百円の恋のレビュー・感想・評価
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ストイックすぎる、魂の演技。
ただひとりの女優力が、
この映画の全てを支配していました。
こんなにも、
迫力のある命がけの演技をみたのは、
いつ以来だろう。
以前ご本人にお会いしたことがあるけど、
明るくて等身大の方でした。
華奢な印象からは想像もできないパワーは、
どこから生まれるのだろう。
妥協を許さないストイックな役作りに、
引き込まれずにはいられない。
父であり怪優の、
奥田瑛二さんの遺伝子なのでしょうか。
脚本も素晴らしかった。
カンタンに超えられないし、
夢なんて叶うはずもない。
最後の一子の台詞は、
心が揺さぶられるくらいぐっときました。
けどその秀悦な脚本を、
安藤サクラさんの魂が超えていた。
ブルーリボン賞 主演女優賞も納得です。
日本アカデミーも、
こういう作品をどんどん選んで欲しい。
これ東映なんですか。
組織票をこっちにまわしてくださいなw
月並みな言い方だけど、
女版デニーロを
観る価値ありです!
タイトル」が残念
一部でかなり評判になっていたので劇場で鑑賞。安藤サクラの役者魂は凄まじい。ダントツの演技力。執念すら感じる
登場人物は主人公含めて全てダメなクズっぷり。ここまでまともな人が出てこない映画も珍しい。
タイトルがもっと内容に合っていれば見に行く人が増えたのかも
前半はどうなるかと思ったが、中盤以降の急展開は目が離せない。主人公もまるで別人のように変わっていく。ここまで引き込まれる映画は久しぶり。ラストもありきたりのハッピーエンドではないところもいい。
百円生活。
安藤サクラといえばやたら「ブス」だと作品内で連呼されるが、
今作では「100円女」だって、ついに値段までついてしまった。
ところで松田優作の出身地・山口県で開催される周南映画祭で
脚本賞“松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた脚本らしい。
そんな賞が創設されたんだ!?と驚くと共に、この役が欲しい
彼女は普通に一般オーディションを突破し選ばれたんだそうだ。
さすが気合入ってる!そう思わずにはいられない熱演だった。
ただしかしいつもの安藤サクラ節も健在、のっけから尻丸出し
掻き毟り状態でぜい肉を晒し、ドン引きの三十路女を体現する。
彼女が深夜勤務するコンビニ「百円生活」で常に流れているBGM、
「ひゃくえ~んひゃくえ~ん♪」「やすい~やすい~♪」って歌詞が
聴いてからずっと耳に残るので要注意。結局はその言葉に尽きる。
ダメ女の成長を描いているが(どんどんシャープに鍛えられていく)
あの怠慢がここまでできるか?というサクラ版ロッキーを彷彿と
させる段階を踏んだ作りに特に新味はない。恋愛面も同じくで、
どういう進歩があったのか最後までハッキリ描かれない。これは
ロッキーだと明確に進歩してましたからねぇ(エイドリア~ン♪て)
もっとスカッとしたボクサーエネルギーを十分に感じさせる熱々
ラストでも良かったような。脇にかなりの重鎮演技派を取り揃え
観応えは十分ながら、彼らのダラダラ感も作品の躍動感を乱して
つまるところは、百円の仕上がりを望んでいたかのように思える。
(なんで常にバナナ置いてくんだよ?ってあそこはイライラしたな)
川越スカラ座にて舞台挨拶。 安藤サクラはボクシング経験がある。 オ...
川越スカラ座にて舞台挨拶。
安藤サクラはボクシング経験がある。
オーディションで、ジャージ姿で部屋に入ってきた安藤サクラは、既に役に入っており、自己紹介もしなかったという。
そういった人は3人ほどいたというが、安藤サクラに決めたという。
クズみたいな人間しかいない街でズッタボロになったアラサー女子安藤サ...
クズみたいな人間しかいない街でズッタボロになったアラサー女子安藤サクラがグッと拳を握ってシャドーボクシングを始めた瞬間に涙腺が決壊。この張り裂けんばかりの切なさはボクシング版『8 Mile』。
安藤サクラの演技はもはや神がかっていて、こんな素晴らしい女優がいる、それだけで私は幸せだと思いました。
安藤サクラかっこいい
露骨な、こいつダメなんです、不幸ですという表現はあまり好きじゃなくて、この映画もそういうトーンなのかと思っていたら、ボクシングが始まってから大興奮。安藤サクラの華麗な蝶が舞うようなステップがとてもかっこよくてシビれた。体もビシッとしまっていて、さぞ本格的なトレーニングをしたことが偲ばれた。
試合もリアルで、いいところなく負けるところも切なくリアルでよかった。そんなに甘いものではない、厳しい現実を描いていてよかった。勝てなくて泣くところもよかった。リングの暗い照明もすごくいい雰囲気だった。
ほぼレイプで処女を奪われてしまうのは、岡田斗司夫さんの事件を思い起こさせた。そんな卑劣な男に人権を蹂躙されてしまわないように、女性にはぜひ護身術をマスターするか、危険を敏感に察知して走って逃げるくらいして欲しい。
正に「黒い太陽」…
2015年2月11日、再見。
安藤サクラ氏の凄さは言うに及ばず。
改めて脚本の良さに気付かされた。
「負け犬」が立ち上がる映画は多々あれど。
「一度でいいから勝ちたかったの…涙」で、希望の余韻を残す作品は他に無い魅力。
この映画こそ、今の時代シネコンで垂れ流すべき作品。
迷える思春期に「負けを決めるのは自分次第」と叩き込み、諦めた中年に「喧嘩の仕方を思い出せる」べし!涙
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正に「黒い太陽」のような一本。
明るくなく、でも半端のない熱量…
その全てが「安藤サクラ」という底の知れない熱源と、それを完全に活かそうと其処に徹底した作り手の稀に見る奇跡。
ドン底の息詰まり感から、それを身の丈の内で昇華させる作劇のカタルシス。
其処に有り余るどころかはみ出るくらいの説得力を持たせる安藤サクラの怪物的演技(かつての出演作でも魅せていたけど、今作では正にフルスウィング!)。
正に当代最高峰の職業「女優」!
なのに真っ当な評価をされないのが今の風潮なんだよね。
彼女の方がずっとか「失敗しないですから」!
今日本に蔓延る「女優モドキ」を一掃する、彼女の圧倒的な存在感に酔う作品。
そして…
本当にイイオンナだね!涙
スッキリではないかな
快調に進むことだけが成長じゃない。
転んで転んで、時には血を流すこと
それこそが立派な成長なんだなー。と
辛くて痛いけど、悔しいけど…それを背負って奮闘する一子に心を打たれました。
最近 邦画を少し見るようになって思うのが、良い意味でも悪い意味でも日本らしさというか、日本人らしさを感じます。
なんか「邦画は暗いから嫌い。」と一刀両断するのは間違ってる。
痛い、痛い、アツい!
アツい、アツすぎる!
どん底っぽい人生を歩んでいた一子が、ボクシングを通じて立ち上がっていく様がすごくかっこいい。
後半、ボクシングに熱中する一子の姿に、何度も泣かされた。最後の試合に臨む所での、私は100円程度の女だから、っていうセリフが、もう切なくて愛おしくて、、、心から、映画の中の彼女を応援する気持ちになった。
これまでがどんなにダメダメでも、勝ちたいという闘志を抱き、全力で努力する、、
人間としてとても美しい姿だ。
自分も、自分の人生を闘おう、そう思わせてくれた。良い映画でした。
他の映画では絶対に味わえない
会社帰りにふらりと立ち寄って観た「百円の恋」、本日最終日で監督いらしてた。安藤サクラは演技という概念をぶち壊している。日本で一番力を持ってる女優だと思います。心揺さぶられたよ、がつんときたよ。
泥に咲く蓮は花壇の花たちより美しい
久しぶりに感動で体が熱くなった。どうしようもない日常に私達は押し流され、それに少しでも抗い小奇麗に見せようと人生を演じる。しかし本当の自分は泣いていることを知っている。
インチキ野郎はきっと我々だ。安い下着、下手な料理、手を握る・・なんてことない場面が心に染み入る。うまい!
一人の男にだけ見せる涙・・年増ブスデブは絶対ノーの俺の価値観が崩れた。こんな女に出会いたい。これは恋する女を描いているのだ。
地味なポスターが惜しい。こういう類いまれな優れた作品にこそ大きな賞を与え大衆を呼ばねば。きっとポップコーン派にも指示されるはずだ。
レオスカラックスの「ポンヌフの恋人たち」を彷彿させた。
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