百円の恋のレビュー・感想・評価
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ダメ人間根性見せ映画
ダメ人間がボクシングを始めて変わってゆくー。
大好きなジャンルです。
ボクシングジムの会長が「あんた今人生熱くなってんだろ?こっちは迷惑だよ」的なことを言います。
「熱くなるなんてカッコよくねーよ」という冷静な視点も入っていて、単なる熱血ゴリ押し映画ではないんですね。
(でもやっぱ熱くさせてくれる!最高!)
安藤サクラの体当たり演技は文句なしに素晴らしい^o^
あまり作品の評価とは関係ないですが、コンビニの店長代理の人。
二重の災難で〝ざまぁ〟展開になりますが、あの人って僕的にはそこまで非常識な人じゃなくて。
自分でも金盗んだ元バイトのババアに規則破ってまで廃棄の弁当あげたくないって思った。
子どもも出来てたって言ってたけど、あの人最後どうなったんだろう・・・。
コンビニ店員は全員薄っぺらいキャラとして描かれてましたね。(意図的だと思うし笑える所も結構あったけど)
113分の尺は良かったので仕方ないですかね^o^
セックス描写などもしっかり描いていて、素晴らしいです!ただしその分家族などで見ると気まずい映画だと思います。
ご注意下さい!笑
安藤サクラを知る日
個人的にはとても心に響いた映画。安藤サクラが最高にかっこよかった。...
見終わってから・・・
その姿、価値はつけられない
今年一月発表の2014年度キネマ旬報ベストテンで、安藤サクラの通算4度目の受賞を新鮮味ナシと思ったが、これは謝罪した上で訂正せねばなるまい。
見れば納得、当然の受賞。
しかも、「0.5ミリ」と合わせての受賞だから全く何の異論も無い。
32歳にもなって実家暮らしの引きこもりニート、一子。家を追い出され、一人暮らしと百円コンビニでのバイトを始めたある日、中年ボクサー・狩野の姿に惹かれ、自身もボクシングを始める。
安藤サクラの熱演に、文字通りKO!
冒頭、贅肉ブヨブヨの醜態。
それがどんどんシェイプアップされていき、見事なボクサー体型に。
聞けば、僅か2週間での体作りだったとか。こんな短期間で出来るものなのか! まさにデ・ニーロ・アプローチ!…いや、それ以上!
言うまでもなく、試合シーンはエキサイティング!
試合後はアザとキズだらけのズタボロ顔。
見てたら、日本の若い女優たちが情けなくなってきた。
いや勿論、可愛くて美人で魅力的で大変いいが、果たしてこれほどの入魂の演技が出来るだろうか。
日本の若い女優たちよ、もっと自分をさらけ出せ! もっと貪欲にのめり込め!
ストーリーはシンプル。
前半は自堕落、後半は一転して生気がみなぎる展開は一子とシンクロする。
一子がまた、意外と純情乙女。
一子の束の間の恋の相手、狩野役に、新井浩文。
安藤サクラとは旧知の中で、この二人のコンビならまず外れ無し。
彼も役を演じるに当たってボクシング体型を作り上げた。
何処かアブなそうな雰囲気を漂わせながら、独特の存在感を放つ、新井浩文の為のハマり役。
「イン・ザ・ヒーロー」でも熱い演出を見せてくれた武正晴監督が、情と魂こもった名演出。
間違いなく、代表作!
一子が働くコンビニの店長は鬱、同僚のおっさんはクズでウザッ! レジの金を持ち逃げしてクビになったおばさんは夜な夜な廃棄弁当をたかりに来る。
社会のどん底、掃き溜めのような場所で生きるどうしようもない人々。
その一方、一悶着あった家族は一子の試合を応援しに来る。特に、大喧嘩した妹は姉の奮闘に涙を浮かべて。
一子に呆れ顔だったジムの会長の、試合終わっての「嫌いな試合じゃなかった」に、ちょっとグッときた。
情けなくて、哀しくて、不器用で、貼られたダメ人間のレッテル。
自らを、百円の価値。
しかし、誰にだって、何かに真剣になる事がある。のめり込む事がある。闘う時がある。輝く一瞬がある。
その時、その姿、価値はつけられない。
気持イイくらいダメな娘〜
ストイックすぎる、魂の演技。
ただひとりの女優力が、
この映画の全てを支配していました。
こんなにも、
迫力のある命がけの演技をみたのは、
いつ以来だろう。
以前ご本人にお会いしたことがあるけど、
明るくて等身大の方でした。
華奢な印象からは想像もできないパワーは、
どこから生まれるのだろう。
妥協を許さないストイックな役作りに、
引き込まれずにはいられない。
父であり怪優の、
奥田瑛二さんの遺伝子なのでしょうか。
脚本も素晴らしかった。
カンタンに超えられないし、
夢なんて叶うはずもない。
最後の一子の台詞は、
心が揺さぶられるくらいぐっときました。
けどその秀悦な脚本を、
安藤サクラさんの魂が超えていた。
ブルーリボン賞 主演女優賞も納得です。
日本アカデミーも、
こういう作品をどんどん選んで欲しい。
これ東映なんですか。
組織票をこっちにまわしてくださいなw
月並みな言い方だけど、
女版デニーロを
観る価値ありです!
川越スカラ座にて舞台挨拶。 安藤サクラはボクシング経験がある。 オ...
クズみたいな人間しかいない街でズッタボロになったアラサー女子安藤サ...
正に「黒い太陽」…
2015年2月11日、再見。
安藤サクラ氏の凄さは言うに及ばず。
改めて脚本の良さに気付かされた。
「負け犬」が立ち上がる映画は多々あれど。
「一度でいいから勝ちたかったの…涙」で、希望の余韻を残す作品は他に無い魅力。
この映画こそ、今の時代シネコンで垂れ流すべき作品。
迷える思春期に「負けを決めるのは自分次第」と叩き込み、諦めた中年に「喧嘩の仕方を思い出せる」べし!涙
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正に「黒い太陽」のような一本。
明るくなく、でも半端のない熱量…
その全てが「安藤サクラ」という底の知れない熱源と、それを完全に活かそうと其処に徹底した作り手の稀に見る奇跡。
ドン底の息詰まり感から、それを身の丈の内で昇華させる作劇のカタルシス。
其処に有り余るどころかはみ出るくらいの説得力を持たせる安藤サクラの怪物的演技(かつての出演作でも魅せていたけど、今作では正にフルスウィング!)。
正に当代最高峰の職業「女優」!
なのに真っ当な評価をされないのが今の風潮なんだよね。
彼女の方がずっとか「失敗しないですから」!
今日本に蔓延る「女優モドキ」を一掃する、彼女の圧倒的な存在感に酔う作品。
そして…
本当にイイオンナだね!涙
スッキリではないかな
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