百円の恋のレビュー・感想・評価
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ヒロインが、愛おしい…。
冒頭の迫力ある姉妹ゲンカ、あの臨場感から映画の世界に、飲み込まれていきました。途中、レイプのシーンだけは、私ノレるかな?とも思いましたが、丁寧な演出にどんどん気持ちが一子にシンクロしていきました。一子が可愛いらしく振る舞って、引かれちゃうシーンとか、客観的に見ると、ああ分かる!って…。最後20分くらい泣きっぱなしで、エンドロール終わっても、涙が止まらなかった。ボクシングの試合シーンがもう本当に抜群で、あそこを観るためだけに、もう一回映画館行きたい気分です。
兎に角、安藤サクラという女優の素晴らしさを体感して、完全に惚れてしまいました。目を閉じたら、一子の「勝ちたかった」という泣き声が耳の奥に聞こえてきて、レビューを書きながらまた思い出し涙が…。
傑作
この映画好きです
晴ればれってほどじゃないけど
晴ればれってほどじゃないけど、帰り道、歩幅が数センチ大きくなっているのに気づいてにっこりする、そんな元気をもらえました。
一子さんはぐうたらな女。彼女と、彼女の周り半径十メートル位のお話。
最初のどうしようもない停滞感からの加速が素晴らしいです。
彼女の頑張りに思わず力が入り、肘も脚の筋肉もつい反応してしまう没入感でした。
一子さんを見事に生きた、安藤サクラに拍手、拍手!
新井浩文演じるバナナマンとの距離感が可笑しくて痛々しくて。彼もまた、過渡期の男です。
一子さんの家族もバイトで出会う人達も、生々しく印象的でした。
ジムの会長と先生も良かった。どれだけの人生をサポートしてきたんだろう、深さと軽みの良い味出してました。
2015.1.12. 福山駅前シネマモード
嫌いな試合じゃなかったぜ。
もうちょっとリアリティのあるシリアスめなのかな?と思ってましたが、コメディで、
働いて一人暮らしてますが、コミュニケーション能力に欠け、精神的にひきこもりなダメ人間な私には、刺さりすぎるかなー?お思いましたが、重くなりすぎませんでした。
いわゆる『負け組』『下流』描写が結構容赦ないです。
100円コンビニの本部社員(後に店長代理?)が、悪者に描かれてて、ちょっと嫌でした。勿論いい奴じゃないけど、彼が一番動きがとれない立場じゃんか…と、自分に近いせいもあって、釈然としません。
安藤サクラさんがスゴい!との評判をきいて見に行きました。確かにすごい。動きもなんだけど、半開きの目がボクシングと恋愛を通して開かれていくのが印象的でした。
新井浩文さんの、フラフラ~としたダメ男感もいいですね。
私の一番好きな登場人物は、ジムの会長。頑張りだした人間を見ててくれる役回りですが、
ひょうひょうとしてて、ベタベタしてなくで、けど見直してく感じ、主人公を全肯定しないところがよいと思いました。
ちゃんとした人(普通の人)は、若いときから努力したり、必要な行動を取ったりしながら生活してるわけで、一子がそんな相手に勝てるわけないし、
30過ぎまでグダグダしてた奴が、今更ちょっと一念発起したからって何?っていう話だし、そもそもがとるにたらない人の小さな一歩の話ですが、『けど、嫌いな試合じゃなかったぜ。』という映画でした。
『熱くなりたかったとか、淋しかったとか言うなよ、けど嫌いな試合じゃなかったぜ。』 名ゼリフだと思います。
一つあんまりすきじゃなかったのが、試合のラストシーンのスローモーション。一番のクライマックスなのに、安っぽい印象になってしまって残念でした。
安藤サクラだからこその一子
安藤サクラにつきる
涙ボロボロ
一番泣いたのは一子がボクシングに本気になり、ランニングを始めるシーンです。
ここで彼女は「勝つ」と決意した。もうここだけで映画としてはいいんです。試合が出来るとか勝ち負けじゃなくて「絶対に勝つ」と決意することが勝利なんだろうと思います。
新井浩文のダメ男感はいつもいいですね。
ラストの試合での妹の叫び「立てよ、負け犬!」も涙ボロボロです。
とにかくここ数年の映画で最優秀主演女優賞はこの作品の安藤サクラに決定でしょう。
仕事場の金をくすめて一子に乱暴したあのバイトにはきっちり制裁を受けて頂きたいですね^_^
名演が与える物語の説得力
いきなり馴れ馴れしいな、お前
ガツンときた
いたいいたいいたい!
クリープハイプの『百八円の恋』から知った映画だったけど
去年末に『0.5ミリ』で安藤さんにロックされ!
また違う雰囲気のこの映画も絶対みたいなーと思い、映画館に足を運びました
ボクシングのことは正直全然分からない
それでも疾走感あふれるこの感じ、不覚にも少しボクシングに興味が湧いたりしちゃいます
何故ボクシングを始めたかなんて主人公の一子もいまいち説明できなさそうな印象がありましたが
好きな人がボクシングをしてたから?ルールの中で殴り合いたかったから?
そんなこと何でもよくて
次第にスキルアップしていく一子をひたすら応援している自分がいました
女を捨ててるって台詞がぴったりの身なり
リアルだしこれはきついなーと思いながらも狩野と接近してやや変化する姿も分かりやすくて女臭くて愛らしい
何かに打ち崩れた時に打ち込める何か
悔しいから今にみてろよ、とか、変わりたいって思います
年齢のせい、現状のせい、女だからとかできないからとか
そんなの関係なしに、1つの目標に向かって一生懸命な人はやっぱりかっこいいです
辛くていたいことがあるとしても
真っ直ぐぶつかってからが大事だなって思えました
平日の火曜日でしたが
年配の男性のお客さんが多かったような…?
最後の百八円の恋がすごく映画とマッチしていて
誰も席を立とうとしなかった。。
あたしはクリープハイプの回し者じゃないけれど!
映画館で今年初めて見た作品がこれで満足です。
あーあと近々餃子食べたい。。。。
痛い痛いお話。
年末水曜映画。今年最後の映画。
安藤サクラ、新井浩文
邦画好きになってから選ぶ映画にこの2人(あと樹木希林)が出てる確率高し。
スタッフ調べたけど、監督も脚本家も初見の方。
-90点から-30点へ
みたいな。
大好きなクリープハイプの、尾形さんが叫ぶように、いろんな意味で
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛快ストーリー。
「嫌いなんだよね、一生懸命頑張ってる人見るの」
ってのも分かるし、でも、すがるような思いで一生懸命ボクシングにのめり込む姿も理解できる。(わたしにはできないけど)
ボロボロで、痛快。
ひょんなところからモチベーションって生まれるんだなって思った。そしてひょんなところからであっても、そのモチベーションってすごいんだ。
身体をはった、ボロボロのサクラさんの演技に、今回も魅了されました!!
おじさんもおばさんも若い人も見に来てました。
大晦日って映画館混んでるのねー
みんな、時間を持て余してるんだなきっと。
主人公の幸せを本気で願う
今まで映画の登場人物の幸せを本気で願ったことなどあっただろうか。
主人公一子は弁当屋を営む実家に居候している。しかし、仕事を持たないどころか弁当屋の手伝いすらしない怠惰な毎日を送っていた。そんな彼女が、妹とのケンカをきっかけにひとり暮らしを始め、百円コンビニのアルバイトを始める。様々な出会いの中から、初めての恋、初めてのセックス、そして初めて熱中できるものを見つけていく。それらはどれも非常に不器用にしかことが運ばないのだが、これは一子の性格によるものではない。
彼女が32歳まで処女だったと泣きじゃくるシーンを待つまでもなく、彼女にはあらゆる人間関係や社会経験が不足していることが分かる。だからすべてのことに対しておずおずとしか前へ進むことができないのだ。
しかし、恐れながらも少しずつ経験を積み重ね、様々な人間と関わり合いを持つことで、自己の欲求や行動を肯定できるようになっていく様子を、映画は彼女の日常生活を通して丁寧に描く。
変わっていく一子を見つめる観客は、彼女の行く末に幸せなことが待っていることを願わずにはいられないし、彼女ならば力強く歩み続けるだろうことを確信できるだろう。
一子を演じる安藤サクラは、本作のほか、実姉・安藤桃子の「0.5ミリ」でも、観客に身体の持つ意味について問いかけるような演技を見せてくれた。本作でもテクニックとしての演技だけではなくその身体性の意味を駆使して、一人の女性が遅ればせながらも成長してく姿を表現することに成功している。
圧巻の女優魂
待ちに待った公開。
新井浩文と安藤サクラの共演なんて
もう、素敵すぎるキャスティング。
序盤の一子のダメさ加減なんて
リアルすぎてすんなりキャラが定着。
容姿に似合わない花柄のワンピースが
チグハグすぎて笑えました。
みるみるうちに鍛えられ、
素早いトレーニングの動き、
ジャブの鋭さなんて
もう本家と変わらない程。
最後の試合のシーンも
ただ勝ってハッピーエンドじゃない
ところがリアルで微笑ましかったです。
新井浩文のダメ男加減もナチュラルで
毎度、毎度さすがです。
脇が甘いって意見もありましたが
私は脇の皆さん、特に焼きうどんおばはん
とっても可愛かったと思います。笑
なんにせよ、
安藤サクラの全力が観られる
素敵な映画なのでオススメです♡
新宿で観て来ました。
良い!
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