百円の恋のレビュー・感想・評価
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ダメ人間根性見せ映画
ダメ人間がボクシングを始めて変わってゆくー。 大好きなジャンルです。 ボクシングジムの会長が「あんた今人生熱くなってんだろ?こっちは迷惑だよ」的なことを言います。 「熱くなるなんてカッコよくねーよ」という冷静な視点も入っていて、単なる熱血ゴリ押し映画ではないんですね。 (でもやっぱ熱くさせてくれる!最高!) 安藤サクラの体当たり演技は文句なしに素晴らしい^o^ あまり作品の評価とは関係ないですが、コンビニの店長代理の人。 二重の災難で〝ざまぁ〟展開になりますが、あの人って僕的にはそこまで非常識な人じゃなくて。 自分でも金盗んだ元バイトのババアに規則破ってまで廃棄の弁当あげたくないって思った。 子どもも出来てたって言ってたけど、あの人最後どうなったんだろう・・・。 コンビニ店員は全員薄っぺらいキャラとして描かれてましたね。(意図的だと思うし笑える所も結構あったけど) 113分の尺は良かったので仕方ないですかね^o^ セックス描写などもしっかり描いていて、素晴らしいです!ただしその分家族などで見ると気まずい映画だと思います。 ご注意下さい!笑
安藤サクラを知る日
舞台挨拶付きの鑑賞チケットを知人から譲り受け、予備知識なし、安藤サクラさんも知らないまっさらな状態で鑑賞。 えっ!?えっ!!? えーーーーーーーー!? もうすごい。安藤サクラさんヤバイ。こんな人日本に居たの。 シャドウボクシングの姿がカッコよすぎてもう途中から前のめり! こんなにグッとくる邦画を観たのは久々で、終わった後は矢継ぎ早に感想が出てくる出てくる!!笑いあり涙あり、、、 最高でした。 こんな方をお目にかかれるとは。 これから大女優になること間違いなし。 超絶オススメ邦画です。
個人的にはとても心に響いた映画。安藤サクラが最高にかっこよかった。...
個人的にはとても心に響いた映画。安藤サクラが最高にかっこよかった。お互いクズな2人だけど、ちょっとずつ成長していく未来が想像できた。最後のシーンからクリープハイプの百八円の恋が流れたとき、映画とのハマり具合に感動が増したのも印象的。
見終わってから・・・
今の日本映画って、ほとんどの役者が「大根」だと思う。 どこを切っても、演技の切り口は同じ。 レビューで、なんで日本アカデミー賞にノミネートされないんだ って意見もあるけど、逆にされないほうがいい。 あんな大根役者共と一緒にされてたまるか! それほどまでに、安藤サクラの演技に圧倒された。 映画が始まってからエンディングまで息をもつかせない。 ラストシーンの一子の慟哭とあのセリフ。 エンドロールと共に流れるクリープハイプの主題歌。 全て終わってから、腹の底から涙がこみ上げて止まらない。 なんという余韻。 これは、間違いなく傑作だ。
その姿、価値はつけられない
今年一月発表の2014年度キネマ旬報ベストテンで、安藤サクラの通算4度目の受賞を新鮮味ナシと思ったが、これは謝罪した上で訂正せねばなるまい。 見れば納得、当然の受賞。 しかも、「0.5ミリ」と合わせての受賞だから全く何の異論も無い。 32歳にもなって実家暮らしの引きこもりニート、一子。家を追い出され、一人暮らしと百円コンビニでのバイトを始めたある日、中年ボクサー・狩野の姿に惹かれ、自身もボクシングを始める。 安藤サクラの熱演に、文字通りKO! 冒頭、贅肉ブヨブヨの醜態。 それがどんどんシェイプアップされていき、見事なボクサー体型に。 聞けば、僅か2週間での体作りだったとか。こんな短期間で出来るものなのか! まさにデ・ニーロ・アプローチ!…いや、それ以上! 言うまでもなく、試合シーンはエキサイティング! 試合後はアザとキズだらけのズタボロ顔。 見てたら、日本の若い女優たちが情けなくなってきた。 いや勿論、可愛くて美人で魅力的で大変いいが、果たしてこれほどの入魂の演技が出来るだろうか。 日本の若い女優たちよ、もっと自分をさらけ出せ! もっと貪欲にのめり込め! ストーリーはシンプル。 前半は自堕落、後半は一転して生気がみなぎる展開は一子とシンクロする。 一子がまた、意外と純情乙女。 一子の束の間の恋の相手、狩野役に、新井浩文。 安藤サクラとは旧知の中で、この二人のコンビならまず外れ無し。 彼も役を演じるに当たってボクシング体型を作り上げた。 何処かアブなそうな雰囲気を漂わせながら、独特の存在感を放つ、新井浩文の為のハマり役。 「イン・ザ・ヒーロー」でも熱い演出を見せてくれた武正晴監督が、情と魂こもった名演出。 間違いなく、代表作! 一子が働くコンビニの店長は鬱、同僚のおっさんはクズでウザッ! レジの金を持ち逃げしてクビになったおばさんは夜な夜な廃棄弁当をたかりに来る。 社会のどん底、掃き溜めのような場所で生きるどうしようもない人々。 その一方、一悶着あった家族は一子の試合を応援しに来る。特に、大喧嘩した妹は姉の奮闘に涙を浮かべて。 一子に呆れ顔だったジムの会長の、試合終わっての「嫌いな試合じゃなかった」に、ちょっとグッときた。 情けなくて、哀しくて、不器用で、貼られたダメ人間のレッテル。 自らを、百円の価値。 しかし、誰にだって、何かに真剣になる事がある。のめり込む事がある。闘う時がある。輝く一瞬がある。 その時、その姿、価値はつけられない。
気持イイくらいダメな娘〜
皆さんのレビューの通り後半安藤さくらの身体の切れがとにかく凄い! なのに前半のダメダメ振りがもう気持イイくらいダメ! イラっとするくらいのダメさ。 自分では何も出来なくて何もしないのに強がってばかり。 世間に出ても不器用だし、人の言いなりだし〜。 そんな娘が一転、一気に身体を虐めて行く様子が気持良い。 もうロッキーです!
ストイックすぎる、魂の演技。
ただひとりの女優力が、 この映画の全てを支配していました。 こんなにも、 迫力のある命がけの演技をみたのは、 いつ以来だろう。 以前ご本人にお会いしたことがあるけど、 明るくて等身大の方でした。 華奢な印象からは想像もできないパワーは、 どこから生まれるのだろう。 妥協を許さないストイックな役作りに、 引き込まれずにはいられない。 父であり怪優の、 奥田瑛二さんの遺伝子なのでしょうか。 脚本も素晴らしかった。 カンタンに超えられないし、 夢なんて叶うはずもない。 最後の一子の台詞は、 心が揺さぶられるくらいぐっときました。 けどその秀悦な脚本を、 安藤サクラさんの魂が超えていた。 ブルーリボン賞 主演女優賞も納得です。 日本アカデミーも、 こういう作品をどんどん選んで欲しい。 これ東映なんですか。 組織票をこっちにまわしてくださいなw 月並みな言い方だけど、 女版デニーロを 観る価値ありです!
川越スカラ座にて舞台挨拶。 安藤サクラはボクシング経験がある。 オ...
川越スカラ座にて舞台挨拶。 安藤サクラはボクシング経験がある。 オーディションで、ジャージ姿で部屋に入ってきた安藤サクラは、既に役に入っており、自己紹介もしなかったという。 そういった人は3人ほどいたというが、安藤サクラに決めたという。
クズみたいな人間しかいない街でズッタボロになったアラサー女子安藤サ...
クズみたいな人間しかいない街でズッタボロになったアラサー女子安藤サクラがグッと拳を握ってシャドーボクシングを始めた瞬間に涙腺が決壊。この張り裂けんばかりの切なさはボクシング版『8 Mile』。 安藤サクラの演技はもはや神がかっていて、こんな素晴らしい女優がいる、それだけで私は幸せだと思いました。
正に「黒い太陽」…
2015年2月11日、再見。 安藤サクラ氏の凄さは言うに及ばず。 改めて脚本の良さに気付かされた。 「負け犬」が立ち上がる映画は多々あれど。 「一度でいいから勝ちたかったの…涙」で、希望の余韻を残す作品は他に無い魅力。 この映画こそ、今の時代シネコンで垂れ流すべき作品。 迷える思春期に「負けを決めるのは自分次第」と叩き込み、諦めた中年に「喧嘩の仕方を思い出せる」べし!涙 ーーーーーーーーーー 正に「黒い太陽」のような一本。 明るくなく、でも半端のない熱量… その全てが「安藤サクラ」という底の知れない熱源と、それを完全に活かそうと其処に徹底した作り手の稀に見る奇跡。 ドン底の息詰まり感から、それを身の丈の内で昇華させる作劇のカタルシス。 其処に有り余るどころかはみ出るくらいの説得力を持たせる安藤サクラの怪物的演技(かつての出演作でも魅せていたけど、今作では正にフルスウィング!)。 正に当代最高峰の職業「女優」! なのに真っ当な評価をされないのが今の風潮なんだよね。 彼女の方がずっとか「失敗しないですから」! 今日本に蔓延る「女優モドキ」を一掃する、彼女の圧倒的な存在感に酔う作品。 そして… 本当にイイオンナだね!涙
スッキリではないかな
快調に進むことだけが成長じゃない。 転んで転んで、時には血を流すこと それこそが立派な成長なんだなー。と 辛くて痛いけど、悔しいけど…それを背負って奮闘する一子に心を打たれました。 最近 邦画を少し見るようになって思うのが、良い意味でも悪い意味でも日本らしさというか、日本人らしさを感じます。 なんか「邦画は暗いから嫌い。」と一刀両断するのは間違ってる。
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