百円の恋のレビュー・感想・評価
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安藤サクラ
安藤サクラのボクシング姿凄くキマってる。こんなに堂に入ったボクシング演技初めて見た気が。フットワークと赤茶けた長い髪が素晴らしい。だから髪を切ってしまったヒラリースワンクみたいになってしまったのは少しもったいない。男なら豆腐、女ならなお豆腐。
安藤サクラはいいね
こんな奴いるよね。
安藤サクラ、っているよね。
あ〜あ、うぜぇ、黙ってろよ、と言いたくなる女。
安藤サクラ、っているよね。
はっきり、しゃべろよ。ブス!と言いたくなる女。
安藤サクラ、っているよね。
なんで、お前、こんな時に女になってるんだよ、と言いたくなる女。
安藤サクラ、っているよね。
おい、ぶりっ子してんじゃねぇよ。ころすぞ、って言われる女。
安藤サクラ、っているよね。
いつから、言葉が多くなったんだ。
安藤サクラ、しかいないよね。
1時間12分で、性格も体型も変わってしまう女。
安藤サクラ、しかいないよね。
こんなに自信に満ちた顔で、変わる女は。
「どうせ百円程度の女だから!」
安藤サクラ、しかいないよね。
こんなボクシング映画にする女は。
ただ、最後のシーン。安藤サクラの表情が見たかった。
語彙は少ないが言葉は重い
前半は乾いたハープから始まるブルースが抜け出せない生活のどうしようもない感を表し、中盤はめきめきと現す実力をボクシングの王道のハードロックで煽り立て、そこから更に疾走感のあるブリティッシュロックで高揚感を醸し出す。
だけれども最後は始まりのブルースが響き渡り、あぁやっぱり抜け出せないのか、もう一歩先へは進めないのかという諦めが漂う。
そういう雰囲気の映画。
「一度で良いから勝ちたかった」
初戦なのに?違う。
一子は今まで負け続けて来た人生の転機を手に入れたかったのだ。
どうしようもない引き籠りから周りに認められる、何かを期待される人間としてこれから生きていきたかったのだ。
でも子供のように純真無垢な一子から、顔の傷を鏡越しにまじまじと見る一子となり、その姿は決して以前の自堕落な彼女ではなく、逞しさしかない。彼女は変われた。
安藤サクラさんの凄さは言わずもがな。
「めしでも食い行くか」。なるほど、こういう時に使うのか。
こりゃコロリですわ。(何をしたのかはこの際考えない)
安藤サクラの演技がかなり良い。女を捨てきれない主人公を上手く演じら...
安藤サクラの演技がかなり良い。女を捨てきれない主人公を上手く演じられてるし、試合後に新井浩文が迎えに来てくれることで女を捨てようとする必要も無くなって彼女も、観客も救われたのではないか。
ただ、試合前や試合中のスローモーションは、女を捨てよう、自分や周囲に一度で良いから勝ってやろう、としている彼女の迫力や決意を演出するのに良い手段では無かったと思う。
甘えた声して泣くんじゃねーよ!
百円? そんな安くない! 安藤サクラのロッキーぶりはミリオン・ダラー・ベイビーだ!
町山智浩(映画評論家)
町山さんが、あまりにもコストがかかってないコメントをされているのにびっくりした本作。やっと観ました。ロッキーとか、ミリオンダラー~と同じ部分って、主人公がボクシングしてる部分だけです。
ラストがまずいです。
一子(安藤サクラ)が初めてのボクシングの試合でぼっこぼこに負けて外に出たら、自分をヤリ捨てした元ボクサー(新井浩文 )が待ってて、手を引かれて泣きじゃくりながら歩くシーン。
我慢ならないです。
あいつをぼっこぼこにして終了がいいです。
せめてキックくらいしてよ。
いや、その前の鏡で自分の腫れ上がった顔を見て終了でいい。
なんだよ、甘えた声出して泣きやがって!
かなりむかってきた。
最初からこの主人公嫌い!と思ったら、最後まで嫌いだった。
32歳ニート・髪ぼっさぼさの不潔な処女。
100円ショップの同僚にレイプされる。
知り合った元ボクサーが、風邪引いてダウンしたところを介抱してエッチ。
少し一緒に住むけど、彼女面すんなとか言われる。
で、通りすがりの豆腐屋の子と、元ボクサーは逃げる。
そこで元々やってたボクシングにのめり込んで行くんだけど、最後は甘えた声でだだっこみたいに泣いて、元ボクサーに手を引かれて帰って行く。
一子にとってボクシングが、男の代替え品だったかのような印象。
何も変わってない印象。
惚れた男に女は弱い。
そうかも知れないけど、どんなに好きでも自分を傷付けた男は、自分の人生から蹴り出すべき!私なら躊躇なく、そうする!
むかつく!このラストむかつく!
けど安藤サクラさんの身体能力って、凄いですね。
「愛のむきだし」から尋常じゃない感を出してる方でしたが、どんな役でも自分を消して溶け込める。
安藤サクラさんじゃなければ、途中で観るのを止めたかもしれません。
戦ったことがあれば
日本アカデミー賞主演女優賞とか受賞できないのかこの作品。ほんと日本の映画会は終わってるって思います。
韓国に圧倒的な差をつけられるわけです。
ほんと素晴らしい作品でした。
後半は涙なしでは見れませんでした。
主演と主題歌で星4つ。
期待して鑑賞しました。
姉妹ゲンカの場面とか凄く良いんだけど、それからは特にアクの強くないダメ人間が登場して来てなんか散漫になるってゆうか…「イン・ザ・ヒーロー」でもこんな感じだったような気がする。
試合シーンのスピード感、重量感は素晴らしかった。言わずもがな安藤サクラの役に対する姿勢には(俳優なのだから当然とは思うが)敬意を払います。
綺麗であまりダメ女に見えなかったけどね。
心の叫びをぶつけたかのような主題歌も映画に合っていて良かった。
ダメ人間根性見せ映画
ダメ人間がボクシングを始めて変わってゆくー。
大好きなジャンルです。
ボクシングジムの会長が「あんた今人生熱くなってんだろ?こっちは迷惑だよ」的なことを言います。
「熱くなるなんてカッコよくねーよ」という冷静な視点も入っていて、単なる熱血ゴリ押し映画ではないんですね。
(でもやっぱ熱くさせてくれる!最高!)
安藤サクラの体当たり演技は文句なしに素晴らしい^o^
あまり作品の評価とは関係ないですが、コンビニの店長代理の人。
二重の災難で〝ざまぁ〟展開になりますが、あの人って僕的にはそこまで非常識な人じゃなくて。
自分でも金盗んだ元バイトのババアに規則破ってまで廃棄の弁当あげたくないって思った。
子どもも出来てたって言ってたけど、あの人最後どうなったんだろう・・・。
コンビニ店員は全員薄っぺらいキャラとして描かれてましたね。(意図的だと思うし笑える所も結構あったけど)
113分の尺は良かったので仕方ないですかね^o^
セックス描写などもしっかり描いていて、素晴らしいです!ただしその分家族などで見ると気まずい映画だと思います。
ご注意下さい!笑
安藤サクラを知る日
舞台挨拶付きの鑑賞チケットを知人から譲り受け、予備知識なし、安藤サクラさんも知らないまっさらな状態で鑑賞。
えっ!?えっ!!?
えーーーーーーーー!?
もうすごい。安藤サクラさんヤバイ。こんな人日本に居たの。
シャドウボクシングの姿がカッコよすぎてもう途中から前のめり!
こんなにグッとくる邦画を観たのは久々で、終わった後は矢継ぎ早に感想が出てくる出てくる!!笑いあり涙あり、、、
最高でした。
こんな方をお目にかかれるとは。
これから大女優になること間違いなし。
超絶オススメ邦画です。
自信と挫折の繰り返しこそ人生の機微だと謳ってるはずなのになあ
「百円の恋」
果たしてこのタイトルが、この映画の着地点にふさわしいかはちょっと、という気もするが、登場人物は確かにみんな百円。
引きこもりの一子は家の中では堂々と引きこもっている、まさに暴君。でもとっても恐ろしい姉妹喧嘩の果て、家を出ることになるが、待ち受けるは、一子以上に頭がおかしい世界だった。
序盤の家族崩壊と、コンビニのキツイやつら、それに安藤のもう生理的に気持ち悪いルックスに吐き気をもよおすこと必至。しかも画面画面の情報量が、吉田恵輔監督作のように、みっちりとつまっているため、画面からの圧力がすごい。
安藤扮する一子のキモいルックスが、申し訳ないがこっちが本気でパンチ食らわせたくなるほどで、堕ちていく姿に「当たり前じゃ、ボケ」というのと、「ああ、もう見たくない」の両ばさみが結構キツイ。特に動物園デートとかがかなりやばい。
この前半は作り手の良心を疑う、というか、正直、あんまり露骨に描いてほしくないなあ、と思った。現実は夢も希望もない、という代表のコンビニババアの描き方とか、もうちょっとオブラートできなかったものか、とも思う。
この映画、ここからの奮起、となるわけだが、一子のボクシング技術の成長過程と、その性格の変化は確かに気持ちいいものがある。特に一子のダンスにも似た、美しいシャドーボクシングシーンや、初試合の入場までの「自信に満ちた」長回しスローモーションは、感動すら覚える。
しかし、だ。
相手の圧倒的な強さに、その美しさを持ち合わせた動きと満ち満ちた自信はもろくも崩れ去る。開始早々、足はバタバタになり、ガードは下がり、クリンチのみに終始する。
この「強者を目の当たりにしたときの、あっという間の人格の後退と自信の崩壊」こそがこの映画のキモ。
一子は勝ってはいけないのだ。
強者こそ人生、他ならないからだ。
もっと言うと、ワンパンチすら当てることすら出来ないのでいいのだ。
その頑張りは、ダメ元カレのほんのちょっとの前進を促す。それだけでいいのだ。
「悔しい」という一子の思い、「頑張るやつを応援するすることが出来た」彼氏の思い。それが二人にとっての「現時点での幸せ」をかみしめる瞬間だからだ。
ファイトシーンのスローモーションは、バカじゃねえか?と。映画の価値を一気に押し下げる愚行。
ぎりっぎり土壇場で評価は下げざるを得ないのは、うーん。
「悔しい」
追記
コンビニババアとか、神経を病んだ店長とか、32歳の処女への暴行とか、の凄惨なエピソードと、一方の、自分で髪を切るとかのなんだそれ?の演出や、全編にわたっての、しょうもない小ネタとかが、逆に作り手の「自信の表れ」と「自信のなさ」が表裏一体化している、とも見える。
そういう意味では、うーん、人生だなあ、ってちょっと思った。
個人的にはとても心に響いた映画。安藤サクラが最高にかっこよかった。...
個人的にはとても心に響いた映画。安藤サクラが最高にかっこよかった。お互いクズな2人だけど、ちょっとずつ成長していく未来が想像できた。最後のシーンからクリープハイプの百八円の恋が流れたとき、映画とのハマり具合に感動が増したのも印象的。
見終わってから・・・
今の日本映画って、ほとんどの役者が「大根」だと思う。
どこを切っても、演技の切り口は同じ。
レビューで、なんで日本アカデミー賞にノミネートされないんだ
って意見もあるけど、逆にされないほうがいい。
あんな大根役者共と一緒にされてたまるか!
それほどまでに、安藤サクラの演技に圧倒された。
映画が始まってからエンディングまで息をもつかせない。
ラストシーンの一子の慟哭とあのセリフ。
エンドロールと共に流れるクリープハイプの主題歌。
全て終わってから、腹の底から涙がこみ上げて止まらない。
なんという余韻。
これは、間違いなく傑作だ。
その姿、価値はつけられない
今年一月発表の2014年度キネマ旬報ベストテンで、安藤サクラの通算4度目の受賞を新鮮味ナシと思ったが、これは謝罪した上で訂正せねばなるまい。
見れば納得、当然の受賞。
しかも、「0.5ミリ」と合わせての受賞だから全く何の異論も無い。
32歳にもなって実家暮らしの引きこもりニート、一子。家を追い出され、一人暮らしと百円コンビニでのバイトを始めたある日、中年ボクサー・狩野の姿に惹かれ、自身もボクシングを始める。
安藤サクラの熱演に、文字通りKO!
冒頭、贅肉ブヨブヨの醜態。
それがどんどんシェイプアップされていき、見事なボクサー体型に。
聞けば、僅か2週間での体作りだったとか。こんな短期間で出来るものなのか! まさにデ・ニーロ・アプローチ!…いや、それ以上!
言うまでもなく、試合シーンはエキサイティング!
試合後はアザとキズだらけのズタボロ顔。
見てたら、日本の若い女優たちが情けなくなってきた。
いや勿論、可愛くて美人で魅力的で大変いいが、果たしてこれほどの入魂の演技が出来るだろうか。
日本の若い女優たちよ、もっと自分をさらけ出せ! もっと貪欲にのめり込め!
ストーリーはシンプル。
前半は自堕落、後半は一転して生気がみなぎる展開は一子とシンクロする。
一子がまた、意外と純情乙女。
一子の束の間の恋の相手、狩野役に、新井浩文。
安藤サクラとは旧知の中で、この二人のコンビならまず外れ無し。
彼も役を演じるに当たってボクシング体型を作り上げた。
何処かアブなそうな雰囲気を漂わせながら、独特の存在感を放つ、新井浩文の為のハマり役。
「イン・ザ・ヒーロー」でも熱い演出を見せてくれた武正晴監督が、情と魂こもった名演出。
間違いなく、代表作!
一子が働くコンビニの店長は鬱、同僚のおっさんはクズでウザッ! レジの金を持ち逃げしてクビになったおばさんは夜な夜な廃棄弁当をたかりに来る。
社会のどん底、掃き溜めのような場所で生きるどうしようもない人々。
その一方、一悶着あった家族は一子の試合を応援しに来る。特に、大喧嘩した妹は姉の奮闘に涙を浮かべて。
一子に呆れ顔だったジムの会長の、試合終わっての「嫌いな試合じゃなかった」に、ちょっとグッときた。
情けなくて、哀しくて、不器用で、貼られたダメ人間のレッテル。
自らを、百円の価値。
しかし、誰にだって、何かに真剣になる事がある。のめり込む事がある。闘う時がある。輝く一瞬がある。
その時、その姿、価値はつけられない。
2回観ました
サクラちゃんの演技は観てるだけでワクワクする。
「愛のむきだし」観た時から気になっていた女優さんでした。
2回目観た時は試合に負けるのわかってたけど感動してしまいました。
パンフレット買いたかったな〜
気持イイくらいダメな娘〜
皆さんのレビューの通り後半安藤さくらの身体の切れがとにかく凄い!
なのに前半のダメダメ振りがもう気持イイくらいダメ!
イラっとするくらいのダメさ。
自分では何も出来なくて何もしないのに強がってばかり。
世間に出ても不器用だし、人の言いなりだし〜。
そんな娘が一転、一気に身体を虐めて行く様子が気持良い。
もうロッキーです!
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