、セリフ、雰囲気。
全てが現実的で、切なく、哀しく、悔しく。
人間誰しもが同じ感情を持ったことがあるのではないでしょうか。
言葉では表せきれない感情を。
何が良かったのかはわかりません。
でも、人間ってこんなものです。
どうしてものめり込んでしまうもの、何もかも忘れて打ち込みたいもの。
どんな理由であれ、誰しも、あると思います。
自分にどんな才能があるのか、とんな結果が待っているのかわからなくてもいいのです。
好きになったから、気になったから、何もかも忘れてしまいたから、新しい自分を創り出したいから、過去を覆したいから。
それでも結果が変わらないこともある。
それでいいんです。
弱くてもいい。結果同じでもいい。
その時に夢中になれて惹かれて心を掴まされたのたら、それだけで、十分です。
自分を変えるきっかけは、意外と簡単。
でも、変わったつもりでも、真の深いところは変わらないんです。
それも、悪くないと思う。
変わらないところには、その人の良さが残っていることもあるから。
打ち込む姿に涙
安藤サクラ演じる主人公がボクシングに打ち込む姿に涙しました。
あれ…なんか涙出る…。思いがけずです。
主人公が頑張ってるっていうより、あ〜安藤サクラが頑張ってる!ように受けとれちゃいましたが。
初めて加藤サクラの演技見たので他の役の時の彼女は知りません。
とにかく打ち込む姿に感動しました。凄かったです。
良いもの見せてもらいました。
安藤サクラの120%
お話は定番といえば定番的だが、
とにかく安藤サクラという女優の捨て身の根性、女優魂を存分に堪能する映画です。
もうそれだけで星4つです。
凄くフラットで演技を感じさせない演技が素晴らしい女優さんです。
観ていて気持ちがイイ!
気持ち悪い所まで気持ちイイです。
前評判どおり、面白かった!
ボクシングというスポーツと、場末、カスな人生、下町があうのは、あしたのジョー以来の伝統だが、自分は実はこの場末感がそれほど好きではない。この映画も同じ。主人公 "一子"(安藤サクラ)は悪いやつではないのだが、そのだらだらと弛緩した生き方が前半でこれでもかと描かれ、彼氏も百円ショップの店員たちもいやになるほどダメな人たちで、主人公が巻き込まれる出来事にも辟易するばかり。
しかし主人公がボクシングをはじめてからの後半は、"体とともに動きがシャープになっていく心地よさ" を観客までリアルに感じることができる。うまい。音楽にひきずられやすい俺だから、音楽でそう感じている面もあるだろうが、そうだとしてもこの映画のように気持ちよくだましてくれるのなら大歓迎だ。
前半でいたるところで流れ、いやな感じで耳に残っていた百円ショップの歌を、リングにむかう主人公がテーマソングで使い、「しょせん百円程度の人生だから」とつぶやくシーンでは、いやな音楽に聞こえない。すごい。
とても好きなボクシング映画でした。「リアルなんじゃない?」と感じさせてくれる。監督のボクシング愛を感じる。ボクシングを "劇的な道具" として使った「ああ、荒野」とは対極の位置にあるように思う。自分は圧倒的にこちらが好き。
爽快なシーンがあるわけでもなく、主人公に感情移入していくわけでもないのに、なんだか涙出た。すっきりした。「シャープになる」ことの気持ちよさがにじみ出た映画と思う。
安藤サクラ、どうもありがとう。撮影期間の間に、あれだけ体を作り変えてくれたからこその、感激だと思う。
そして最初から最後まで安藤サクラをブスに撮り続けた監督もすごかった。リアルさはそこに生まれたように思う。これだけブスを観続けて感動したのは初めてだ。
おまけ:新井さん、カスっぽい役、うまいっすね。
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2019/10/1 追記
新井さん、ホントにカスだったなんて。笑えないよ。
人生でもう一度燃えて見たいときにおすすめ
引きこもりニートの主人公が、恋愛、ボクシング、仕事を通じて魅力的になっていく物語。
もはや駄目すぎで気持ち悪かった女性一子が、目標に向かって努力し、輝きだす。
安藤さくらの体を張った演技、新井浩文の寡黙な味のある演技が素晴らしい。
自分の中では一子の父親が一子に向かって言った、かうろ覚えだが「お前はお父さんみたいに自信が無い人間にならなくて良かった」というセリフにジーンときた。
まだまだ自分も頑張れるかもと思わされる作品です。
努力する人は輝いている。
今までなにもしなかった人が「やってみよう」と思い、「勝ちたい」と思った、だから努力した。
「ボクシングはそんなに甘くねぇぞ」とコーチは言うけれど、でもそこに至るまでの過程や熱意に嘘も負い目もヒケメモ無いわけで。
映画だから、役者の技術でなんとかなってしまいそうなところを、安藤サクラの芝居(=熱量)で、何重にもリアルにした作品。
この作品が撮影期間二週間とはただただ驚き。
違う視点で楽しかったです。
いつか見ることができたらいいだろうなとチェックしていた程度の映画だったんです。
でも、映画『かぞくへ』を見て、松浦慎一郎さんが出てるって知ったので、公開中に見てみることにしました。
松浦慎一郎さん、ばりばり出てますね。
その他にも、森本のぶさん、三溝浩二さん、おのさなえさんが出ていることに気づいて、ウハウハしました。
こういう視点の楽しみ方もあるのかって思いました。
安藤サクラさん、朝ドラ主演決定おめでとうございます。
おしっこを拭いているシーンに、ドキッとしました。
身体を張った名演技に、アカデミー賞最優秀主演女優賞獲得も納得できました。
漂うような映
随分と前から
この映画の存在は知っていた。
公開していた劇場が少なく
リアルタイムで観られなかったが
ネット配信という今時の
視聴方法で観ることができた。
安藤サクラ。
圧巻の安藤サクラ。
失礼な言い方をすると
どこにでもいそうなアラサー。
決して美人ではない。
ちょうどいいブス。
でも、彼女にしかできない
一子だった。
あまり感情を表に出さない一子が
狩野の前では子供のように泣く。
恋愛感情なのか。
安心できる存在なのか。
観ていて分からなかったけど
多分一子もわかってないんだろうな。
新井浩文は
不思議な役者だと思う。
佇まいで魅せるというか。
漂うような演技をする人だなぁ。
松田龍平とよく似ているかもしれない。
多くを語らない狩野が新井本人と被って
この映画の骨格を作っていた。
予告を観た時
「喪失」からの「再生」を
ボクシングに乗せて痛快に観せてくれる
そんな作品なのかと思ったが
決してハッピーエンドではない
そのストーリーに少しだけ
消化不良を感じた。
けど観終わってしばらくして思うが
そのモヤモヤした感じが
この映画が一番伝えたかったことなのかも
と妙に自己完結してしまった。
エンドロールのクリープハイプの曲。
映画の余韻をより深くする
いい曲だなぁと思った。
人はいつからでも変われる。
まず、安藤サクラ、すごい。
演技という粋を超えて、現実に存在している。
こんな風に特に意味もなく引きこもったり、やる気がなかったり、どうしようもない暮らしになってしまっている人、たくさんいる。
いつでも誰でも、生きている意味が見出せなくて、クズな人生を送るはめに陥って抜け出せなくなること、ある。
でも、ちょっと誰かを好きになったことで、ダメだと思いながらもその人に近づきたくて新しいことを始めて見たり、今までの人生見直して見たりする。
この主人公は、それが、百円ショップでのアルバイトだったり、一人暮らしだったり、ボクシングだったりするんだけど、それまで、何一つ戦ってこなかった彼女が、ボクシングの試合で初めて本気で戦う。
向き合ってこなかった自分に向き合って、自分を追い込んでいる。
安藤サクラも本気で自分を追い込んだんだろう。それが演技を超えて、一人の人間になって存在したんだと思う。
どんなにダメな人生を送っていても、人は、生まれ変われる。成長できる。そう感じさせてくれる映画です。
安藤サクラがすごい
とにかく主人公の安藤サクラのすごさに引き込まれた作品だった。
作品自体の内容は自堕落な女が変貌を遂げていき、それを取り囲む人間模様であったりが共に描かれていたが、人間ってこんなにも変われるんだと思わされたりもした。
いい意味で安藤サクラの演技には度肝をぬかれたし、主人公が安藤サクラでなかったらここまで引き込まれたりはしなかったかもしれないと思うような作品でもあった。
また主題歌のクリープハイプの曲もこの作品にマッチしていたと思う。
正直観る前はそんなに期待していなかった作品だが、実際に見終わってしまうと自分の中に何か充実感のようなものが生まれた、そんな作品でもある。
体型の変遷ぶりに目を見張る
ハリウッドでは、役作りのため、太ったり、痩せたり、マッチョになったりと、相当な役者魂を見せる俳優が多い一方、日本では、どんな映画でも容貌どころかキャラさえ変えない俳優ばかりが目に付く。
そんな中、本作の主役安藤サクラは、女優としては避けたいだろう、だらし無いデブの体型を惜しげも無く披露。そして僅か10日間という短期間でボクサーとしておかしくないスタイルにダイエット。おぉこれは凄い。それもこの短い間で。このストイックさ、色々な役者に見習ってもらいたい。
主人公が、バナナマンに惹かれる理由はイマイチ分からないが、なかなか面白い作品だった。
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